イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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佐藤雅晴
「Rabbit」


「Rabbit」
2009
digital photo painting
70×45.5cm


「エレジーシリーズ 桜」
2011
animation, Loop, Full HD, Single Channel
映像

2020.2.15 (土) 〜 3.21 (土)

この度イムラアートギャラリーは、佐藤雅晴の回顧展「Rabbit」を開催いたします。

佐藤雅晴(1973年大分県生まれ)は、1999年東京芸術大学大学院修士課程を修了後、2000年にドイツに渡り、10年間デュッセルドルフを拠点に活動しました。帰国後は、国内外で数多くの展覧会に参加し、今後の活躍を期待されておりましたが、2019年3月に長年闘病を続けていた癌のため45歳という若さで他界しました。

佐藤の作品は、日常風景を撮影した実写をパソコンソフトのペンツールを用いてトレースして制作されており、独自の世界観を確立しています。実写とのわずかな差異から生まれる違和感は、現実と虚構を行き来するような感覚を生み出します。佐藤の目線で切り取られた世界は、一見何気ない風景のようでありながら、その現実と虚構の狭間に入り込んだ私たちに新たな気づきを与えてくれるでしょう。

本展では、佐藤の制作活動を振り返る機会として、直近10年間に制作された平面作品2点と映像作品5点を展示いたします。

誠に残念ではございますが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため弊社企画の【異才 辻晉堂の陶彫「陶芸であらざる」の造形から】の開幕延期が決定されましたので、ご案内申し上げます。
会期:2020年4月11日〜5月31日
会場:愛知県陶磁美術館

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜&祝日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、4.20(月)〜 5.24(日)まで、臨時休業させていただきます。

〈ギャラリー〉

 

中野真理 展
「アサギマダラに心魅せられて」


2020.4.21(火)〜 4.26(日)

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

エンアーツ eN arts

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「exhibition 9」
白子勝之 個展


untitled 2019
174 x 145 mm
インクジェットプリント
胡粉・膠・シナ・カラー

2020.2.1(土)〜 3.1(日)
オープニングレセプション:2.1(土)18:00 - 20:00

会期中 金・土・日 12:00-18:00 開廊
アポイントメント 承ります

作品は特定の意味を有さず、複数のイメージを内包しながらただそこに在るだけである。

白子勝之

1984年滋賀県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻漆工修了。

白子勝之は檜、楢、シナ等から 造形に最適な材や漆・顔料を選び抜き 作品を創り上げていきます。白子作品は大きくASSEMBLE, CONNECT, SCATTER, SCRIBBLE JUGGLE という五つのシリーズ分かれています。(各シリーズの詳細は別紙を御参照下さい) いずれのシリーズも、陶芸・漆工・絵画・彫刻・写真・・・あらゆるジャンルに於ける「美」が、自然界の造形物から得た複雑なモチーフに凝縮されています。そして、素材選びから額装に至るまで美への追及を怠ることなく完成された白子の作品群は静かに佇みながらも、鑑賞者を惹きつけてやみません。

弊廊において9度目そして2年ぶりとなる白子勝之個展「exhibition 9」では生物と漆の造形物を絶妙なバランスで組み合わせ刹那と永遠の美を写真でキャプチャするCONNECTシリーズと小さな彫刻作品(シリーズ名未定)をご紹介する予定です。白子勝之による美の世界を是非ご高覧下さい。

新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑み、出展作家およびご来廊のお客様の健康・安全面を第一に考慮しました結果、2020年4月17日(金)〜5月17日(日)開催を予定の「showcase #9 “visions in and out” curated by minoru shimizu」を、来年2021年4月に延期することに決定致しました。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
この難局をみんなで乗り越え、安心してアートを楽しむことが出来る日が早く訪れますようスタッフ一同願っております。それまでどうぞご自愛下さい。

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

ギャラリー16 galerie16

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佐々木昌夫 展
「水位2.1m」


2020.3.3(火)〜 3.14(土)
火・金曜日:12:00~19:00
水・木・土・日曜日:12:00~18:00

本展の公開を一旦、4月18日(土)までとさせていただきます。
以後の開催状況は、HP等にてお知らせいたします。

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ギャラリーギャラリー GALLERYGALLERY

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「古代の紫 染色再現実験展」
古代紫染実験チーム(大手前大学 メディア、芸術学部・ 代表 いまふく ふみよ)による実験結果の発表

2020.4.25 (土) 〜 5月末
〈ガラス越しの展示のみ〉

この展覧会は、新型コロナウィルス感染予防のため、展示のみとなっています。ビルの正面玄関が開いている時は、ガラス越しで展示を見ることができますが、事務所は不在です。
展覧会の詳しい内容は、QRコードから知ることができます。また、「古代の紫 染色再現実験展」のfacebookでも見られることができます。
なお、この研究発表の展示は、7月末をめどに再展示する予定です。
皆様のご理解をお願いいたします。

感染の収束と皆様のご健康をお祈りしつつ、この古代の紫の再現された布を静かに、展示しています。

ギャラリーギャラリー 川嶋啓子


紫(ムラサキ)は古代日本でもっとも尊貴な色とされていました。具体的にどのような作業で染め、その美しい色を造り出したのか、実態は謎に包まれています。平安時代の『延喜式』などから紫根(シコン)を染料として、媒染剤に灰などの材料を使って染色されたことが知られています。ただし、必要な材料の量や灰の種類など詳しいことはわかっていません。

大手前大学で染色教育を担当する今福を中心に、考古学・歴史学を専門とする教員が異色のコラボによる研究チームを結成して、この問題に挑戦しました。多くの方々の支援を得て、日本原産の紫根を入手するところから始め、条件をさまざまに変えて、何度も染色実験を試みました。古代日本の紫染めデータによって再現することをめざしています。試行錯誤を繰り返す過程で、古代の人々は想像していた以上に大量の材料を使用し、多くの手間をかけ、高度な技術を駆使して染色を行っていたことが身をもって理解できるようになってきました。

この展示会では、そうした実験の成果と染め上げた深い紫色の作品にふれていただきたいと思います。古代の人々が紫染めにかけた工夫や労力、情熱の一端を感じ取っていただければ幸いです。

古代紫染実験チーム一同

京都市下京区河原町四条下ル東側 寿ビル5階 Tel:075-341-1501 休廊日:木曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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Ongoing! work-in -progress-2
「非接触無人販売展」


参考画像:knockdown gallery(s)

無人のギャラリーに作品を展示中。
しばしば展示替えをして続けています。
偶然、通りがかられた際には、外からガラス越しにご覧ください。
展示作品は、こちらからご購入可能です。

出展作家(50音順):足高寛美、伊東ちひろ、
上野友幸、呉夏枝、大友一世、 小川しゅん一、
カリワジュジン、川尻潤、日下部一司、
現代美術二等兵、小谷真輔、近藤千晶、坂本優子、
下出和美、唐仁原希、中村敦、西村勇人、橋本幸士、
牧野和馬、松井智惠、松本和子、横谷奈歩、山本晃久、Jackalope Studio Deeper Sleepers & frontflat、PICNICA

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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<@KCUA 1,2>

 

「京芸 transmit program 2020」


「Muscle」
菊池 和晃


「Finding Anima」
小嶋 晶


「結-ムスビ-」
西久松 友花


「room In, Out」
宮木 亜菜

2020.6.2(火)〜 7.26(日)

企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学

「京芸 transmit program」は京都市立芸術大学卒業・大学院修了3年以内の若手作家の中から、いま、@KCUAが一番注目するアーティストを紹介するプロジェクトです。アーティストの活動場所として日本でも1、2を争う都市京都における、期待の新星を紹介するシリーズとして、毎年春に開催しています。

今年度は、美術史を参照しながら、自作の装置や身体との関わりから「美術に特化した身体」のあり方を模索しつつ制作する菊池和晃(きくち・かずあき/構想設計)、人間の生、性、愛について、ペインティングを起点としてさまざまなメディアを用い躍動的に表現しようとする小嶋晶(こじま・あき/油画)、さまざまな文化的背景を持つ装飾的な新旧混交のモチーフを陶により象り、それらの再構築と再解釈を試みる西久松友花(にしひさまつ・ゆうか/陶磁器)、人の行動がその場の空間、環境などにもたらす変化や現象をパフォーマンスやインスタレーションで表現する宮木亜菜(みやき・あな/彫刻)の4名が出展します。それぞれの瑞々しく力強い表現にご注目ください。

※菊池和晃作品には装置が含まれます。装置の稼働日は未定ですが、稼働中の装置を捉えた映像が展示されています。なお、7月上旬に展示替えを予定しています。

※宮木亜菜作品では会期中に作家自身を含む人がインスタレーションの一部となり、その度に作品形態が変化していきます(実施日未定、最新情報はウェブサイトにて随時更新)。

■6月2日(火)からの展示再開後、新型コロナウィルス感染状況によっては会期日程にさらなる変更が生じる可能性がございます。変更が生じた場合にはウェブサイトにてお知らせいたしますので、ご来館の前に必ず最新情報をご確認ください。
@KCUAウェブサイトを見る »

京都市中京区油小路通御池押油小路町238番地の1 Tel:075-334-2204 休廊日:月曜日

MORI YU GALLERY 京都

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常設展


2020.3.14 (土) 〜 4.18(土)

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1 F〉
「大杉真司 舞妓展」(油彩)


2020.4.7(火) ~ 4.12 (日)

 

〈2 F〉
石田千惠子
「たのしい相棒たち」


2020.4.7(火) ~ 4.12 (日)

新型コロナウィルスの影響で、展覧会を延期いたします。最新の情報についてはホームページをご覧頂くようにお願いいたします。

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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■京都芸術センターでは、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、ご来館者の健康、安全面に配慮し、閉館いたします。
令和2年4月7日(火)から令和2年5月末を目途に当面の間
※感染症がいまだに収束しないことから閉館期間を延長することとなりました。

<京都芸術センター ギャラリー北・南>

 

京都芸術センター20周年記念事業
てんとうむしプロジェクト06 展覧会
「つながりの方程式」


「Hello, Finale!」
2017


シドニー(オーストラリア)での パフォーマンスの様子
2019
(撮影:呉屋直)


タオ・フイ(陶輝)
(撮影:Mark Poucher)


前田耕平
(撮影:Tatsuki Katayama)

2020.3.1(日)〜 4.5(日)

前田耕平とタオ・フイによる展覧会

京都芸術センター20周年記念事業第一弾として、2人のアーティスト、タオ・フイ(中国)と前田耕平による展覧会を開催します。

本展の企画にあたり、京都芸術センターのボランティアスタッフにこの10年間で最も印象的な展覧会を挙げてもらうアンケートを実施しました。最も回答が多かった「東アジア文化都市2017京都『アジア回廊現代美術展』」という結果が示唆するように、この20年は社会的にも文化的にも「アジア」に多くの関心が集まる20年でした。「つながりの方程式」展では、東アジアの作家2人を通して、情報とヒトの往来の中で表現される多角的な視点を見ようとすることを目指します。

両作家は映像、ドローイング、テキストなど多様な手法を用いて、記憶や経験、イメージの間から作品を制作しています。タオ・フイは2017年に京都で滞在制作した作品《Hello, Finale!》を展示します。ランダムに流れる9チャンネルの映像は何らかの終結が共通テーマとなっています。各映像の終わりは途切れ、一つ一つの物語には明確なつながりをもたず、見る者の記憶や経験にそれらをゆだねていきます。一方、前田耕平は2018年にタイのチェンマイで、2019年にはオーストラリア、シドニーでの滞在制作を行い、世界各地での探求の旅を続けています。今回は様々な都市の人たちの愛の声を採集し、その形を探ろうとする「Love Noise」プロジェクトの京都バージョンに取り組みます。目の前の映像や物語から記憶を探り当て、つながったかと思うと、またすぐに見失うような、掴めそうで掴めない連想ゲームの中で、新たなつながりがいくつも生まれてくるかもしれません。

〈アーティスト・トーク〉

日時:3.1(日)13:00-14:00
会場:京都芸術センター
入場無料・事前申込不要

■てんとうむしプロジェクト
2010年に京都芸術センター開設10周年企画としてはじまった、京都芸術センターのボランティアスタッフとともに企画、また運営していくプログラムです。第6弾となる今回は、過去10年に実施した(京都芸術センター主催の)展覧会について意見を集め、企画の参考にしました。
(名称は10周年にちなんで、「てん(ten)」、「とう(十)」、「むし(6む+4し)」と全て数字の10に関連しています。)

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

グランマーブル ギャラリー・パルク

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【現会場の閉鎖と活動内容の変更について】
現在の新型コロナウィルスの影響による状況変化を受けまして、今後の活動形態・内容を変更いたします。
詳しい情報については、ホームページをご覧頂くようにお願いいたします。

 

石場文子
「zip_sign and still lifes
(記号と静物)」


「2と3のあいだ(トタンと植物)」
2019
545×424mm


「2と3、もしくはそれ以外
(わたしと彼女)-台所-」
2019
728×1030mm

2020.4.10 (金) ~ 4.26 (日)

2014年に京都嵯峨芸術大学造形学科版画分野を卒業、2016年に愛知県立芸術大学美術研究科博士前期課程を修了した石場文子(いしば・あやこ / 1991年・兵庫県生まれ)は、おもに写真を媒体とした作品を制作・発表し、2019年には「VOCA展2019 現代美術の展望 ─ 新しい平面の作家たち」での奨励賞受賞や「あいちトリエンナーレ2019」への参加など、目覚ましい活動を続けています。

石場はこれまで、写真を媒体に日常的な風景を取材し、そこに実際の面や線によって介入することで、鑑賞者の「見る」と「認識する」の間にズレを生じさせ、私たちの視覚認識のあり様へと注意を向ける作品を制作しています。2014年ごろから制作をはじめた「ソファと□のある風景」シリーズは、赤や青の色面や、ストライプが印刷された四角形の紙をソファの上に並べて撮影した作品であり、同時期に制作された「Laundry」シリーズは、靴下などを撮影・印刷して切り抜き、物干し機に洗濯ばさみで吊りさげた様子を撮影したものです。これらはいずれも実際の空間では平面(2次元)であったものが、写真内の状況によってクッションや洗濯物といった立体(3次元)と錯視されることで、私たちの認識のあり方に触れるものといえます。また、近作である「2と3のあいだ」、「2と3、もしくはそれ以外」シリーズは、実際の被写体の輪郭線に見える部分を黒く塗りつぶして撮影することで、今度は実際の立体(3次元)を平面(2次元)へと錯視させています。

石場は写真の中に「面」や「線」によって介入し、そこに錯視的な視覚をつくり出すことで(2次元)と(3次元)という概念を強く意識させます。これにより鑑賞者は視覚と概念のズレを認識し、そこを「往き来」するような鑑賞体験を得るといえます。そして、ここで、なにより興味深いのは、これらが「写真」の内に発生している点ではないでしょうか。写真といういわば平面(2次元)の上のイメージにおいて、私たちの「2次元⇄3次元」というこの錯視・認識のズレは、何に起因するのでしょうか。そもそもすべてのものに厚みや手触りがあるなかで「2次元」という存在はあり得るのでしょうか。では、私たちが石場の作品を見て感じる違和感はどこからやってくるのでしょうか。

本展では石場の現時点での代表作となった「2.5」シリーズ作品と合わせて、これまでの作品の中でも幾度か思考されていた「パターンや記号」・「静物」といった要素を取り入れた作品を発表します。また、これまでの(2次元)と(3次元)という構造の中に「時間」という要素を扱った作品を組み込んだ構成として展開します。これにより、本展は今までの石場の作品を点検する機会であるとともに、現時点での作家の興味や、今後の作品展開を見とおす機会としてお楽しみいただけるのではないでしょうか。


ステートメント

一見何もない、なんでもないことが「何もないことなんてない」と感じた時、自分の立っていた世界が脆く、目の前が一気に広がる気がしています。

例えば、ただの壁だと思っていたものにドアや窓が付いていたら、きっと私たちはその壁の向こうを想像すると思います。私の作品はそんなドアのような存在でありたい。 誰かがこうである、と決めたことに対して私は作品を通して笑ってやりたいのです。違う見方を提示したい、可能性を模索したい、自分の立っている場所を少しでも広げたいと思っています。

石場 文子


京都市中京区烏帽子屋町502 2F.3F. 4F Tel:075-231-0706 休廊日:月曜日

ギャラリー知

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鳥彦 個展
「憤怒の神殿」


2019.12.14 (土) ~ 12.28(土)

※日曜日要予約(アートコレクター用)


展示にあたって

異界だとすぐ見て取れる漆黒の世界に存在する鳥人たち。その眼以外には読み取ることが難しい表情の彼らは実は非常に情緒豊かだ。生きものの気配のない洞窟や砂漠のなかにさまざまな形で現れる世界の風景は、静かに我々の眼前に現れる。  鳥彦の”メゾチント”という手段によって記録と同時に、我々の眼前へと召喚された彼らの素性は、絶望に包まれた世界で逞しく生きる個性ある鳥人たちである。理性や判断力、倫理観。どれもが欠落した世界に住まう彼らの表情豊かなふるまいは、我々の世界と密接にリンクしている。我々人類も文字を発明して交易を始めて長い年月が経つが、未だに戦争を克服できず考え方のあまりの違いにさらされ続け、互いを理解し合えぬままだ。
本展は「憤怒の神殿」と題されており、このアーティストの他者との関係性に対する認識と、境界に対する認識が表されたステートメントが用意されている。SNSは現代社会を投影する一つの装置であり、さまざまな意見をもったユーザーが雑多に混在するプラットフォーム。うまく使うのは難しく、当事者でない部外者も同列に関係する時代。そのSNS産業が拡大するとともに、世の中の全てが情報として処理されつつ時代は先へ進んでいく。

鳥人たちは絶対的に隔てられた画面の向こうで、漆黒を纏いつつ漂い続ける。これは我々の未来を暗示しているかもしれない何処かに存在する彼らのスナップである。彼らに直接話しかけることはできないが、その姿を通して我々は自分たちを再確認できるだろう。

GALLERY TOMO 青山 知相


the Temple of Rage(憤怒の神殿)

“共感”や“連帯”が叫ばれる世の中である。性別、生まれ、政治信条などでこちら側とあちら側を区切り、こちら側にいない人間ならば、どれだけ罵倒しても良いと考えている人間も多い。それは本当に貴方の感情なのか?

怒るというのは楽だし、気持ちが良い。金も時間もいらない、なんでもいいから難癖をつける相手と、やすっぽい被害者意識があればいい。

輪郭の曖昧な他人の感情に“共感”するべきではない。自分の感情と、その感情の原因が整理されないまま、他人の感情に引っ張られる。

個人的な感情を社会正義に格上げするために、他人と“連帯”するべきではない。個人的な感情を、他人から正しいと認めてもらう必要はないのだ。

内観を行い、個人的な感情をもっと大切に扱うべきではないだろうか。その感情は他人からすれば、まともに取り合う価値のない、下らないものかもしれない。それは何か恐ろしい事だろうか?誰しも理不尽に怒り、表明する自由がある。それによって被る不利益を受け止めるだけの覚悟があるのなら。

私達の怒りは、性別や、生まれや、社会を糾弾する“正義”のフリをして私達の前に現れる。私達の事を誰かから傷つけられた被害者として慰める。そうして私達を、次なる加害者へと仕立て上げる。

誰しも、自分自身の領域を持っている。その領域は、誰とも折り合いをつける必要のない、孤独な領域である。その領域は、個人的な体験、過去の決断、自分自身に課す律法によって、より強固に形作られていく。粗雑に扱えば、粗雑な領域にしかなりはしない。それは私達の精神そのものであり、それを私は憤怒の神殿と呼ぶ。

鳥彦

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月曜日

KUNST ARZT

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■5月12日からの「はかなシ 個展」から順次開催予定ですが、新型コロナ問題の状況次第では、開催不可もありえます。当ホームページやSNSで告知しますので、ご来場前に、ご確認願います。

 

VvK Programm 27
岡本光博キュレーション
「天覧美術」


岡本光博
r#284 表現の自由の机 2
 (作品部分)


木村了子
菊福図/chrysanthemum
2009
2色銅版


小泉明郎
Untitled
2000
映像2分


鴫 剛
helicopter
1988
鉛筆、紙


藤井健仁
H
2006
鉄、プラスティック
鉄面皮Extendedより
個人蔵

2020.5.22(金)〜 5.31(日)

岡本光博
木村了子
小泉明郎
鴫 剛
藤井健仁

KUNST ARZTでは、 VvK(アーティスト・キュレーション) 展覧会の27回目として、 岡本光博キュレーションによる 「天覧美術/ART with Emperor」展を開催します。
「令和」という新しい時代を迎え、 改めて天皇制を考察する企画です。
流麗なイケメン日本画で知られる木村了子は、 独自のリサーチから、禁断のタブーを モチーフにした「菊福図」の最新バージョンを、
通奏低音として天皇制と対峙し続ける小泉明郎は、情念と鬱積した想いがあふれ出す初期の映像作品を、
孤高の細密描写表現者として知られる鴫剛は、本展の為に新たに彩度調整を施した「ピンクの国会議事堂」と米軍と共存する一場面を、
人体、地球の構成成分、文明の礎・・・ 鉄という素材の本質を考察する藤井健仁は 「昭和」「平成」という時代を映し出す二人の首を叩き出し、
そして、本展キュレーターでもある岡本光博は、「世継ぎと金継ぎ」を掛けた新作と あいちトリエンナーレ<表現の不自由展> を受けて、改めて隣国との関係性(ルーツ・・・)も考察した新作を発表します。
SNSによる一億総監視状態の不寛容な現代だからこそ、 あえてアートとしての可能性を問いたいと考えています。
本展は、5月22日~31日に御所編を KUNST ARZTにて開催し、 その後、皇居編を6月2日~20日(日)に eitoeikoに巡回します。

KUNST ARZT 岡本光博

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー モーニング  gallery morning kyoto

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出口朝子 展
「resonance」


2020.6.2(火)〜 6.14(日)

resonance
”凍てついた大地の向こうで、農民たちが戸口で薪を割る音、飼い犬の吠えたてる声、 オンドリの遠くまで響く高く明瞭な鳴き声が、聞こえる。
といっても、薄い凍てついた大気が私たちの耳にこまかい音の粒子を、 短く快い振動とともに運んでくるだけなのだが。
どっしりとしたものは底に沈み、とても純粋で軽い液体の上でこそうねりはすみやかにおさまるからである。
それらは明瞭な鈴の音のよう、そして地平線の遥かかなたからのように聞こえてくる。
そうした音を弱くしたりあるいは耳障りにする障害は、夏よりも少ないかのようである。
地面はよく乾燥した木材のように響く。田舎で耳にする月並みな音でさえも音楽的であり、 木々につく氷の作り出すチリンとなる音も心地よく澄んでいる。
大気に湿気はとても少なく、すべてが乾いている。あるいは凍っている。
大気がこのように希薄で弾力があるので、それは喜びの源となる。”

ヘンリー・ソロー著
山口晃訳『ソローの博物誌』
「冬の散歩」の章より抜粋


絵を描こうとするとき言葉が先にあると完結しているようで鑑賞者になることが多い。
けれど少し余白を感じるときに線を引く。言葉と余白と線の響きはどんなだろうかと思う。
まずはソローの言葉と線がどんな風に共振するのかを見てみたい。

出口朝子

京都市東山区中之町207 (三条通白川橋東入四丁目、三条通岡崎広道西南角)
TEL:075-771-1213 休廊日・月曜