ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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<展示室A>

 

マリア・ゲルベロフ 個展
「2001年 ブエノスアイレス・封鎖される文化」


「without bread and without work」

2018.4.10(火)〜 4.28(土)
会期中の休廊日:4.16(月)・17(火)・23(月)・24(火)
*通常と異なり、日曜日をオープンします。

このプロジェクトは、私の出身地アルゼンチンの記憶に基づいています。15年前、2001-02の厳しい経済暴落のとき、目の前で社会が崩壊しました。国外脱出の選択肢しかなかったし、それ以降一度も帰国していません。最近、あの危機時代のアルゼンチンの古いネガを見返すと、それらの映像が私の写真家としての展望を形成したことを証言しています。

私にとって、写真とは政治意識と抵抗の視点から新しい現実を構築する方法:私の狙いは、暴力とその結果の文化破壊について批判的に見えてくる物語を見つけることです。これら、毎日ブエノスアイレスを彷徨しながら撮った一連の写真は、母国を遠く離れたあの混沌とした日々や権力の不吉な陰への感情を込めた反応の表明です。

政治的文脈:
私のようなブエノスアイレス娘は、独裁権力の見えざる輪や軍の暗殺団に拉致された無数の「消され者 desaparecidos」の話を聞いて育ちました。アルゼンチンには、より富裕な欧米諸国による搾取と依存という南米なりの複雑な歴史があります。なお、旧体制が国際通貨基金(IMF)に膨大な負債をしたせいで、福祉の大幅削減と失業を受け続けています。迫害、拷問と失踪ー政権のドンたちが一般国民に振るうテロは現に進行中です。

略歴:
ブエノスアイレス出身。哲学、写真、映像制作を学ぶ。現在、ロンドンを拠点に、写真作品や短編映画をカンヌ、ベルリン、ジグモンド・ヴィルモス映画祭などで発表。また、英国・アジア舞台美術協会メディア部門と共同制作する。www.guerberof.com

<展示室B>

 

西村勇人 個展
「干渉実験」


「Cockcroft-Walton accelerator」

2018.4.10(火)〜 4.28(土)

ふとしたことから、英国王立協会の金曜講話で外村彰博士(1942-2012)が行った電子線の二重スリット実験が目に浮かび、その後を脳内に投影して見届けようと気持ちを集中させることがある。ポツポツとは現れる点は、時間の経過とともに縞模様を結ぶ。これにより電子の波動性の効果が目に見える形で示される。この実験は、世間でもっとも美しい10の科学実験に数えられている。

干渉実験(interference experiment)に思いを巡らすことは、「思考と観察」をめぐる考察にとって格好の機会である。理論的な予測はいかなる実験によって検証されるのか。現象の背景にある法則や機序はいかに見出されるのか。何らかの形で観察可能な現象が検出されることにより、我々に科学的な知として認知される。今回の写真展では、科学的な知を基盤とした認知の拡張をテーマとした展示を行う。

略歴:
1977年島根県生まれ、埼玉県在住。写真作家。RED Photo Gallery(東京・新宿御苑前)共同運営。自然科学の研究現場および科学的な概念を題材とした写真作品の制作を行う。これまでMATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w(京都、2014年/2016年/2017年)、RED Photo Gallery(東京、2016年/2017年/2018年)、コニカミノルタプラザ(東京、2012年)、Place M(東京、2010年)など20回以上の個展を開催。ミオ写真奨励賞(2009年/2010年)、KG+ finalist top3(2016年)。

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:日・月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<ギャラリー北・南>

 

「ニューミューテーション -変・進・深化」展
加藤巧、西條茜、髙畑紗依


加藤巧「Clock Works」
(GALLERY MIKAWAYA、愛)2017



西條茜「ルッベルトの頭」2017



髙畑紗依「pieces」2016

2018.4.14(土)〜 5.27(日)

関西圏の芸術系大学を卒業/在籍し活動中の若手作家を取り上げる「ニューミューテーション」を開催!

何かを見聞きしてふと腑に落ちる感覚を覚えるのは、どのようなときでしょうか。はっきりとした理由がなくても、興味を抱いた対象の引力には、相応の根拠があるはずです。本展では制作における作家の「ややこしい」手法に着目し、彼ら独自のミューテーション(突然変異)の源を探ります。

加藤の絵画は、自身の水彩ドローイングから、古典技法のテンペラに置き換えてつくられます。一見伸びやかなストロークと自由な配色に感じられますが、その制作プロセスには、材料や描画方法へのロジカルで緻密な実験と実践が存在し、ある形をある素材で描く、という事象が限りなく豊かに深化されます。西條は焼き物の特性である、中心が空洞であることからもたらされる虚構性に関心を持ち、史実から着想を得た想像上の道具をつくります。近作では鉱物を窯の中で焼成し、新たな素材として用いる実験的な試みを展開し、自然と人為という二つの営みの重なりから生まれる変化を、焼き物を通して見出そうとしています。髙畑は、山の稜線や建物の輪郭線など身近な風景をフィルムや紙の上にトレースし、細かく切り出したものを空間に配置するインスタレーションを発表しています。元の描線が分からなくなるほどに解体され再構築されたそれは、特異な進化を遂げた新しい都市像を私たちに見せるでしょう。

3名の作品は、着想の元となった対象に、オリジナリティあふれるアプローチを加えて生まれます。制作プロセスにそのレイヤーを挟むことで、逆にややこしさや分からなさといった疑問を軽やかに飛躍し、現代的な説得力を獲得した彼らの表現に、どうぞご期待ください。

〈アーティスト・トーク〉

日時:4.14(土)14:00 −15:00
集合:ギャラリー南
*入場無料、事前申込不要

■マテリアル喫茶

喫茶店のお菓子とともに、絵画の材料について考察します。ドリンクを片手にお楽しみください。
日時: 4.14(土)15:00-16:00
会場: 前田珈琲 明倫店(京都芸術センター内)
店主: 加藤巧
料金:500円(お菓子・ドリンク付)
定員: 40名(先着順/要事前申込)

■ワークショップ「けしきの上をえんぴつで泳いでみる」

普段見ている景色をなぞってみて、少し違った風景を見つけます。
日時: 5.12(土)14:00-17:00
会場: 制作室1
講師: 髙畑紗依
料金: 無料
定員: 10名(先着順/要事前申込)

■クロージング・イベント「ルッベルトの頭の中身」

西條茜の出展作の一部である巨大な脳に見立てた立体作品の解体を試みます。
日時: 5.27(日)17:00-
会場: ギャラリー北 *入場無料、事前申込不要

関連企画の申し込み先は京都芸術センターウェブページよりお願いいたします。
http://www.kac.or.jp/events/23173/

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

MORI YU GALLERY 京都

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「UNDULATIONISM Ⅵ」
河合政之 瀧健太郎 西山修平
小栁仁志 ムラギしマナヴ
浜崎亮太 黒田アキ


Hitoshi Koyanagi
「landscape」 2017
116.7×116.7cm
acrylic on canvas

2018.3.16 (金) 〜 4.8 (日)

アートフェア参加のため、下記の期間は休廊します。
3.19 (月) 〜 3.21 (水・祝)
3.24 (土) 〜 4.6 (金)

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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<@KCUA1 2>

 

「京芸 transmit program 2018」


熊野陽平


小林紗世子


藤田紗衣


吉田桃子

2018.4.7(土)〜 5.20(日)

熊野陽平 小林紗世子
藤田紗衣 吉田桃子
企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学

「京芸 transmit program」は京都市立芸術大学卒業・大学院修了3年以内の若手作家の中から、いま、@KCUAが一番注目するアーティストを紹介するプロジェクトです。アーティストの活動場所として日本でも1、2を争う都市京都における、期待の新星を紹介するシリーズとして、毎年春の開催を予定しています。

第2弾となる本年は、熊野陽平(構想設計)、小林紗世子(日本画)、藤田紗衣(版画)、吉田桃子(油画)の4名を選出しました。

熊野陽平は身近な出来事を題材に考案したゲームやインスタレーションを通して、既存のルールや統一された規格への違和感や、その境界線の曖昧さについて考察する作品を手がけています。本展では「1/1スケール模型としての美術展示」というテーマに基づく、「参加者」との対話をもそのプロセスに含む作品を発表します。

小林紗世子は日本画の画材である岩絵具と麻紙という素材の関係性と、それら自体の持つ力を保持しつつ「絵画」として成立させることを追求してきました。画面に現れた柔らかな色彩の奥には、要素を削ぎ落とすことで一回性を高めつつ、完成された絵画としての描かれた図像と残された麻紙の地との均衡を探る鋭い眼差しが潜んでいます。

藤田紗衣は、眼に映るものを違った形で再認識するための手段として版画の手法を用いて制作を続けています。ドローイングを拡大して版に落とし込み、その場で観ていたものとは別の形で融合させるなど、「版」が可能にする解体と再構築を様々な形で試みます。

吉田桃子は、音楽を聴いているときの高揚感や、頭に浮かぶイメージを元にマケット(立体的スケッチ)を製作し、それらを動かした映像を木枠に張られていないキャンバスに描き出しています。図像の外へと垂れていく絵具は、それが絵であるということだけでなく、下地であるキャンバスの布としての存在感をも強調するかのようでもあります。

時代を読み取ろうとする鋭敏な感性を持って、それぞれが選び出した表現の方法に真摯に向かい合う若き作家たちの試行と実践にご注目ください。

京都市中京区油小路通御池押油小路町238番地の1 Tel:075-334-2204 休廊日:月曜日

 

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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パウェル・ジャック 写真展
Paweł Żak " And Other Still Lifes... "


1 of 2 : Bez tytułu / Untitled (#14-05)
  2014
  Pigment print on H.Photo
  Image : 90x66cm Sheet : 106x80cm

2 of 2 : Bez tytułu / Untitled (#10-33)
  2010
  Pigment print on H.Photo
  Image : 90x66cm Sheet : 106x80cm

2018 4.13 (金) 〜 5.11 (金)

この度イムラアートギャラリーでは、PAWEŁ ŻAK 個展「And Other Still Lifes...」を開催いたします。
Yuki Baumgarten をキュレーターとして迎える、Leica 6x7 Gallery Warszawa とのコラボレーション展でございます。

※ 本展は、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のサテライトイベント、KG+2018の参加展覧会です。
http://www.kyotographie.jp/kgplus/2018gallery/

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜&祝日

エンアーツ eN arts

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白子勝之 個展
「exhibition 8」


「untitled」
2018
胡粉・膠・檜・籐
©katsuyuki shirako
photo by takeru koroda

2018.2.2(金)〜 3.11(日)
オープニングレセプション:2.2(金)18:00-20:00
会期中 金・土・日 12:00-18:00 開廊
アポイントメント 承ります

「作品は特定の意味を有さず、複数のイメージを内包しながらただそこに在るだけである。 穏やかさと儚さを帯びた空間は虚でありながらも鋭く心を揺さぶるように思う。」

白子 勝之

1984年滋賀県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻漆工修了。

白子勝之は檜、楢、シナ等から 造形に最適な材や漆・顔料を選び抜き 作品を創り上げ、それらの作品は大きくASSEMBLE, CONNECT, SCATTER, SCRIBBLE JUGGLE の5シリーズに分かれます。(各シリーズの詳細は別紙を御参照下さい) 作品制作のみならず日常生活においても自身のこだわりを保ち続け、美への追求を怠らない白子勝之。陶芸・漆工・絵画・彫刻・写真・・・あらゆるジャンルに於ける自身の美意識を複数の自然界の造形物から得たモチーフに凝縮する。作品の美しさのみに焦点をあて、完成した作品は意味を持たず、息をのむ美しさだけが際立つニュートラルなスタンスを保っています。

弊廊において8度目となる白子勝之個展「exhibition 8」では前回の個展でデビューした新シリーズJUGGLEの作品を中心に、SCRIBBLE、 そして新たなるシリーズ(シリーズ名未定)をご紹介する予定です。全て新作となります。乞うご期待! 是非 御高覧下さい。

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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<ギャラリー>

 

「春のハーバー」
熊田 悠夢


2018.3.27(火)〜 4.1(日)

自然の生み出したけしきや、人の行為と自然の交わりをテーマとした木彫作品の展覧会。

舟があれば、人はどこまでもゆける。
空をあおぎ、風をあつめ、水面にゆられて
次々と移りかわるけしきにこころをふるわせながら
生を漕ぎつづける舟とその人たちに、安らかなハーバーでひとときの休息を。
これから出会う、まだ見ぬけしきに胸を躍らせながら。

〈熊田悠夢/Kumada Yumu〉

自然の生み出す造形や現象、空間をみつめ、その存在を讃えるために。
1992 出雲生まれ、京都育ち
2015 京都市立芸術大学美術学部 工芸科 漆工専攻 卒業
2017 同大学院修士課程美術研究科 工芸専攻 漆工 修了
現在、奈良県明日香村に移住し制作活動を行う

<ギャラリーショップコラージュ>

 

「兼澤 愛朱展」
(藤田依子改)


2018.3.27(火)〜 4.1(日)

香りの白磁(白磁に香りを纏わせた作品)を中心に磁器の食器 花器を展示します。
香りの白磁とは
香りコーディネーター、島田 有紀さんを迎えて作品に香りを纏わせます。
空間を浄化し気持ちがよくなる作品です。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル1階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

ギャラリー16 galerie16

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上田 良 個展
「A Magpie’s Nest」


2018.5.1(火)〜 5.12(土)

私がオブジェと呼ぶ立体物の多くは、拾ってきた廃材や、ガラクタ、または市販されているものである。異なった物体を(常に置き換える事のできる可能性を残し)組み合わせるようにして制作する。その多くは自重を支えることができない、脆い状態のものばかりである。そのようなオブジェの存在を留めるため、撮影し、写真によって固定する。

私にとって写真は、いわば“強力な接着剤”である。カメラによる“ひとつの視点”から眺めるオブジェ群は、恒久的に形を留めること、空間を含んだ作品の構成や配置、複数の視点から鑑賞されることといった彫刻作品における様々なルールに縛られない。本展では、オブジェを様々に組み合わせた“一時的な情景の彫刻”を撮影した写真作品を通して、オブジェの形状や色彩、その物質がもたらすディティールを捕らえることを試みる。

上田 良

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ギャラリーギャラリー GALLERYGALLERY

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PHO-TEX(深萱真穂 企画)
賀門利誓 室田 泉
むらたちひろ 吉本直子

 

2018.4.21 (土)~ 5.6 (日)

「記憶のメディア、触覚の支持体」
写真は前世紀においては主として紙に焼き付けて鑑賞され、こんにちでは液晶画面で眺める機会も増えた。
それでは、布と写真が出会うとどうなるか?布は触覚に語りかけ、写真は記憶を呼び覚ます。ファッションへのありきたりな転写を連想したなら、染色やファイバーアートの作家たちが生み出した表現の豊かさに眼を見開かされるだろう。
PHO-TEXとはPHOTOGRAPH(写真)とTEXTILE(織物)を結び合わせた造語だ。アートと写真の新たな関係が、ここに拓かれる。

本展企画・フリーライター 深萱真穂

京都市下京区河原町四条下ル東側 寿ビル5階 Tel:075-341-1501 休廊日:木曜日

グランマーブル ギャラリー・パルク

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「見えないボールの跳ねる音」
澤田 華



2018.4.13(金)〜 4.29(日)

2014年に京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コースを卒業、2016年に同大学大学院芸術研究科博士前期課程を修了した澤田華(さわだ・はな/1990年・京都生まれ)は、2017年に選抜による「未来の途中の星座‐美術・工芸・デザインの新鋭9人展」(京都工業繊維大学 美術工芸資料館・京都)への参加、公募企画展「1floor2017『合目的的不毛論』」(神戸アートビレッジセンター・兵庫)への出品、「群馬青年ビエンナーレ2017」(群馬県立近代美術館・群馬)への入選、「第40回写真新世紀」の優秀賞受賞など、その精力的な活動に呼応し、広く評価・注目を集めています。

澤田は近年制作している《 Blow-up 》シリーズや、《 Gesture of Rally 》シリーズにおいて、印刷物やウェブ上の画像投稿サイトにある写真に小さく写り込んだ「正体不明の何か」に眼差しを向け、「これは何か?」という問いを立てることを始点とした解析・推理・検証のプロセスを作品として提示してきました。

近年制作している「Gesture of Rally(ラリーの身振り)」シリーズは、ノイズとして排除されてしまうような写真の不鮮明な細部を起点とし、 分析・検証を繰り返しながらイメージの誤読を重ねることで、「写されたもの」の認識を問う作品である。(澤田華ステートメントより)

画面や意味(テーマや意図や文脈など)の上で「無かったこと」として認識の外に置かれる「正体不明の何か」について、澤田はそれを「あった」ものとして扱うとともに、そこに「これは何か?」という問いを立てます。しかし、この問いは「これは〇〇である」にたどり着くことはありません。

実際の検証のプロセスにおいても、引き伸ばされた(拡大された)写真は印刷による網点の集合である事実を示し、画像検索の結果はすべて可能性という等価の状態に置かれ、立体物はその構造や物質感のほとんどが想像によってのみ成り立たっていることを明らかにするだけで、答えはどこまでいっても宙づりにされたままです。

写真はその特性において「過去」に「事物」が「そこ」に「あった」ことを示しているといえます。この特性は澤田の作品において「正体不明の何か」が「そこ」に「あった」という事実を指し示しているといえます。そして、この写真に写った「正体不明の何か」が「正体不明の何かである」という揺るぎない事実を前に、揺らいでいるのは私たちの認識や想像であることが明らかにされます。澤田の作品は、「事実の写真」として過去に固定されてしまう写真を、目の前の「写真という事実」へと転じさせます。そして、それらに「これは何か?」という現在の問いを向けることで、そこに「未知」を認め、未来に向けて検証・想像するモーメントを発生させます。

《 Gesture of Rally 》シリーズの最新作によって構成される本展『見えないボールの跳ねる音 Bouncing Sounds of an Invisible Ball』は、写真に小さく写り込んでいる正体不明の未知を巡って繰り広げられる不毛なラリーであり、答えを宙づりにしたまま、未来に向かって延々と繰り返されます。

*本展は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のサテライトイベント『KG+』にSPECIAL EXHIBITIONとして参加しています。


〈ステートメント〉

近年制作している「Gesture of Rally」シリーズは、ノイズとして排除されてしまうような写真の不鮮明な細部を起点とし、分析・検証を繰り返しながらイメージの誤読を重ねることで、「写されたもの」の認識を問う作品である。

「Gesture of Rally」(ラリーの身振り)という言葉は、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画『欲望』のラストシーン、パントマイムでテニスの試合をする人たちを写真家である主人公が眺める場面から着想を得ている。

この映画の中で主人公が、自分の撮影した写真に死体のようなものが写っていたのを見つけたように、わたしは古本に載っている写真の中に勝手に事件を見出していく。写真に小さく写り込んでいた正体不明の物体を巡って繰り広げられる不毛なラリーは、答えを宙づりにしたまま、延々と繰り返される。

澤田 華

京都市中京区烏帽子屋町502 2F.3F. 4F Tel:075-231-0706 休廊日:月曜日

ギャラリー知

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古賀 陽子 個展


2018.2.21 (水)~3.4 (日)

休廊日:2.26 (月)、27 (火)
作家在廊日:2.21 (水)、23(金)-25(日)、3.2 (金)-4(日)

古賀は現在各地において絶賛上映中の本年アカデミー賞ノミネート映画「ゴッホ~最期の手紙~」に、世界各国より選抜された画家たちの中で、日本人として唯一参加、現在は京都国立近代美術館にて開催中のゴッホ展に於いてゴッホの《ラングロワの橋》の復元に挑戦するなど、関連した催しでも現在日本でも非常に注目されているアーティストです。

古賀は日本に生を受け、いくつかの別れ道を経たのちイギリス、フィレンツェへと学びの場を移し、彼の地にて西洋の近現代のアートの源流に触れて編纂を積んできました。

京都での初めての開催となる本展示では、古賀陽子の画家としての傾向を具象化した作品が並びます。「バラとニンフ」など、西洋の古典神話や文学にインスピレーションを得て制作された人物画が主たるシリーズです。
映画制作のプロフェッショナル達との仕事を経て、現在まさに画家としての本領を発揮しつつあるアーティストの仕事を観ることができる貴重な機会です。
皆様のご高覧お待ちしております。

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月曜日

KUNST ARZT

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VvK21
桑島秀樹キュレーション
「家族と写真」


208.4.21(土)~ 4. 29(日)

浅田政志
桑島秀樹
松本欣二
山本雅紀

「家族と写真」
ここに写真を通して家族の絆に向き合う四人のまなざしがあります。
不可視なる絆を写真はドキュメントとして可視化し、今展は表現の名の下にその形を提示します。 家族とはそれぞれ、さまざまであり、少し掘り下げれば「普通」と、たやすく語れない程、多様であるものです。
有り体に言えば、我々出品者の家族像が特別なのではなく、皆さんと同様、それぞれ、さまざまである事こそが「普通の家族」なのでしょう。

桑島秀樹(本展キュレーション、出品作家)

〈関連イベント〉

「家族と写真」展 トーク
4.21(土)18:30−20:00
出品作家
無料
場所:岡田萬治金箔加工美術
(京都市東山区柚之木町:KUNSTARZTより徒歩3分)
協賛:学校法人 日本写真映像専門学校

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1 F〉
「大原 正子(陶芸)・桜井 絵月(絵画) 二人展」

2018.4.17(火)〜 4.22(日)

 

〈2 F〉
「衣川 雅之 はなのえ展」

2018.4.17(火)〜 4.22(日)

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日