京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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<@KCUA 1 2>

 

明治150年・京都のキセキ・プロジェクト
京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展
田村友一郎
「叫び声/Hell Scream」


西山翠嶂「虎(模写・部分)」
写真 田村友一郎

2018.7.21(土)〜 8.19(日)

企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
企画協力:出展作家:田村友一郎(美術家)
主催:京都市立芸術大学

アーティストトーク:7.21(土)14:00–15:30
オープニングレセプション:7.21(土)16:00–19:00

京都市立芸術大学ギャラリー @KCUAでは、美術家の田村友一郎を協力作家に迎え、本学の前身・京都府画学校の創立者の一人であり、煎茶道の発展に寄与したことでも知られる日本画家の田能村直入の足跡を辿りながら、新たな物語を紡ぎ出すことにより収蔵品の「演出」を試みます。 京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA では、2017年度より本学芸術資料館収蔵品のさまざまな活用のあり方を探るべく、美術家やさまざまな分野の専門家と協働する実験的な企画を実施しています。本展はこの一連のシリーズの一つとなります。

■本展の背景
明治時代から現在に至るまでの京都の歴史において、本学の活動は重要な役割を担ってきました。前身である京都府画 学校が明治 13 年に創立されてから今日に至るまで、本学は日本の伝統芸術を継承・刷新するとともに、日本の近現代 芸術の屋台骨を支え、世界的にも高く評価される芸術家を数多く世に送り出すなど、日本の芸術文化のきわめて重要な 世界への発信基地の一つであり続けています。2018 年(平成 30 年)が明治改元から満 150 年の節目の年に当たることを記念して、京都市の主導により「明治 150 年・京都のキセキ・プロジェクト」が実施されています。本展は、この関連事業として、明治時代から現在に至るまでの京都の街について、本学が創立以降辿ってきた道筋を手掛かりとしながら、美術家の田村友一郎と共に約 8ヶ月間の期間をかけて調査・研究を行い、特別展として開催するものです。

■企画協力・出展作家 田村友一郎について
田村友一郎は、国内外で活躍する気鋭の作家です。映像・写真・インスタレーション・パフォーマンスなど、多彩な手法を用いて創作を行ってきた田村は近年、土地の記憶や歴史のサーチを通して、その場所固有のコンテクストを独自の手法で変換・接続することで、新たな風景として立ち上げるような作品を発表しています。 本展では、京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品のうち、明治期に制作された著名な卒業生の作品、京都府画学校以降の 校歴資料、明治時代の写真記録などから、出品する作品・資料を調査に基づいて検討し、田村がこれらの出品作品・資料をも包括するような形で新作インスタレーションを制作します。

〈同時開催〉
第2回 京都市立銅駝美術工芸高等学校
所蔵作品展【明治150年関連事業】
「美工の歩み 138年
〜明治・大正・昭和・平成から新たな時代へ〜」
2018.7.21(土)〜 8.7(火)11:00–17:00
会場:堀川御池ギャラリー
お問合せ先:京都市立銅駝美術工芸高等学校 TEL: 075-211-4984

京都市中京区油小路通御池押油小路町238番地の1 Tel:075-334-2204 休廊日:月曜日

 

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<ギャラリー北・南>

 

FOCUS#1「キウチ芸術センター展」
木内貴志


「R無指定2010年
ビニール生地にデジタル出力
「Art Court Frontier 2010#8」
(Art Court Gallery|大阪)
撮影: 表 恒匡


2018.7.27(金)〜 9.9(日)
※8.14(火)・15(水)・16(木)は休館

京都芸術センター展覧会「FOCUS」は、着実に制作・発表を続ける中堅アーティストに焦点をあて、個展形式で紹介するシリーズです。一貫した制作テーマ、新たな作品への展開、社会へのアプローチなど、それぞれのアーティストがもつ問題意識にじっくりと向き合い、鑑賞者との対話を促すような場となることを目指します。

第一回目となる本年度は、京都を拠点に活動を続ける木内貴志を紹介します。木内は素材や技法を限定せず、日常に埋もれた物事や、現代社会や美術における制度の矛盾などを、駄洒落や皮肉を織り交ぜて造形化します。「キウチ芸術センター」と題して開催する本展では、会場となる「京都芸術センター」の名称の一部でもある「センター/中心」から着想を得た新作を中心に発表します。 木内のユーモアを備えた鋭い批評精神がつくり出す世界をお楽しみください。


 「画廊以上美術館未満」そろそろ僕もそんなとこでできる男になりたい、なんて、ここ十数年思ってました。そんな中、京都芸術センターで個展ができるという機会を得ました。
 センターはまさにそんな「以上で未満」なちょうどいい真ん中だと思ってます。
 過去に同所の公募等に落選したこともあったので、その時のプランも実現させる絶好の機会です。
 なんせ、センターですからね。画廊でも美術館でもない、センター。京都の芸術のセンター。中心。
 そんなセンターで、さて何しましょかね?ということでブツブツとセンターセンターと言ってたら、だんだん「センター」そのものが捉えられなくなり、センターってそもそもどういうとこなのよ?と彷徨い始めました。
 ショッピングセンター、ゲームセンター、バッティングセンター、ハイレッドセンター、センター試験、センター争い、センター返し。センター中心に物事を考えるとますますよくわからなくなってきました。
 そう、僕たちはセンターについて何も知らない。芸術のセンターのことも、アイドルのセンターのことも、今年の阪神のセンターが誰に固定されるのかも。
 まて、そうだ。「センター」という和製英語に誤魔化されてるんやわ。と思い、和訳の「中心」でいこう!と今度はブツブツと中心中心中心中心中心中・・・ん?心中!?
 自身は芸術中心の人生を送ってるかといえばそうでもない気もします。しかし、世の芸術家の方々は芸術と心中覚悟で取り組んでいるに違いないはずです。
ということで、そんな芸術家たちの心中を察しつつ、自身の「センター中心」な展覧会をなんとかしたい、と思っています。
 実際はなかなかモヤがかかって見えないですが。

木内貴志


〈ギャラリーツアー〉

日時:7.28(土)17:00 - 18:00
会場:ギャラリー南
料金:無料、事前申込不要

〈オープニングパーティー〉

日時:7.28(土)18:00 - 19:00
会場:ミーティングルーム2
料金:無料、事前申込不要

〈トークイベント〉
「『現代アート』という言い方が嫌いだ!」

日時:9.8(土)14:00 - 16:30
会場:ミーティングルーム2
出演:斉と公平太(現代美術作家)、木内貴志
料金:無料、事前申込不要



京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

グランマーブル ギャラリー・パルク

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タイルとホコラとツーリズム
season5 《 山へ、川へ。》
谷本 研 中村裕太


season3 「白川道中膝栗毛」
(ギャラリー・パルク、2016)
撮影:麥生田兵吾


season4 「一路漫風 ! 」
(京都芸術センター、2017
「東アジア文化都市2017京都
─アジア回廊 現代美術展─ 」)
撮影:表恒匡

2018 8.17(金)〜 9. 2(日)

主催:「タイルとホコラとツーリズム」実行委員会
制作協力:麥生田兵吾(写真撮影)
協力:Gallery PARC
   東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

京都の街角に多く残る地蔵菩薩や大日如来などを奉ったホコラ(路傍祠)。その多くはコンクリートや石詰みの基礎の上に木造の社を持ちますが、そのしつらえにタイルを取り入れたものも見受けられるなど、その「生態」は多様でいて奥深く、様々な興味と想像を掻き立てます。
その生態系に着目したリサーチを出発点に、谷本 研と中村裕太の二人の美術家が、ゆるやかなユニットとして2014年より取り組むプロジェクト「タイルとホコラとツーリズム」。

5回目となる今回。二人は『山へ、川へ。』をテーマにそれぞれフィールドにくりだし、「石」への「眼差し」を持ち帰り、山と川に見立てたギャラリー・パルクに重ね合わせて、其処にツーリズムを出現させます。また、会期中には関連イベントとして、「season3 《白川道中膝栗毛》」にて巡り合った京都・山中町の「重ね石」を再び訪れる路線バスツアー「川から山へ|山中町・重ね石再訪」や、5年におよぶ活動を織り込んだ谷本筆による『参詣曼荼羅』の絵解き付きサンセットBBQ「屋上ホコラ盆」を開催します。

【関連イベント】

1.路線バスツアー 予約不要・参加無料(但し往復バス代700円程度必要)
[日時] 8月25日(土) 13:00~17:00 *小雨決行・荒天中止
[参加] 予約不要・参加無料 *但し路線バス代として往復700円程度必要
[持物] おやつ、飲み物、歩きやすい服装、雨具など
[行程] 【13:00】 京阪祇園四条駅出入口4(四条川端北西角)集合 → 河原で石拾い(徒歩移動) → バス停「京阪三条」より 【13:55】 発「京阪バス56A比叡平行」乗車 → 【14:19】 バス停「山中」着、重ね石にて願掛け → 山中町散策 → バス停「山中上」より 【15:37】 発「京都バス51 京都駅前行」乗車 → 【16:20】 バス停「四条烏丸(烏丸通)」着 → ギャラリー・パルクにて展示見学後解散

2.サンセットBBQ 「屋上ホコラ盆」要予約・参加有料
[日時] 8月25日(土) 17:00~ *ギャラリー・パルク集合
[定員] 20名(事前申込制/先着順)
[料金] 4,300円(大丸KYOTOビアガーデンでの飲食代)
[申込] ギャラリーパルクのサイトをご確認ください。

主催:「タイルとホコラとツーリズム」実行委員会

京都市中京区烏帽子屋町502 2F.3F. 4F Tel:075-231-0706 休廊日:月曜日

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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川人綾 個展


1 of 2 : C/U_m-m_(b)_Ⅱ (部分)
  2018
  photo: TEPPEI KONO

2 of 2 : C/U_m-m_(b)_Ⅱ
  2018
  photo: TEPPEI KONO

2018 6.15 (金) 〜 7.13 (金)
オープニングレセプション:6.15 (金) 15:00~18:00

この度イムラアートギャラリーにて、画家・川人綾の初の個展を開催するはこびとなりました。

垂直と水平の色彩が織りなされ、織物のような質感を持った川人綾のグリッド(格子)の絵画作品。これらの作品は、マスキングテープとアクリル絵具を用いて幾重にも線を描き重ねるという、手作業の緻密さとダイナミックさをともに要する身体的実践のもと制作されています。

「グリッド」の表現は20世紀以降に発展し、近代芸術における重要な潮流のひとつとなりました。絵画内の一細部として描くのではなく、グリッドそのものを現前させる近代的な表現は、モンドリアンをはじめ、アメリカの抽象表現主義の画家たちや、建築の文脈においても実践されてきました。

川人は、このグリッドという、平面として統御され、幾何学化された表現に、染織という工芸の文脈を取り入れました。手作業によってグリッドを描き重ねることで、「制御とズレ」というふたつの効果の創出を企図しています。無心の作業を重ねていく果てにふと生まれてくる、作家の意図を超えた「ズレ」に宿る美的効果は、ちょうど写真に不意に写り込んだ意図せぬ細部と同じような機微と発見をもたらします。グリッド内部で移り変わる色彩と光の効果からは、絵画の新たな可能性さえも感じさせます。

最新の神経科学への関心を核に持ち、「私達が見ているものと、実際の対象は異なる」という知覚と認知のズレを問題意識に据えた川人綾は、近代絵画以降のグリッドをめぐる美術史の延長において、染織を学んだというバックグラウンドを強みに、着実に自身の表現を確立しはじめています。

本展では、新作8点を展示いたします。是非、川人綾の挑戦をご高覧ください。

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜&祝日

MORI YU GALLERY 京都

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ムラギしマナヴ90年代回顧展
「さよならにっぽん。 」


「DAっふんDA」
1998
60.6×72.7cm
acrylic on canvas

2018.7.21 (土) 〜 8.12 (日)
オープニング・レセプション:7.21 (土) 17:00-19:00

モリユウギャラリーは7月21日(土)より、ムラギしマナヴ90年代回顧展「さよならにっぽん。」を開催いたします。
前回の新作展に引き続き、本展では美大受験期から20世紀末にかけての平面作品のほか、作家自身が収集・記録した90年代当時の記録物のスライドショーや動画を展示いたします。
皆様お誘い合わせのうえ、ぜひご高覧ください。

▼ムラギしマナヴ (1971年 京都生まれ )
大学時代は映像を専攻。1996年「TOKYO POP」( 平塚市美術館、神奈川 )をはじめ、1998年「どないやねん!現代日本の創造力」( エコール・デ・ボザール、フランス)、2004年「YOUNG ARTISTS from KOREA. CHINA and JAPAN」( 韓国国立現代美術館、ソウル )、2005年「昨日よりワクワクしてきた。 ブリコラージュ・アート・ナウ 日常の冒険者たち」( 国立民族学博物館、大阪) 、2010年「ミクロとマクロ」( ボーダレスアートミュージアムNO-MA、 滋賀 )など国内外のグループ展に参加。2015年「世界を売った男。」( MORI YU GALLERY、京都) 以降、MORI YU GALLERY にて個展を開催。
また、劇映画『夢幻琉球 つるヘンリー』( 高嶺剛監督 1998年製作) に美術として参加するなど、創作は平面や立体のコラージュ、絵画や映像作品の他、アニメーションや漫画、デザイン制作など多岐にわたる。

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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<展示室B>

 

川尻 潤
「Playful mind」(陶+絵画)


「遠山・霞など mountain mist」
板にアクリル絵具
52×79cm 2018年
*painting

2018.7.14(土)〜 8.4(土)

7月16日(月・祝)11〜19時、通常は休廊日ですが、祇園祭前祭の宵山に合わせて特別にオープンいたします。
当日16時より軽いお飲み物をご用意しております。17時より作家によるギャラリートークをいたしますので、どうぞご気軽にお越しください。


「歪みを愛でる」という奇異な美意識がこの日本には確かに存在している。

古田織部の茶碗などが代表例だが、他にも「茶」の空間では床柱も歪んだものが用いられ、窓は極めてアンバランスに配置される場合が多い。この日本固有の美意識に魅せられて、もう30年にもなろうか。私の作品にはこの「歪み」がきわめて重要なのである。

加えて幼少の頃から頭の中に棲みついて離れない甘美な記憶がある。それはヘンゼルとグレーテルの絵本「おかしのいえ」である。デコラティブなお菓子で覆われた絵本の画面は今でも思い出すたびにドーパミンの分泌を感じるのである。

他にも学生時代に憧れた「琳派」や、私を夢見心地にさせてくれる「日月山水図屏風」、そんなものたちが私の頭の中にいつもうずまいている。それらが私の意識に作用し「つくる」という衝動を経てこの世に出てきたものが、今回の作品群である。ご高覧くだされば幸いである。

川尻 潤

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

エンアーツ eN arts

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showcase #7
「写真とスキャン PHOTO & SCAN」
curated by minoru shimizu


澤田 華
「Gesture of Rally #1805」
2018年
写真・映像・石粉粘土・印刷物・他



滝沢 広
「avalanche#16」
2017年
1100 x w.500 mm
archival pigment print
©Hiroshi Takizawa Courtesy of rin art association

2018.5.11(金)〜 6.10(日)
オープニングレセプション:5.11(金)18:00-20:00
会期中 金・土・日 12:00-18:00 開廊
アポイントメント 承ります
協力:rin art association

eN arts では、清水穣氏のキュレーションによります、写真・映像に特化したグループ展 “showcase #7” を開催いたします。展覧会のタイトルが示す通り、写真及び映像の現代若手作家の「ショーケース」となるこの展覧会は2012年からスタートし、本展がシリーズ7回目の展覧会となります。 “showcase” 出展作家の多くは キヤノンが主催する公募展「写真新世紀」受賞作家の中から選ばれます。今回は、2017年度優秀賞受賞者 澤田華と2011年度佳作受賞者 滝沢広のお二人が副題の”写真とスキャン”という括りによって選出されました。日常生活においても普通に見聞きするありきたりな二つの単語ですが、清水氏の解釈するところによる「写真」と「スキャン」が 澤田、滝沢 両氏の出展作品においてどのように関わりあっているのか・・・御高覧下さい。

eN arts

「showcase #7 “写真とスキャン」

芸術のデジタル化は、コンピュータの処理能力に応じて、まず1970年末から80年代初頭に、データの軽い音楽のジャンルで顕在化し、さらに物理的記録媒体からネット配信のダウンロードへという潮流に乗って、加速度的に写真へ、そして動画へと波及してきました。21世紀も10年代に入ると、デジタル写真は従来のようなアナログ写真への擬態を止め、わたしたちはアナログ写真に基づく写真観 —ストレートとピクトリアル(画像加工)、痕跡性の有無、平面と立体、静止画(瞬間)と動画(持続)といった二元論が端的に通用しない世界に来ています。

かつて坂本龍一は、音楽のデジタル化につれて「耳が変わってしまう」と述べました。すべてコンピュータ内で制作され、一切のノイズ(作曲者の望まない音響)を廃した純粋状態でそのままネットにアップロードされる音楽とは、聴衆がそれをスピーカーで聞くまで一切空気に触れない、言わば真空パックの音楽です。真空パックに慣れた耳は、どんな音響もスピーカーやイヤホーンの膜の振動に還元された状態で聴くのですから、音をライヴで聴く耳に比べてかなり貧しい耳ということになるでしょう。

映像の世界にも、jpgやgifに慣れた「貧しい眼」の時代が訪れているのでしょうか。アナログ写真とデジタル写真という問題設定においては、「写真」と「スキャン」という対比がよく見かけられます。ここで写真の視覚とは「像」による視覚のことです。レンズに密着しては像ができませんから、像は必ず何かしらの空間性を要求します。物体から出た光を、レンズ(誰でもない者の視点)を通して1枚の面上(レイヤー)で結像させ、その像を光化学的手段で定着したものが写真です。写真を「見る」人は、レンズの位置に眼を代入して、その「像」を知覚する。誰でもない者の見た「像」と、誰かが見る「像」の落差から、「かつて」と「いま」という時差が発生し、現実や意識は分裂して二重化します。この分裂が写真的視覚の特徴です。これに対してスキャニングは、原理的に「像」による視覚ではありません。それは空間的な結像ではなくて、距離を超越した密着的・触覚的な被写体情報の感受です。二次元画像を出力するとしても、その画像の単位はもはや投影面(レイヤー)ではなく線(ないし点=ピクセル)であり、そこには投影の空間が入っていません。つまり真空パックの画像と言えるでしょう。

真空パックの画像、jpgやgifで出来た映像世界で、「デジタル・ネイティヴ」な現代の作家たちはどのように「豊かな眼」を実現するのでしょうか? 不可逆的な全面的デジタル化のなかで「写真」と「スキャン」はどのように関わり合うでしょうか。

2018年5月  清水 穣

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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<ギャラリー>

 

「陳勁松 書道展 第二回 私の行」


2018.8.14(火)〜 8.19(日)

 

「立体造形2018」
3ギャラリー合同企画展

2018.8.21(火)〜 9.2(日)
※8.27(月)休廊、9.1(土)レセプションパーティ予定

展示会場:JARFO京都画廊、同時代ギャラリー、ART FORUM JARFO

31名の立体造形作家によるグループ展

<ギャラリーショップコラージュ>

 

「十六年展・ケイヨウの写真館
〜顔と風景・巷にある日常のストーリー〜」
中田 啓瑛、中田 千代


2018.8.14(火)〜 8.19(日)

ジャンル:写真

中田 啓瑛 / Nakata Keiyou・・・Photograph
6才で 写真を撮る楽しさを覚え
以来 日常の風景を
コツコツと 撮りためてきた
現在、市内支援学校に在籍中
2015年、同時代ギャラリーにて初個展
今回四度目となる

中田 千代 / Nakata Chiyo・・・Planning production
啓瑛の母
アパレルメーカー勤務後
服飾デザインのアトリエ開設
作品の展示やキャプションなどのサポート&グッズ担当

 

「あくあ展 vol.1 - アクアリウム -」


2018.8.21(火)〜 8.26(日)

主催:一般社団法人暮らしランプ 放課後等デイサービス「あくあ」

街の中に子ども達が楽しい気持ちを注いでできたアクアリウムを展示します。
子どもたちから溢れでた色の波や生き物達が泳ぎまわる空間を愉しんでもらえれば幸いです。

*あくあ では、小学生~高校生までの子どもたちが「自分を好きになれる時間」を大切に、絵画や創作活動などの美術活動を行なっています。
https://www.instagram.com/kurashilamp_aqua

 

「マイニング / 採集」
森川彩夏


2018.8.28(火)〜 9.2(日)

ジャンル:陶磁器

素材のもつルールに従って蓄積されていくものたちを、探して拾い集めるようなことを繰り返しながら焼き物作品を作っています。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル1階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

ギャラリー16 galerie16

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池辺政人 展


2018.8.28(火)〜 9.8(土)

 

南 新也 展
「ideas」


2018.9.11(火)〜 9.16(日)

ideas

左と右と思ったら右と左の様であり 無と無の様でありながら有の様でもあり 双極的でありながら二つで一つの様であり 自分のようで自分で無い妄想のような知覚と記憶のオンパレード そしてそれらすべてが時間とともに次々と思い出され想像され連想されていったideas
ideasとは私自身が主体性をもって工夫、着想した私の考えとしての写真作品と、 コンセプトや情報、理念を表したコンテンツとしての写真作品とを同時表示して提示し、 それらの写真作品は鑑賞者(受取手)によって新たに様々に発想されていく素材になればと思いながら作った作品です。
だからそれらの写真作品の決まった見方というものは無く、 それぞれがその写真作品から色んな風にアイデアや考えを発想していくキッカケになれば良いと思って制作しました。

南 新也

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ギャラリーギャラリー GALLERYGALLERY

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「テキスタイルの素材を考える
シリーズ#1 麻」

 

2018.7.17 (火)~ 7.29 (日)

企画展として、テキスタイルの素材を考えるシリーズの第1回目として“麻”をとりあげました。
“麻”は、日本古来から我々日本人には、馴染みのある素材として様々なものに使用されてきました。特に神社に納められるものの中には、麻(主に大麻)を素材としたものが多く存在しています。神聖なものとされる麻から、庶民の衣装や道具(袋)として用いられてきた麻、また美術の世界においては、麻に魅了された現代美術作家、そしてファイバー作家が使用した麻を展示することで、麻の魅力とその可能性を考える機会にしたいと思っています。

企画:ギャラリーギャラリー 川嶋啓子

「麻の振幅」
麻は『三国志』魏書東夷伝倭人の条(いわゆる『魏志倭人伝』)に倭の栽培植物として登場します。紐や布をつくるための繊維を得る植物として、日本列島では古くから利用されてきました。律令政府は各地から調庸布として貢納させ、正倉院には当時の遺品が現存します。絹が支配階級の衣類に使われたのに対して、庶民の衣服は木綿が一般化するまで麻を素材とし、野良着や夜具にも用いられました。他方で神道では麻には魔除けの霊力を認め、しめ縄や鈴緒などに使われています。そうした聖性と俗性の両端に通じる振幅を、麻は与えられてきました。

現代の美術においても、光沢など麻特有の材質感に着目して、繊維造形作家が作品の素材に活用しています。麻はまた麻袋(ドンゴロス)にみられるような粗野で力強い表情も持ち合わせ、そうした素材感に着目した美術作品も少なからず見受けられます。

麻のゆたかな振幅に焦点をあて、理屈ではなく目で感じられる展示を構成してみてはどうだろうかと、ファイバーアートの作家展では長い経験をお持ちのギャラリーギャラリーに企画展の原案を提案しました。美術作品と民族資料を同一の空間に並べることで、日本列島に暮らす人たちの生活や感性と麻がどうかかわってきたか、象徴的に感じとれるような展覧会になることを期待します。

企画原案:フリーライター 深萱真穂

出展協力:野村久之・ひろいのぶこ・ギャラリー啓・井筒装束店

京都市下京区河原町四条下ル東側 寿ビル5階 Tel:075-341-1501 休廊日:木曜日

ギャラリー知

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山田 愛 個展
「接続 − はじまりの形態」


2018.7.10 (火)~7.22 (日)

目には見えない”不確かなモノ”−それはあらゆる物質の内部に宿り、ときに身体を抜け出し、外部空間で交流し合う。
わたしは、自身の皮膚(内と外を隔てるもの)感覚をたよりに「物質の身体とその内外に宿るモノ」を捉え、作品にしています。
”不確かなモノ”を浮き上がらせるため、それらと【接続】することから創作は始まる。
今回は初個展として【接続】により現れた作品を発表します。

山田 愛

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月曜日

KUNST ARZT

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VvK22
天牛美矢子キュレーション
「呪と祝」


久保ガエタン


久保木要


天牛美矢子


西太志

2018.8.25 (土)~ 9.2 (日)

久保ガエタン 久保木要
天牛美矢子 西太志

@関連イベント

アーティストトーク
×ナビゲーター:奥脇嵩大(青森県立美術館学芸員)
2018.8.25(土)18:30 〜 20:00
無料
場所:岡田萬治金箔加工美術
(京都府京都市東山区柚之木町:KUNSTARZTより徒歩3分)

KUNST ARZTでは、VvK(アーティストキュレーション) の22回目として、天牛美矢子キュレーションによる 「呪と祝」展を開催します。
天牛美矢子は、我々が認識し得ない日常/現実の向こう側に広がる世界を感じさせてくれるアーティストです。
自身の深層心理を探るかのように、時間をかけて生み出される作品群は、豊かな物語性を内包しています。
“呪と祝”というモチーフをテーマに、久保ガエタン、 久保木要、西太志という気鋭の若い3人のアーティストを加え、「呪と祝」の境界線を、粟田口で探ります(*)。

KUNST ARZT 岡本光博

*ギャラリーの所在地である粟田口は、 古来、京都の外と内とを繋ぐ出入口の一つであり (京の七口)、また刀鍛冶が多く居住した場 (妖怪の力を借りて生み出したという名刀の伝説もある) としても知られている。

〈「呪と祝」ステートメント〉

「呪う」と「祝う」。
人の思いに端を発するこれらの願望は、 一見両極端に見えつつも、思いのエネルギーを もって対象に作用することを指向する点で、 同一のものと言える。
いかに作用してほしいか、という願いも相対的なもので、 誰かへの祝福は誰かには呪いになるかもしれず、 逆も言えるだろう。
「思い」を形にするためには「思う」だけでは十分ではない。
人は「思い」を言葉に乗せて「呪い/祝い」、 それでもまだ十分でなければ、自身を超えた 力を借りて「呪う/祝う」。
人を超える力を召喚するために生み出された 手続き「まじない」は、人の心に深く根を下ろし、 いつしか「呪い/祝い」と「まじない」は 不可分なものとなっていった。
文明と共に夜が明るくなり、人を超えた力への 畏敬も薄れかけた現代においても人の心から 「呪い/祝い」が消えることはない。
脈々と受け継がれてきたその技法「まじない」 もまた、超越的な力へのアプローチという 内実こそ忘れ去られつつあるものの 慣習と化することでその命脈を保ち続けた。
日々の暮らしの中で何気なく験を担ぎ、 願を掛ける時、人は我知らず「人を超えた力」に 祈りを捧げている。
「呪う/祝う」という思いを引き金として「まじない」 を行う時、それがいかに形骸化された仕草の ようなものであっても、人はその「儀式」を通じて 世界に内在する超越的な力に接近していると言える。
今回、本展のために集った作家たちもまた、 そのような計り知れないものに対して、 異なったアプローチで触れようと制作を続けている。
目には見えず、触れることもできず、 五感では知覚のかなわない、しかし人が頼り、 畏れずにはいられない、強大な力を持つなにか。
彼らの作品を通して、そんな世界の秘密の部分に 少し近づけるのではないかと思う。

本展キュレーション、出品作家 天牛美矢子

 

繁田友香 個展
「storage」


2018.9.4 (火)~ 9.9 (日)

KUNST ARZT では、4年ぶり2度目となる 繁田友香の個展を開催します。
繁田友香は、“丸い形の集まり”というモチーフに 自身の生き方を投影するアーティストです。
様々な試行錯誤を繰り返し、油絵具と水の 反発する現象をコントロールすることで 生み出される“丸い形”の一つ一つは、 繁田自身の記憶の一つ一つでもあります。
しかし、タイトルである「storage」という デジタル用語が示すように、ここには 膨大な量のメモリーが保存されている反面、 ウイルスやバグなどで一瞬にして無慈悲に 消え去ってしまう儚さも表しています。
もののあわれ的な美を内包する新作に、 ご期待ください。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティスト・ステートメント〉

凹凸のある画面を作り、油性と水性の描画材料の特性を活かした表現技法で作品を制作。
絵具をのせた瞬間と、乾燥した状態の質感の違いから発生する感覚のズレに着目し、キャンバス の上に、絵の具と自身の記憶を重ねていく。
それらの体験の積み重ねから「画面上で起こる実像」と 「自身のイメージする虚像」との距離を内包した絵画表現を考察している。

繁田友香

 

大東真也 個展
「必然的な事だが偶然的な運命」


2018.9.11 (火)~ 9.16 (日)

KUNST ARZT では、大東真也の個展を開催します。
大東真也は、主にガラス製の既製品に熱を加えて変形させることで、ガラス素材の魅力を引き出しつつ、 既視感を揺さぶるアーティストです。
ガラス製品に熱を加え、重力に従って変形する様を提示する作品から、巨大な窯を作り上げ、 大量のガラス製品に熱を加える行為そのものを 作品としたものまで多岐にわたります。
後者は、一見、古代の宗教儀式を彷彿させる反面、 そこで素材に還元されるものは、現代の大量生産されたガラス製瓶であることの両義性も魅力になっています。
ご注目ください。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティスト・ステートメント〉

地球には様々な素材が存在する。
その中でも硬質な物、透過性・反射性の 高いものに魅力を感じることがある。
金属やガラスなどの素材があり、 それらは日常の中で使用されることが多い。
例えばガラスは窓や瓶や食器、 金属は建築物や機械や硬貨などがある。
素材は生活の中で製品などになり、 素材として埋もれてしまう。
そして素材としての魅力を無意識に 見過ごしてしまうことがある。
私は日常の中の製品から今は 主にガラス瓶を作品制作に扱っている。
ガラス瓶の性質を利用し、熱を加えて 重力を利用して形を変形させ作品制作を行っている。
ガラス瓶という既製品(物)からガラスという素材へ 戻すことにより、ガラスという素材の元々持っている 透過性・色味・硬質感というような 魅力がより見える形になる。
そしてガラス瓶から逸脱した存在となり、 通常とは異なる視点を表現している。

大東真也

 

清水紗希 個展
「expand」


2018.9.18 (火)~ 9.23 (日)

KUNST ARZTでは、2年ぶり2度目となる 清水紗希の個展を開催します。
清水紗希は、針金で丹念に街並みを形作るアーティストです。
2016年の個展では、A4サイズに‘区画’された アニメチックな街並みが、大きな壁面全体に浮かぶような展示でした。
鑑賞者の視点によっては、照明で銀色に輝くこともあれば、 街の影だけが見えることもありました。
それら無人の街並みが見せる陰陽の様は、 シンプルな表現だからこそ、淡々と流れる日々の無常観や、 そこに住んでいるであろう人々を想像させました。
コツコツと“expand”し続ける「街」を散策しに来てください。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティスト・ステートメント〉

針金で街の風景を描いています。
モチーフとなる街にここといった明確な場所はありませんが、誰しもがいつだったかどこかで見たような、行ったことがあるような、 そんな気がする街です。
街に人はおらず、ただただ建物が建ち並ぶ風景が続きます。
作者である私の視線と作品を観る人の視線、 観る人どうしの視線が、無人の街の中で交差するとき、 街の音や温度、においなど描かれていないはずのものたちがたちあがって見えてくるはずです。
また、人がいないからこそ、 普段、私たちが生活している中で当たり前に存在しているものや人、自分自身の存在について強く認識するものではないかと思います。
6 枚から始まった街が今でも広がり続けています。
作り始めた時は繋がりのなかった 一枚一枚の街たちが結びつき、 また一つの大きな街へと広がっていきます。

清水沙希

 

八木翔子 個展
「my own room」


2018.9.25 (火)~ 9.30 (日)

KUNST ARZT では、昨年に引き続き、 3度目となる八木翔子の個展を開催します。
八木翔子は、抽出と歪曲というイメージ操作に よって独特の世界観を表現するアーティストです。
デカルコマニーの境目をなぞり、そこに現れた形に具体的なイメージを与えます。
アーティストがコントロールできない光/色の世界から、事物や生き物が立ち現れるというスピリチュアルな魅力を備えています。
ご注目ください。

KUNSTARZT 岡本光博

*タイツプリントなどの作品は彼女が手がけるブランド「Re:NINI」の商品でもあります。

〈アーティスト・ステートメント〉

水彩絵具でデカルコマニーの偶然性を用いて色を重ね、 色と色の境目をなぞり、様々なモチーフを生み出している。
その生み出したモチーフは今まで自身が見たもの、 想像したもの、感じたものである。
偶然性から生まれた色と線から、自身の世界観として必然性に変え、表現している。
Re:NINIというブランドのデザインも手がけている。

八木翔子

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

ギャラリーのサイトへ
 

〈1・2F〉
田島征三 展
「キセキの美術館展 カラダのなか・キモチのおく」


2018.8.14(火)〜 8.26(日)※8/20(月)休廊

 

〈1 F〉
伊藤 隆 水彩画展
「町並彩歩」


2018.8.28(火)〜 9.2(日)

 

〈2 F〉
第26回 洛楽展 (洛南高校美術部OB)


2018.8.28(火)〜 9.2(日)

 

〈1・ 2 F〉
司 修 展
「古事記の世界」
「賢治の世界」


2018.9.4(火)〜 9.16(日)※9/10(月)休廊

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日