エンアーツ eN arts

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showcase #8 “共振体 – Resonators”
curated by minoru shimizu
岡田 将  山口 梓沙


岡田 将「無価値の価値」
2019
© susumu okada


山口 梓沙 「唇」
2019
© azusa yamaguchi

2019.4.12(金)〜 5.12(日)
会期中 金・土・日 12:00-18:00 開廊
アポイントメント 承ります
オープニングレセプション:4.12(金)18:00 - 20:00

eN arts では、清水穣氏のキュレーションによります、写真・映像に特化したグループ展 “showcase #8” を開催いたします。展覧会のタイトルが示す通り、写真及び映像の現代若手作家の「ショーケース」となるこの展覧会は2012年からスタートし、本展がシリーズ8回目の展覧会となります。 “showcase” 出展作家の多くは キヤノンが主催する公募展「写真新世紀」受賞作家です。今回は、2018年度キヤノン写真新世紀優秀賞受賞者 岡田将 と 2017年度キヤノン写真新世紀優秀賞受賞者 山口梓沙のお二人が 副題である “共振体-Resonators”という括りによって選出されました。

そして 今年 eN artsは 第7回を迎えるKYOTOGRAPHIE2019に KG+として参加致します。KYOTOGRAPHIE2019のテーマは「VIBE」―私たちの感覚を研ぎ澄まし、自身の中に眠る何かを揺るがし覚醒させるもの-。そのKYOTOGRAPHIE2019のサテライト展示としまして、showcase #8 では、被写体から発せられるVIBEを感受した二人の作家が、各々のレンズを通して表現した作品群をご紹介致します。それらの作品と対峙したとき、鑑賞者である皆様の内なる感性が揺れ動かされますよう、心から願っております。


showcase #8 “共振体 – Resonators”
curated by minoru shimizu-

2012年に、才能ある新人を紹介する小企画展として始まった「showcase」も今年で8回を数え、今回初めてKyotographieに参加しようとしています。

第1回と第2回は「ネオ・コンポラ—cool & critical」と題して、日本の70年代の「コンポラ写真」の途切れた系譜を継ぐ、若手世代の多彩な表現を集めました。第3回「日本の肖像 Japanese Portraits」展では、不安定な未来を抱える現在の日本の肖像表現を考察し、続く第4回は現代におけるConstructed Photographyを再考する「つくりものconstruct」展、第5回は同じく現代におけるSnapshotを再考する「偶然を拾う— Serendipity」展を企画しました。第6回は、写真の物語性について検討する「Storytelling、引用の物語」展、第7回は「あるがままか画像加工か」という対の代わりに「写真かスキャンか」という対においてデジタル写真表現を考察するものでした。(詳細はeNartsのHP内アーカイヴをご覧ください)

2019年度のKyotographieの総合テーマは「VIBE」ということなので、今回のshowcaseではまさに世界から発せられるヴァイブレーションを感受し、それと共振して写真を制作する2人の作家を選びました。言い換えれば、彼らの写真は、事物の写真ではなく、事物が発するヴァイブレーションと「共振するものresonators」としての写真なのです。

岡田将(おかだすすむ1984年生)は、2018年度キヤノン写真新世紀優秀賞(Sandra Philips選)受賞。岡田が共振しているのは、芥子粒のような石に秘められた長大な時間です。作家は、マクロな自然からミクロな自然まで、人間の時間を超越して流れ続ける地学的・天文学的な時間世界に没入します。写真にはサイズという次元がありません。この本質を活かして、極小の砂粒が、極大の宇宙として撮影されています。

山口梓沙(やまぐちあずさ1995年生)は、2017年度キヤノン写真新世紀優秀賞(清水穣選)受賞。岡田とは対照的に、山口が共振しているのは、まさに人間的時間です。そこに生きている、生きていた人間の気配や記憶が、空間のなかからゆっくりと立ち上ってきます。作家はそれに感情移入するのではありません。そのかすかな雰囲気や幻聴を、繊細に増幅して何枚もの写真に変換するのです。

2019年4月  清水 穣

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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<@KCUA 1.2>

 

「京芸 transmit program 2019」


黒川岳


寺岡波留


本山ゆかり


山本真実江

2019.4.13(土)〜 5.19(日)

企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学

ギャラリートーク:4.13(土)15:00 – 16:30
オープニングレセプション:4.13(土)17:00〜

「京芸 transmit program」は京都市立芸術大学卒業・大学院修了3年以内の若手作家の中から、いま、@KCUAが一番注目するアーティストを紹介するプロジェクトです。アーティストの活動場所として日本でも1、2を争う都市京都における、期待の新星を紹介するシリーズとして、毎年春に開催しています。

第3弾となる本年は、黒川岳(彫刻)、寺岡波留(環境デザイン)、本山ゆかり(油画)、山本真実江(陶磁器)の4名を選出しました。

京都市中京区油小路通御池押油小路町238番地の1 Tel:075-334-2204 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<ギャラリー北・南>

 

ニューミューテーション #2
「世界のうつし」展
小松千倫 寺岡海


小松千倫
「Already Love」
2019


寺岡海
「自宅の照明を離れた場所で点灯する」
2018

2019.4.16(火)〜 5.8(水)

京都芸術センターでは昨年度より、関西圏を拠点に活動中の若手作家を取り上げるシリーズ「ニューミューテーション」を始動しました。第2回となる今回は、寺岡海、小松千倫の2名を紹介します。


私たちは、外的世界をありのままに感じ取ることができません。あまりにも膨大であるためにその一部分しか捉えることができなかったり、反対に微細にすぎるために多くを取りこぼしてしまったりします。一方で私たちが体験する内的世界はいつも秘められた一回的なものであり、生じては失われていくのをとどめることができません。私たちが経験するのは、世界のうつるさまざまな界面で生じる現実の数々です。ときにアーティストは、世界の思いがけない側面をうつしだし、私たちの世界認識を変容させるでしょう。

ひとつの雲を複数の地点から捉えた《雲を反対側から同時に撮影する/2011年9月13日12時15分》(2011)のように、寺岡の作品ではしばしば、自分の意識の及ばないところで確かに存在しているはずの(自分自身を含む)世界の姿へのアクセスが試みられています。自己と世界とがひとつづきの連綿へと還元されていくような、世界の全体性と因果律への言祝ぎ(ことほぎ)の感覚をもたらします。

小松は、自身の身体やコミュニケーションにまつわる記憶をもとにしたインスタレーションなどを発表してきました。そこではモチーフの組み合わせが想像の契機となり展示室という公共的な場に私的な記憶の時空間を立ち上げます。自己の内面を他者の側へ投げわたすとき、それは否応なく断片化や静止を伴うでしょう。本展では映像プロジェクションをメインとした構成でアプローチします。

世界が変わらずに豊かなものであり続けるとしたら、それをどのように感知できるのでしょうか。誰もがそれぞれに別様の世界を生きるようになった現代において、他者との共在が可能になるのはどんなときでしょうか。それは私たちにとって最も素朴で切実な関心ごとのひとつです。今回紹介する2名による作品は、私たちの目にうつる世界を、ふたつの異なる角度から届けてくれることでしょう。

〈アーティスト・トーク〉

4.20(土)14:00−15:00
集合:ギャラリー南
*入場無料、事前申込不要

 

日本ポーランド国交樹立100周年記念
ポーランド芸術祭2019 in Japan
「セレブレーション−日本ポーランド現代美術展−」


Piotr Bujak, HANABI, 2019


© contact Gonzo


小泉明郎「私たちは未来の死者を弔う」
2019
© Meiro Koizumi
Courtesy of MUJIN-TO Production

2019.5.18(土)〜 6.23(日)

【出展作家】
カロリナ・ブレグワ,アグニェシュカ・ブジェジャンスカ, ピョトル・ブヤク,contact Gonzo,東影智裕,hyslom,今村遼佑, 石橋義正,川田知志,小泉明郎,ダニエル・コニウシュ, ロベルト・クシミロフスキ,マリア・ロボダ,松田壯統,岡本光博, アリツィア・ロガルスカ,笹岡由梨子,ウーカシュ・スロヴィエツ, スタフ・シュムスキ,谷中佑輔,山本麻紀子
【キュレーター】
加須屋明子(京都市立芸術大学教授)
パヴェウ・パフチャレク(大阪大学博士後期課程)


日本とポーランドのアーティスト21組による競演

ポーランドと日本は、それぞれ豊かな歴史や文化の伝統を持ちながら発展してきました。とりわけ、両国に共通してみられる感性的特質、季節や時代の移ろいを敏感に感じ取り、変化する姿に「もののあわれ」を感じ愛でる美意識は高く評価されています。

ポーランドは、複雑な歴史を背負いながらも、その中から優れた芸術を生み出し続けてきたばかりでなく、生活全般と密接に結びつく工芸、建築デザインなどでも知られ、また映画や音楽、ファッションなどの分野でも高い評価を得ています。日本は独自の文化・思想的背景を元に、細やかな手仕事と仕上げの見事さで際立ち、また身体感覚と結びついた多様な表現の豊かさも見逃せません。

本展では、両国の若手中堅の作家に注目し、その美的・批判的価値の共通要素に焦点を当て、鋭い感性で社会を切り取る作品を通じて、両国の現代社会の姿について考えてみたいと思います。

本展を準備するにあたり、異なる様々な文化的背景を持った両国の作家相互がそれぞれに「生きた対話」を行い、意見交換し、学び合ってきました。本展は非・一元的な価値観や現象を示すことを目指しており、それを通じて、主要な中心的位置から隔たった、より小さな社会構造や目立ちにくい地方都市において、より生き生きとした社会生活が営まれることが示されるでしょう。

本展は日本とポーランド両国で実施し、そのことで社会的政治的な変化や芸術のポストコロニアル的な解釈といった、同一のテーマに関して、いわゆる西欧的ではない立場から、多様で異なる見方を提案します。

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

グランマーブル ギャラリー・パルク

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ヤマガミユキヒロ
「遠近の印象」




「都市の印象 impression of a city」
2013-2014
キャンバス・プロジェクション
10 min 10 sec
w:340cm x h:250cm x d:4cm
©Yamagami Yukihiro

2019.4.12 (金)~ 4.28(日)

本展は4月12日から5月12日まで京都市内を舞台に開催される[KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2019]のサテライトイベント「KG+2019」のスペシャルエキシビションとしても開催するもので、Gallery PARCでは5月3日から5月19日まで開催する田中和人による個展「Self-Dual」と合わせ、作品上の技法としてのみならず、自らの表現における思考や眼差しに、写真・映像を組み込む作家による連続展として開催いたします。

2000年に京都精華大学美術学部を卒業したヤマガミユキヒロ(1976年・大阪府生まれ)は、「キャンバス・プロジェクション」という独自の手法による作品を展開しています。その作品は、綿密なリサーチにより選び出したロケーションから、建築や構造物を鉛筆で丹念に描画した風景画(絵画)に、同一視点から撮影した風景(映像)をプロジェクターにより投影するものです。幾度も取材を重ねて撮影した朝昼夜や春夏秋冬の光と色彩の変化、流れる雲や行き交う人々などの「時の流れ」が重ねられたとき、ある一瞬を描きとどめたモノクロの世界にうつろう時間が流れはじめます。

本展では、2014年に新宿・アルタ前の風景を長期に渡って取材して制作した作品《 都市の印象 》を展示いたします。行き交う人々や車、多くの看板やインフォメーション、ネオンや電光掲示板など、雑然とした都市のうつろいとともに、ビルの狭間から遠く抜けるように広がる空の表情の変化を見ることのできる本作では、同一視点から通し見る都市空間の構造が遠近法のもとに感じ取ることができます。また、本展では同時に、ヤマガミが近年に興味を寄せ、制作に取り組んでいる新作《 鴨川の印象 》を発表します。本作は京都の四条大橋から三条方面に向かう鴨川沿いを西に向いた風景を題材に、キャンバス・プロジェクションよりその風景の印象を描き出そうとするものです。しかし、本作品においてヤマガミはこれまでの一点透視図法による描画の構造を放棄し、複数の視点を導入した絵画制作に実験的に取り組んでいます。

ヤマガミは本作品の制作プロセスとして、まず四条大橋の袂をスタート地点に、一回3分ほどの撮影(静止画と動画)をおこなった後、カメラを北側(三条大橋方向)におよそ4メートルほど移動させて再び撮影をおこない、最終的にこれを76回繰り返すことでおよそ300メートルの区間の「鴨川沿いの風景」を撮影しています。次に、撮影した76の素材(静止画)から、それぞれ画面の中心部分のみを切り出して横に連続させて張り合わせることで、「遠近感がほとんど発生しない風景」をつくり出し、それを資料として参照しながら幅7メートルを超える和紙に墨で風景を線描しています。また、そこに投影する映像も同様に76の素材(動画)を合成・編集していきます。

この制作方法は作品の上に現実とは異なる様々な不整合を生じさせています。例えば、画面左から始めた撮影は、画面右に到達するまでに合計で5時間あまりの時間を要したものであるため、結果的に作品上に朝焼けから昼、夕刻から夜までの時間が同時に存在することになります。また、その描画においても多くの構造的矛盾を含むため、実際の映像と重ね合わせた時に画面上には多くのズレや不整合が生じています。

しかし本作品が「絵画:写真:映像」として、あるいは「目:レンズ」としてなどに多くの矛盾を含んでいたとしても、ヤマガミがこの方法を用いて「遠近感がほとんど発生しない風景」を描くには、「それが鴨川沿いの印象を描くのに最適ではないか」と確信したことにあります。また、それはヤマガミが描こうとする対象がその場・その風景の「印象」であることをうかがい知ることができます。

高さ2.5m・幅3.4mにおよぶ大型の画面に一点透視法と空気遠近法による作品《 都市の印象 》と、遠近法を廃することにより大和絵や浮世絵にも似た新作《 鴨川の印象 》(高さ2.0m・幅7.7m、未完)の2点で構成される本展「印象の遠近」では、絵画における遠近法の違いを手がかりに、写真(レンズ)や絵画(目)による視覚体験の差異とともに、それらと私たちの「印象」との差異についてもまた、思いを巡らせることができるのではないでしょうか。

〈ステートメント〉

時間とともに移ろい過ぎ去っていく風景を写真やビデオでスケッチしてみると、普段見落としていた景色と出会います。サンプリングされた景色の断片の中には、驚くような美しい表情や、神秘的な表情、ぞっとするような瞬間があります。その中で出会う興味深い瞬間を、僕は掬い上げて、物語を組み立てています。

これまで古典的な西洋絵画での作画方法である透視図法構図によって、絵画と映像(カメラ)を用いて作品を制作してきたが、京町家が川に沿って南北に並列する鴨川の風景を描こうとした時、そこにはまるで奥行きが消えて、なるほど多くの大和絵や浮世絵などが平面的に作画しているのは、このような印象を描くためなのか、と考えたりもしました。

常に対象物の正面に立ち、パースペクティブを平坦にすることで、鴨川の風景を正確に捉えることが出来るかもしれない。
本展展示作品は、その第一歩になる作品なのです。

ヤマガミユキヒロ

 

田中和人
「Self-Dual」


「pLastic_fLowers Ⅲ #1」
2019
Chromogenic print



「PP #2」
2019
Chromogenic print, Acrylic and
Oil on Canvas

2019.5.3 (金)~ 5.19(日)

田中和人(たなか・かずひと/1973年・埼玉県生まれ)は、明治大学商学部卒業後、会社勤務を経て渡米。2004年にSchool of VISUAL ATRS(ニューヨーク)を卒業後に帰国。現在は京都・埼玉を拠点に活動しながら、「写真による抽象表現の探求」を主題に国内外で多くの個展やグループ展などに取り組んでいます。

本展「Self-Dual」は、田中が2015年から取り組む「pLastic_fLowers」シリーズの最新作となる「pLastic_fLowers Ⅲ」と、新たな取り組みとなる「PP」シリーズによる作品で構成いたします。

机上に置いた花瓶の花をモチーフに、様々な角度から見たその「印象」を手前に設置した透明な板に描き、最後にそのドローイング越しに花を撮影した「pLastic_fLowers Ⅲ」。これは「世界に在る(認識される)もの」を必ず写してしまう写真において、その「印象」を描いた絵画を同一のイメージ(写真)へと統合することで、私たちの認識にズレをつくり出し、写真を抽象化する試みです。

新作となる「PP」は、抽象絵画の歴史を視野に田中が描いたペインティングに、様々な色に露光した写真(印画紙)を貼ることで構成されています。その構成は十分に時間をかけて考慮されたもので、田中はここで、繊細な印画作業による写真と即興性を帯びた絵画を、それぞれのメディウムやプロセスを維持しながら、ひとつのイメージへと統合「しようと」しています。

絵画と写真を「同一」のイメージに統合することで、そこに生じるズレを顕在化させる「pLastic_fLowers」。絵画と写真を「異なる」ものとして扱いながら、その関係に重点を置くことでイメージを発生させる「PP」。対照的なアプローチによる二つのシリーズ作品により「絵画と写真の二重性」を探求する本展では、鑑賞者はそれぞれ作品の視点・視野の違いをお楽しみいただけるのではないでしょうか。

〈ステートメント〉

本展『Self-Dual』では、2019年に制作した新作を発表します。 ひとつは2015年より取り組んでいる「pLastic_fLowers」シリーズの延長線上にあたり、その最新作となる「pLastic_fLowers Ⅲ」。もうひとつはまったく新しいシリーズとなる「PP」からの作品です。

「pLastic_fLowers Ⅲ」は、机上に置いた花瓶に活けられた花とカメラとの間に透明な板を立て、そこに花の様々な角度からの「見た目」をドローイング(あるいはペインティング)し、最後にペイントされた透明 な板越しに花を重ねて撮影する手法によるものです。 花は視界に入った瞬間に、それが花であると認識されますが、ここでは、花の像と絵画(ドローイングやペインティング)を同一の写真表面上に提示することによって、その反射的な認識のプロセスを意識的に引き延ばすことを試みています。

「PP」は、カンバスに描いたアブストラクトなペインティングの上に、様々な色に露光された写真(印画紙)を貼ったものです。 抽象絵画の歴史を視野に、色彩や構図を直感的に決定しながら描く絵画制作は、まるで即興的なスナップショット写真の撮影のような感覚を持つものでした。一方、その上に貼り付けられた写真は、暗室での手 作業により一枚一枚の色彩や露光時間を注意深く調整したもので、それはまるでカラーフィールドペインティングを描くような感覚を持つものでした。
色面となったそれらの写真は(しばしばカッティングされ)ペインティングによる像に呼応したり、抵抗したりしながら、慎重かつ意図的に配置していきます。この作品では、「絵画」「写真」というメディウムを維持 しながら同一の作品上に共存することで、それらが逆転と回復を繰り返すことで、同時に互いを解体していくことを試みています。

本展『Self-Dual』では、絵画と写真の二重性を探求する「pLastic_-fLowers Ⅲ」と「PP」シリーズをあわせて展示することで、それぞれの視点・視野の違いを検証する機会であるとともに、この二つのシリーズ自体が時に重なり合い、時にズレることで、そこに「二重性」という構造の構築を目論むものです。

田中 和人

京都市中京区烏帽子屋町502 2F.3F. 4F Tel:075-231-0706 休廊日:月曜日

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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山﨑史生 個展


「静かな隣人」
2019
楠、水彩絵の具

2019.2.20 (水) 〜 3.6 (水)

この度、イムラアートギャラリーでは4年ぶりとなる、木彫家・山﨑史生の個展を開催いたします。

山﨑の制作スタイルは一貫しており、一本の木から掘り出す「一木造り」技法を用いて像の全身を彫刻した後、水彩絵具で彩色を施しています。
一見すると、異形のもの、と言える山﨑の作品。虚空を見つめ閑寂さを湛えたような彼らは、この世のあらゆる生命種族を超越した半神的存在のようでもあります。整ったものも、歪とされるものも全て受け入れて、肯定的に皆の現前に差し出された立像。この存在の受け取り方は、その時のあなたの心次第、と、まるで己のあり方を問われているように感じます。

長い時間をかけ、作家が作家自身とも向き合い完成された立像は、木彫ならではの温もりを持ち合わせ、純朴な佇まいで、私たちの心に寄り添ってくれることでしょう。

饒舌な眼差しを持った「静かな隣人」。どうぞご高覧下さい。


午後5時を知らせるチャイムの音が近所の造船所から聞こえくる。今日も朝からただ造りかけの作品の前に座っていた。また道を見失っている。悪いクセだが、今の自分には必要な時間だとも思える。迷い込んだ道の端から顔を覗かせる得体が知れぬ何か、その様なモノを取り籠んだ時、作品は動き出す。

山﨑史生

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜&祝日

MORI YU GALLERY 京都

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Group Exhibition
「UNDULATIONISM Ⅶ」
黒田アキ 片野まん 藤原康博
ムラギしマナヴ 河合政之
小栁仁志 黒川彰宣


2019.4.13 (土) 〜5.26 (日)
レセプション パーティ:4.27 (土) 17:00 − 19:00

休廊日 : 月・火、4.28 (日) 〜 5.7 (火)


京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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<展示室A>

 

マリア・ゲルベロフ 個展
「キョウト」


2019.4.26(金)〜 5.6(月・祝)

このプロジェクトは私の感覚的な経験 - 純粋に個人的、直感的、不完全 - の証明であり、何世紀も前の私の存在の遠い過去とつながる企画です。これらのイメージは魅惑的な状況、鏡のような繰り返し、そして無限の年月を蘇らせます。まるでホルヘ・ルイス・ボルヘスがこの風景を象って、それを不滅にする夢の中で私に尋ねたように。

外国人として、私は過去の日本を人の話に頼って想像するしかできませんが、それでも私は京都との強い不思議な関係を感じます。私はどの崩れかけている土塀にも、その古い痕跡、風化された傷瑕の物語を読みとります。深い地下から這い上がる木々の根が荒々しい力で舗装をつきやぶる。生きて死んで再び成長する緑色の植物性の表面。変化は絶え間なくゆっくりしており、過去は、自然が現代の都市を追い越す中に存在しています。このプロジェクトを編集している間、京都は理性ではなく直感でしか体験できないと気づきました。私は一歩一歩彷徨う背後にある千年の絶え間ない秘密の戦いを感じるのです。私の写真表現はジェスチャー(表示行為)です、知性を超えた方法で他者に神秘の真実を届けることです。私にとって写真は常に神秘的な体験でした。奇妙な状況や素晴らしい人々が登場し、私と私のカメラには不可解なことが起こります。それは毎日私を驚かせ続ける探検です。

現時点では、私は特に画像の肌合い(テクスチャ)と触覚的である質感に興味を持っています。これらの側面を強調するために、同一の被写体を写真集、ジークレープリントによる写真、映画そして舞踏パフォーマンスを作り出すことに決めました。同じイメージの異なった認識を生み出す新しい挑戦です。

マリア・ゲルベロフ ブエノスアイレス出身、ロンドン在住

*個展会場では、プリント作品と同シリーズの作品による写真集を展示します。

<展示室B>

 

牧野和馬 個展(写真)


2019.4.26(金)〜 5.6(月)

壁は日常の生活の中、自然との境界をなしている。
それは身近な存在でありながら意識の外にあり、誰も気に留める存在ではないのかもしれない。
人為によって作られた壁は、人の介在しない時間もずっとそこに隔たりとしてあり続け、意識の外で繰り広げられる時間の蓄積を感じる。

牧野和馬

*4月1日より、ニコン新宿フォトプロムナードにて展示(巡回)。「新宿フォト・プロムナード」は、プロの写真家がニコン製品で撮影した作品を展示するスペースです。

 

中山邦子
映像インスタレーション
「干渉」


2019.5.10(金)・11(土)・12(日)

万華鏡の映像を複数の半透過スクリーンに投影した映像インスタレーション。
実際の万華鏡を通して撮影された実写映像で、撮影に使用した万華鏡は万華鏡作家の指導を受けて作者がオリジナルに作成したもの。

映像内容は万華鏡による60°鏡面複写画像が次々に動いていくグラフィカルな作品。
モチーフは同心円で、交差するうちに干渉によるモアレが生じ、時に複雑な動きが現れる。
スクリーンは粗い麻の織物で、幅1m長さ2m、5~60cm間隔で4枚を天井から吊り下げている。
サウンドはオリジナルに収集した自然音(水滴、浜辺の波音、風鈴、虫の音など)による構成。

中山邦子

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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<ギャラリー>

 

「今ゆく」写真家 齊藤文護の世界


2019.4.23(火)〜 5.5(日)※会期中無休

「今」という一瞬には
私たちの想像も及ばない教えが存在しています
私たちを護ってくれる自然
感動し歓び、私たちの心を前に向かせてくれます

写真家齊藤文護の世界は、
宇宙に生かされ生きる
今を素直に映し出したものです
天と地と人が見せる美しいキセキをお届けします
軌跡でもあり、奇跡でもあります

〈齊藤文護 / Saito Bungo〉

 

「SAND」


2019.5.6(月祝)〜 5.12(日)

アサダユヅキ、オカモトビク、神野彩乃、トシクラケイゴ、中山阿美、花井凌我、原麻琴、松並直、南田凌太郎、武藤彩夏、山神美琴

11人の学生が、各分野での学びを生かしてサンドイッチというテーマを再解釈し、表現する。
それを1つのスペースに展示することで、単一のものでも多様な可能性を秘めていることを伝える。

 

Kao展 2019
「SENSE OF WONDER」

2019.5.14(火)〜 5.19(日)

岩本浩伸/大木仁博/岡森大輔/門上武司/桂秀也/佐藤佑樹/高田一樹/瀧本加奈子/武甕育子/田中幹人/田渕睦深/田村泰雅/坪口享玄/中島光行/ナリタナオシゲ/橋本正樹/福森クニヒロ/藤田晃史/三國賢一/村上登志彦/森昭人/山口真一

「写真家にとって写真とは<顔>そのものである」をコンセプトに、様々な<顔>が集まって写真文化を盛り上げて行きたいとの思いから始まった「Kao展」、今回で第12回目の開催となります。
また、2008年より発表の場としてお借りして参りました同時代ギャラリーが、本年1月より1928ビル2階へ移転しリニューアルされました。新しいギャラリーに、新しい気持ちで臨みます。

5.19(日)
◉13:00〜「プロのカメラバッグ中身トーク!」プロの仕事道具を公開します。
◉15:00〜出展作家が作品を解説します。 詳細はFacebookにて随時告知いたします。
https://www.facebook.com/Kaoten.photo

 

「廻 /めぐる ・ 朴 善化 展」

2019.5.21(火)〜 5.26(日)

ジャンル/ 韓国仏画を中心とした膠彩画

20年近く韓国仏画など東洋画の模写制作を続けています。生まれ育った国の文化財である高麗経典見返絵や朝鮮仏画の模写制作は、現在から過去へと自分の源流を廻る旅でもあります。
月日は廻り、ここ同時代ギャラリーで2009年に初めて個展を開催してから10年、この節目に自分の原点を見つめてみたいと思います。

<ギャラリーショップコラージュ>

 

「秋山はるか 個展 ちゃんのさんぽ」


2019.4.23(火)〜 4.28(日)

ジャンル/ 陶芸

2017 年末、息子を出産しました。「ちゃん」というのはお腹にいる時からの息子の愛称です。1歳ともうすぐで半年の「ちゃん」は自分で歩くようになり、すくすく 成長しています。毎日「ちゃん」とぶらぶら散歩して、枝を拾ったり石を投げたり、ぶーんと音がすると空を眺めたりしながら日々を過ごしています。「だだ ん、だだん」と叫ぶときは電車を見に行きます。熊やきつねの人形はみんな「わんわ」か「にゃんにゃ」です。蹄の動物は「ばっぱ」。牙を持つ動物はみんな 「あいたたたた」です。下におりたいときは「だん」と叫びます。私のことはまだ呼びません。「ちゃん」との毎日は色々なものを新しく発見し直す日々で、そ のささやかな発見を手掛かりに私は粘土の手を動かすのでした。

秋山はるか

 

「寡黙の構図(Reticent of composition)」
Shu KONISHI


2019.5.14(火)〜 5.19(日)

立体造形(人体を直接型取りして制作したオブジェをインスタレーション的に公開制作として配置する)

 

「もののみかた」
いけうらあやこ


2019.5.21(火)〜 5.26(日)

ほんのちょっと”見かた”を変えるだけで見え方や意味が変わってくる
見る側が対象を”どう見るか”で良くも悪くも変わってくる。
場合によっては全く別物に見えていたりもする。
私たちは本当に正しくものを見ているのだろうか。
今まで生きてきた経験や思い込み、その時の感情で歪めて見たり、そもそも”見ていない”こともあるのではないだろうか。
本展覧会ではそんな”もののみかた”をテーマに制作された作品を展示しております。

いけうらあやこ

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

ギャラリー16 galerie16

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「THE COPY TRAVELERSのA室」
THE COPY TRAVELERS
 加納 俊輔
 迫 鉄平
 上田 良


2019.4.16(火)〜 4.27(土)

■コピトラ、春のレセプション!
4.20(土)17:00〜19:00
▶THE COPY TRAVELERS
【Instagram】
https://www.instagram.com/the_copy_travelers/

京都と神奈川を拠点として活動する美術家、加納俊輔、迫鉄平、上田良が協働したユニット「THE COPY TRAVELERS」は、「複製」という手法の可能性について、コピー機やスキャナ、カメラなどのツールを用いて、京都の山の上にあるアトリエにて日々実験に勤しんでいる。
今回の展覧会では、アトリエで生まれた作品を「とある空間」に寄り道させてから、ギャラリー空間に登場させることを試みる。移動の際に発生するねじれやひずみを受け入れながら、「移動」と「複製」を繰り返すことで、「THE COPY TRAVELERSのA室」が発生する。

 

櫻井 類 個展
「靄の中の靄」


2019.4.30(火)〜 5.11(土)

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ギャラリーギャラリー GALLERYGALLERY

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PHO-TEX Vol.2
リトアニア作家3人展

 

2019.4.20(土)〜 5.4(土)

ライマ・オレゼカウスキエネ・オレ
インスタレーション「マドンナ」2019
医療用包帯 手刺繍、デジタルプリント
(200×200)(×112ピース)

マドンナのインスタレーションの主な考えとインスピレーションは京都に旅する記念に制作したものです。
この小さなオブジェの巻き物はメタファーでありシンボルであると同時に最もコンパクトな物であり、私たちが旅路において私たちと一緒に運べるようにと願い巻いたものである。これらの巻き物はいつも私たちにとって重要であり聖なるものである。古代においてのように、私たちが歴史的見地から衆智のもののように。古代エジプトの巻かれたパピルスのように、巻かれた聖なるチベットサンガのように、ヨーロッパの聖なる宗教的事物のように、また多くの他の事例のように。
私のテキスタイル、インスタレーションは医療用包帯を112個巻いたものであり、それぞれが手刺繍されている。女性の肖像、マドンナの記録写真がプリントされているものは旅のためのコンパクトで聖なる物のメタファーとであり、慈悲と人間の同情と援助のシンボルとしてである。私はヨーロッパの異なった国、町で買ったポストカートや宗教的暦やちいさな宗教絵画や様々な複製を持っている。(イタリアではパレルモ(シシリー)、ナポリ、ローマ、フローレンス、ギリシャではアテネ、リトアニアではピルナス、グデリアイ村など)。
私の2年の旅で得た聖母マリアの像と共に、それぞれ個性と素朴さを表すこれらの112の女性の肖像は当時住んでいた普通の女性である。これら112の普通の女性とは一体何のことだろう? これらの女性は私たちそれぞれなのである。


リナ・ヨニケ

この忙しい世界に於いて,私たちはホコリに似た小さな微粒子にすぎない。しかしながら、これらは限られた、個人化されたミニチュアの世界を妨げるものではない。それは、注目の瞬間、予想もしない思いの瞬間、記憶から、ついに人生の旅において集められた些細な物から。
突然私たちは、特に感情的な意味において、それが特別であると理解し、またそれは他者に告げなければならない何かであり、あたかも新しい価値を獲得するかのように、それは小さい物であるけれども、新しい世界を作りだすのだと理解するのである。このような考えで私は「私の最愛の物」というミニチュア・シリーズを始めたのである。それはベースとして布に印刷された写真(絵)とビーズによってステッチしたものを使っている。


モニカ・ジャルトウスカイテ・グラシエネ

今回の作品は木と人間の関係に基づいている。神話的な面から見て、モミの木は違った意味を持っている。モミの木は全ての木の母であり、家族を悪から守っている。クリスマスの永遠の木という意味もある。等。リトアニアには人が亡くなった後には、道にモミの木の枝を広げて置くという伝統がある。また、私たちはモミの木を“包む木”とも呼んでいる。
それは伝統的な女性のコスチュームで包むテキスタイル・オブジェと関係がある。このアート作品が生まれた一つの側面は若い世代のためにモミの木を植えるという私のファミリーストーリーでもある。この自然と人間の宇宙的コミュニケーションはこの世界とまた別の世界との強いネットワークを作り出し、それはエネルギーの再生にとっても重要なものである。

京都市下京区河原町四条下ル東側 寿ビル5階 Tel:075-341-1501 休廊日:木曜日

ギャラリー知

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こうす系 個展
「BRAND NEW」


2019.4.13 (土)~4.27(土)

 

近藤 大祐 個展
「CHRYSALIS」


2019.5.4 (土) ~ 5.18(土)

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月曜日

KUNST ARZT

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VvK24
宮田彩加キュレーション
「どうかしてる日常」


2019.4.19 (金) ~ 4.28 (日)

小宮太郎 高村総二郎
三木陽子 宮田彩加
森 太三

KUNST ARZT では、24回目の VvK(アーティスト・キュレーション)展として、 宮田彩加キュレーションによる 「どうかしてる日常」展を開催します。
宮田彩加は、コンピューターミシンの バグによるモチーフの崩壊から 新たなイメージを抽出してきたアーティストです。
本展では、森太三、小宮太郎、 三木陽子、高村総二郎という それぞれ独自の視点で日常を揺さぶってきた 異なるジャンルの精鋭アーティスト 4人を巻き込み、バグった空間 (かどうかを鑑賞者が判断スル)を生み出します。

KUNST ARZT 岡本光博


「既知:未知」「意識:無意識」「現実:錯覚」など 認知感覚のズレによる違和感は、 もはや日常に同化している。
その違和感は、時に強烈に、 時にじわじわと私たちに驚きをもたらし、 制作意欲をかき立たせる。
そして、またその作品を鑑賞した者の認識にも揺さぶりをかけることが出来るのではないだろうか。

宮田彩加 (アーティスト、本展キュレーション)

 

イガわ淑恵 個展
「キョウセイ社会 -“平成”の先にあるもの-」


2019.4.30 (火) ~ 5.5 (日)

KUNST ARZT では、三度目となるイガわ淑恵の個展を開催します。
イガわ淑恵は、自身の生きざまを通して、人間の存在理由、 存在価値をユーモラスに表現するアーティストです。
2013年の個展では“ゴミ”になり、2016年の個展では、 現在も継続している自画像日記「今日のもがき」を発表しました。
本展では、「投票箱」+「ランニングマシーン」+「モニター」という 3要素が組み込まれた「民主主義キョウセイマシーン」の展示です。
本年度の岡本太郎賞の出品作品でもあります。
ご注目頂ければ幸いです。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティストステートメント〉

10代のいじめの経験から、逆境を変えられない非力さ、 耐えることしかできず自分という存在そのものが 押しつぶされていく感情に今なお駆られている。
そして社会人になって、日々の忙しさで、更に自己が 埋没して消える感覚に襲われている。
そんな自己をどうすれば支えられるのか、 逆境を乗り越えていけるのか。
その答えは、”もがき苦しみながら生き続ける 自分そのものを作品にする”ことだった。
生きた軌跡を芸術に昇華させる”Live Arts”をかかげ、 自身の日々の出来事や、社会と自分との関係を 如実に反映させた作品を制作することで、 自分自身、ひいては人間ひとりひとりの存在理由、 存在価値を考察していく。

イガわ淑恵

 

井上結理 個展
「Ph」


2019.5.7 (火) ~ 5.12 (日)

KUNST ARZT では、二年毎、三度目となる、 井上結理の個展を開催します。
井上結理は、日常生活の中から一場面を抽出し、 生きていることを考察するアーティストです。
2015年の個展では“またたき”に着目し、 2017年の個展では人が持っている見えない 微生物に着目しました。
本展では「ph」という概念を通して、 自身の色についての考察です。
ご注目頂ければ幸いです。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティストステートメント〉

人は普段、物を無意識に使って生活している。
人が特に意識せずに物を使うことができるのは 物に対して知覚的な記憶(経験)を 蓄積しているからだと考えられる。
また人は身体の行動においても 無意識に行っていることが多くある。
朝起きてから家を出て帰って眠るまで、 または眠る事も含めて?人は全ての行動を 自らの意識でコントロールしている訳ではない。
記憶するという人に備わった機能を巧みに使って、 日々の生活に登場する物や行動を 記号化して私たちは生活している。
おそらく、全てを考えて行動するという 極度の負担を回避して過ごせるように。

写真や絵画あるいは空間的に 改めて表現として切り取られ提示されたとき 物や行動は記号化から解除される。

「そこに人は何を思うのか。」
これが私の想いであり、また作品全 てのコンセプトとなっている。

井上結理

 

森 丈人 個展
「赤い虚像」


2019.5.14 (火) ~ 5.19 (日)

KUNST ARZT では、昨年に引き続き、 二度目となる、森丈人の個展を開催します。
森丈人は、豊かな視覚言語で、 モチーフをシンボリックに表現するアーティストです。
モチーフは、美術史、日常の断片、ネット上の画像など からサンプリングされ、独特の編集、出力センスから 作品が生み出されます。
ご注目頂ければ幸いです。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティストステートメント〉

どこかで見たけど何だかわからない モヤモヤした記憶のカタマリを絵として描き出す。
そのカタマリは人の顔や動物に見えたり、 何にも見えなかったりする。
私が描くカタマリはある種のロールシャッハテストのような 自己投影の実験のようなもので描く事と見る事とによって 自分自身の奥底にある記憶や感情を 呼び起こそうとしているのです。

森 丈人

 

大石茉莉香 個展
「システムとしての私という花模様」


2019.5.25 (土) ~ 6.2 (日)

KUNST ARZT では、昨年に引き続き、6年連続、 6度目となる大石茉莉香の個展を開催します。
大石茉莉香は、崩壊し続けるイメージを 追求しているアーティストです。
TVやネットから際限無く流されるイメージから 生み出される“一般共通認識”に強く疑念を持ち、 まるで隠された何かを暴くかのように、 それらを破壊してきました。
本展では、自身の挙式の際に向き合った “キリスト”をモチーフに、ギャラリーで スプリンクラーを使い、表現する構想です。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティストステートメント〉

私は、事実との距離感をテーマに制作をしてきた。
誰もが知る歴史的事件のイメージを大きく引き伸ばし、 セルが見えるぐらいの解像度の印刷紙に 銀のペンキでペインティングをする。
わたしにとって銀のペンキは、 いまここにいるリアルな距離(0距離)である。
引き伸ばしたイメージは、遠くから見ると綺麗に見えるが、 近くで見ると銀のペンキとの解像度の差を感じる。
情報はセルの塊でしかない。
荒さを美しく感じ、安心するのはなぜだろう。
生活する中で、情報としてモノを 見ていることが多くなっているからだろうか。

大石茉莉香

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー モーニング  gallery morning kyoto

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河崎ひろみ 展
「あらゆるものと小さなひとつのために」


2019.4.16(火)〜 4.28(日)

ギャラリーモーニングが2009年5月にオープンしてもうすぐ10年。
今回で私の個展も7回目となりました。
毎回この心地良い空間に作品を展示するのを楽しみにしています。
今回は新緑の美しい季節。今、顔を出した芽が日に日に成長するように、画面にあらわれたたくさんの芽を大切に育てていきたいと思っています。

2019年3月 河崎ひろみ

 

栗田咲子 展
「restart」


2019.4.30(火)〜 5.12(日)

2009年5月に栗田咲子展「Install」ではじまったギャラリーモーニング。オープン10周年を記念して「リスタート」を開催します。90年代から近年にいたる、もう一度ご覧いただきたい作品を中心に新作数点を加えて展示します。
また長年、栗田作品をご覧になってきた小吹隆文氏(美術ライター)、 藤巻和恵氏(伊丹市立美術館学芸員)に寄稿していただき、栗田咲子BOOK(ギャラリーモーニングの出来事第三巻)を発行します。

ひとに、動物に、あふれる可笑しみ。
それを共有できる幸せ。/gallery morning

 

廣田美乃 展
「play tag」


2019.5.14(火)〜 5.26(日)

"play tag."
英語で鬼ごっこのことをtagというらしい。
鬼のことはitというらしい。
漠然としているなあと思った。
追いかけられると立ち止まってしまうから
いっそ鬼になりたかった。

廣田美乃

京都市東山区中之町207 (三条通白川橋東入四丁目、三条通岡崎広道西南角)
TEL:075-771-1213 休廊日・月曜

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈奥庭スペース〉
貴志カスケ
お庭インスタレーション


2019.3.12(火)〜 7月末まで

 

〈1・2 F〉
黒田冨紀子 展


2019.4.23 (火) 〜 4.28(日)

 

〈1・2 F〉
「こんどは来れた 第2弾
-野見山暁治 展」


2019.4.30 (火) 〜 5.12(日)
〈5.6(月)休廊〉

 

〈1・2 F〉
甲斐 彰 展
「草木虫魚」


2019.5.14(火)〜 5.19(日)

 

〈1 F〉
コスゲカズコ展
「化石公園にて」


2019.5.21(火)〜 5.26(日)

 

〈2 F〉
上西玄象(書)・上西慶子(写真)・上西良太(絵画)
「日々のうたかた展」


2019.5.21(火)〜 5.26(日)

 

〈1 F〉
トーニア・コス展
Symphony from Vienna


2019.5.28(火)〜 6.2(日)

 

〈2 F〉
鳥海太郎 版画展


2019.5.28(火)〜 6.2(日)

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日