イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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桃田有加里 個展
「Static」


「The remains」
2018
Acrylic and oil on panel and canvas
532×458(mm)


「Us」
2018
Acrylic and oil on panel,
cotton, and chalk ground
910×727(mm)


2018.12.7 (金) 〜 12.26 (水)
オープニングレセプション:12.7 (金) 15:00 - 17:00
*Reception & 土曜日は作家在廊予定

今冬、イムラアートギャラリーでは、4年ぶりとなる画家・桃田有加里の個展「Static」を開催致します。
桃田有加里は、2008 年にトーキョーワンダーウォールで審査員長賞、2012 年には第三十回 上野の森術館大賞展にて優秀賞(ニッポン放送賞)を受賞しています。2008 年頃には人物表現を中心にしていた桃田ですが、2013 年頃より抽象的な風景での表現に変化しています。「最終的には何らかの形で人物像と風景を融合して作品にしたい」と語る桃田- 本展の作品《The remains》では、その探求を垣間見ることが出来ます。ぜひご高覧ください。


かねてより、私は絵画の中に存在する"時間の静止" に興味をそそられていました。絵画はいにしえより時代の記憶や描き手のまなざしを保存するためのうつわとして存在し、私はそれらの作品と対峙していると、時間が凝縮して投影されているように感じるからです。

キャンバスの中の"時間の静止" を絵として視覚化したいと考えたとき、動的なモチーフをキャンバスという静止した画面の中に描くという対照的な存在の交差によって、画面の中の"時間の静止" を際立たせることを試みました。私の作品の中では、流動的な絵具や記憶は動的なイメージであり、キャンバス自体は静的なモチーフとしてそこに表現しています。なぜ私が記憶を動的な存在として捉えているかというと、記憶は、時間の流れと共に、現実と先入観の断片が合流して重なり合いながら作り上げられる人工的な世界であり、整合化され、ひとりひとり固有の記憶となると考えているからです。つまり、人間の記憶が水気を切るざるのように穴だらけであり、脳裏で変化し続けていると考えていることに起因します。

私は絵画の中の"時間の静止" をキャンバス上に描き出し、可視化させたいと思います。それにより、人間という一つのゆっくりと進化し成長する生命が、現代のスピードや効率を優先する社会にいる中で、知らず知らずのうちに落としてしまった時間や密度を、私は絵を通じて拾っていきたいと思うからです。

桃田有加里

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜&祝日

MORI YU GALLERY 京都

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〈1 F〉

 

中野裕介/パラモデル 2010-2018
「まちがeる読み、i かれた挿し絵 」


「→P→の河」部分
2010年
鉛筆、色鉛筆、アクリル絵具、木製パネル


2018.12.15 (土) 〜 2019.2.17 (日)
オープニング レセプション:12.15 (土) 17:00 − 19:00
冬期休廊:12.28 (金) –2019.1.8 (火)

アートユニット・パラモデルのメンバーである中野裕介による個展。プラレールによるインスタレーションなど大規模な空間表現と並行して、2010 ~ 2018 年にかけて中野が制作を継続してきた、文学・哲学・マンガ・建築・郷土文化・ 伝統芸能などとの触発にもとづく多数の図面・絵画・立体作品、テキストやプランニングなどを再構成し、展示いたします。

〈2 F〉

 

片野まん個展
「夏のスケッチ」


「夏のスケッチ」
2018年
アクリル絵具、油彩、キャンバス

2018.12.15 (土) 〜 2019.2.17 (日)
オープニング レセプション:12.15(土)17:00 − 19:00

現在モリユウギャラリーでは、ギャラリー 2 階の空間を常設展示や所属作家の実験的な場として機能させ、作品を展示・公開いたしております。
今回は、片野まん個展を開催いたします。作家にとって約1年振りとなる本展では、未発表の新作絵画約6点を展示いたします。

「室内からの夢想は天然さに欠ける。屋外スケッチは集中力に欠ける。その間を模索しています。」片野まん

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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<@KCUA 1>

 

2018年度 申請展
「Partition——パーティション」
出展作家:山角洋平、松延総司、ガブリエ・バロンタン、バンジャマン・ラフォールとセバスチャン・マルティネス・バラ
ゲストキュレーター:オドレー・タイヒマン


2018.12.15(土)〜 12.24(月・振休)
主催:京都市立芸術大学
オープニングイベント:12.15(土)18:30 – 21:00
クロージングイベント:12.23(日)17:00 – 19:00

時間は私たちを逸脱します。楽譜を用いた作曲家の仕事は、分節で囲い込みながら時間を捉えるための絶望的な試みです。しかし実際には時間は彼らを越えていきます。それは、ランプの光がそのガラスの牢屋から逃げていくように、作曲家が仕立てようとする囲いを通り過ぎていくのです。

フランス語におけるパーティションという語は、通念的に楽譜を表しますが、しかしながら本来は分離や分割を意味します。音楽におけるパーティションはしたがって、分節化に関係するものです(ところで、音楽の「曲」はフランス語で音楽の「部分」——morceau de musiqueとも言います)。

この展覧会は、パーティションというアイディア(フランス語においてこの言葉がない方する二つの意味において)を、山角洋平、松延総司、バンジャマン・ラフォールとセバスチャン・マルティネス・バラ、そしてオドレー・タイヒマンの仕事の巡り合わせの中で展開します。

それはまずパーティションという形式において、展示される作品の空間内での配置が考えられます。作品たちを、一つの曲の中にあるそれぞれの音として考えます。同時に、音楽におけるパーティションは、視覚と音の親密な関係を問いかけるオブジェでもあります。それはしたがって、一つの空間内における造形的あるいは音の実践を、絶え間ない問いかけの中で、対話させることを可能にする考察のオブジェなのです。

異なる実践を行うアーティストの参加は、パーティションという主題について、時間、空間、偶然性、継続性、断絶、模様、オブジェ、出来事など、複数の角度から取り掛かることを可能にします。この領域を横断するアプローチは、このようにして、全体の中での空間の使用と同様に、造形作品、音の作品についての読み取りを豊かにします。

今回の企画にはスイスとフランスを拠点に活動するキュレーター、オドレー・タイヒマンが参加し、彼女によるキュレーションで他に数組のアーティストの招聘を予定しています。京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAでの展示と関連して、スイスでの展示を彼女の主導のもと検討しています。(2017年9月 ガブリエ・バロンタン)

上記の文章は申請書類から抜粋し,一部編集したものです。

<@KCUA 2>

 

2018年度 申請展
松井沙都子
「モデルハウス」



2018.12.15(土)〜 12.24(月・振休)
主催:京都市立芸術大学
制作協力:幸せ工務店

家は日常生活の背景であり、多くの人にとってほとんど意識に上ることがないものかもしれません。しかし家は、社会に生きる人の生活を映し出すものであり、それをつぶさに見つめることは、社会の一端に触れることに他なりません。私はこうした考えに基づき、作品制作を通じて、自身の暮らしてきた現代の日本の家について考えてきました。本展ではこの一環として、家をモチーフとしたインスタレーション作品を展開します。

本展を構成するのは、現代の日本の家に用いられるような木材を下地に、落ち着いた色味の壁紙と床材、そして温かい光を灯す照明器具を組み合わせた、立体的な造形物です。それはまるで現代の日本の家そのもののようですが、実在する家を再現したものではなく、住むための機能もありません。そこに現れるのは、今日の私たちにとってなじみ深い、穏やかで感じの良い住環境と、似て非なる空間です。本作を通じて、かつて抽象画が具象画からエッセンスを抽出したように、具体的な家からエッセンスを抽出し、抽象的な「家」を成立させることを試みます。

本展では展示空間全体を、一つのモデルハウスに見立てます。モデルハウスもまた人の住まない家であり、一般化された理想的な住環境がモデルとして提示される点において、抽象的な「家」であると考えます。私はこの「家」によって、今日の私たちの生活とその周囲に広がる社会がいかなるものなのかを問いかけたいと思います。

2018年11月 松井沙都子

年末年始の休館:2018.12.29(土)〜 2019.1.4(金)

京都市中京区油小路通御池押油小路町238番地の1 Tel:075-334-2204 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<ギャラリー北・南>

 

【演劇計画Ⅱ−戯曲創作−
「S/F ―到来しない未来」関連企画】
松元悠『カオラマ』
(戯曲:松原俊太郎『カオラマ』第一稿・第二稿)


2018.12.13(木)〜 2019.1.6(日)
※2018.12.26(水)~2019.1.4(金)は休館

松原俊太郎の創作中の新作戯曲が読み解かれ、
声なき言葉を持つ顔たちが、画面にあらわれる。

京都芸術センターが主催する「演劇計画Ⅱ―戯曲創作―」では、2016年度より「S/F ―到来しない未来」をテーマに、松原俊太郎、山本健介のふたりの劇作家が3ヶ年かけて新作戯曲の創作に取り組んでいます。
松原俊太郎による戯曲『カオラマ』は、執筆の過程において、静謐かつ奇妙な設定を用いた物語であった第一稿から、戯曲形式そのものを世界の謎として内在させるトリッキーな第二稿へと、大きくその姿を変えました。通底しているのは、何者かが存在した痕跡が言葉として刻まれていること、そしてその言葉が訴えかける「存在したことを感知しえないこと」の痛切さです。

この戯曲『カオラマ』を基にした展示を、リトグラフ作家の松元悠に依頼しました。松元はこれまで、新聞やニュースの小さな記事と自身が観察した風景や身体的な実感を文字通り重ね合わせ、版画作品を創作してきました。
今回松元は、ニュース記事にかわり、戯曲という強力なフィクションを読み解き血肉化し、新作を制作します。その作品たちは、戯曲に刻まれた未だ現実化されない相貌を露わにするでしょう。


〈アーティストコメント〉

これらは記録です。生きている自分と死んでいる他者を記録しています。記録媒体として使用しているリトグラフは、版面に油脂分が触れるとイメージとして定着する性質を持っています。この不可逆性をともなう記録媒体を用いて、現在進行形で起こる実話と日々更新される個人の話を記録しています。

日常の折、生きている人の記録は日々更新蓄積されていきますが、その中で日々更新蓄積が叶わなくなった他者と唐突につながる瞬間があります。テレビニュースを眺めている時がそうです。今のニュースが何だったのか、咀嚼できずに次の当事者が現れる。そのような報道の波の中で、ふと、個人の事象と当事者との間に、何らかの関連性を見つけることがあります。私の場合は、そこから有りもしない、当事者とのもどかしさや怒り、悲しみの共有が発生していくのです。無意識の元で繋がった私と当事者との関係を繋ぎとめようと、ある時は事件現場に行ったり、あるいは当事者の服に似た服装をしてみたり、当事者との共演を試みて強引なこともしました。

メディアで報じられた、正体不明のとある当事者の顔。その顔に思いを馳せ、人物像を推定し、私個人の当事者像が出来上がる。被せた土を掘り起こし、また土を被せるような行為。上演されるはずのなかった、私と当事者の話。それによって、私はいつも緊張しています。
テレビを消した時、テレビは私の顔を映し始めました。

松元 悠


松原俊太郎による戯曲『カオラマ』(第一稿・第二稿)は、演劇計画Ⅱアーカイブウェブサイトにて公開中です。

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

グランマーブル ギャラリー・パルク

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中尾 美園 展
「うつす、うつる、」


2018.12.21 (金)~ 2019.1.13 (日)
前期展示:2018.12.21(金)〜 12.29(土)
後期展示:2019.1.5(土)〜 1.13(日)

*前期・後期により一部展示内容が変わります。
主催:ギャラリーパルク

2006年に京都市立芸術大学大学院美術研究科保存修復専攻修了した中尾美園(なかお・みえん/大阪生まれ)は、仏画や水墨画の絵師としての活動とともに、日本画における写生・模写の技術をベースとした作品により、2008年の「京展」や2013年の「シェル美術賞」への入選、2015年の公募企画「Gallery PARC Art Competition 2015」でのプラン採択による展覧会『図譜』の開催をはじめ、「飛鳥アートヴィレッジ」(2015年)や「Assembridege NAGOYA 2016 現代美術展『パノラマ庭園 -動的生態系にしるす-』(2016年)などへの参加、2018年には「紅白のハギレ」(ギャラリー揺/京都)、「あすの不在に備えて」(元崇仁小学校/京都)の個展を開催するなど、精力的に活動しています。

中尾は日本画における写生・臨画(模写)を「うつし=残す=記録」の側面で捉え、「絵」をより長い時間を超えて未来に残る可能性を有した柔軟で強度を備えた媒体・行為であるとして、その視点をこれまで様々な作品へと展開させています。

これまで中尾は、自宅近くの水路に流れてくる落ち葉、祖母の嫁入り箪笥に残された小物や着物の柄、今は空き家となった家屋や閉店した喫茶店に残る品々などを丹念な模写によって記録し、絵巻に仕立てています。それは「日々」の中で消失していく「モノ」と「記憶」をうつした「記録」であり、「絵」はそのための方法でもあります。また、中尾は過去をより遠い未来に「残す」ための媒体としてもまた「絵」であることを選択しています。紙や布に描かれた「絵」は、そこに広げるだけで誰もがアクセス可能な媒体であり、現在のデジタルデータのように機器や形式に依存しない、独立した媒体であるといえます。また、特に日本画は和紙や絵具、道具や技法にいたるまで、保存・補修の技術体系が確立しており、長い時間を超えて現在に残る作品の数々が、それを実証しているといえます。

本展はこれまで同様に、中尾の身辺の記憶を「うつし」た絵画をもとに構成されます。同時に「うつし」が単な複写(コピー)ではなく、「うつる」ことで生じた新たな「生」が、やがてオリジナルへと転じていく様相をも見つめることで、行為としての「うつす」について言及する内容ともなります。その手掛かりとして、本展では「しめ縄」をひとつの定点としています。日本の神道との関係が深く、その歴史も古いしめ縄を、一人の女性(中尾の大叔母)の人生の中の重要な位置を占める生業として見つめ、「しめ縄つくり」(行為)とその技の「うつし」に焦点をおいて構成されます。

絵が、記憶が、技術が『うつす、うつる』ということ。またそれが点と点の関係を超えて、広く・永くに「うつす、うつる、」と連続していくこと。

しめ縄の飾られる年末からお正月の時期、一部展示替えを含む2期構成による本展で、絵画・映像・写真などによって諦観いただけるのではないでしょうか。


〈ステートメント〉

もう90歳に届こうとしている大叔母は、小学校の登下校中に駅前の本屋の軒先に飾られていた正月飾りのしめ縄を見て「きれいやなぁ」と思った。
そして「真似してみよう。」と作ってみたら、できてしまった。

それから戦争、結婚を経て、嫁ぎ先の家業の合間に本格的に作り始めて60年以上経つ。
もうすでに大叔母の地域では、しめ縄を作る人は大叔母ただ一人だけ。
地域の小学校で教えたり、NHKが一度取材に来たこともある。
今では少し離れたお店にも商品として求められるようになった。

原点である本屋の軒先に飾られていたしめ縄と、叔母が作ったしめ縄、ずっとずっと前のしめ縄、これから先に作られて変わっていくだろうしめ縄。
常世がないことはわかっている。
だから、何かがうつされ、うつって、どんどん枝分かれして行って、そのずっと先にある何かを見たいと思う。

中尾 美園

京都市中京区烏帽子屋町502 2F.3F. 4F Tel:075-231-0706 休廊日:月曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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現代美術二等兵
「たどり着いたらいつも駄美術」


「会社のシュレッダーに額縁つけました」


「ちょっとしたパーティーに」


「危険球」

2018.12.8(土)〜 12.24(月・祝)
会期中の休廊日=10(月)・11(火)・17(月)・18(火)
*最終日の月曜日はオープンします


昨年おかげ様で活動25周年という記念すべき節目を迎えたのですが、今年からは折り返し地点的な意味合いで、これまで毎回作り散らかして来たいろいろな思い付きレベルのアイデアを少し深化、展開していけたらと思っています。
有刺鉄線で出来たテディベア「抱っこしてちょ」。今回これを元にあれも出来る、こんなんもアリ、と自らの作品をお題に大喜利する感じで作ってみました。
また、それとは別に駄美術の原点に帰ったような勢いと無意味が際立った新作もご用意しております。
折り返し地点などと言ってしまったので、あと25年もやるのかい!との突っ込みの声が聞えてきそうな気がします。
先のことなど分かりませんが、「たどり着いたらいつも駄美術」そんな気分で続けていけたらと思いますので、よろしければ今後もお付き合い頂けましたら幸いです。

現代美術二等兵

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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<ギャラリー>

 

「自然への眼差し Visions of Nature」
小西淳子、エリノア・ブーゼマン(Ellinor BUSEMANN)


2018.11.27(火)〜 12.2(日)
(最終日は17:00迄)

ジャンル:絵画、写真

<小西淳子>
京都市 / 小浜市
牧歌 絵画

<エリノア・ブーゼマン>
オランダ アムステルダム
トスカーナの自然をクローズアップ写真
エリノア・ブーゼマンは自然、特に昆虫や植物のマクロ写真撮影に魅了されています。
本作品は、イタリア南トスカーナ地方のとある庭で、四季折々に撮影されました。砂岩地質と地中海性気候を特徴とする地に生息する昆虫と花が主役です。

<ギャラリーショップコラージュ>

 

「WAKA 〜和歌から生まれたアートワーク」
遠藤朝恵


2018.11.27(火)〜 12.2(日)
(最終日は18:00迄)

百人一首などの和歌から受け取ったイメージからパターンをおこし、繊細なレーザーカットと色、陰影で表現するアートワーク。

「和歌をテーマに何かを表現したい」
初めてそう思ったのは学生時代。
当時日本文学科の学生だった私は、ある課題のためにたまたま手に取った万葉集にとても心を動かされました。
そこに落ちていた普通の人々の、なんてことない日々の感情
。 報われない恋の歌や、兄弟への嫉妬、人生が上向かない失望など等身大でどちらかと言うとネガティブな詠み人の心情に共感を覚えました。

「あ、これ、今の私と同じだ」

それから20年余りを経て、千年経っても色褪せないひとの心の機微を最小1.3ptの線巾のパターンでビジュアライズするというクリエイティブ・チャレンジを試みています。
私は和歌の専門家でも、作句の深い知識を持ち合わせているわけでもありませんが、なんの経歴も肩書きもない専門外の人間が、和歌をどう受け止めたか。
そのような観点で展示品を眺めていただければ幸いです。

古の時代に想いを伝えるメディアだった和歌にならい、大切なひとに送るスペシャルなグリーティングカードに仕立ててました。
自分自身や、大切な方へ手書きでお便りをどうぞ。
お部屋をシックに彩るリトグラフもお披露目、展示品の全てをお買い求めいただけます。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル1階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

ギャラリー16 galerie16

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越田博文 展
「眺望をつむぐ」


2018.12.11(火)〜 12.22(土)

「眺望をつむぐ」
描くことは、出現してくるイメージを確定せずに逃れる時間である。 イメージを解体し更新するために、色面の「刈り込み」あるいは「拡散・膨張」を重ね、図と地を織り込む。 そうして出現する空間へ線を走らせ、意識が追いつく前に楔を打ち眺望をつむいでいく。

越田博文

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ギャラリーギャラリー GALLERYGALLERY

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<ギャラリーギャラリー企画展>
山下裕美子と濱田菜々 二人展
「痕跡あるいは不在—失うことが、繊細を磨く-」
陶とファイバーによる空間構成

 

2018.12.18(火)〜 12.28(金)

いずれも新鋭の、陶芸家・山下裕美子とファイバーアーティスト・濱田菜々の二人展を企画しました。
山下は原型の上に和紙と泥漿を多層に重ね、焼成の過程で和紙が焼けつくすことによって、あたかも紙が焼き物に置き換わったかのように陶芸作品に取り組んでいます。
濱田は水に溶ける布にミシンでランダムな縫い目を重ね、布を溶かすことで糸の重なりだけを残すファイバーアート作品を手掛けています。

いずれも繊細さを作品の持ち味としていますが、その繊細さは泥漿や縫い目の支持体となった紙や布が失われることのよって実現しているといえましょう。つまり、失われた紙や布の痕跡を、わたしたちは作品のかたちとして見ているのですが、まさにその紙や布が不在であること、すなわち支持体を失ったことによって、作品は軽やかな儚さを帯びているのではないでしょうか。

失うことによって何かを得る、というあり方は、失うことへの恐れが根強い現代において、示唆的でもあると感じます。そうした仮託は措くとしても、陶とファイバーという素材の違いをこえて、繊細な軽やかさを共通の特徴とするふたりの作品は、ギャラリーギャラリーの白い部屋で一段と美しさを際立たせることでしょう。

展覧会企画者:フリーライター 深萱真穂

京都市下京区河原町四条下ル東側 寿ビル5階 Tel:075-341-1501 休廊日:木曜日

ギャラリー知

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鳥彦 個展
「DISMAL DREAM」


2018.12.11(火)〜 12.23 (日)
17,18日休廊 最終日17時迄

〈展覧会に際して〉

人類の歴史上、重要な物語遺産を遺した古代の民族には、明確な特徴がある。これは経済活動の面で、特に商業に力を入れ、他民族との規則的な接触が起きてきたところを指す。そして我々人間が、展示の機会を通して、鳥人の世界に接触してきた機会も今回を含め回数を積み重ねてきたことにより、次第に鳥人文化の性格も完成しつつあることがわかる。

鳥人の世界は、本来我々の介入の余地のない無謬性が特徴だ。一見すると、彼らはどうやら煉獄のようなところにいて、各々何かを待っているようにみえないこともない。しかし、恐らくだが彼らの世界は煉獄などではないだろう。ただ漂うのみだ。作品に描かれていない、以前存在した鳥人の全てのことも詳しく知ることはないが、その形跡を感じることができるし、決して等閑に付されたわけではない。ただ、ひたすらに深遠の黒の中で漂っていることは想像できる。

この終わりのない世界には時折、月の使徒とやらも訪れる。例えば2015年の作品に、”Sudden attack ”海の民への急襲という作品がある。本来は恵みをもたらす月の使徒によって、海に住まう鳥人の被害が出たことを示唆する作品だったが、この試練を生き延びた連中が、何を学び、持ち帰ったかは現在の作品から窺い知ることができる。開けた集会を開き、見えざる教えを説く者もいたり、井戸をのぞいて佇んだり、他の星々に思いを馳せる者もいたり、様々だ。

彼らの道は、昇るようで降りる階段のようであり、表裏もそのまま信じられないような世界だが、それが彼らの住まう世界。そしてこれは我々の世界もよく似た構造になっていると思う。ゆるやかに我々と彼らの世界は接続している。無辜の鳥人たち(人々)が不条理な運命に晒される様子を見て、我々がどういった解釈するのかという現代社会の問題が透けて見える思いだ。今回は新たに「蛮世紀」なる書籍も刊行することとしたのでこちらも注目してみて欲しい。

GALLERY TOMO 青山 知相

鳥彦HP

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月曜日

KUNST ARZT

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VvK23
中村協子キュレーション
「マルクスのちいさいおなら」
出品者:中村協子・イスクラ




2018.12.11 (火)~ 12.23 (日)

〈コンセプト〉
昨今web 上にふわふわ漂う、 かつてのヨーロッパ旧社会主義国の製品を モチーフとした展覧会を開催いたします。
旧東ドイツ、ソヴィエト製品を主軸に 研究販売するイスクラの協力によって ギャラリーに再現された東ドイツ分室を始め、 それらの国で発行されていた1500枚近くの切手や、 素朴な民生品をモチーフとして作られた 中村のアートワークが並びます。
「微妙な重さのストーリー」を背負った 仄暗くも素敵なデザインの製品は 新しい時代とともに古臭いものと廃れていき、 今や見つけることも難しくなりつつあります。
それらの製品が一同に会する貴重な機会となります。
ご高覧いただけましたら幸いです。

本展キュレーション、出品作家 中村協子

 

荒川 朋子 個展
「border」


「ハンドパワー」
2018
楠、人毛、カシュ―

2019.1.12 (土) ~ 1.20(日)

KUNST ARZT では、2019年も、最初の展覧会として、 荒川朋子の個展を開催します。
荒川朋子は、毛むくじゃらの、 何か神がかったかのような作品を 生み出し続けるアーティストです。
昨年は、岡本太郎現代芸術賞展に出品し、 強烈なインパクトを残しました。
本展も、「ハンドパワー」はじめ、 ユーモラスかつスピリチュアルなアートで溢れます。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティスト・ステートメント〉

頭の中にかたちが溢れてきます。
そのかたちに実際に触れてみたくて作っています。
それが何なのか、どこから出てきたのか、 自分でも分からないことがあります。
一体なんなんだろうと思うこともありますが、 作らずにはいられないのです。
髪の毛を生やす作業はしんどいし、 少し気持ち悪いです。
じゃあ生やさなくていいのにと思うこともありますが、 生やさずにはいられないのです。
そうしてできたものたちを、 私は愛さずにはいられないのです。

荒川朋子

 

ゆりかき 個展
「私はアイドル!」


「ステキな棺」

2019.1.22 (火) ~ 1.27(日)

KUNST ARZT では、ゆりかきの学外初個展を開催します。
ゆりかきは、「かわいい」で武装した作品を突き付けてくるアーティストです。
「他人と関わることが苦手」から「かわいい」を演じることで、 社会と向き合うことができた経験を基点に、 作品を展開しています。
中でも、映像作品「武器」は、アーティストのアニメ声も手伝って、 破壊力抜群の作品です。
本展では、その作品のヴァージョンアップを構想しています。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティスト・ステートメント〉

わたしは外に出るときに、 アイドル「ゆりかき」を創造している。
誰しも理想の自分像と向き合いながら 生きているだろう。
わたしは、自分の気持ちに正直で、 周りを笑顔にできるような キラキラパワーを持つ女の子になりたい。
だけど、自信が無くて、シャイな性格のわたしには、 自分の殻を打ち破ることができない。
だからわたしは、「かわいい」で武装する。
ツインテール・ピンク・スマイルを身につけたわたしは、とっても強い。
なんだってできてしまう。
そんなわたしの想いを受けた作品たちは、 「かわいい」では収まらない、 強烈なエネルギーを感じ取れるだろう。

ゆりかき

 

志村香苗 個展
「あなたは幸せだと言う」


2019.1.29 (火) ~ 2.3(日)

KUNST ARZT では、志村佳苗の4度目の個展を開催します。
志村佳苗は、現代社会に揉まれ、葛藤しながら生きる 我々の内面をポップに描くアーティストです。
作品は、多分に現代社会の諸相を映し出し、 毒気たっぷりの世界観が立ち現れています。
本年、「I氏賞」展で奨励賞を受賞し、 審査員から高く評価されました。
ご注目ください。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティスト・ステートメント〉

今回出品する作品の全体的なテーマは 「個々の幸せ観念」です。
日常に生じるちょっとした不安を乗り越え、 個人志向へと向かう人々の生活の中で、 それでも人との繋がりを求めようとする時、 個々が持つ幸せという終着点に向かう途中で不安と幸せが入り交じった様々なおもしろい物語が 生まれると考えます。
不安になるけど、どこか続きが気になる物語のような作品が描けたらなと思います。

志村香苗

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

エンアーツ eN arts

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今村遼佑 個展
「そこで、そこでない場所を」


「雪は積もるか、消えるか」
展示風景 2018

2018.11.2(金)〜 11.30(金)
会期中 金・土・日 12:00-18:00 開廊
アポイントメント 承ります
オープニングレセプション:11.2(金)18:00-20:00

今村氏は1982年京都生まれ。2007年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2011年第5回 shiseido art egg 賞を受賞。2016年より ポーラ美術振興財団在外研修員としてワルシャワに一年間滞在。今村氏は日常何気なく目にする物 – 紙屑、紐、小石、本、ポリバケツ、時計、イヤホン、iPhoneやiPod 等々- を自由自在に使い、個体同士、個体と場所 の絶妙な関係性や距離感を保ちながら制作し国内外で発表しています。今村氏の展覧会では、知らず知らずの間に五感を研ぎ澄まし、普段気にも留めない ささいな音・香り・感触・見え方 などに集中している自分自身に気づき、彼の繊細な作品が知覚に大胆に訴えかけます。そして日々時間に追われながら暮らしている我々は、生まれもった細やかな感覚をいかに蔑ろに生きているのかということに「はっ」とさせられるのです。本展では、そうしたご自分に対する嬉しい驚きを、今村氏の作品やインスタレーションと共にお楽しみ下さい。


「そこで、そこでない場所を」
つい最近お盆を過ぎたぐらいに思っていたら、あっという間に肌寒くなり金木犀の匂いも漂うようになって、そのことに少々びっくりしながら、いつからだろうか、いつも季節に少し取り残されているような気分を感じている。半年以上も前に借りはじめたアトリエをようやく少し改装して使いやすくしようと手を動かしはじめたのにすぐに展覧会前になり、そんなことをしている暇もなくなってしまって、いそいそと取り出したアイデアメモの過去のページを眺めながら、同時に、書いた時のやや遠い記憶もぼんやりと思い出していた。今回、例えば外国の街で霧に包まれたことや、気に入って使っていた画材がずいぶん昔に生産終了していたことを知ったこと、その他いくつかの出来事を元に何かを作ろうとしているのだが、その何かと出来事、作家の意図、観る人の受け取るものとの間にはそれぞれ何かしらの距離があって、意識上の季節と実際とを忘れた頃に結びつける気温の変化や花の匂いのように、ある特定の場所に置かれるその何かを目の前にしながら、どうやれば、それぞれの場所を繋げていくことができるのかを考えている。

今村遼佑

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1・2 F〉
「第3回クリスマスプレゼント
—楽しい平面・立体の小品展—」


2018.12.18(火)〜 12.23(日)

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日