エンアーツ eN arts

ギャラリーのサイトへ
 

showcase #7
「写真とスキャン PHOTO & SCAN」
curated by minoru shimizu


澤田 華
「Gesture of Rally #1805」
2018年
写真・映像・石粉粘土・印刷物・他



滝沢 広
「avalanche#16」
2017年
1100 x w.500 mm
archival pigment print
©Hiroshi Takizawa Courtesy of rin art association

2018.5.11(金)〜 6.10(日)
オープニングレセプション:5.11(金)18:00-20:00
会期中 金・土・日 12:00-18:00 開廊
アポイントメント 承ります
協力:rin art association

eN arts では、清水穣氏のキュレーションによります、写真・映像に特化したグループ展 “showcase #7” を開催いたします。展覧会のタイトルが示す通り、写真及び映像の現代若手作家の「ショーケース」となるこの展覧会は2012年からスタートし、本展がシリーズ7回目の展覧会となります。 “showcase” 出展作家の多くは キヤノンが主催する公募展「写真新世紀」受賞作家の中から選ばれます。今回は、2017年度優秀賞受賞者 澤田華と2011年度佳作受賞者 滝沢広のお二人が副題の”写真とスキャン”という括りによって選出されました。日常生活においても普通に見聞きするありきたりな二つの単語ですが、清水氏の解釈するところによる「写真」と「スキャン」が 澤田、滝沢 両氏の出展作品においてどのように関わりあっているのか・・・御高覧下さい。

eN arts

「showcase #7 “写真とスキャン」

芸術のデジタル化は、コンピュータの処理能力に応じて、まず1970年末から80年代初頭に、データの軽い音楽のジャンルで顕在化し、さらに物理的記録媒体からネット配信のダウンロードへという潮流に乗って、加速度的に写真へ、そして動画へと波及してきました。21世紀も10年代に入ると、デジタル写真は従来のようなアナログ写真への擬態を止め、わたしたちはアナログ写真に基づく写真観 —ストレートとピクトリアル(画像加工)、痕跡性の有無、平面と立体、静止画(瞬間)と動画(持続)といった二元論が端的に通用しない世界に来ています。

かつて坂本龍一は、音楽のデジタル化につれて「耳が変わってしまう」と述べました。すべてコンピュータ内で制作され、一切のノイズ(作曲者の望まない音響)を廃した純粋状態でそのままネットにアップロードされる音楽とは、聴衆がそれをスピーカーで聞くまで一切空気に触れない、言わば真空パックの音楽です。真空パックに慣れた耳は、どんな音響もスピーカーやイヤホーンの膜の振動に還元された状態で聴くのですから、音をライヴで聴く耳に比べてかなり貧しい耳ということになるでしょう。

映像の世界にも、jpgやgifに慣れた「貧しい眼」の時代が訪れているのでしょうか。アナログ写真とデジタル写真という問題設定においては、「写真」と「スキャン」という対比がよく見かけられます。ここで写真の視覚とは「像」による視覚のことです。レンズに密着しては像ができませんから、像は必ず何かしらの空間性を要求します。物体から出た光を、レンズ(誰でもない者の視点)を通して1枚の面上(レイヤー)で結像させ、その像を光化学的手段で定着したものが写真です。写真を「見る」人は、レンズの位置に眼を代入して、その「像」を知覚する。誰でもない者の見た「像」と、誰かが見る「像」の落差から、「かつて」と「いま」という時差が発生し、現実や意識は分裂して二重化します。この分裂が写真的視覚の特徴です。これに対してスキャニングは、原理的に「像」による視覚ではありません。それは空間的な結像ではなくて、距離を超越した密着的・触覚的な被写体情報の感受です。二次元画像を出力するとしても、その画像の単位はもはや投影面(レイヤー)ではなく線(ないし点=ピクセル)であり、そこには投影の空間が入っていません。つまり真空パックの画像と言えるでしょう。

真空パックの画像、jpgやgifで出来た映像世界で、「デジタル・ネイティヴ」な現代の作家たちはどのように「豊かな眼」を実現するのでしょうか? 不可逆的な全面的デジタル化のなかで「写真」と「スキャン」はどのように関わり合うでしょうか。

2018年5月  清水 穣

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

ギャラリーのサイトへ

<ギャラリー北・南>

 

「ニューミューテーション -変・進・深化」展
加藤巧、西條茜、髙畑紗依


加藤巧「Clock Works」
(GALLERY MIKAWAYA、愛)2017



西條茜「ルッベルトの頭」2017



髙畑紗依「pieces」2016

2018.4.14(土)〜 5.27(日)

関西圏の芸術系大学を卒業/在籍し活動中の若手作家を取り上げる「ニューミューテーション」を開催!

何かを見聞きしてふと腑に落ちる感覚を覚えるのは、どのようなときでしょうか。はっきりとした理由がなくても、興味を抱いた対象の引力には、相応の根拠があるはずです。本展では制作における作家の「ややこしい」手法に着目し、彼ら独自のミューテーション(突然変異)の源を探ります。

加藤の絵画は、自身の水彩ドローイングから、古典技法のテンペラに置き換えてつくられます。一見伸びやかなストロークと自由な配色に感じられますが、その制作プロセスには、材料や描画方法へのロジカルで緻密な実験と実践が存在し、ある形をある素材で描く、という事象が限りなく豊かに深化されます。西條は焼き物の特性である、中心が空洞であることからもたらされる虚構性に関心を持ち、史実から着想を得た想像上の道具をつくります。近作では鉱物を窯の中で焼成し、新たな素材として用いる実験的な試みを展開し、自然と人為という二つの営みの重なりから生まれる変化を、焼き物を通して見出そうとしています。髙畑は、山の稜線や建物の輪郭線など身近な風景をフィルムや紙の上にトレースし、細かく切り出したものを空間に配置するインスタレーションを発表しています。元の描線が分からなくなるほどに解体され再構築されたそれは、特異な進化を遂げた新しい都市像を私たちに見せるでしょう。

3名の作品は、着想の元となった対象に、オリジナリティあふれるアプローチを加えて生まれます。制作プロセスにそのレイヤーを挟むことで、逆にややこしさや分からなさといった疑問を軽やかに飛躍し、現代的な説得力を獲得した彼らの表現に、どうぞご期待ください。

〈アーティスト・トーク〉

日時:4.14(土)14:00 −15:00
集合:ギャラリー南
*入場無料、事前申込不要

■マテリアル喫茶

喫茶店のお菓子とともに、絵画の材料について考察します。ドリンクを片手にお楽しみください。
日時: 4.14(土)15:00-16:00
会場: 前田珈琲 明倫店(京都芸術センター内)
店主: 加藤巧
料金:500円(お菓子・ドリンク付)
定員: 40名(先着順/要事前申込)

■ワークショップ「けしきの上をえんぴつで泳いでみる」

普段見ている景色をなぞってみて、少し違った風景を見つけます。
日時: 5.12(土)14:00-17:00
会場: 制作室1
講師: 髙畑紗依
料金: 無料
定員: 10名(先着順/要事前申込)

■クロージング・イベント「ルッベルトの頭の中身」

西條茜の出展作の一部である巨大な脳に見立てた立体作品の解体を試みます。
日時: 5.27(日)17:00-
会場: ギャラリー北 *入場無料、事前申込不要

関連企画の申し込み先は京都芸術センターウェブページよりお願いいたします。
http://www.kac.or.jp/events/23173/

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

MORI YU GALLERY 京都

ギャラリーのサイトへ
 

「Group Exhibition」
河合政之 瀧健太郎 西山修平
小栁仁志 花岡伸宏 中山玲佳
ムラギしマナヴ 藤原康博
五十嵐英之 黒田アキ


Hitoshi Koyanagi
「landscape」 2017
116.7×116.7cm
acrylic on canvas

2018.4.14 (土) 〜 6.3 (日)

 

ムラギしマナヴ 個展
「HEY YOU BLUES ヘイ・ユー・ブルース 」


2018.6.9 (土) 〜 7.8 (日)
オープニング・レセプション:6.9 (土) 17:00-19:00

モリユウギャラリーでは約 1 年振りとなる、ムラギしマナヴの個展を開催いたします。 本展では、未発表含む大小の新作平面約 30 点を展示いたします。皆様お誘い合わせのうえ、ぜひご高覧ください。

ムラギしマナヴ(1971 年京都生まれ ) は、1995 年京都芸術短期大学映像専攻科修了。1996 年「TOKYO POP」( 平塚市美術館、 神奈川 )をはじめ、1998 年「どないやねん!現代日本の創造力」( エコール・デ・ボザール、フランス )、2004 年「YOUNG ARTISTS from KOREA. CHINA and JAPAN」( 韓国国立現代美術館、ソウル )、2005 年「昨日よりワクワクしてきた。ブリコラー ジュ・アート・ナウ 日常の冒険者たち」( 国立民族学博物館、大阪)、2010 年「ミクロとマクロ」( ボーダレスアートミュージア ム NO-MA、滋賀 )など国内外のグループ展に参加。2015 年「世界を売った男。」( MORI YU GALLERY、京都 ) 以降、MORI YU GALLERY にて個展を開催。

また、劇映画『夢幻琉球・つるヘンリー』( 高嶺剛監督 1998 年製作 ) に美術として参加するなど、 創作は平面や立体のコラージュ、絵画や映像作品の他、アニメーションや漫画、デザイン制作など多岐にわたる。

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

ギャラリーのサイトへ

<@KCUA 1 2,Gallery A,B,C>

 

「im/pulse: 脈動する映像」


ヴィンセント・ムーン
Photo by Antje Taiga Jandrig


コンタクト・ゴンゾ
Installation view at Kaza Ana/Air Hole:
Another Form of Conceptualism from Asia
(The National Museum of Art, Osaka, 2011)
Photo by Kazuo Fukunaga


川瀬 慈

2018.6.2(土)〜 7.8(日)

ヴィンセント・ムーン
コンタクト・ゴンソ
゙ アンスロ・フィルム・ラボラトリー
企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学
協力:京都芸術センター
   空間現代
  『響・HIBIKI』製作委員会
   樋口造園株式会社
   ワタリウム美術館

この度、“旅する映画監督 Vincent Moon”、“即興的な身体のぶつかり合いを模索してきたcontact Gonzo”、“映像人類学者の川瀬慈率いるAnthro-film Laboratory” の3者を迎えて、映像表現の新しいあり方を模索する実験プロジェクト「im/pulse: 脈動する映像」展を開催します。

美術表現が多様化する現在、広い視野と知識を以てその文脈を深く理解することは非常に重要になってきています。90年代以降、フィールドワークなど人類学的手法を活用したポストコロニアル理論など、文化の差異や他者などをキーワードに意味作用を問う作品が多く見られるようになりました。その次なる展開として、幅広い学問領域の知と技術を活用し、言語的な理解だけでなく、深部の感覚や感性の作用の差異を扱う表現が注目されつつあります。

本展では、「感覚民族誌」的観点から見ても優れたアプローチを取る映画監督、ヴィンセント・ムーンならびに即興的な身体の接触から始まるパフォーマンス・映像・写真など発表形態を固定しない活動で国内外から高い評価を得るcontact Gonzo、そして映像人類学者の川瀬慈(国立民族学博物館准教授)率いる研究会「Anthro-film Laboratory」による公開型のセミナーや実験を行います。
http://gallery.kcua.ac.jp/exhibitions/
20180602_id=12428#ja

映画、アート、文化人類学、そしてさまざまな領域に携わる人々が京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAに集うこの試みは、従来の学問それぞれのアーキテクチャー自体の拡張、発展へとつながる極めて重要な実践となるのではないでしょうか。

京都市中京区油小路通御池押油小路町238番地の1 Tel:075-334-2204 休廊日:月曜日

 

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

ギャラリーのサイトへ

<展示室A>

 

Jackalope Studio展
「角と耳」


藤瀬大喜「労働用スーラック」
10cm×10cm×20cm
模型用樹脂 2017年


矢ケ部セイコ「巡環- junkan-」
913×913mm 2017-2018年
パネルに綿布、ジェッソ地、アクリル絵具

2018.5.26(土)〜 6.9(土)
会期中の休廊日:28(月)・29(火)・6.4(月)・5(火)

九州は佐賀県北部の県境、三瀬村に銀行跡を再利用したアトリエ:Jackalope studioがあります。
2016年7月にこのアトリエは誕生し、地元に住む夫婦、夫の造形作家である藤瀬大喜は金属と合成樹脂を使った立体作品を、妻で画家の矢ヶ部セイコは水彩絵具やアクリル絵具による絵画作品を制作しています。
Jckalope(ジャッカロープ)とは角が生えたウサギのような未確認生物のことです。未確認生物という虚実入り混じったファンタジーをお届けできたらなと思っています。

Jackalope Studio

<展示室B>

 

横井ゆうこ 展
「記憶しているカタチ 凹」(漆造形・絵画)


無題ドローイング
2018年

2018.5.26(土)〜 6.9(土)

水と物
ヒトの知覚と
好きなこと
自由で関わる心のつくれる
生命を感じる形
ヒトの手でつくり
ヒトにつたえる。

動き、姿を変える、魅力ある物の形から、
記憶をひとつ移した凹型に、
太陽と、場所を探した。
うつろう光と影たちを、
ひとつにひとつ。
つくりたい。
まだ知らないものを。

横井ゆうこ

 

菅生悠希 個展
「多層のポートレイト」


「無題」
キャンバスにアクリル
18×18cm
2018年

2018.6.13(水)〜 6.24(日)

自分の目に(心に)映る印象の不確かさ、あるいは流動性や可変性を意識して作品を制作しています。

他者や外界という存在のある種の得体の知れなさや、それを受け取る自分自身の感覚の不確実さを、包み隠したり別の何かで置き換えるのではなく、そのものとして表現したいという思いがあります。

頭の中ではあらゆる情報が、虚も実も並列に、渾然一体として存在しているように、わたしにとっての本質的なリアリティとは、生き生きとした細部の描写ではなく、ざらついたノイズや霧の中にぼんやりと浮かび上がるような、曖昧な質量と輪郭によって形作られるものです。

作品にするという事は、浮かんではすぐに消えてしまう像に永遠性を付与する作業であり、その反復によって世界を解釈するプロセスそのものではないか。

そのような事を念頭に、今回の展示では、様々な手法や角度でのアプローチを行い、多層的な表現を試みます。

菅生悠希

 

川尻 潤
「Playful mind」(陶+絵画)


「遠山・霞など mountain mist」
板にアクリル絵具
52×79cm 2018年
*painting

2018.7.14(土)〜 8.4(土)

「歪みを愛でる」という奇異な美意識がこの日本には確かに存在している。

古田織部の茶碗などが代表例だが、他にも「茶」の空間では床柱も歪んだものが用いられ、窓は極めてアンバランスに配置される場合が多い。この日本固有の美意識に魅せられて、もう30年にもなろうか。私の作品にはこの「歪み」がきわめて重要なのである。

加えて幼少の頃から頭の中に棲みついて離れない甘美な記憶がある。それはヘンゼルとグレーテルの絵本「おかしのいえ」である。デコラティブなお菓子で覆われた絵本の画面は今でも思い出すたびにドーパミンの分泌を感じるのである。

他にも学生時代に憧れた「琳派」や、私を夢見心地にさせてくれる「日月山水図屏風」、そんなものたちが私の頭の中にいつもうずまいている。それらが私の意識に作用し「つくる」という衝動を経てこの世に出てきたものが、今回の作品群である。ご高覧くだされば幸いである。

川尻 潤

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

ギャラリーのサイトへ
 

パウェル・ジャック 写真展
Paweł Żak " And Other Still Lifes... "


1 of 2 : Bez tytułu / Untitled (#14-05)
  2014
  Pigment print on H.Photo
  Image : 90x66cm Sheet : 106x80cm

2 of 2 : Bez tytułu / Untitled (#10-33)
  2010
  Pigment print on H.Photo
  Image : 90x66cm Sheet : 106x80cm

2018 4.13 (金) 〜 5.11 (金)

この度イムラアートギャラリーでは、PAWEŁ ŻAK 個展「And Other Still Lifes...」を開催いたします。
Yuki Baumgarten をキュレーターとして迎える、Leica 6x7 Gallery Warszawa とのコラボレーション展でございます。

※ 本展は、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のサテライトイベント、KG+2018の参加展覧会です。
http://www.kyotographie.jp/kgplus/2018gallery/

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜&祝日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

ギャラリーのサイトへ

<ギャラリー>

 

「石田真弓 作品展」


2018.5.22(火)〜 5.27(日)

なんとなく描いてみました。
心の自由だけで。
墨、ガッシュ、油彩、コラージュ、写真など。
いま好きな画家は、バルテュス、シーレ、国吉康雄、ビュッフェ、篠田桃紅…

※オープニングパーティ:5.22(火)18:00〜

<ギャラリーショップコラージュ>

 

「紙一重展」
三輪 裕治


2018.5.22(火)〜 5.27(日)

ジャンル/ 平面・立体 和紙造形

一枚の和紙から挑む紙一重の美。
初期の作品から現在までの和紙を用いた平面・立体作品を展示致します。
雛人形制作会社在職時に和紙と出会い、以後その素材が持つ要素に魅せられる。
強靭かつ柔軟な和紙は、芸術の既存表現を打ち破るうってつけの素材。
バックパッカーで世界を旅した私自身が思う自然の力と人間の脆さを作品に表現しました。
ご高覧いただければ幸いです。

 

「創生気」
作家:御目文字


2018.5.29(火)〜 6.3(日)

「描く」紙の存在以前から生活の中で土に表現され…死者を送る「銘旌」として 布に描かれた時代を経た水墨画の現時点を考察しました。
視覚のリアリティと心の痕跡で、記憶が構成される側面は描くことで神秘となる。
今、創造することで空間に満ちあふれる気は新しく輝き…筆墨は歴史のように密に重なると
東西南北を想定した水の流れ…雲の動き…光で精神は躍動し循環を生み出すと願い
人間の脳「描く」古代思想の題材から未来を想像したいと思いました。

<御目文字>
Sumi ink paint,Cutting,FabricArtists Duo 御目文字-OMEMOZI-

和紙を使用した切り絵に水墨画の要素と金糸を入れた絵画作品や, 布地を重ねて切り込んだ掛け軸など, 布・糸・和紙の素材を活かし、水墨・コラージュ・切り絵の手法を加えた絵画作品を制作。絵画作品で対峙する作品や全体の連想性で異空間へ導く。
2009年「鏡花水月」と題して、夢の記憶を水墨で描いた作品展を京都文化芸術会館にて開催。墨の世界観に東西南北を意識した空間を創造する。
2015年に「ヒポカンタス〜生命の記憶」住いと創作場所を想定した京都五条の空き家を活用し、200cm×570cm六幅襖絵と六曲屏風を展示して和の空間を演出。飲食店の壁面に水と火の龍を描く依頼など、空間絵画の表現を試みている。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル1階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

ギャラリー16 galerie16

ギャラリーのサイトへ
 

鈴木星亜 展
「絵は私の身体を通して世界を見る」


2018.5.15(火)〜 5.26(土)

私は実際の風景をスケッチをする代わりに文章で書き留め、その文章を基にして絵を描いています。
この制作方法は、私を自分の中で無意識に信じてしまっている、写真的な描写や、ルネサンスの遠近法などの「正しさ」から自由にしてくれて、私はより深くものを見て描くということはどういうことなのかを考えることが出来るのです。
私は以前に作品に「絵が見る世界」というタイトルをつけていました。キャンバスが絵の網膜であるとしたら、私は眼球、或いはカメラのレンズのような役割を果たしていて、キャンバスに描かれるものは、私が見る世界を描いているのではなく、私というレンズを用いて絵が見ている世界なのではないか?そのように考えたからでした。

この制作方法を続けていて、私は最近、絵は私を通して描かれているのだということを強く実感するようになりました。例えば、ある時に車で山の頂上まで行って書き留めた文章が、別の時に他の山を歩いて頂上まで登った時に、山を見る自分の感覚が変わってしまい、今までの経験や記憶、書き留めた文章に対する感覚も変わるということがありました。すると絵を描く際の意識も変わってゆきました。絵の具をキャンバスに塗る時の感覚や、色の選択が以前と異なっているのです。それは、以前が間違っていて、今は正しく、よく見えているということではないのです。私が変わると見たものが変わる、世界が変わるのです。

自分自身をカメラにレンズを扱うように見ることで、自分の身体が、見るということに大きく影響しているという、当たり前すぎて考えもしなかったことを強く感じたのです。私が私を意識しようとしまいと、見るという行為には、私の経験や記憶、体調などが大きく影響していて、絵はその私の身体を通して世界を見ているのです。

鈴木星亜

 

三宅章介 展
「汚れてしまって生贄にならない生き物」


2018.5.29(火)〜 6.9(土)

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ギャラリーギャラリー GALLERYGALLERY

ギャラリーのサイトへ
 

熊井恭子 個展

 

2018.5.12 (土)~ 5.27 (日)

私は1968年一枚の美しい布に出会い、織技法で布作りを始めました。
1975年頃から布を膨らませてみたくてステンレスティール線を織り込んでみました。
それから43年間使い続けています。
古来、人類が伝承してきた織る、縫う、編む、掬う、絡める……といった布作り技法と20世紀の産物であるステンレスティール線との出会いが私の作品作りの展開に沢山の示唆を与えてくれました。
子供の頃から遭遇し心に刻み込まれている八百万の神々の僥倖を空中にドローイングしてみたいという私の願いを実現するためにも今も制作を続けています。

京都市下京区河原町四条下ル東側 寿ビル5階 Tel:075-341-1501 休廊日:木曜日

グランマーブル ギャラリー・パルク

ギャラリーのサイトへ
 

Yukawa-Nakayasu
「reconstructing the “Deep Breath”
:深呼吸の再構築」


「豊饒史のための考察2016」
会場風景
GalleryPARC, 京都


The 12th Arte Laguna Prize
会場風景
ベネチア・イタリア

2018.5.25(金)〜 6.10(日)

『習慣・歴史・習俗をはじめとした過去から現在にわたる人間の営為とその痕跡と向き合い、そのメディウムやコンテクストを通じて多様な関係性を彫刻化する』とするYukawa-Nakayasu(ゆかわ-なかやす)は、「豊かさとは何か?」を問う独自の概念として『豊饒史の構築』という主題を掲げて活動を続けています。

Yukawa-Nakayasuはこの問いへのアプローチとして、これまで様々な土地への調査によって拾得・拾遺した、習俗・習慣や伝承・歴史、様々な物質などを起点に、それらを個々の背景や認識といったコンテクストから一旦引き剝がし、意味や物質として組み合わせることで多様な解釈が可能な状態=「彫刻」として自立させます。これはいわば過去から「いま」を分断し、歴史や背景から「ここ」を切り離す行為であり、これによって展示空間に「いま・ここ」を仮設するものであるといえます。
たとえば、そこでは一つの物質はまず「未知のもの」として現れ、鑑賞者の眼差しの数に比例した多様な「在り方」において存在しています。また、それは鑑賞者の記憶や創造、認識や知識などを因子に「概知のもの」としても見ることができ、やがてそこには個々の「関係性」をも見出すことができます。この眼の体験・思考の経験は、私たちにとって「いま・ここ」を不可逆な時系列の末端とする因果から自由にするとともに、「いま・ここ」を中心として、前景と背景、近景と遠景、過去と未来などを横断的に見る「豊かな」視野を知ることになるのではないでしょうか。

Yukawa-Nakayasuはこれまで金沢・鳥取・大阪・京都をはじめ、韓国やイタリアなどの地で、こうしたアプローチによる制作・発表に取り組み、2015年には『第18回岡本太郎現代芸術賞』に入選、2018年にはベネチアでの『The 12th Arte Laguna Prize』において大賞を受賞するなど、国内外で高く評価されるに至りました。本展「reconstructing the “Deep Breath” 深呼吸の再構築」は、その中でも2017年に日本・韓国を巡回した展覧会「深呼吸」での発表作品に新たな視点から手を加え、再構成・再構築した作品によって展開するものです。

2017年の展覧会「深呼吸」は、『人間の社会はいつも、外部から来る「異なるもの」を頭ごなしに拒否はしない。日常は揺らぎ、違和感や戸惑いや不都合が空間を漂う中で、しかし社会はまずはそれを一度受け入れる。そして解釈と理解を試み、落ち着きを取り戻そうとする。それは大きな深呼吸のようであり、そうして社会はまた自然と平衡に向かっていく。』とする視座から、『社会の呼吸のプロセスの中にこそ豊饒なるものが潜んでいるのではないか』との考察を目的としたものであり、本展はこの視座で拾い集め、彫刻化したオブジェクトを、当初の主眼とは異なる視点において再び評価し、「いま・ここ」のために「彫刻し直す」試みであるといえます。そして、Yukawa-Nakayasuはこの取り組みに「オブジェクトの移動」における「市場」や「交換」のイメージを重ねます。

これは、過去にある目的・文脈を主眼に自らの目と手で集めた価値(オブジェクトや彫刻)に起こる意味・文脈の転換を、「市場」における『需要の発生と消失』、『実用性の発生』、『いま私たちが手に取るに至る理由』といったことと関連づけて考察するものです。「市場」におけるこの価値転換は、生産者(制作者)によるものではなく、多くは消費者(その価値を見出し、認め、手に取る者)の主導によってもたらされます。またその転換のサイクルは波のようなモーメントを持ちながら、多くの事柄との関係性の変化など、常に異なる理由や背景によって生じるものであるともいえます。

本展においてYukawa-Nakayasuの仮設する「社会的な深呼吸」という概念とコンセプトは、再構築された彫刻を通していったいどのようなことを顕在化させるのでしょうか。また、これは『豊饒史の構築』のためにアプローチしてきた『物質ー精神の平衡』について、これまでの「精神」への注視から、物質の 視点に立脚した考察でもあります。


<ステートメント・本展について>

習慣・歴史・習俗をはじめとした過去から現在にわたる人間の営為とその痕跡と向き合い、そのメディウムやコンテクストを通じて多様な関係性を彫刻化する作品を制作。そして、彫刻化した作品を対象の“平衡”状態と見なし、その“平衡”を空間に配置する。鑑賞者が私たちの示す“平衡”と対峙するプロセスを通して現代社会に介入し、多様な次元を持つ関係性を構築する。

人間の社会はいつも、外部から来る「異なるもの」(異変・異物・異人など)を頭ごなしに拒否はしない。日常は揺らぎ、違和感や戸惑い や不都合が空間を漂う中で、しかし社会はまずはそれを一度受け入れる。そして解釈と理解を試み、落ち着きを取り戻そうとする。それ は大きな深呼吸のようであり、そうして社会はまた自然と平衡に向かっていく。

書物や口承文芸に刻まれた歌や伝説、教訓などの昔話には、そうした社会の「呼吸のリアリティ」が内在している。それは社会的な「異」 との接触から、落ち着きを取り戻そうとした社会のあり様の、遠い過去からの伝達である。

私たちもまたそうした深呼吸のように彫刻をつくる。昔話に登場するモチーフやオブジェや背景などの要素を収集し、息を吸いこむ ように取り込んでいく。そして、それらをコラージュやパフォーマンスによる追体験などにより、身体的に同調していくプロセスを経て 彫刻をカタチづくる。そこには昔話よりもさらに抽象的な存在として現在の社会に介入し、不特定多数に広がっていく、いわば歌い・語 り・書き記すというもっともプリミティブな「伝達」そのものとしての彫刻が立ち上がってくる。

本作は、私たちの一貫したテーマ「豊饒史の構築」のための一つに位置づけられる。「豊饒史」とは端的に言うと「豊かさとは何か」を問 う独自の概念である。やがて失われる過去のために、来るべき未来のために、私たちが打ち立てる「彫刻」という考察である。この考察は 社会の呼吸のプロセスの中にこそ豊饒なるものが潜んでいるのではないか、そしてそのプロセスを伝達するプリミティブな行為にこそ 人間社会の本質が内在しているのではないか、という問いに対するものである。

以上は2017 年に日本・韓国での巡回展としておこなった展覧会「深呼吸」のステイトメントである。 本展ではこの「深呼吸」で発表した作品に新たな視点から手を加え、その再構成・再構築をおこなうものである。これは、いわば彫刻とし ての捉え直しの行為であり、過去に拾い集め、彫刻化した際に用いたオブジェクトを、新たな視点でもう一度眺め直すものである。この 新たな視点とは、オブジェクトが移動していく舞台としての「市場」や「交換」という場のイメージであり、集められたオブジェクトとそ れによって構成される彫刻を、その舞台のもとでふたたび「彫刻し直す」ことへの試みである。
オブジェクトがやりとりされ、移動するその舞台は、異なる思惑、異なる価値観の人と人、異なるシステムの社会と社会が折衝し合い、 平衡を取ろうとする社会的な場に他ならない。

本展では、過去に拾い集め、彫刻化した際に用いたオブジェクトを、その舞台の上でもう一度眺め直すものである。これは歴史的文脈 に基づいて収集されたオブジェクトに、それを手に取ったときの姿・形・色・香り、そして「馴染みのよさ」といった価値、あるいはそれ らを造形の一部に使用するときの機能性や実用性を無意識に感じていたことに、今ここで立ち返る行為ともいえる。本展では、自らが収 集したオブジェクトに宿る「市場」の要素に意識的になろうとしている。そして、その自覚のもとで再構築された彫刻は、たとえば実用的 な”らしい物”として作品の二重化をももたらすのではないだろうか。

一度作品化した既存の彫刻に対して手を加え、コラージュし、再構築することによって、その価値や評価は転換しうる存在になる。そ の転換は決して制作者本人の意向の下で行われない。そうしたことは、「市場」における”需要の発生と消失”(流行による大量生産、在庫 の発生など)や”実用性の発生”(商人の目利きなど)、そして" いま私たちが手に取るに至る理由" といったことと関連づいてくるのか もしれない。

社会的「深呼吸」という概念とコンセプトは、再構築された彫刻を通していったいどのようなことを顕在化させるのか。これは「豊穣史 の構築」のためにアプローチしてきた「物質ー精神の平衡」について、より物質の視点に立脚した考察である。

Yukawa-Nakayasu

京都市中京区烏帽子屋町502 2F.3F. 4F Tel:075-231-0706 休廊日:月曜日

ギャラリー知

ギャラリーのサイトへ
 

坂本萌子 個展
「皮膚の肖像1」


2018.5.15 (火)〜 5.27 (日)

〈ステートメント〉

「見る」と「触れる」を身体から同時に取り出して作品にしたいと考えるようになったのは、 途切れなく写真を撮っていた10年ほど前のことで、それは、彫刻することに飛躍した。

さまざまな彫刻のなかでも人の身体を作りたいと思ったのは、 人の身体を包んでいる「皮膚」が、 「見る」と「触れる」のまざりあう場所にほかならないと、ある日ふいに知ったからである。

見ながら触れながら、見ながら触れながら。 見られながら触れられながら、見られながら触れられながら。

彫刻はこのくりかえしをくりかえす仕事で、 できあがる作品は、触れることのできない、風景そのものだ。

風景は、見ることしかできず、触れられず、動きつづけるなにものかでできている。 それは確実に重さをもち、そのことに誇りをもち、ゆったりと解放されている。 あなたの「皮膚」も、わたしの「皮膚」も、そういったものではないだろうか。

わたしは、人の、生き、まざりあう場所である「皮膚」そのものを、ゆるやかにとらえていたい。

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月曜日

KUNST ARZT

ギャラリーのサイトへ
 

小松可奈子 個展
「ホームシック」


2018.5.22(火)〜 5.27(日)

KUNST ARZTでは、小松可奈子の個展を開催します。
小松可奈子は、慣例や習慣、企業戦略から感じた違和感を、しれっとポップに昇華させるアーティストです。
福島を拠点にするなかで、 見えない脅威としての「ベクレル」という言葉を敢えてファッションに取り入れた「流行のTシャツ (2017)」、 過剰に感じる“出産祝い”という風習を客観的にとらえた 「出産神輿(2016)」。
メディアも含めた社会が作り出す共同幻想に流されることなく、斜めの視点からしれっと毒を注入する小松可奈子にご注目ください。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティストステートメント〉

私は「今」を生きている。
日常生活での些細な発見、感動、違和感、ふと思い出す記憶の断片、思い出などを手がかりに、今の世の中のもやもやした空気や人間の滑稽さなどをあぶり出したい。

私は「美術家」とか「アーティスト」とか肩書きを自称できる自信がないことが悩みであったが、「今を生きているひとりの人間」という事は、今のところ揺るがない事実ということに考えが行き着いた。
その事を頼りに、日々の生活で見つけた些細な発見、 それに伴う感動、もやもやした感情、違和感、 ふと思い出す記憶の断片、思い出などを手がかりに 制作活動をしている。

小松可奈子

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

ギャラリーのサイトへ
 

〈1 2 F〉
教員と卒業生の展覧会
「paintings」
京都造形芸術大学 通信課程洋画研究室

2018.5.1(火)〜 5.6(日)

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日