◆展覧会についての最新情報は、各ギャラリーのサイトでご確認ください。

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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川人 綾 個展
「織Scopic」




2021.6.19 (土) 〜 7.17(土)

イムラアートギャラリーでは、このたび、日本では3年ぶりとなる川人綾の個展「織(Ori) Scopic」を開催いたします。

川人は幼い頃から神経科学者の父から影響を受けて、脳を通して世界を把握していると意識するようになり、特に錯視効果に興味を持ちます。学部時代に京都で染織を学んだ後、表現方法を追求し、「制御とズレ(Controlled and Uncontrolled)」をテーマとした現在のグリッドペインティングの手法へとたどりつきました。「ズレ」がもたらす人知の及ばない領域の存在を鑑賞者と共感するために、作品を創り続けています。

川人は、民藝運動の主唱者である柳宗悦(1889-1961)の『芭蕉布物語』における“絣(かすり) の美しさは實に模樣が「ずれ」を有つてゐることによるのです。”といった「絣味」と題された「ずれ」への言及を参考に、「ズレ」を持つ絣には、意図的に表現しようとしたものには、決して到達できないような美しさがあるのだと考え、自身の制作に取り込みます。

本展では、これまでのグリッドに斜め45 度の線の重なりが試みられた新作12 点に加えて、壁紙を使用したインスタレーション形式で展覧いたします。観者は展示空間への出入りにより、作品による揺らぎを体感する事ができるでしょう。ぜひ会場でご高覧ください。

〈作家ステイトメント〉

数ヶ月前、とある理由で、大島紬織元の元さんに、大島紬の製造工程の動画を送っていただいた。元さんは、私が博士課程で大島紬における制御とズレの構造について研究していた頃に、とてもお世話になった方だ。大島紬の精緻に織っていく製作工程の映像をリクエストしたところ、元さんは絣合わせという工程の動画を送ってくださった。

さっそく動画を拝見して、絣合わせの繊細な作業もさることながら、まだ緯糸が織り込まれていない、経糸が交互に上下している状態の美しさに強く惹かれた。まだ緯糸が織り込まれていない染め分けられた経糸が、完成されていない模様を浮かび上がらせている。人には、不完全な視覚パターンに存在する隙間を埋めようとする知覚傾向があるが、これから織られるであろう布のイメージを無意識につくりあげているようで心地良かった。この様子からインスピレーションを受けて、垂直の線と斜め45度の線が重なる絵画を描くことにした。

織Scopic
「scopic」という接尾辞は、下記の3つの単語からとった。
macroscopic = 巨視的な見方
mesoscopic = macroscopic とmicroscopic の中間的な見方
microscopic = 微視的な見方

この3つは、私の作品において大切なキーワードである。遠距離、中距離、近距離から見た作品が移り変わる様を表している。この展覧会では、塗り分けられた無数の垂直と斜め45度の重なる線を、色々な距離や角度から見て、移り変わるイメージを楽しんで欲しい。まだ織り合わされていない糸を見て、あなたにしか見えない布を想像して欲しい。

織Scopic という見方で作品と空間を楽しんで欲しい。

川人 綾

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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〈ギャラリー〉

 

「SENSE −センス−」
amu design 写真教室 卒展


2021.6.15(火)〜 6.20(日)

amu design 写真教室 第22期生

写真は、世界。
初授業の時、教わるがまま同じ被写体を 同じように撮っていた私たち。
それから2年間、それぞれの感性「SENSE」を通して、 独自の世界を表現できるようになりました。
この写真展は、 22人それぞれの「SENSE」が集まり、輝く場。
amu design 写真教室「第22期生 22人」の世界、 感じてください。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

エンアーツ eN arts

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showcase #9
“visions in and out”
curated by minoru shimizu
岡本 明才 佐藤 華連


岡本明才


佐藤華連

2021.4.2(金)〜 4.30(金)
会期中 金・土・日 12:00-18:00

アポイントメント承ります

eN artsでは、清水 穣 キュレーションによります、写真に特化したグループ展 “showcase #9” を開催いたします。展覧会のタイトルが示す通り、現代若手写真家の「ショーケース」となるこの展覧会は2012年からスタートし、今回がシリーズ9回目となります。

本展のテーマは「visions in and out」です。視覚がとらえる光の像としてのビジョンをピンホールカメラという原点に立ち戻って制作を続ける岡本明才氏。レンズを通して見える風景に自身の内面が反映されることにより目の前にある風景が内なる風景に変化するという佐藤華連氏。両氏がそれぞれに表現する「visions」をお楽しみ下さい。


showcase #9 “visions in and out”

2012年に、才能ある新人を紹介する小企画展として始まった「showcase」も今年で9回を数えます(詳細はeN artsのHP内アーカイヴをご覧ください)。今回のテーマは「VISION」。そこには二つの意味が読み取れます。1つはいわゆる映像という意味でのヴィジョンです。もう一つは、ヴィジョナリーというときの意味、つまり客観的には存在しないが特定の人にだけ見えるヴィジョンです。前者は暗室の中で、後者は頭蓋の中で生まれるわけで、どちらも「ヴィジョン」を生産するためには「閉ざされた場」を必要としています。この「閉鎖性」や「遮断」は、「外」の「現実」とどのような関係を結び、そこからどのような「ヴィジョン」が生まれてくるのでしょうか。今回のshowcaseには、それぞれの意味で興味深い制作を続けている二人の作家を選びました。

岡本明才(おかもとめいさい1971年生)にとって、現実の世界が「映像」へ転じる最も基本的な原理としてのカメラ・オブスクラとピンホールカメラは、尽きることのないインスピレーションの源泉です。岡本は、そこに独自の技術的工夫を加えて、驚くほど多彩なヴィジョンを制作してきました。闇の中に浮かび上がる鮮やかな映像は、現実の像というよりは夢の中の像のようですが、最も基本的な原理によって出現している像としては、こちらのほうがより純粋な現実の映像であるとも言えます。それは見慣れた「写真」や「映画」に堕落する以前の、光が像と化したそのままの「ヴィジョン」です。 多くの人が誤解していますが、ピンホールカメラにはピントというものはありません。そのヴィジョンは、ピンホールを通過した光の点の集合体であり、点が小さければ画像は稠密になり、大きければ希薄になるのです。この原理は、ピクセルの原理に他ならないでしょう。最も原始的なカメラが、デジタル映像の原理に通じているのです。 数年前に「キヤノン写真新世紀」のポートフォリオ・レビューに参加した際に見せてもらった写真が、薄れることなく、私の記憶に焼き付いていました。

佐藤華連(さとうかれん1983年生)は、2010年「キヤノン写真新世紀」グランプリ受賞。showcaseの初回以来、久々の登場です。どこか不穏で寓意や比喩を秘めたイメージ群は、作家というフィルターを通過した現実の姿に他なりません。作家の二つのピンホール(両眼)を通過した光が、生身のカメラ・オブスクラ(頭蓋)の中に結んだ像なのです。

2021年4月 清水 穣

【eN artsからの御願い】
新型コロナウイルス感染拡大防止策として、ご来廊のお客様におきましては、下記事項に関しまして、御協力いただきますよう御願い申し上げます。
◎ご入場の際にはマスク着用をお願い致します。
◎入口に設置しておりますアルコール消毒で手指消毒をお願い致します。
◎ギャラリー内へのご入場者数に関しましては最大人数は設けておりませんが、状況によってはスタッフからお声がけさせていただくことがございますが悪しからずご了承くださいませ。
◎従来通り予約無しで御高覧いただけますが、当日の混雑状況につきましてはお電話にてご確認頂けますと確実です。
◎お手洗いは、円山公園内(徒歩1分)の公共トイレをご利用頂きますようお願い致します。
◎対人接触を最小限に抑える為、通常の接客は行ないません。取材・作品御売約をご希望のお客様は、OFFICEのスタッフまでお声がけ下さい。
◎ご観覧中はできる限り他のお客様との距離を保ち、大声での会話等はご遠慮下さいますようお願い致します。
◎本展、作家の在廊は予定しておりません。御理解の上、ご了承下さい。
多くのお願いを申し上げ誠に恐縮ではございますが、ご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

ギャラリー16 galerie16

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内野小春 展
「水平と触覚」


2021.6.15 (火) ~ 6.26(土)

玄関先の植木鉢に花を植える。
耳飾りをつけた犬のお散歩。
人に見られることに特化した自然の形。
自然を人の生活に取り込んだ時の違和感と愛くるしさ、矛盾した二つの感覚を、その表面の質感に迫ることで同居させられると考える。カモフラージュとしての装飾による表面性を強く押し出し、サテン特有の素材感と絵の具の質感の見え方を行き来することによってその感覚を探る。全てが質感を持ち、手前と奥の関係が曖昧になることで、水平感覚を揺さぶり、表面に引き戻されていくような感覚を作りたい。

内野小春

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ギャラリーギャラリー GALLERYGALLERY

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阿野理香 個展


2021.6.12 (土) 〜 6.27(日)
*緊急事態宣言中は18時まで
(18時-19時は事前連絡が必要です)

「たんぱく質の憂鬱」
地球上の生き物は「たんぱく質」でできている。たんぱく質を食べて、たんぱく質で身体を構成し、私はたんぱく質繊維で作品を作る。現在、人類を困らせているウイルスだってたんぱく質でできているらしい。
しかし、たんぱく質は繊細である。傷つきやすく、いつも悩ましい「痛み」を抱えているが、ひとつの身体に対して「痛み」は一つでない。例えば近頃の私は、右の肩は元気だが左の肩は50肩で痛い。さらに血液検査の結果にしても血糖値は正常だがコレストロールが高めなどと、私の身体は、細かい項目で切り刻まれているかのように存在していて、まるでパッチワークによる集合体のようだといつも感じている。
今回は、自らの身体に持っているイメージを自分なりの「形」にすることを試みた。身体の表層部分の皮膚とドレスがパッチワーク状に一体化しているイメージや「痛い」と感じるものの「形」などである。

阿野理香

京都市下京区河原町四条下ル東側 寿ビル5階 Tel:075-341-1501 休廊日:木曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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Monthly exhibition by selected works
June 2021
Haji Oh special issue


呉 夏枝


神谷利男

2021.6.11(金)~13(日)、18(金)~20(日)、 25(金)~27(日) 各日13〜19時

〈Room A〉
特集作家:呉 夏枝「小布をただよう」
制作の過程でうまれる小布/サンプルは、象(かたち)になるまえのカタチ、手さぐりの痕跡である。そこから何かをすくい上げて、象を浮かび上がらせる。ひとつの作品をつくりあげると、それらは役目を終えることはなく、次の制作へとみちびいてくれる。

呉 夏枝

〈Room B〉
神谷利男、薮内美佐子、川尻潤、坂本優子、大友一世、 小川しゅん一、西村勇人、酒井一貴、近藤千晶、 中村敦ほかの新作・旧作、マルチプルを展示します。
(順不同・一部非売品あり)

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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<Gallery A>

 

『Suujin Visual Reader 崇仁絵読本』
刊行記念展
作家:ジェン・ボー 森夕香


原画 森夕香
「Suujin Visual Reader 崇仁絵読本」
挿画(2021)

2021.4.17(土)〜 6.20(日)

企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学

@KCUAでは毎年、国際的に活躍する海外作家の創造と実践に触れる機会として、展覧会や実践的なワークショップ、レクチャーなどを実施しています。2019年度の招聘作家の一人であるジェン・ボーは、大学移転という次なる大きな変化を受け入れようとする崇仁地域を舞台に、さまざまな専門を持つ人々とともに、より良き生態学的未来、全ての種の生物における平等をめぐるワークショップ「EcoFuturesSuujin」を実施しました。その記録や成果物は、個展「Dao is in Weeds(道在稊稗/道(タオ)は雑草に在り)」(2019年6–7月)にて、崇仁地域についての学びを深めるための空間「Suujin Study Room」として公開されました。

また、ジェンはこの展覧会の準備と並行して、自分が崇仁を知って魅了されたのと同じように、視覚的にこの街の魅力を伝えるための本を作り始めました。まず「Suujin Study Room」の中で、柳原銀行記念資料館からお借りした資料写真や京都市立芸術大学関係者やアーティストによる記録写真などで構成された草案が展示された後、より魅力的で、手に取る人が大切にしたくなるような本にするための編集作業が続きました。そしてこの春、1年半あまりの編集期間を経て、ついに『Suujin Visual Reader 崇仁絵読本』と名づけられた小さな本が完成しました。挿画は、ジェン・ボーの提言したワークショップの参加者であり、崇仁地域にあるアトリエで制作活動を行う美術家の森夕香によって描かれています。

刊行記念となる本展では、『Suujin Visual Reader 崇仁絵読本』原画、また森夕香が崇仁地域の植物をモチーフにした絵画作品などもあわせて展示します。大学移転の日が近づき、工事も始まろうとする現在、森がこの本の中に描いた小学校の校舎や街の風景のいくつかは既に失われています。この街と大学の未来が明るく、豊かなものとなるように。『Suujin Visual Reader 崇仁絵読本』が、その想いをつなぐ本となることを願っています。

<Gallery B, C>

 

「京芸 transmit program 2021」
(再公開版)
大槻拓矢 岡本 秀 北浦雄大 棒立ち


大槻拓矢《はぬけの実記》2020
岩絵具、水干絵具、胡粉、金泥、麻紙


岡本秀《幽霊の支度》2019
紙本着色(撮影:大島拓也)


北浦雄大《月 阿吽》2021
乾漆技法、変わり塗り、色漆、LG粉

2021.6.12(土)〜 7.11(日)

企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学

「京芸 transmit program」は京都市立芸術大学卒業・大学院修了3年以内の若手作家の中から、いま、@KCUAが一番注目するアーティストを紹介するプロジェクトです。
本展では、写生や模写から得た諸物を画面に配置することの行為性に着目しながら、図像としての絵画について考察する大槻拓矢(日本画)、美術史を中心的な主題として古典絵画から現代の視覚メディアまでの幅広い平面表現を研究しつつ、日本画の技材を使用した絵画制作を行う岡本秀(日本画)、縄文時代より続く日本の自然への信仰・生命・精神などにインスピレーションを得ながら、それらを独自の感覚と類稀なる表現力によって現代の世界に接続する漆造形を手掛ける北浦雄大(漆工)と、この3名の作家によるバンド「棒立ち」による展示を行います。
行為・空間・人・歴史などと自らの制作との関係性から同時代における表現のあり方を模索する、次世代のアーティストとして大きな可能性を秘めた若手作家たちの表現にご注目ください。

本展は4月17日(日)–6月6日(日)実施(臨時休館期間含む)の「京芸 transmit program 2021」展示作品の一部を会場を変えて新しく構成したものです。あらかじめご了承ください。

<@KCUA 1,2>

 

SPECIAL EXHIBITIONS
「Slow Culture」
磯村暖 皆藤齋 川田知志
木村翔馬 谷原菜摘子 谷本真理
永井麻友佳 NAZE 堀奏太郎
松平莉奈 渡辺千明 吉田桃子


磯村 暖


皆藤 齋


川田知志


木村翔馬


谷原菜摘子


谷本真理


永井麻友佳


NAZE


堀奏太郎


松平莉奈


渡辺千明


吉田桃子

2021.6.19(土)〜 8.15(日)

企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学

80年代後半から90年代前半生まれのアーティストを特集し、描き手の身体とダイレクトに結びついた物質的な実践としての「絵」に焦点を当てます。

誰もが写真や映像を撮影し、大量の画像データとして即時に共有することが当たり前となったスピーディな現代において、画材を手にして描くことや、その表現を鑑賞することの意味や可能性は、デジタル化の加速に比例するかのように、増幅と変容を続けているのかもしれません。

本展では、新進のアーティスト12名による、近作と新作を含むおよそ50点の作品を展示。彼らの実践を辿りながら、現代の絵とその周辺に光を当てます。日常における切実なテーマや、ユースカルチャーの影響などを発想の元に描き出された作品を通して、生と死、公と私、循環、流動的なアイデンティティなどにまつわる、現代のビジョンの一端を多様なイメージで紹介します。

また、VRや3DCGなどを用いてデジタル特有の概念と交差する創作アプローチを取り上げながら、デジタル文化の浸透にともなって進化を遂げる、現代の新しい感覚による描画表現の可能性についても着目します。

パンデミックの時代を経て、フィジカルの体験とオンラインを結びつけることが求められるようになりました。日常における仮想と現実の往還はこれまで以上に活発となり、私たちの身体感覚や知覚にも影響をもたらし続けています。表現活動をめぐる新たな手段や解釈が生まれるだけでなく、従来の芸術作品や手法に対する型にはまった見方や価値観にも創造的な変化が起こっています。そのような今日のリアリティの中で、改めて「絵」とは何かを考えます。

京都市中京区油小路通御池押油小路町238番地の1 Tel:075-334-2204 休廊日:月曜日

MORI YU GALLERY 京都

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「常設展」


2021 1.16 (土) 〜 2.28(日)

*現在、アポイント制となっております。

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1・2 F〉
「16seasons 16人の現在」


2021.6.15 (火) ~ 6.20 (日)

80年代に京都市立芸大で学生生活を送った16名による展覧会です。
お近くにお寄りの節は、どうぞご高覧下さい。

 

〈1・2 F〉
「第28回 心に響く小品展」

2021.6.22 (火) ~ 7.4 (日)

世界が新型コロナウィルスの脅威にさらされたこの1年半。生命を奪われたり、病に苦しめられた方はもちろん、様々な苦難に私たちの社会は直面せざるを得ませんでした。
その中にあって、制作することを諦めない作家達と、その作品を見ることを心から求め続ける方々の存在は、「芸術は人が生きるために必要なものだ」ということを改めて確認させてくれるものでした。
今回は、過去最多の152人の先生方が御出品くださいます。
油彩・水彩・日本画・版画・ドローイング・写真・彫刻・陶・染・織・漆…。小さな作品の中に広がる奥深く豊かな世界をお楽しみくださいませ。
まだ、外出を躊躇される時期かもしれませんが、気を付けて運営いたしますので、状況が許せば御高覧頂きたく御案内申し上げます。

ギャラリーヒルゲート

 

〈1・2 F〉
「第14回 京都二紀小品展」

2021.7.6 (火) ~ 7.11 (日)

 

〈1 F〉
「京都銅版画協会ミニアチュール展」

2021.7.13 (火) ~ 7.18 (日)

 

〈2 F〉
「京都銅版画協会 特別展示
オダアサコ・加藤富美子 展」

2021.7.13 (火) ~ 7.18 (日)

 

〈奥庭空間〉
「若林亮 彫刻展」(インスタレーション)


2021.2.9 (火) ~ 7.末日

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<ギャラリー北・南>

 

桐月沙樹・むらたちひろ 展覧会
「時を植えて」
(Co-program カテゴリーB採択企画)


桐月沙樹
《dimensions》2020
木版/和紙、345×345mm


むらたちひろ
《何処へ 02》2019
綿布・染料/染色、1800×1500mm

2021.6.2(水) 〜 6.13(日)

染織と版画という手法によって創作を行う2人が、作品に関わる現象、行為と素材を見つめ直しながら、それらと作品との間に横たわる境界について探ることを試みます。

桐月沙樹による木版、むらたちひろによる染織には、「彫る」・「染める」という行為だけでなく、木という素材・染まるという現象そのものが生み出す時間・空間が含まれています。
樹木がもつ木目や染液の滲みは、桐月・むらたの手が介在することで、漂う水面や光のようなイメージを想起させたり、普段知覚できない 変化に意識を向ける 存在になります。二人にとって素材や現象は、それ自体が作品を生み出す大きな要素だといえるでしょう。

今回の展覧会では、それぞれの新作に加え、木という素材・染まるという現象を前景化するインスタレーションに取り組みます。


版木の「木目」を既存のレイヤーととらえ、木版による絵の可能性を探究しています。「時を植えて」では、今冬に出会った虫食い丸太や香節丸太、時を経た版木などを、found/re foundしながら、つくるという営みを点線で繋ぎ循環させることを試みます。

桐月沙樹

染織が内包する時間や、曖昧な境界の在り方に対峙し、染めによる表現を続けています。ゆっくりと分離しながら浸透する色、一瞬にして隅々まで行き渡る色の様相に注視し、今回の制作に取り組みます。

むらたちひろ

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

ギャラリー知

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緊急事態宣言発出に伴い、しばらくオンラインのみでの営業とさせていただきます。
GALLERY TOMO ONLINE STORE

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月曜日

KUNST ARZT

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■新型コロナウイルス感染対策を行った上で、展覧会を開催しております。

 

繁田友香 個展
「Astropaint」


ドローイング
2021
紙にアクリル絵具 194mm×270mm

2021.6.15(火)〜 6.20(日)

KUNST ARZT では、2年ぶり4度目となる 繁田友香の個展を開催します。
繁田友香は、月のような抽象絵画を 生み出すアーティストです。
油絵具と水の反発をコントロールすることで、 月のような表層を獲得しました。
2019年の個展では、幅2420㎜の巨大な半月を造形し、 2020年のfunny boxの個展では、 作品を会期中の実際の月の満ち欠けに 合わせる展示でした。
ぜひ、月見に来てください。

KUNST ARZT 岡本光博


〈コンセプト〉

私は、水と油の反発する作用を利用した画面の上に、 絵の具を積み重ねていく行程を経て、作品を作る。
それらは、私が作品と向き合う回数や 時間の蓄積により生まれた表層である。
形を留めることが困難な“視覚的現象”を、 描画材料を用いて、視覚化することを 意識して制作している。

繁田友香

 

森田志宝 個展
「滴の放流」


2021.6.22(火)〜 6.27(日)

KUNST ARZTでは、2年ぶり2度目となる 森田志宝の個展を開催します。
森田志宝は、糸に漆を塗り、無数の漆玉が連なる “漆糸”を空間に解き放つアーティストです。
表面張力という自然現象から生まれた漆玉は、 水滴のようなみずみずしさと美しさを内包し、 糸に生命感を与えます。
本展では、初の試みとなる透漆(少し透けた茶色)を 用いたインスタレーションがメインとなります。
ご注目ください。

KUNST ARZT 岡本光博

〈アーティスト ステートメント〉

雨の日に蜘蛛の巣に水滴がつく様子から着想を得て、 蜘蛛の糸と似た成分を持つ絹糸を使い、漆を塗った。
漆は表面張力によって球体になり、 絹糸には無数の漆玉が発生した。
水滴はやがて蒸発して消えるが、 漆玉は漆が空気に触れることで固まり、その場に形が残る。
私はこれを「漆糸」と呼ぶ。
漆糸を空間の重力にさらし、 素材や自然現象と向き合うことは まだ私の知らない漆を知る手がかりになると考える。

森田志宝

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー モーニング  gallery morning kyoto

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吉原英里 展


「Sound of Silence 15」
2021
91x91cmx2枚組
ミクストメディア

2021.6.19(土)〜 7.4(日)

目の前に居る人より、居なくなった人の方がより理解できることがあります。私はこれまで誰もいなくなった部屋をテーマに、残された物や痕跡でドラマを感じさせたいと思って取り組んできました。

人の不在は、たまたま席を外しているだけかもしれないし、愛する人との別れや、亡くなって二度と会えないという人生の重大なステージを示しているのかもしれないです。見る人の立場や、あるいはその人の置かれた状況によって解釈は様々でしょう。人の不在をテーマとした作品が、見た人の記憶や感覚を刺激して鑑賞者の中でそれぞれ自由な心の旅が出来る入り口の様なものであって欲しいと思っています。

私がこの数年、異なるイメージによる世界を並列させて一つの作品を作っているのは、人の眼を自由に異次元へ行き来させたいからです。特に関係は無い別々の次元で作られた絵を出会わせることで、今まで見たことがない不思議な作用が起きる様な構図を模索しています。その二つが出会うことで普遍的なドラマを喚起させてくれると思えるところで一つにします。カンディンスキーが絵をひっくり返したまま散歩に出て帰ってきた時、自身の作品に驚いたように、私自身が驚きたいからです。

吉原英里

京都市東山区中之町207 (三条通白川橋東入四丁目、三条通岡崎広道西南角)
TEL:075-771-1213 休廊日・月曜日

ギャラリー恵風  Gallery Keifu

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*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。

 

〈1 F〉
楊 喩淇 日本画 展
「煙花」


2021.6.15(火)~ 6.20(日)

草花は水の流れによって表情を変え、雲霧のように変化するものだ。今回の展示テーマ「煙花」は、煙雨の日に見た花、或いは煙のように捕まえられない理想の形だと考える。
前年からいけばなを学び、人為によって構成される花の中で、新たな感触を求めながら、今までになかった近距離で花を触り、その生々しい重さから感じたものは深刻だった。
人為的な構成と自然の様子を重ね、その曖昧さと緊張感を表現したい。

楊 喩淇

 

〈2 F〉
青木航太 個展
「兎一羽」


2021.6.15(火)~ 6.20(日)

ウサギを「羽」と数える由来には諸説ある。
ウサギの日本語における助数詞は、かつて1羽、2羽と鳥と同様の「羽」を使用していた。この由来には以下のような諸説がある。
獣肉食が禁止されていた時代、大きく長い耳の形状が鳥の羽を連想させることから「ウサギは獣ではなく鳥だ」と見なして食肉としていたとする説。
「ウサギはウ(鵜)とサギ(鷺)に分けられるから鳥だ」とこじつけて食肉としていたとする説。

ウサギを「羽」と数える由来はわかることはないが、日本で戦前に描かれたウサギや鳥をよく見て考える。そして描いてみる。
その過程を共有できたらと思います。

青木航太

 

〈1 F〉
川村紗耶佳 展
「雨の庭」


2021.6.22(火)~ 6.27(日)

記憶、故郷をテーマに制作しています。
人は皆、そのような場所を一つは持っていてその場所があれば、どこへ行っても自分は自分であるという考え方があります。どこに居ても自分の場所を持っていれば自己完結することができる。そういう気持ちを作品の人物、人物が存在する空間で表しています。

頭の中に残るいくつもの風景、そして、懐かしい誰でもない誰かの記憶を集めては和紙に摺り取り、私なりの記憶の場面を作品に残しています。木版画独特の木目と色彩、そして、人物とが合わさった和紙と木版の時間の広がりを感じていただきたいです。

川村紗耶佳

 

〈2 F〉
吉浦眞琴 個展
「しちひきでもはち」


2021.6.22(火)~ 6.27(日)

銅版に向かい線を引く時に線を整列させていくことを意識しています。
手癖から生まれる曲線よりも、均一や正確さを求めて引く線は揺らぎが強く不気味で有機的な線になります。肉体から生まれる線と心の中に湧き立つような揺らぎを重ね銅版に映すような制作をしています。今回の展覧会では整列した線の銅版画作品とひとつの版から複数枚エディションをとった石膏刷りの作品を展示する予定です。

吉浦眞琴

京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日

2kw gallery

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中井浩史
「かたちと脈動」



2021.6.6 (日) 〜 6.27(日)

かたちと脈動
「形態の単純さは必ずしも経験の単純さと同一ではない」とはミニマル・アートの理論家、ロバート・モリスの言葉である。この言葉は絵画にも応用することが可能だ。一見単純なイメージこそが豊かな可能性をはらむ。
カンヴァスを支持体とした油彩画であれ紙の上に描かれたドローイングであれ、中井浩史の作品はひとまずは戯れる線として成立する。線が絵画にとって最も基本的な要素の一つであることはいうまでもない。絵画史を振り返るならば、20世紀において線は初めて自律的な意味を得たとはいえないか。すなわちポジとネガといった布置を形成せず、対象の再現からも形態の記述からも解放された線は例えばジャクソン・ポロックのポード絵画において実現されたとみなされた。むろんポロックの線が形象性から自由であるかという点については今日まで議論が重ねられており、単純な結論を許さない。しかしながら中井の絵画について考える際に線の自律という主題は一つの有効な参照点を与えてくれるだろう。

中井が描くイメージは自由と規律のはざまに生成される。最初に中井はイメージの出発点を準備する。それは破られたスケッチブックの上に等間隔に引かれた平行線であり、下塗りの色面の下に見え隠れする活字や図表である。機械的に与えられた手掛かりを起点として中井は自由に線を走らせる。しかしながら私の見るところ、そこにはすでに二つの規律が存在している。まず線は一種の一筆書きとして途切れるところなくイメージを形成する。第二に実現されるイメージは画面の中央に一つのまとまり、ゲシュタルトとして浮かび上がる。一方で中井は線がなんらかの像を結ぶことを避けている。私は中井のアトリエで多くのドローイングを見たが、おびただしいイメージが実現されているにもかかわらず、なんらかの具体的な形象を連想させる例はほとんどなかった。線が像を結ぶことは慎重に回避されているのだ。線が囲む領域が塗り込まれる場合も色面の部分は機械的に決定されて地と像が反転し、形象性は成立しにくい。
このような配慮は絵画のフォーマットにも反映されている。すなわち抽象的なイメージであっても縦長の支持体に対しては人の姿、横長の支持体に対しては風景が容易に喚起されるのに対して、多用される正方形という観念的なフォーマットはイメージの連想を生みにくい。先に私は中井のイメージが画面の中心でゲシュタルトを形成する点を指摘したが、スクエアの画面においてこのようなイメージの布置は一つの特性を宿す。すなわち実現されたイメージは方向性の根拠を欠いており、90度回転させることによってたやすくその印象を更新する。このような特性は画面を床に置いて描くという手法と関わっているだろう。イメージは水平に配置される時、上下左右という方向性を失うからだ。さらに仔細に観察するならば中井の線描は一種の反復性を伴っている。先に一筆書きという言葉を用いた。多くの絵画において線は途切れることなく一つのイメージを形作るが、あたかも指で引いたような武骨な線描は触覚性を喚起する一方で、しばしば色を違えて同じ画面の中で繰り返される。

以上のような分析から中井の描くイメージの特質が次第に明らかとなるだろう。先に私はそれを一つのまとまり、ゲシュタルトと呼んだ。しかしこのゲシュタルトは閉じられていない。方向性のないイメージは回転を許容し、線の戯れは反復の中で積層として重複される。前者は空間と関わり、後者は時間と関わる点に留意しよう。このような特性はいわゆるフォーマリズムの絵画の規範からの明らかな逸脱である。そこでは安定した形態と瞬時的な知覚が要請されていたのに対して、中井の絵画に兆すいくつもの徴候、例えば地と像の反転、触覚性の強調、支持体の物質性への拘泥、さらには反復的な構造はことごとくこれらに対立するからだ。今、私は回転と反復という言葉を用いた。意外に感じられるかもしれないが、これらのキーワードから私が連想するのはマルセル・デュシャンが発表したロトレリーフと呼ばれる回転円盤である。デュシャンが最初、発明フェアで販売したというこれらの奇妙な「作品」は正方形ならぬ同心円に似たフォーマット、無数の線の戯れという点において中井の絵画と共通点をもつ。

中井の絵画の特性に私はあらためてパルス(脈動)という名を与えたいと考える。知られているとおり、パルスとはロザリンド・クラウスが一連の著作において、デュシャンに始まり、エルンストからジャコメッティ、さらにはピカソにいたる系譜の中でモダニズム美術に内在しつつ、それを内部から解体する契機とみなした衝動であった。パルスとは「視覚的空間の安定性を破壊し、その特権を奪うことを本性としている。視覚性を支えていると思われる形態の統一性そのものを解体し、溶解させてしまう力が備わっている」中井においてもイメージは安定していない。作家の言葉によれば「絵が絵から開放されて絵の外に軽やかにはみ出していく」感覚こそが求められており、パルスはそのための力なのだ。最初に私は線の自律について論じた。形象に従属せず、幾何学にも従属しない中井の線は空間に対して自由である。同様にそれらの線は時間に対しても自由とはいえないか。ポロックの線描が行為の痕跡として過去に留め置かれるのに対して、回転と脈動をともに秘めた線は一つの時制にとどまることなく脈動を繰り返す。作家の言葉を用いれば「絵の外に軽やかにはみ出していく」のである。この時、絵画それ自体はもはや目的ではない。絵画という場に兆したかたちと脈動、単純にして豊饒なイメージの成立と分裂が見る者の感覚を一新するのだ。

尾崎信一郎(鳥取県立博物館館長)
*このテクストは2020年4月に執筆されたものです。

滋賀県大津市音羽台3-29-1 TEL:090-5241-8096 休廊日:月・火・水曜日

Gallery G-77

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芦川雄二 展
「Reintroducing the Female Image」


2021.3.23 (火) 〜 3.27(土)
労働時間:14:30ー19:00

「Reintroducing the Female Image〜女性像の再生〜」は、東京を拠点とするアーティスト芦川雄二による京都で初めての個展です。女性のイメージを鮮やかに、そして情緒豊かに伝える芦川の作品を間近に見ることができます。官能的な芦川の世界は、豊かな色彩とエモーショナルな雰囲気を伝える鋭敏な表現で、観る者を魅了します。

アンドレイ・ミハイロフ

京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日

現代美術 艸居

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シルヴィ・オーヴレ 個展
「野獣と箒」


Sylvie Auvray , Attachment,2021
陶、箒木 / Ceramic kochia
H15 x W43 x D23 cm / H5.9 x W16.9 X D9 inches

2021.6.12 (土) 〜 7.17(土)
*緊急事態宣言期間中は予約制にて営業いたします。ご予約はHPのご予約フォームにて承ります。

現代美術艸居では、2021 年 6 月 12 日(土)から 7 月 17 日(土)にかけて、日本初個展シ ルヴィ・オーヴレ「野獣と箒」を開催いたします。本展では新作の陶作品とドローイング 約 40 点を展示いたします。

現在パリにて制作を行っているオーヴレが絵を描き始めたのは 10 代の頃ですが、作品に美 術としての要素、彫刻、陶芸が追加されたことを除けば、彼女の作風はこの 20 年間変わっ ておらず、このことは注目に値します。陶の作品に取り組み始めたとき、一人の画家とし て様々な制約から完全に解き放たれ心が癒されたのだとオーヴレは言います。彼女は、一 般的にはあまり組み合わされない素材の組み合わせを特徴とするドローイングや作品で大 きな注目を集めています。例えば、箒の繊維と陶器をクリエイティブにブレンドすること で、普通の箒は神秘的な笏に変身します。特に、生々しく有機的で頑丈な外観の野獣と一 緒に登場させることで、彼女ならではの世界観を作り出します。


ユキノハナと寄生植物

この箒作品を焼いたのはパリから南へ 2 時間ほど行ったところにあるラ・ボルヌという小 さな村だった。野獣作品のほうはリヨン近郊に位置するアーティスト・イン・レジデンス 施設「モリー・サバタ」でこの夏(2020 年)に焼いた。薪窯を使うのはこれが初めてだっ た。作品がすべて仕上がると、1970 年代に私が生まれた町まで 15 分ほどの場所に位置す るパリにある自分のアトリエに集めた。

私の作品をなすものは、旅先や、さまざまな経験をするなかで偶然見つけたこまごまとし たものだ。私はいつも石や木切れをポケットに入れる。それはプラスチックの断片だった りもする。そこに美的なるものを感じるのだ。......いや、実はそうじゃなくて、いろんな 人と過ごした大切な時間を彷彿とさせたいからかもしれないし、古代にも通じるような行 為をしているだけなのかもしれない。そしてアトリエに戻り、このモノたちにまつわる私 自身の物語をまた違ったかたちで綴るように、それらをふたたび巡り合わせて繫がりを生 もうとするのだ。

ドローイング作品は 2 つの要素からなっていて、1 つはメキシコ滞在時に持ち歩いていた スケッチブック(ほとんどはアナワカリ博物館で描いたもの)を基にしたモノプリントだ。 もう 1 つはふだんの生活で目に触れるモノ(たとえばアトリエの壁に掛かっている郵便カ レンダーのタツノオトシゴ)、つまりは毎日のルーティンのなかでふと気づいた事柄だっ たり、いつか版のデザインに使えるかもしれないようなディテールだったりする。

ドローイングを目にしながら彫刻制作を始めるなんてことはしない。粘土に向き合うとき にはドローイングのイメージは頭の中に入っているし、指先が覚えているのだ。ファイバ ー素材のほとんどは南仏サナリー=シュル=メールの海岸で拾い集めたもの。カリフォルニ ア州でサンタアナの山火事が起こっている頃、ズマビーチで集めたものも中にはある。

作品の大部分が旅そのものや旅先などで道すがら集めたものに関係している。想像力を働 かせれば、箒が地球上のどこへでもいざなってくれる――今はそんな風に想像したい。そ れぞれがその箒ならではの場所に連れて行ってくれたらさぞ面白いだろうなと。

箒シリーズを始めたのは 2~3 年前にテキサス州マーファのチナティ財団美術館でレジデン ス制作をしていたときのこと。あるガソリンスタンドの隣で店を構えて箒を売る一人の老 男性店主と仲良くなった。店主は砂漠で棒切れを拾い集めては自宅用の箒を作っていた。 私は店内の雰囲気を気に入って⻑居したものだった。床はファイバー素材や藁でいっぱい だったし、さまざまな色の糸やサボテンの骨「カクタスボーン」の古くなったものがうず 高く積んであって、私は当たり前のように魔女の箒を作る工房を想像した。実に詩的であ りながらも、そこは箒という世界中で最もよく使う道具の 1 つを扱う素朴なお店なのだ。

箒の彫刻は誰が見ても箒と分かる。そこに惹かれている。最もありふれた家庭用品の代表 格、それが箒だ。それでいて多くの儀式や宗教行為などにも結びついていて私たちの頭の 中にたくさんの空想を呼び覚ます(ほとんどは私たちが魔女と呼ぶ異彩を放つ女性のこと だ)。箒のシンプルで自己主張が控えめなところが良い。私は粘土やしっくいのように素 朴なマテリアルと向き合うことを好んでいる。大理石やブロンズは「仰々しい」感じがし て決まって少し恐れをなす。

箒作品は粘土で持ち手部分を作るところから始めた。私が粘土を使うときはいつもそうだ が、立ち現れるかたちはごくささやかだ。そのかたちがどこから来るのか自分でもわかっ ていないが、描いたり彫刻したりするときは至ってシンプルに頭や指先に想いがある。

トランプを切るようにものごとをミックス・アンド・マッチしたりシャッフルしたりして、 “CADAVRES EXQUIS(優美な死骸)”を作りたいと思っている。ものごとを規律や順序 の異なる状態に置けば異なる意味が生じ、それによって受け手の想像世界で新しい物語が 始まるのだから。

-シルヴィ・オーヴレ

京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:10:00AM- 6:00PM 休廊日: 日・月曜日