◆展覧会についての最新情報は、各ギャラリーのサイトでご確認ください。

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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川人 綾 個展
「織Scopic」




2021.6.19 (土) 〜 7.17(土)

イムラアートギャラリーでは、このたび、日本では3年ぶりとなる川人綾の個展「織(Ori) Scopic」を開催いたします。

川人は幼い頃から神経科学者の父から影響を受けて、脳を通して世界を把握していると意識するようになり、特に錯視効果に興味を持ちます。学部時代に京都で染織を学んだ後、表現方法を追求し、「制御とズレ(Controlled and Uncontrolled)」をテーマとした現在のグリッドペインティングの手法へとたどりつきました。「ズレ」がもたらす人知の及ばない領域の存在を鑑賞者と共感するために、作品を創り続けています。

川人は、民藝運動の主唱者である柳宗悦(1889-1961)の『芭蕉布物語』における“絣(かすり) の美しさは實に模樣が「ずれ」を有つてゐることによるのです。”といった「絣味」と題された「ずれ」への言及を参考に、「ズレ」を持つ絣には、意図的に表現しようとしたものには、決して到達できないような美しさがあるのだと考え、自身の制作に取り込みます。

本展では、これまでのグリッドに斜め45 度の線の重なりが試みられた新作12 点に加えて、壁紙を使用したインスタレーション形式で展覧いたします。観者は展示空間への出入りにより、作品による揺らぎを体感する事ができるでしょう。ぜひ会場でご高覧ください。

〈作家ステイトメント〉

数ヶ月前、とある理由で、大島紬織元の元さんに、大島紬の製造工程の動画を送っていただいた。元さんは、私が博士課程で大島紬における制御とズレの構造について研究していた頃に、とてもお世話になった方だ。大島紬の精緻に織っていく製作工程の映像をリクエストしたところ、元さんは絣合わせという工程の動画を送ってくださった。

さっそく動画を拝見して、絣合わせの繊細な作業もさることながら、まだ緯糸が織り込まれていない、経糸が交互に上下している状態の美しさに強く惹かれた。まだ緯糸が織り込まれていない染め分けられた経糸が、完成されていない模様を浮かび上がらせている。人には、不完全な視覚パターンに存在する隙間を埋めようとする知覚傾向があるが、これから織られるであろう布のイメージを無意識につくりあげているようで心地良かった。この様子からインスピレーションを受けて、垂直の線と斜め45度の線が重なる絵画を描くことにした。

織Scopic
「scopic」という接尾辞は、下記の3つの単語からとった。
macroscopic = 巨視的な見方
mesoscopic = macroscopic とmicroscopic の中間的な見方
microscopic = 微視的な見方

この3つは、私の作品において大切なキーワードである。遠距離、中距離、近距離から見た作品が移り変わる様を表している。この展覧会では、塗り分けられた無数の垂直と斜め45度の重なる線を、色々な距離や角度から見て、移り変わるイメージを楽しんで欲しい。まだ織り合わされていない糸を見て、あなたにしか見えない布を想像して欲しい。

織Scopic という見方で作品と空間を楽しんで欲しい。

川人 綾

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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〈ギャラリー〉

 

「型染・五人展 vol.11 2021」


2021.8.3(火)〜 8.8(日)

佐野江美子、根岸き久江
村上由江、新川晴美

 

「みえない朝を抱きしめて」
北村侑紀佳、みみみ


2021.8.9(月)〜 8.15(日)

何を思わずとも、繰り返される朝があります。
私たちは夜と朝の境界も曖昧なまま それでもそれに理由をつけて みえない境界に触れたふりをして 今日も朝を定義します。
だけど、きっと世界は私たちが定義するより もっと単純で もっと美しくて そんなみえないままの曖昧さをそのままに形にしたいと思いました。
当たり前を当たり前のまま愛せるように

 

田島一朗 個展
「顧帰豊潤」


2021.8.17(火)〜 8.22(日)

顧帰豊潤
人は皆、迷い悩み、その場で足踏みをすることが多くある。その都度、周りの人にすがり、神に祈ることもある。願いが叶わず、また立ち止まる。困ったときの神頼み。神様をあがめ大切にしたい。神社仏閣を参拝し、神様の存在を確かめる。また、神様に祈り、追いすがる。神様捜しで、パワースポットを数多く回る。多くの神様がいることを知り、多くの人と出会う。そんな時、自分の中にも神様が存在することを知る。そして、自分磨きの大切さを知る。願いをこめ、目標を定め、精進することで自分の中の神様が喜び、自分自身の心が潤う。

 

成安造形大学 イラストレーション領域4年生
上原・田中・永江ゼミ 展「あっちこっち」


2021.8.25(水)〜 8.29(日)

「好き」も「興味」も「考え方」も「描きたい作りたい作品」も、ひとそれぞれ異なります。だからこそ、作品をご覧になった方々の好きな作品があっちにもこっちにもあるはずだと考え、『あっちこっち』という展覧会名をつけました。

イラストレーションを学ぶ成安造形大学4年生27名のさまざまなスタイルの作品を是非ご高覧ください。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

エンアーツ eN arts

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eeny, meeny, miny, moe | green
THE COPY TRAVELERS
加納俊輔 迫 鉄平 上田 良


2021.7.2(金)〜 7.31(土)
会期中 金・土・日 12:00-18:00

月〜木曜日はアポイントメントを承ります

eN artsでは7月2日より “ eeny, meeny, miny, moe ”(2014年より始まったシリーズ展です)を開催致します。今回のテーマカラーは「緑」。色は アート制作過程において重要な役割を果たします。数多の色彩から選択する一色が、その作品の第一印象のみならず、その運命をも決めてしまう要因とも成り得ます。
今回のeeny, meeny, miny, moeは「緑」がテーマ。「緑」がどのような意味を持つのか、「緑」をどう使うのか、「緑」でどのように魅せるのか・・・ THE COPY TRAVELERSの「緑」を存分にお楽しみ下さい。

eN arts


“eeny, meeny, miny, moe”
Green
本展覧会は、“Green”という大きなテーマ(その色や特性、まつわるキーワード)を元に、2018年以降様々な展覧会に参加する中で生まれた複数のシリーズの最新作を展示する。

ここでは、“Green”というテーマを包括する代表的な作品として〈THE COPY TRAVELERSのテーブルクロス引きの達人〉について記したい。
クロマキー合成とは、特定の色の成分から映像の一部を透明にしてそこに異なる映像を合成する技術である。背景色にグリーンが使用されることが多いのは、人物と補色関係にあるグリーンを用いることで合成の精度が上がるためである。出品作〈THE COPY TRAVELERSのテーブルクロス引きの達人〉はこのクロマキー合成を用いた映像作品である。

グリーンの紙が敷かれた作業台の上には、たくさんの印刷物やカニの人形、木片や野球ボール、ロープなどが雑多にぶちまけられている。まるで波によって打ち上げられた漂流物のようなそれらだが、作業台に敷かれたグリーン(クロマ)の力によって、ある一定の場所に停留することなく、様々な空間や時間へと移動していく。目の前にある単なる作業台が「噴水」になり「雑踏」になり「車窓からの眺望」へと次々と変化をしていく。“Green”というテーマによって芽生えたアイディアは、見慣れた景色を乗り越えていく方法を我々に教えてくれた。


THE COPY TRAVELERS
(加納 俊輔 / 迫 鉄平 / 上田 良)
京都を拠点として活動する美術家、加納俊輔、迫鉄平、上田良によって2014年に結成されたユニット。
個々の活動でも写真や映像をメインに活動している三人のエッセンスをミックスしながら、「複製」という手法の可能性について、コピー機やスキャナ、カメラなどのツールを用いて、日々、実験に勤しんでいる。アートブックの出版をはじめ、展覧会、ワークショップなどの活動を行なっている。
近年の主な展覧会に、「MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影」(東京都現代美術館 、東京、2019)、「雲型定規がヤマをはる」(Sprout Curation、東京、2019)、鉄道芸術祭vol.8「超・都市計画 ~そうなろうとするCITY~」(アートエリアB1、大阪、2018)、「WALKING, JUMPING, SPEAKING, WRITING」(SEMA STORAGE、ソウル、2018)などがある。

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

ギャラリー16 galerie16

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櫻井 類 個展
「明るみ / ぬかるみ(再)」


2021.7.20 (火) ~ 7.31(土)

5月に開催予定だった個展「明るみ / ぬかるみ」が緊急事態宣言の発令により延期になり、このたび再チャレンジということで「明るみ / ぬかるみ(再)」というタイトルにしました。とはいえ、5月に予定していた展示をそのままという訳ではなく、作品も展示プランも大幅に変更するつもりです。だから全く違う展覧会と言ってもいいのですが、延期という出来事を残しておくためにこのような展覧会タイトルにしました。

櫻井 類

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ギャラリーギャラリー GALLERYGALLERY

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いまふく ふみよ 個展
「山と海の合間の空間
Making Paper」
紙による立体造形作品
(1996年に制作した作品の再展示となります)


2021.7.31 (土) 〜 8.15(日)

作家在廊日:7.31(土) 8.1(日)8(日) 9(月)14(土)15(日)
*作家在廊日以外は、無人展で、ガラス越しに作品を見ていただくことになります。

1996年に、神戸のホテルから作品の依頼を受けました。そのために作った試作や選ばれなかった作品が家に眠っていました。紙漉でドローイングするような作品は、ギャラリー で発表するには、自分でコントロール仕切れないところに納得でいない作品でした。久しぶりに観ると、魅力を感じる作品です。あれから、仕事、子育て、植物染料と向き合い、コントロールしきれない代わりに予想のつかない驚きをたくさん経験した年月を経て、ここに展示して見たくなりました。予測のつかない驚きをたくさん経験した年月を経て、ここに展示して見たくなりました。どうぞ、ご覧いただければ幸いです。

京都市下京区河原町四条下ル東側 寿ビル5階 Tel:075-341-1501 休廊日:木曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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Monthly exhibition by selected works
August 2021
Kazumi Shimode special issue


展示予定の作品
「”温泉”のためのドローイング」
2021年

2021.8.13(金)~15(日)、20(金)~22(日)、27(金)~29(日)、9.3(金)~5(日)
各日13~19時

〈Room A〉
特集作家:下出和美
金沢美術工芸大学在学中より、個展やグループ展・公募展出品を重ね、現在は、金沢市の共同スタジオ「ゆ」を拠点に活動しています。金沢市在住。

〈Room B〉
調整中

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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<@KCUA 1,2>

 

SPECIAL EXHIBITIONS
「Slow Culture」
磯村暖 皆藤齋 川田知志
木村翔馬 谷原菜摘子 谷本真理
永井麻友佳 NAZE 堀奏太郎
松平莉奈 渡辺千明 𠮷田桃子


磯村 暖


皆藤 齋


川田知志


木村翔馬


谷原菜摘子


谷本真理


永井麻友佳


NAZE


堀奏太郎


松平莉奈


渡辺千明


𠮷田桃子

2021.6.19(土)〜 8.15(日)

企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学

80年代後半から90年代前半生まれのアーティストを特集し、描き手の身体とダイレクトに結びついた物質的な実践としての「絵」に焦点を当てます。

誰もが写真や映像を撮影し、大量の画像データとして即時に共有することが当たり前となったスピーディな現代において、画材を手にして描くことや、その表現を鑑賞することの意味や可能性は、デジタル化の加速に比例するかのように、増幅と変容を続けているのかもしれません。

本展では、新進のアーティスト12名による、近作と新作を含むおよそ50点の作品を展示。彼らの実践を辿りながら、現代の絵とその周辺に光を当てます。日常における切実なテーマや、ユースカルチャーの影響などを発想の元に描き出された作品を通して、生と死、公と私、循環、流動的なアイデンティティなどにまつわる、現代のビジョンの一端を多様なイメージで紹介します。

また、VRや3DCGなどを用いてデジタル特有の概念と交差する創作アプローチを取り上げながら、デジタル文化の浸透にともなって進化を遂げる、現代の新しい感覚による描画表現の可能性についても着目します。

パンデミックの時代を経て、フィジカルの体験とオンラインを結びつけることが求められるようになりました。日常における仮想と現実の往還はこれまで以上に活発となり、私たちの身体感覚や知覚にも影響をもたらし続けています。表現活動をめぐる新たな手段や解釈が生まれるだけでなく、従来の芸術作品や手法に対する型にはまった見方や価値観にも創造的な変化が起こっています。そのような今日のリアリティの中で、改めて「絵」とは何かを考えます。

京都市中京区油小路通御池押油小路町238番地の1 Tel:075-334-2204 休廊日:月曜日

MORI YU GALLERY 京都

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「常設展」


2021 1.16 (土) 〜 2.28(日)

*現在、アポイント制となっております。

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1・2 F〉
田島征三 個展 「イノチのけはい」

2021.7.27 (火) ~ 8.8 (日)

地球の環境が急速に破壊されようとしている今、こんなちっぽけな場所に棲むちっぽけな⽣きものに注意をはらう⼈は少ないと思うけど、ぼくはここにある「いのちのケハイ」をアート作品として表現することを選んだのだ。

 

〈1・2 F〉
橋本哲史「それじゃ、やってみようか」
という気持ちになった展

2021.8.10 (火) ~ 8.15 (日)

通りがかりに、ガラス越しに作品を見られるのが素敵なギャラリーヒルゲートです。4月20日、展覧会が迫ってきたので、オーナーの人見ジュン子さんに電話をしました。一階会場での発表に向けて必要なことを確認しているとき、人見さんから「二階も使ってもらって良いですよ」との一言です。少し戸惑いながらも「それじゃ、やってみようか」と心の中で呟いた後に、「お願いします」と返事をしました。
全く若気の至り(正しくは老化の至り(^.^))です。そこで、多少長いですが、『「それじゃ、やってみようか」という気持ちになった展』というタイトルで、会場を構成することにしました。以来、慌ただしい日々になりましたが、今はワクワク感もある次第です・・・・・。

まだまだ残暑厳しい中ですが、お時間がありましたらギャラリーヒルゲート近くにお越しの折、お立ち寄りいただければ幸甚です。
2021年 夏

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<ギャラリー北・南、他>

 

ニューミューテーション#4
小嶋晶・小林椋
「ありえたかもしれない」
仕組みを浮かび上がらせる-


小嶋晶《食卓―気分―》2021
映像制作協力:片山達貴


小林椋《ローのためのパス》2018

2021.6.26(土)〜 8.22(日)
休廊日:8.14(土)〜 16(月)

《本展について》
出展作家はアーティストの活動を始めて 5 年未満の、今後の活動が注目される若手作家です。
タイトルにもなっている、ニューミューテーションとは、突然変異を意味し、今まさに進化 を遂げる状態を表しています。2018 年から始まったアーティストとしての活動を始めて5 年未満の若手作家を取り上げる企画です。


生と機械を対象に思索を試みる2人による展覧会

私たちの生活はコロナ禍でも、それ以前でも小さな仕組みの組み合わせによって形作られていますが、その組み合わせの裏側には、選択されなかった構成要素やシステムがいくつも存在しています。小嶋晶と小林椋を紹介する本展では、既存の構造から未知の仕組みを生み出す過程に注目し、彼ら独自の「ありえたかもしれない」組み合わせの想像と観察の視点を探ります。

小嶋は、「アニマ(ラテン語で生、魂の意)」に関心を持ち、「生」について多角的な視点から映像や立体物、ドローイングなど様々なメディアで表現を試みています。現在は、常識的に考えられてきた枠組みが覆されニューノーマルに置き換わる状況の中で、日常を再構成するためのシーケンスとして「食卓」シリーズを展開しています。
小林は、事物に物的な装置を挿入したり、類推させることで生じる飛躍や不和の現象を観察しながらどこかぎこちない規則的な反復運動を繰り返す装置群の制作を続けています。

2人の作品は、既に構成された事物や装置を対象に、もう一つのシステムを思索することで生まれます。本展を通して、外的干渉や環境の変化に晒される今だからこそ身の回りの既知のシステムに目を向け、そこに潜在する異なるレイヤーを交錯させるきっかけを創出することを目指します。

*会期中にトークイベントなどを開催予定です。詳細はウェブサイト、SNSでご確認ください。

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

ギャラリー知

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松岡日菜子
「せいかつのご褒美」

2021.7.10 (土) 〜 7.24(土)
金・土・日曜営業
13:00-19:00 最終日17時迄
※ご予約なしでご覧いただけます。

〈アーティストステートメント〉

絵画とは非日常(祝祭的)の中で生み出されるものだと思う。

日常生活において全ての感覚は、個人一人ひとりの一方向からの記憶の断片でしかない。

もし同じ出来事が起こったとしても 時間帯、天気、角度、その場の雰囲気でその「全ての感覚」は簡単に変化してしまう。平等に全体が捉えられることは永遠にない。
そしてそれは自分の絵画制作と深いつながりがあると感じる。

支持体に絵具を乗せる。とてもとても、シンプルな行為であるが、昨日と今日で全く絵が違って見える場合がよくある。それは制作において、非凡で普遍的なものだ。

私は絵を描き始めてから、描き終えるまで、毎回断片を集め続ける。 そして一枚の絵が完成したときに日常から遠く離れ、とてもうれしい気分になる。急に現れる非日常(祝祭的)感でうれしくなる。そして、それがまた見たくなる。

完成したもの(絵画)を見たがるというのは、断片を集めて完成したハリボテの全体でもいいから見たいという欲求が自分の中にあるからだ。
絵画はそれを私にみせてくれる。とても良いものである。

松岡日菜子

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月曜日

KUNST ARZT

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■新型コロナウイルス感染対策を行った上で、展覧会を開催しております。

 

新宅加奈子 個展
「stratum」


個展「Embodiment」(2019)
撮影:OFFICE MURA Photo

2021.7.31(土)〜 8.8(日)

KUNST ARZT では、2年ぶり3度目となる 新宅加奈子の個展を開催します。
新宅加奈子は、自身の裸に絵の具を纏うアーティストです。
高校生の頃から継続しているという 「今ここにいる」という実感を得る為のこの行為は、 彼女にとっては表現以前に儀式のようでもあります。
昨年のヨコハマトリエンナーレという大きな舞台での パフォーマンスにおいても、舞台表現に組み込まれた パフォーマンスにおいても、淡々と「今ここにいる」という 存在証明を行ってきました。
本展でも、初の公開パフォーマンスを行った 2018年の個展と同様に、パフォーマンスと身体を軸に 作られた作品群からの構成です。

KUNST ARZT 岡本光博


〈アーティスト・ステートメント〉

時々私は裸になって絵の具を全身に纏います。
皮膚の上で混ざり合う絵の具は、 私が私であることを超え、 人間という身体を持った存在であることも忘れさせます。
それは単なる欲求や衝動ではなく、 自分が自分として生きていくために 必要な行いとして始まりました。
むしろ、儀式のようなものだったのかも知れません。
私の日常のなかで現実感が希薄になり、 放っておくと、「今ここにいる」という実感が 徐々に失われていき、その恐怖で、 私の心身は硬直してしまうことがあります。
その為、私はこの儀式を繰り返す事により、 そのような恐怖を取り除き、 そして確かに生きている事を確認しているのです。

新宅加奈子

 

VvK30
岡安真美キュレーション
「Reflection」


岡安真美
「再生」
2020
磁土


荒川朋子
「毛の生えた壷」
2016
陶土、つけまつげ


黒宮菜菜
「舟に乗る」
2017
画仙紙、裏打紙、染料
2970×7200 mm
撮影:前谷開

2021.8.19(金)〜 8.29(日)

岡安真美
荒川朋子
黒宮菜菜

KUNST ARZTでは、 VvK (アーティスト・キュレーション) 展覧会の30回目として、 岡安真美キュレーションによる 「Reflection」展を開催します。
岡安真美は、南部鉄器のアラレのように 釉薬の粒を整然と施した陶器で 独特の世界を展開するアーティストです。
東日本大震災の死者を弔うかのように 開始したというこの表現は 釉薬の一粒一粒に生かされているものと 死者の両方を映し出すかのようです。
本展では、その艶のある釉薬の粒を 敢えて『鏡』の役割として配置し、 荒川朋子による毛むくじゃらの、 何か神がかったかのような木彫作品、 黒宮菜菜による染料による ぼかしや滲みなどの技法を用い 時間を剥奪されたかのような絵画を映し出し、 異界との境界が揺れるような世界を生み出します。
日常では見えない世界を感じてください。

KUNST ARZT 岡本光博


作品や今回の展示に関してのキーワードは、
反映 触る 溶ける 内側 外 深部 皮膜 覆う
お二人の作品と私の作品を通して 空間での対話ができればと思っています。

岡安真美 (本展キュレーション、アーティスト)

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー モーニング  gallery morning kyoto

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本田このみ木版画展
「窓」


2021.7.22(祝・木)〜 8.1(日)

どこに行っても透明な壁がある世界になってしまいました。
ちょっと曇っている時もあって、私こんなに目が悪かったかしら?と。
「袋入れますか?」の言葉も 「え?なんて?」 なんだか全てにフィルターがかかってしまったような不思議な感覚です。
近くにあるのに、遠くなってしまった感じ。
間違って見えない壁に頭をぶつけそうです。
そんなフィルター越しに見る世界が、まるで窓辺からみてる景色と重なって…
窓から外には出られないけれど、空気を入れ替えて、景色を見て、人間観察もしてみたり?
少しの息抜きになればと思います。

京都市東山区中之町207 (三条通白川橋東入四丁目、三条通岡崎広道西南角)
TEL:075-771-1213 休廊日・月曜日

ギャラリー恵風  Gallery Keifu

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*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。

 

〈1 F〉
日本画三人展
伊智万莉奈・峰山茉弓・山口智子


2021.8.3(火)~ 8.8(日)

嵯峨美術短期大学を卒業した三人による日本画展です。

目に見えないものを捉える。
感覚を解放し、自然と対峙することで自身の在り方を問い続ける。
心の中から吐き出したもの、吐息のようないつか消えてしまう存在。

三者三様の想いを込めて制作をしています。
ご高覧いただけますと幸いです。(一同)

 

〈2 F〉
堀口史帆 個展
「漆 造形 煌めきの世界」


2021.8.3(火)~ 8.8(日)

本展は、京都市立芸術大学で漆を学んでいる堀口史帆の初めての個展です。

ガラスの表面が金属や鉱物のように銀色化し、美しく煌めくローマンガラス。複雑で多彩な形を持つ貝殻。

自然が生み出す表情は無限大です。
これらを掛け合わせた作品を作ることで、時の経過が作り出す面白い煌めきや形を漆で模索しています。

堀口史帆

京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日

2kw gallery

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薬師川 千晴
「a well-matched pair 好一対の絵」



2021.7.10 (土) 〜 8.1(日)

無対象の絵画は、モチーフ(動機)が曖昧になりがちである。何をどう描いてもよく、ひたすらに自由だが、独りよがりにならないよう、自ら画面に必然性を付与してやらなければならない。それが、具体的な対象をもたずに絵を描こうとする者の責任、あるいは課題となるはずだ。薬師川千晴の場合、相互参照あるいは応答といった関係が、制作の前提となる。「好一対」という言葉が示唆的であるように。 透明なアクリル板を支持体に、薬師川は、表も裏もないその両面から絵具を載せていく。片面の筆触や色彩に促されて決まる、もう片面で取るべき行動。相手の出方をうかがうように、また対話を重ねるように仕上げられるその画面は、もともと別なる両者が、徐々に和解していく結果にほかならない。作業が進むにつれ、反対面の様子が捉えがたくなるその制作は、知るほどに分からなくなる人間関係さながらと言えるだろう。このように薬師川は、関係で絵を描く。

福元崇志(国立国際美術館主任研究員)


現在、滋賀県立美術館にてリニューアルオープン記念展として開催中の『Soft Territory かかわりのあわい』にも出品しています。合わせてご高覧ください。
詳細は下記リンクへ。
https://www.shigamuseum.jp/exhibitions/196/

滋賀県大津市音羽台3-29-1 TEL:090-5241-8096 休廊日:月・火・水曜日

Gallery G-77

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秋田京花
「すべての見えない光」


2021.6 20(日) 〜 6.28(月)
*14:30ー19:00

強い太陽の光が降り注ぐ中でフラッシュを焚き、シャッターを押すと、普段自分たちの目では見ることのできない光の柱が出現することに気がつきました。夫のポートレートを撮影していた時のことです。被写体の顔が消えてしまっている時点で、ポートレートとしては不出来なものかもしれませんが、強い光に光を返すことで、目では見えない何かが出現すること、その現象そのものが私にとって新鮮な、興味深い体験でした。

顔の見えない夫のポートレートを眺めながら、私はぼんやりと母のことを思いました。光に顔を奪われた夫の姿は、もはや性別も年齢も存在しない、知っているようで何も知らない人のことを思わせました。私が1歳になるまでに両親が離婚し、父親に引き取られ、それ以来母に一度も会ったことがないために、私は母の顔を知りません。母の写真も処分されたため、一枚も残っていません。
顔のないポートレートに写っている人、それが今の私の唯一の家族であること。家族写真という点では、そこに立っているのが母でもおかしくなかったこと。全く別の人でもおかしくなかったこと。どれだけ写真を撮り続けても、恐らくこの先母の顔を知ることも、写真に収めることもないこと。

ほんの少しの偶然が重なって立ち上がる一枚一枚の写真と、そこから取りこぼされる時間、その中にしか存在し得ない人。これほど膨大な量の写真が溢れる時代に、母の写真一枚持っていない私は、母の存在と、その母から自分が生まれてきた事実そのものをどのように理解すれば良いのかと、戸惑いました。何かを見るということは、恐らく、何かを見逃すこととほとんど同義であるのでしょう。写真として拾い集めることの叶わなかった時間や、人は、どこかへ消えてしまうのでしょうか。

・・・・・・・・・
近くに潜んでいながらも目では見ることのできない光、物理的な(あるいは時間的・精神的な)距離があるが故に決して見ることのできない光、すべての見えない光のことを思いました。
目では見ることのできない光を、存在しないと言い切ることができるでしょうか。もしそれができるのだとすれば、顔の知らない母から生まれた私の身体など、今ここに存在してすらいないと思うのです。

秋田京花

京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日

現代美術 艸居

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ジョナサン・ハマー


「Operation Octopus」
2020
パネルにミクストメディア
H117 × W143 × D6 cm

2021.7.30 (金) 〜 9.11 (土)

*現代美術 艸居
個展「OPERATION OCTOPUS」
*艸居アネックス
丸川コレクション展「巻物と触手」

この度現代美術 艸居と艸居アネックスでは、ジョナサン・ハマー個展「OPERATION OCTOPUS」および丸川コレクション展「巻 物と触手」を同時開催いたします。
艸居にて行われる個展では、ハマーの代表作である、多彩でエキゾチックな動物の皮と金箔 押しを特徴とするマケトリー(木象嵌)作品、四国産の手漉き和紙に筆を走らせたドローイング作品のほか、3 点の新作陶作品を展示いたします。日本では 2 度目、艸居では初めての展示となります。艸居アネックスでは、ユダヤ人と日本人という異文化間に成り立つ友情や共感から始まったというハマー作品の丸川コレクションより貴重な過去作を展示し、作家のこれまでの活動が最新作とどのような繋がりを持っているのかを検証します。

世界的な移⺠問題や自身の家系がたどってきた歴史に触発されたハマーは今回、継続的に展 開している《Kovno/Kobe》(コブノ/神戶)プロジェクトの最新作を発表します。リトアニ アのコブノ(現・カウナス)のユダヤ人が日本人外交官・杉原千畝(すぎはら ちうね)の「命 のビザ」発給によって大挙して国外へと逃れ、ロシアを経てやがて神戶で逗留するという第二 次世界大戦中に起こった出来事を見つめるプロジェクトです。
「急激かつ突発的に異文化に接するとき、他者というものはどう見えてくるのだろうか」‒‒‒ この自身の問いに対しハマーは記号論(記号、シンボル、用途、解釈を中心とする思想体系) を援用して解き明かそうとします。アウトサイダーの誤解と曲解された日本像が織りなす日本 の歴史を思うとき、この問いはいっそう強い関連性を帯びてきます。難⺠の受け入れ側は難⺠ をどう見ているのか?そして、その逆はどうだろうと‒‒‒。日本へやってきた最初期の⻄欧人が 経験した文化的衝突を描き出す 16 世紀の南蛮屏風から着想を得たハマー作品は、神戶に逗留 した東欧諸国のユダヤ人の経験への共鳴を試みます。ハマー作品《Operation Octopus》は記 号論的な表象というテーマに深く入り込んでゆき、タコをユダヤ人に替わるイメージとしてと らえ、ユダヤ人難⺠の巻き毛の髪をタコの足になぞらえています。

京都・蛸薬師(たこやくし)堂に伝わる、よく知られた話があります。戒律を破った僧侶 が、死にゆく御母堂が食べたいと望んだことから生きたままのタコをたずさえて京のまちを歩 いたという説話、ハマーはこれを今回の京都展示の中心に据えています。‒‒‒住職や寺内の僧侶 が、道ゆくこの僧侶を捕まえて箱の中身は何かと問いかけ、背徳の僧侶が箱の蓋を開けると目 を疑う光景がそこにありました。タコは箱の中で経典に姿を変えていたのです‒‒‒。ユダヤ教理 を修めた者は、数百人単位の虐殺がありながらも、杉原千畝の手によって救済され日本へと逃 れました。ハマーがタコの足になぞらえている、巻き毛をたたえる若いユダヤ人学者の大部分 は、ユダヤ教の経典であるトーラの巻物の守護役を務めていました。今回、ハマーは蛸薬師道の伝承を持ち込んで、コブノから神戶へたどったユダヤ人の記号論的な解釈に重ね合わせてい ます。

行き場を失い離散した人びとに起こる自己性の変容と崩壊‒‒‒多彩でエキゾチックな動物の皮 を配し、制作には骨の折れるマケトリー作品ですが、ハマーは半ば抽象的かつ比喩的なスタイルで、断片化されたアイデンティティのパズルというべきものを精緻に再構成しています。本 作品で描写されるタコは、羊皮に綴られたトーラへと、まざまざとその姿を変えます。

本展示の表題作《Operation Octopus, 2020》は、サケ、リザードシャーク、カエル、ビーバ ーの尻尾、アザラシ、ヘビ、エイなどの皮を配した木象嵌作品で、1930 年代の日本を魅了し た、アールデコの影響が色濃いヨーロッパ的なデザインを取り入れています。本作品が示唆す るものは、動物が経典へと変貌を遂げるなかで生まれる奇跡的な瞬間であり、異文化間での解 釈の相違を下敷きとした鏡像です。本大型作品では、帽子の中にあるタコは敬虔な巻き髪のユ ダヤ人に、カニの甲羅に見立てた巻物の上端にあるトーラ冠はカニへと、それぞれの形態の変 容が見て取れます。
この大型作品に加えて、今回 3 点の小さなレザーパネル作品も展示し、大型作品と同様にユダヤ人になぞらえたタコが経典に変化を遂げる瞬間を見つめます。そのほか、同じく京都に伝 わる伝承を取り上げたドローイング 7 点、タコが本を象った木製ブロックに姿を変える陶作品 3 点も紹介いたします。


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京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:10:00AM- 6:00PM 休廊日: 日・月曜日