◆展覧会についての最新情報は、各ギャラリーのサイトでご確認ください。

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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西村圭功
「漆 宇宙 西村圭功」
私は天然素材である漆の中に宇宙を感じる。


左 sora#7 2024 w1500×d50×h350
中 ∞ 2024 w520×d130×h1170
右 mirror#2 2024 w600×d30×h600

2025.1.11 (土) ~ 1.25 (土)

この度イムラアートギャラリーは、西村圭功個展「漆 宇宙 西村圭功 -私は天然素材である漆の中に宇宙を感じる-」を開催いたします。

西村圭功は漆器職人である上塗り師の二代目西村圭功の長男として京都に生まれました。京都市立銅駝美術工芸高校漆芸科を卒業後、鈴木雅也氏(三代表朔)に弟子入りし、1994年に家業の跡継ぎとして独立。2008年に三代目西村圭功を襲名しました。上塗りのみでなく、塗りの全工程を習得した西村は、「撓め(たわめ)」技法による作品発表などを通して、漆界の伝統を踏襲しながらも新たな可能性に挑戦しつつ、国内外で発表を続けています。

今回の展覧会について西村はこう語る。

「私は自然物である漆の中に宇宙を感じる。それは果てしなく大きな 円・縁、 サイクル・循環、 和・輪。漆はアジア地域において、人類が道具を発明しはじめた頃から活用されてきた。人は漆の木を植え、育て、樹液を採取してそれをまた木に塗り戻すというサイクルをはじめたのである。それから約一万年後、アジアにも少し遅れて来た産業革命の時でも、奇跡的に途切れることなく漆はそのまま残った。現在私の漆の畑でも漆の木が私の手を借りて生き続け、漆の木が育つのも、漆の樹液が塗られて、艶めかしい塗膜になるのも、すべては人の手を通してでないと漆が活かされない。この大きなサイクルの中に入って自然の一部になっている自分の事を誇らしく思う。
私が漆を触る時、私は私のエゴを極力無くして自然物である漆や木と対話してそれらの個性を尊重する。
そうなる事で一人の小さな人間の存在を脱いで、大きな宇宙的サイクルに身を委ねることが出来るように思う。」

実際に作品に対峙すると、見事な技術による表面処理のもと、各々が宇宙というコンセプトに呼応した豊かな表情を見せてくれます。是非会場で、西村が見出した宇宙を、新作の内にお楽しみください。

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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〈ギャラリー〉

 

bouquet
amu展 amu design 写真教室 卒展


2025.1.14(火)〜 1.19(日)

色、カタチ、咲く場所、みんな違ってみんな良い
ひとつになれば綺麗な「b o u q u e t (花束)」になる。
個性豊かな20人のフォトグラファーが幸せの花束/写真を届けます。

 

潜熱
京都精華大学
イラスト学科3年生ビジュアルアートプロジェクト


2025.1.28(火)〜 2.2(日)

天気によって変わる温度、記憶や思い出の中にある温度、人やものとの関係にあ る温度、世代や時代の温度…
世の中にあるさまざまな「温度」とのつながりを個々の視点から探ります。
ビジュアルアートプロジェクトの学生27名特有の「潜熱」をご覧ください。

*潜熱(せんねつ)・・・物質が状態変化する際に必要になる熱エネルギーの総称。変化していく私たちの内面エネルギーに見立てた。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

エンアーツ eN arts

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eeny, meeny, miny, moe | blue
麥生田兵吾 シュヴァーブ トム


シュヴァーブ トム


麥生田兵吾

2024.11.1(金)〜 11.30(土)
上記会期中 金・土・日 12:00-18:00 開廊
アポイントメント承ります

2024年11月1日より シュヴァーブ トム と 麥生田兵吾 による “ eeny, meeny, miny, moe | blue ” を開催致します。「色」は アーティストが作品を制作する際にとても重要な役割を果たします。そして 無数の色彩の中から選択する一色が、ときには その作品の運命をも決めてしまう要因とも成り得るのです。本展では、そのタイトルが示すように、出展作家が「青」をテーマに作品を発表致します。作家が自発的に選択するのではなく、決められた共通の一色を課題とし、作品を創り上げていただくという取り組みです。シュヴァーブ 麥生田 両氏にとって「青」は何を想起させ、どのように使い、どう魅せてくれるのでしょう。

おのおのの「青」を存分にお楽しみ下さい。

eN arts


Ultramarine Infinite

見晴らしのきく地点が、その現実を定義する。これらの写真のように、振り子の波動は独立した部品の集まりとしても、連続した波の動きとしても見ることができる。ラインスキャンカメラでは、振り子の揺れは忠実に記録されるのだが、カメラを縦にするか横にするかでは、全く異なったイメージが表れる。どちらの視点も、光の本質的な性質であるエネルギーを反映したリズムとピッチを明らかにしてくれる。振り子は長い、短いでそれぞれ光の周波数に高低差があり、我々が感じる色にも影響を及ぼすが、その中でも青色は最もエネルギッシュで、目に見えない 「化学的な光 」へと移り変わっていく。これらの振り子は光の二重性を模倣しているが、その波動は実は4兆倍以上に減速されている。

こうした光の速度に比べ、この鈍化した世界では、まるで夢から覚めたかのように、かつて私の幼少期の2つの別々の世界を分断していた夜のプルシアンブルーの領域から、時間が淡々と伸びていく。青い顔料はセルリアン(空色)の影を作り、それは私が記憶している初めて感じた自由の象徴であり、目に見えるものと同じくらい、私の中を通り抜けたウルトラマリンブルー(群青)であった。黄灰色をした石畳から、私は突然、目に見えない境界線によって区切られた大地を横切り、波の上を飛行機によって移動し、ターコイズブルー(青緑)の海を目指した。一コマ一コマ、夜明けは広大な希望を見せてくれたのである。

シュヴァーブ トム


「Artificial S」という一つの主題に専念し制作活動している。「S」は複数の意味と複数性そのものを包含する。

主題は全5章で構成され、全章を通して「生と死」が互いに溶け合うさまを表現する。

また 2010年より写真活動「 pile of photographys 」をweb上で更新開始(現在も継続中)。

麥生田兵吾

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

ギャラリー16 galerie16

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人長果月 展
figura ovalis


2025.1.14(火)〜 1.25(土)

 

高橋顕児 展


2025.2.4(火)〜 2.9(日)

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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現代美術二等兵
「駄美術は今」


「どこでもローソン」2024

前半:2024.12.18(水)~ 26(木)13~19時
後半:2025.1.8(水)〜 12(日)13~19時
休廊日:2024.12.23(月)・24(火)
   および 12.27(金)~ 2025.1.7.(火)

今年の気候は頭のネジが何本か飛んでしまったかと思うくらい老体にとって厳しく長い夏でした。そして突然秋が来て冬、気がついたら年末に。
そんな中細々と制作を続けてきたアートユニット現代美術二等兵が恒例の新作展を行います。30年以上に亘って駄美術を作り続けた現在地を脈絡とか関係なく展示します。新しい取り組みとしてビン入り駄美術にもチャレンジしました。
何それ?という皆様ぜひお越しいただき「駄美術の今」を感じてください。(現代美術二等兵)


*常設部では、10数人のアーティストの絵画・写真・彫刻等をご紹介します。

<出版物>
ギャラリーの活動を概観していただくシリーズを発行しました。
電子版とペーパーバック(ご注文ごとに紙の本として印刷し製本)版があります。
クラフティヴ電子出版株式会社より出版。

vol.1「裏側を通る風: ドローイング日記2021-2022」(著:坂本優子+松尾惠、デザイン:谷浩志)

vol.2「円景を眺める」(著:日下部一司+松尾惠、デザイン:谷浩志)

2025年にも、ギャラリー+アーティストの本を引き続き刊行いたします。

京都市下京区筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:13時~19時 休廊日:HPにてご確認ください。

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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KCUA OPEN CALL EXHIBITIONS
2024年度申請展
Dessine-Moi Un Mouton
~羊の絵を描いてよ~ 宇宙用の絵画たち
関口正浩 和田真由子


和田真由子《horse》
2013
Courtesy of Kodama Gallery


関口正浩《名無し》
2010
Courtesy of Kodama Gallery

2025.1.11(土)〜 2.11(火)
休館日:1月14日(火)、20日(月)、24日(金)-27日(月)、2月3日(月)

主催:京都市立芸術大学
(2024年度京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA申請展)
企画:和田真由子
(+逃げ切ったと思うなよ委員会)

絵画とは見る人の内で浮くものですが、本来あるべき姿での鑑賞が達成されることは少ないように見受けられます。反って、支持体を甘受または愛好し、壁に依りかかることを善しとする姿勢までもが常態化しています。イリュージョンを共有する装置としては未だ演劇を追い抜けませんが、「描く+絵具」という身体と物質を視覚上で統合し、イメージを浮かしめる絵画の本質的有様が実現されないのは不本意の極みです。

かつて、非物質化されたものが最も大切であると説いた者がいましたが、極めて的確な先行した絵画論であったと言えます。 「Lʼessentiel est invisible pour les yeux. 本当に大切なものは目に見えない*」本展覧会では、非物質のレイヤーが絵画を支えていることを指摘する関口、浮いた状態で完成することを見越した作品を作り続ける和田の2作家に着目し、美術における宇宙時代の遅すぎた到来を寿ぎ、未来へ向けた議論の場を生成します。

* ”Le Petit Prance” Antoine de Saint-Exupéry, folio 15 mars 2007

(テキスト:和田真由子)

 

KCUA OPEN CALL EXHIBITIONS
2024年度申請展
ダイヤモンドから夢を放つペルセウス
阪本結 下村悠天 橘葉月
西原彩香 峰松沙矢



2025.1.11(土)〜 2.11(火)
休館日:1月14日(火)、20日(月)、24日(金)-27日(月)、2月3日(月)

主催:京都市立芸術大学
(2024年度京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA申請展)
企画:西原彩香

本展覧会は、美術史家・岡田温司著『半透明の美学』をきっかけとして、現代(とくにコロナ禍を経た今)における絵画の意味を再考しようと構想されたものです。絵画という画像の形式は「媒介性」にこそ本質があるのだとしたら、「鏡」、「痕跡」、「灰色」、「2次元と3次元」、「実在と存在」のあいだ、そして「天使」──さまざまなテーマが「半透明」というキーワードによって貫かれていると言えます。ひいては、視覚というもの自体の「根源性」と「媒介性」についてが、絵画という「半透明」なイメージのありかたと深く関係しているのかもしれません。

スマートフォンやパソコンの画面を介して遠く離れた人や場所のことを見るように、普段は意識していなくても、私たちは必ず何かを通して見ています。ものを “直接” 見ているということはありません。それは(あるいは比喩として)「窓」や「眼鏡」などを通して見るといったことだけではなく、そもそも私たち自身の「目」を介して見ているからです。ならば、「見る」ということについて改めて考えることは、私たち自身について考えることに他なりません。

絵画を見るとき、問題になるのは私たちの視点です。すなわち、知識や経験など「見かた」に影響を及ぼしているもの──たとえば、自分が生まれ育った時代や地域について顧みることにもなるでしょう。本展のタイトルは、島谷ひとみの楽曲『Perseus-ペルセウス-』から引用しました。平成という時代を象徴するような歌詞であると同時に、まなざしの対象を石化させてしまうというメドゥーサを退治したペルセウスが、視覚という幻想の媒体として称揚する「半透明」なそれは、絵画そのものを象徴しているのかもしれません。

(テキスト:飯盛 希/美術批評家)

京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学 C棟1F Tel:075-585-2010  休廊日:月曜日

MORI YU GALLERY 京都

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黒田アキ 個展
「/I/ CHI-KYU / CITY /」


"untitled"
acrylic and mixed media on canvas
194×162cm , 2024

2024.12.8(日)~ 2025.2.2(日)
オープニングレセプション:12.8(日)15:30-18:30

MORI YU GALLERYは12月8日(日) より、黒田アキ個展「/I/CHI-KYU/CITY/」を開催いたします。
1970年代から黒田アキが連綿と続けてきた重要なタイトルやモチーフである球や都市、子宮や楕円、私、愛…を中心に据えた作品を選び、70年代初頭の作品と最新作のみの作品群を展示いたします。
どうぞ御高覧下さい。

黒田アキ Aki Kuroda
1980年にパリ国際ビエンナーレのフランス部門から出品したのと前後して、ボナールやマティス、ミロやジャコメッティ、カルダー等をパトロナイズしヨーロッパのアートをリードしてきた、フランスのマーグ・ギャラリーと契約しました。(「マーグ・コレクション展」 横浜美術館、1994年) 以降、ヨーロッパ、アメリカを中心に、日本では二十数年間MORI YU GALLERY にて個展を多数開催し続けています。

日本では1993年に東京国立近代美術館において当時最年少で個展を開催(1994年、大阪の国立国際美術館へ巡回)、翌95年にはサンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)に参加することで世界的な評価を受けました。また、1993年にはロシアバレエの傑作『Parade (パラード) 』の再演にあたり舞台美術を担当しました。(パリのオペラ座、アヴィニョン国際演劇祭で上演)この『Parade (パラード)』は、1917年にジャン・コクトー(台本)、エリック・サティ(音楽)、パブロ・ピカソ(舞台美術・衣装)という組み合わせで、パリのシャトレ座にて初演された伝説的バレエ作品です。

黒田の美的関心は広く、1985年から哲学者のジャック・デリダやミシェル・セールが寄稿する美術文芸誌『NOISE(ノワズ)』を編集、創刊しています。1991年には、より私的な『COSMISSIMO (コスミッシモ) 』という美術誌を創刊し、その誌上ではヴィム・ヴェンダースやソニア・リキエルの作品が黒田の絵とともに戯れています。

また、建築家の安藤忠雄やリチャード・ロジャースとのコラボレーション、TOKYO DOME MEETS PORT HALLにおいて数十メートルのWALLアートワークや高さ9mのオブジェを制作する(2008年、東京)など、他分野との交流も多い作家です。(2003年に黒田が全アート・ワークスを担当した京都の南山城小学校は、イギリス王立英国建築家協会「ワールドワイド・アワード」(2004年)を受賞)

このように黒田は、一枚のカンヴァスと対峙する画家であると同時に、不安定で予期しがたい状況を軽やかに且つ確実に足跡を残しながら、 総合的な表現を続けている希有な作家なのです。

<MORI YU GALLERY VIEWING ROOM>

 

黒田アキ 個展
「ORGANIC CITY BREAKING」


2024.11.30(土)~ 2025.2.1(土)
アポイントメント制
OPEN:金・土 13:00 - 17:00

黒田アキ Aki Kuroda
1944年 京都に生まれる
1970年 渡仏、パリ在住

黒田が考える都市CITYは黒田アキのコンセプトの一つCOSMOGARDEN(宇宙庭園)の変容体であった。COSMOGARDEN(宇宙庭園)とは、京町家のような小さな庭やキャンヴァスには計り知れないほどの大きな宇宙が詰まっているのだと語られているのかもしれない。

1996年に黒田は、このように語っている。
「いま宇宙にすごく興味があるんです。ロマンティックな宇宙ではなくて、宇宙科学者が考えている具体的な宇宙を知りたい。それから人間の肉体、とりわけ脳を知りたい。そういう科学の海みたいなところに、自分の子供の頃からの美術史というか、美的経験を隕石のようにポーンと落としていく。そうすると波ができるでしょう。そういう空間をつくってみたい。」(1)

黒田アキの最新作は、縦3.2m×横4mの『Organic City Breaking』。そこには激しくダイナミックな筆跡によって描かれた有機的なCITY、顔や人型、兎や象といったミュータントのようなかたち(フィギュール)が存在する。しばらく目を凝らして作品をみていると、こうした「フィギュール」は、その背後の線に溶け込むように存在していて、時折、その線の亀裂や抜け道のような部分へと流れ動き、時折それがバチっと凍るように固まるのだ(「Crystallize=Breaking」と黒田は呼ぶ)。キャンヴァスの平面的な世界と、そこに穿たれた真っ黒な深淵にも似た溝の異次元との往還の途中で、それらの「フィギュール」は、動き(Organic)ながら、一瞬「Crystallize=Breaking」する。東京ドームCITYには「Crystallize=Breaking」したオブジェが多数ある。黒田が作った9mのオブジェは「Cosmoflower」、「マリリン」、「ジェームス」などと名付けられ鎮座している(2008年、東京ドーム MEETS PORT ホールでのアートワーク)。まさに黒田のキャンバスからこぼれ落ちた隕石のように存在するそれらは、絵画の中に時折呼び戻され形を変えて黒田の宇宙、CITYに登場している。

宇宙について、黒田はこのようにも述べている。
「宇宙は海綿、スポンジのような形をしているといわれていて・・・たえず、パッサージュ、穴が開いている。・・・アートは結局ラビラントのようなもので、問題はそこから逃れるためにものをつくるわけなんですが、ミニマル・アートなんかは、スッキリとね、逃れられるわけです。・・・だけど生身の人間というのは、やはりそれじゃまんぞくできなくて、もうひとつのラビラントをつくらなければいけない。」(2)

黒田が考える宇宙、OrganicでBreakingなCITY、ミュータントが描かれた新作をどうぞご高覧ください。


(1)-黒田アキ+小林康夫「反逆する手」p.12

(2)-『黒田アキ、日本の画家』Aki Kuroda, Quoted in F. Will-Levaillant, "Aki Kuroda, peintre japonais・Paris", Critique, no. 428-29(janvier. - février. 1983), p. 155.

〒602-0007 京都市上京区下清蔵口町133−17

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1F・2F〉
第33回 折々の作家たち展

2025.1.13 (月・祝) ~ 1.26 (日)

1988年の開廊以来お世話になった、たくさんの先生方が鬼籍に入られました。 年に一度、物故作家の遺作を現役作家の作品とともに展示させていただく この企画は、亡くなられた先生方を身近に感じられ、私どもにとっては初心を 思い起こさせてくれる貴重な機会となりました。 皆様にとっても、懐かしい、あるいは新鮮な出会いの場となることをお祈り して今年も開催させていただきます。 平面・立体ともに多彩な129人の先生方の御作品をなにとぞ御高覧いただき たく、謹んで御案内申し上げます。

ギャラリーヒルゲート

 

〈1F〉
末包恭子 展
-日々の中から-(日本画)

2025.1.28 (火) ~ 2.2 (日)

 

〈2F〉
篠原涼子×山岡明日香
ーOn rêve dans le paysage vol.5
私たちは風景の中で夢を見るー

2025.1.28 (火) ~ 2.2 (日)

 

〈1F・2F〉
Italian colors
(6人のイタリア人作家による絵画)

2025.2.4 (火) ~ 2.9 (日)

芸術の国イタリア各地から6人のアーティストが集まり、フィレンツェの姉妹都市である古都京都で展覧会を開催いたします。
手法も表現の仕方もそれぞれに強い個性を宿す作品群は、日本人が思うイタリア芸術とはかなり異なる現代イタリア芸術の一端を垣間見せてくれます。
シルクロードの東端と西端の感性が、芸術作品を通じてこの時代にどう邂逅するのか、みなさんにもその場に立ち合っていただければと思います。
企画キュレーター: ロベルタ・フィオリーニ、中川真貴

 

〈奥庭空間〉
菊地伸治 展 時空の旅人
(彫刻) (国画会会員・日本美術家連盟会員)

2025.1.13 (月・祝) ~ 6.15 (日)

神の法則を知ろうとする人類の営みはいつしか限界を忘れ、畏れることを忘れた。
石の前で瞑想する。

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<京都芸術センター 和室「明倫」>

 

Video Journey to Vietnam


2025.1.18(土)〜 2.9(日)

映像でめぐる世界の旅。
Video Journey は、世界各国のアートセンター等の機関と連携し、世界各地のアーティストの映像作品を紹介するプログラムです。

第2回目となる今回は、ベトナム・ホーチミン市に拠点を置くアート団体「Sàn Art」との映像のエクスチェンジプログラムとして実施します。京都でベトナムの、ベトナムで京都のアーティストの映像作品をそれぞれ上映します。

京都芸術センターでは、5名のアーティストによる7つの映像作品を紹介します。
ベトナムの歴史を描写する映画や映像と個人史を重ね合わせ、個人の歴史と集合的な歴史の間にある断絶を問うグエン・チャン・チー。民族解放のために戦い命を落とした人々の墓の情報を集め遺族とつなげる「渡し守」と呼ばれる人物にインスパイアされた作品を制作したスアン・ハ。ベトナムを舞台とする映像作品における「自然」の表現について考察し、現代社会における映像イメージの消費について問を投げかけるレナ・ブイ。新しいテクノロジーが現代社会を生きる人々にどのような影響を及ぼすかを考察するグエン・ホアン・ジャン。作家自身の幼少期の記憶と成長後の現実を、現実と虚構が交錯する物語として構成したファン・アン。
ベトナムに生きる人々の「今」を反映した映像作品をお楽しみください。

<上映作品リスト>
グエン・チャン・チー(Nguyen Trinh Thi)
《Everyday’s the Seventies.》2018年、15分25秒
スアン・ハ(Xuân-Hạ)
《渡し守》2021年、26分00秒。
レナ・ブイ(Lena Bui)
《光》2024年、2分53秒
《Precious. Rare. For Sale.》2023年、12分40秒
グエン・ホアン・ジャン(Nguyen Hoang Giang)
《Il Provino》2023年、15分19秒
《人間学習》2021年、13分19秒
ファン・アン (Phan Anh)
《Confronting oneself in the state of presence.》2016~2017年、16分23秒
※映像は上映時間中ループ再生されます。

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

GALLERY TOMO

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篠原猛史
-超臨界点-

2024.11.29 (金) ~ 12.14 (土)
日月火曜日休廊
営業時間 12時→18時

展示に際して

篠原猛史は京都市に生まれ、1981年にNYのプラット・インスティテュートのドローイング専攻を卒業。その後はベルギーを中心に、カナダ、ガーナ、フランス、北欧など様々な国々を拠点としながらその芸術を磨き上げてきた。初めに渡ったNYではヨーゼフ・ボイスの薫陶を受けその社会彫刻の概念を参照し、また親交のあったキース・へリングとは互いの作品を交換するなど知己を得て、80年代よりその名を知られ始めた。00年代に入ってから現在は日本国内に拠点を移し、現在は東京大学の講師としても活動している。

篠原の作品は立体と平面、抽象と具象の区別は特にない。風、水、火、音などあらゆるものを素材と見立てて作品を構成させる。これらは単なる造形の構成でもなければ、抽象的なコンセプトの主張でもなく、自然の絶えざる循環と人間の営為によるその関係性といった、現実的な問題についての表現である。

ここ数年間、「臨界」というテーマで制作を重ねてきた篠原。フィボナッチ数列のように、これまで生み出したイメージを着実に重ね、限界のそのさらに先を目指しながら放物線を描いている。今回の作品群は、スウェーデン、ベルギー、NYなどこれまで過ごした様々な地域の水を用いて絵具を溶いて制作。内と外、雨の中で制作をしながら、それらを持ち帰り室内で水性及び油性の絵具で仕上げている。

今回の青は、これまでと比較しより光が届かない海の底を連想する深い青が中心となっている。これは篠原の歩みが自然の原理に従い放物線となって表れ、淡い青からより深い蒼へと変わりゆく色相となっていることがわかる。万物は永遠にその形を留めることはできないが、絶えず移ろう時の中で限界を越え続けてきた篠原の歩む軌跡が、こうした色相の変化をもたらしているのかもしれない。

また今年は近作を収録した新たな作品集「IMAGE OF MERKMAL」を刊行した。こちらはオンラインと共に本展示に於いても販売する。

近年の主な個展は、「生の臨界点」GALLERY TOMO(京都、2023)、「月の臨界角」松坂屋上野店外商サロン(東京、2023)など。近年出展したアートフェアとしてACK(国立京都国際会館、2021、2022)、art KYOTO 2023(元離宮二条城、2023)、アートフェア東京2023(東京国際フォーラム、2023)など。彼の作品は、大英博物館(イギリス)を筆頭に、ヘント市立現代美術館(ベルギー)、愛知県美術館(名古屋)、国立国際美術館(大阪)など、数多くの著名な公共及び民間のコレクションに収蔵されている。

GALLERY TOMO

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月・火曜日

KUNST ARZT

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荒川朋子 個展
うつくし


2024
楠、ガラス、つけまつげ、カシュー

2025.1.7(火)〜 1.19(日)

KUNST ARZT では、2025年も最初の展覧会として、13度目となる荒川朋子の個展を開催します。
荒川朋子は、毛むくじゃらの、何か神がかったかのような作品を生み出し続けるアーティストです。
本展では、「うつくし」と題して、これまで同様、素直にかわいさや愛らしさから生み出された作品群で構成されます。

(KUNST ARZT 岡本光博)

【アーティストステートメント】

頭の中にかたちが溢れてきます。
そのかたちに実際に触れてみたくて作っています。
それが何なのか、どこから出てきたのか、 自分でも分からないことがあります。
一体なんなんだろうと思うこともありますが、 作らずにはいられないのです。
髪の毛を生やす作業はしんどいし、 少し気持ち悪いです。
じゃあ生やさなくていいのにと思うこともありますが、 生やさずにはいられないのです。
そうしてできたものたちを、 私は愛さずにはいられないのです。

 

井上有美子 個展
ライフイズビューティフル


変化
2019

2025.1.21(火)〜 1.26(日)

KUNST ARZT では、初となる井上有美子の個展を開催します。
井上有美子は、刺繍を通して、心惹かれた風景や小説から想像したイメージをタブローにするアーティストです。
色を塗り重ねるように、時間をかけて、色糸を一本一本縫い込むことで生み出されるタブローの、特に「動物」や「植物」は、油絵具などでは表現できない、生のエネルギーを内包しています。

(KUNST ARZT 岡本光博)

【ステートメントおよび展覧会について】

子どものころから絵をかくことが好きでしたが、 20代の頃、美術からもふつうの生活からもはずれ、 ひきこもりました。
生き直そうと、専門学校に行き縫製工場で働きました。
望んでいたふつうの人らしい生活でしたが、 何か作りたい、創り出したい気持ちがあふれていました。
糸で絵が描けるやん、と最初はほんの思いつきでした。
制作をはじめました。
20年以上たちました。
手芸である。絵でもある。
どちらでもないかもしれない。
仕事につながらない制作でした。他からの目、 評価を気にしていました。今は思いません。
制作しない生き方は考えられないからです。
誰も見向きしないものに価値を見出すことがアートなら、 私の制作はアートだと言えます。
テーマもメッセージもありません。動機も制作も素朴なので 難しい言葉で飾ることはしたくありません。
心、風の音、草の音、匂い、動物たちの息吹き、 糸でそんなことが伝えられるなら、やってみたい。
できれば一生続けたい。
展覧会タイトル
「ライフイズビューティフル」
Life is beautiful
ここ数年、魂の在りかたにひかれています。
本来の魂が持っていなかった妬みや怒りなどの 負の感情を少しずつ手放しています。
まだまだゼロではありませんが。
生きることは素敵で楽しいこと。
やっとそう思えるようになりました。
ありきたりな言葉ですが 今回の展示をこれまでのプチ代表作展としたく、 このタイトルにします。
ライフイズビューティフルです。

 

丹羽晴香 個展
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one #2-21
2023

2025.1.28(火)〜 2.2(日)

KUNST ARZTでは2年ぶり、5度目となる丹羽晴香の個展を開催します。
丹羽晴香は、キャンバス上に、人間の心の奥底にある“何か”を抽出するアーティストです。
墨汁でラフドローイングしたキャンバスに、油彩でイメージを具体化していきます。
本展では、昨年から継続する、一辺227㎜の正方形のキャンバスを用いた連作‘ONE’でメインルームを構成する構想です。

(KUNST ARZT 岡本光博)

【アーティスト・ステートメント】

わたしたちは過去を経て今に至る。
あらゆる選択をし道を進み、時に立ち止まり振り返る。
他人や自分のことがわからないと迷い考え、 無数の選択により作られた人々を、 あなたはどう捉えるのだろうか。
目の前に広がるのは何か。
振り返った先に広がるのは何か。
自分と関係を持たない多くの選択を、 あなたはどう見てどう判断するのか。
これらの油彩画も多くの選択の結果物である。

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー恵風  Gallery Keifu

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*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。

 

〈1F〉
城 愛音 個展
FLASH of view


2025.1.16(木)~ 1.26(日)
※1.20(月)休廊
レセプションパーティー:1.18(土)17:00~

私はしばらく、自分にとって親しい身近な人物を対象に作品を描いてきました。
人物の“何気ない一瞬”を切り取り、その人が取り巻く浮遊しているような感覚を描きたいと考えています。
何気ない日々の出来ごとは色で記憶されやすく、絵を描くときに「その時」に感じた印象を思い出しながら、ひとつずつグラデーションに置き換えています。
今回の展覧会では、“身近な人”と過ごした時間に、「今」の私の「時間」を重ねながら、季節感、温度や眩しい反射光を、絵の中に捉えようとしています。(城)

 

〈2F〉
田中愛子 個展
蝶の瞼 ちょうのまぶた


2025.1.16(木)~ 1.26(日)
※1.20(月)休廊
レセプションパーティー:1.18(土)17:00~

植物のフォルムを主なモチーフとして、制作を続けている。
いきているかたちをかきとめたい。
繰り返し画面に重ねていくと、原型がなんだったのかわからなくなる。
瞼の裏に残る景色と重なっていく。
私は少し俯瞰してみている。
それでも見えている世界はほんの一端で、それらの断片をできるだけ鮮明に、描きたいと思う。(田中)

 

〈1F〉
長谷治郎 個展
SKYLIGHT


2025.1.28(火)~ 2.2(日)

テーマとは直接関係のないジャズなどの楽曲名をタイトルにするのは村上春樹の得意とするところですが、 独特の詩情を作品に色づけてくれるのを気に入って、私も多用しています。
“Skylight”(天窓)はジャズベーシスト、チャールズ・ミンガス作曲の “Peggy’s Blue Skylight” に由来します。
やや複雑で知的な雰囲気のあるすばらしいメロディーの曲ですが、その曲を知っていてもいなくても、ただ “Skylight” という美しい響きを作品とともに味わっていただければ幸いです。(長谷)

 

〈2F〉
祝 うか 個展
道端を見て歩いている


2025.1.28(火)~ 2.2(日)

貴方から離れて、あなたたちから離れて、君から離れて、お前からも離れて。
浮いていた足が地に着いてしまって。
やっと一人でも歩けるようになったのかな?
これからどこへ行こうか。
とりあえず山……あの山の天辺は、いつか辿り着くから、
麓でも目指して。今日も、道端に咲いている花を、見ながら歩いている。(祝)

京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日

2kw gallery

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田中真吾


2024.11.30(土) 〜 12.22(日)
月・火・水 定休 13時―19時(最終日は17時終了)

トークイベント:12.14日(土)17時~​
聞き手:福元崇志(国立国際美術館 主任研究員)

滋賀県大津市音羽台3-29-1 TEL:090-5241-8096 休廊日:月・火・水曜日

Gallery G-77

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Christmas Exhibition


2024.12.17(火)〜 12.23(月)
11:00~19:00

とっておきのプレゼントを見つけよう!
特別なクリスマスを彩るアートの贈り物。心ときめく、ロマンティックなクリスマスへ。

芦川雄二、イトウナホ、アンナ・ハヤト& スラヴァ・ピルスキー、倉藤紀子、水谷イズル、長沢郁美、川端朗子、稲垣尚毅、八戸香太郎、西嶋豊彦、田中幹人、椎名弘子、高城ちひろ、渡邉敬介、川口奈々子、Yasuyo、山元ゆり子

この度、 クリスマスグループ展では、現代アートの特別に厳選された作品を展示しています。伝統的な日本画スタイルから、シュールなかわいい美学やコンセプチュアルな作品まで、どの作品も独自性、優雅さ、そして洗練を体現しています。複数のアーティストの作品を一度に楽しむことができる素晴らしい機会であり、クリスマスの贈り物やコレクションに新たに加える作品を見つける絶好のチャンスです。

このセレクションは、喜びとホリデーの気分を盛り上げることを目的としており、忘れられない芸術的瞬間の美しさと魅力を捉えています。時代を超えたクラシックな要素と現代的な感覚を融合させたこれらの作品は、興味を引き、楽しい気分を刺激してくれることでしょう。

さらに、日本で丁寧に作られた限定版のアートシルクスカーフやジークレー版画もご用意しています。また、ユニークなアートオブジェも展示されます。たとえば、Yasuyoが手描きでデザインしたスニーカーや、一点もののアクセサリーなどが含まれます。アーティストのビジョンをより深く探求できるアートアルバムや書籍も揃えております。

ぜひ、この特別な機会に足をお運びいただき、素晴らしい芸術の世界を体験してください!

京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日

艸居

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<艸居アネックス>

 

MIKADO2
「Do You Know Me?」


小池一馬
Head and Three Crocodiles
2024
写真:今村裕司
画像提供:艸居


山田周平
Composition©
2024
画像提供:作家
※同シリーズの類似作品を展示


神馬 啓佑
Untitled(hello?)
2024
画像提供:作家

2024.12.5(木)〜 2025.2.19(水)
(冬季休廊2024.12.28 〜 2025.1.8)

本展「Do You Know Me?」は、京都市京セラ美術館のザ・トライアングルにて2024年12月22日(日)まで開催中の「MIKADO2: ワニのためのフーガ」展の続編的な展覧会です。

MIKADO2は、山田周平、小池一馬、神馬啓佑の3人によるアーティスト・コレクティブです。2021年に活動をスタートさせました。既存のフォーマットに「欠落」または「ズレ」を作り出し、そこに一見すると無意味な遊びのような制作行為と態度を伴い補完することを試みています。

「ワニのためのフーガ」展ではMIKADO2は“担当制の共同制作”という形で絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど様々なアプローチを駆使して、実体のわからない“神話の中のワニ”に迫ることを試みました。しかし“ワニ”は次から次へと姿を変え、結果的にスルリと逃げてしまい捕まえることはできなかったとMIKADO2は言います。

ザ・トライアングルを舞台に繰り広げられた“ワニをめぐる旅”の記憶を、MIKADO2のメンバーそれぞれが持ち帰り、咀嚼し、それをもとに単独で制作した新作を本展「Do You Know Me? 」で展示いたします。「ワニのためのフーガ」展と本展との「繋がり」を見つけて楽しんでいただけたら幸いです。

艸居:京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:11:00AM - 6:00PM 休廊日: 日・月曜日

艸居アネックス: 京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F Tel: 080-9745-8452 開廊時間:1:00PM - 6:30PM
休廊日: 日・月曜日

京都 蔦屋書店

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<6F 文具工芸売場>

 

珠洲焼応援プロジェクト
「やさしいくろと たゆたうあお」


2025.1.7(火) ~ 1.31(金)

主催:WHYNOT.TOKYO
協力:京都 蔦屋書店

出品作家:岩城伸佳 陶経窯 宮脇まゆみ しこたろ窯
鍛治ちえみ ばぁすこだ窯 木澤孝則 木澤工作所
芝雪 有賀純一 中島大河 林春香

珠洲焼は石川県珠洲市の工芸品で、無釉高温の「くすべ焼き」という技法によって、灰が自然釉の役割を果たすことで独特な風合いを持つ中世日本を代表するやきものです。力強い黒色が特徴で、奥能登の自然のように素朴な雰囲気を持った珠洲焼は、工芸品でありながら現代の生活にもマッチし、使い込むことで凹凸がとれ艶が出てくることも魅力のひとつです。ところが、2024年は度重なる地震や豪雨などの災渦の影響で珠洲焼作家が長年積み上げてきた大切な窯が崩壊し、一時は創作環境が危ぶまれました。「やさしいくろと たゆたうあお」は、窯の復興を中心に作家の創作環境の回復をしたいという願いが込められた、「WHYNOT.TOKYO」による珠洲焼応援プロジェクトです。

本展では、京都の繁華街に位置する店舗の特性をいかし、より多くの方に珠洲焼の魅力を伝えるため、8名の作家による日常使いしやすい作品を中心に約150点を展示します。


やさしいくろと たゆたうあお
能登はどこか不思議なところです。
陽のおちる夕暮れ、ふと自分の周りだけが切り離されたような感覚に包まれることがあります。北前舟で賑わったころ、いやそれより遙か昔の影に突然出逢ってしまった、そんな頼りなさと懐かしさが心の中に流れてきます。

あの日からもうすぐ一年になります。家や工房、窯を失くし、どうしたら再び創作が開始できるか全く検討もつかない状況の中から、心を整えて空を見上げ、深呼吸しながら、少しづつ進んでいます。その日々から、今ここにある作品が集いました。

この展示では被災を免れた作品、復興した窯で新たに焼成した作品、200点を超える珠洲焼が並びます。珠洲の復興を願い珠洲にゆかりのある作家が創作したアート作品が珠洲へとの思いを繋げています。

珠洲焼に触れ、厳しい中でも自然と向き合って生きている珠洲の地と暮らす人々に心を寄せてください。私たちの奥にある、忘れかけている大切な何かが、優しく語りかけてくれるはずです。

WHYNOT.TOKYO 運営代表 高屋典子

<6F アートウォール>

 

KAZUSA MATSUYAMA
「FLOWING TIME」


《Anonymous Portrait -Flowing time-》
1620×1303mm、Acrylic, oil on canvas
2024年

2025.1.20(月) ~ 2.11(火)

主催:京都 蔦屋書店

KAZUSA MATSUYAMAは、人物や状況を独自の絵画表現によって描き出すことで日常に潜む普遍的な美しさを表現するアーティストです。日本、米国、韓国、台湾での個展開催・アートフェアへの参加、Rolls Royceイベントへの作品提供(2023年)など、国内外で活躍しています。作品中に描き出す日常の中の人物と状況は、普遍的でありながらも、幻想的で夢のような瞬間を思わせる不確かさや曖昧さが、鑑賞者自身の記憶や感情と結びつき、想像の余白を与えています。
本展では、ゆったりと流れる時間の中に身を置く二人を描き出した新作《Anonymous Portrait -Flowing time-》などを展示いたします。

【アーティストステートメント】

現代という時代性は、この時勢を生きる私たちの記憶や無意識の重層から成り立ち、変化していきます。画家である私は、この時代を切り取る術として「普遍的な美しさ」を作品の中に描き続けています。

京都市下京区四条通寺町東入ニ丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
Tel: 075-606-4525 営業時間:10:00~20:00 (不定休)

美術館情報

京都市京セラ美術館
本館 北回廊1F
本館 南回廊1F

モネ 睡蓮のとき
2025.3.7(金)-
6.8(日)



京都市京セラ美術館
本館 北回廊1階
新館 東山キューブ

蜷川実花展
with EiM:
彼岸の光、此岸の影
2025.1.11(土)-
3.30(日)



京都市京セラ美術館
ザ・トライアングル

坂本森海:
火と土と食べたいもの
2025.1.11(土)-
3.16(日)



京都国立近代美術館

生誕120年
人間国宝 黒田辰秋
―木と漆と螺鈿の旅―
2024.12.17(火)-
2025.3.2(日)



美術館「えき」KYOTO

京都 大原に生きた
画仙人 小松均展
—自然をまなざす
2025.1.2(木)–
2.3(月)



京都文化博物館

<4・3階展示室>
日中平和友好条約
45周年記念
世界遺産
大シルクロード展
2024.11.23(土・祝)- 2025.2.2(日)



細見美術館

琳派展24
「抱一に捧ぐ
―花ひらく〈雨華庵〉の絵師たち―」
2024.12.7(土)-
2.2(日)


酒井道一
《藤に牡丹図》
明治期