◆展覧会についての最新情報は、各ギャラリーのサイトでご確認ください。
イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

伊庭靖子 展 |
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![]() 伊庭靖子《 Untitled 2022-07 》 |
2022.12.2 (金) ~ 12.23 (金) この度、イムラアートギャラリーでは約13年ぶりとなる伊庭靖子の個展を開催いたします。 伊庭は、1990年代半ばから油彩画に取り組み始めて以来、艶やかな器や素材感のある寝具など、 わたしたちの日常に存在するモチーフを描き続けてきました。伊庭の作品は、作家自身が撮影した写真にもとにして生み出されています。とはいえ、それらは、カメラレンズを通して捉えた世界の写実的な再現にとどまらず、被写体を包み込む光や空気といった、感覚的な「質感」が描き出されています。そのため、作品の画面には、写真が持つ透明感や軽快さとともに、モチーフそのものが有する美しい色彩や、それらを照らす繊細な光が柔らかく溶け合っています。 これまで静物モチーフを主に描いてきた伊庭ですが、近年において、モチーフに対する関心は、次第に風景や空間へと向かうようになりました。本展では、風景を描いた新作を含む、約5点の作品をご紹介いたします。 光と色彩が調和する伊庭独自の絵画空間を、是非会場でご高覧ください。 |
京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日
同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

〈ギャラリー〉
型染の仲間達 vol.13 2023
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2023.3.21(火)〜 3.26(日) |
a m u 展 P l u s |
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2023.3.28(火)〜 4.2 (日) 写真は景色をそのまま写すだけの映像記憶ではない。 同じ写真教室で学びえた技術と、より高められたそれぞれの世界観。 |
鄭琪満(チョン・ギマン)作陶展 |
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2023.4.4(火)〜 4.9(日) 20代前半、朝鮮半島、韓国へ言葉もわからずリュックひとつ担いで行きました。 |
京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日
エンアーツ eN arts

UNITED |
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![]() 池谷 保 ![]() 西 太志 ![]() 風能奈々 ![]() 松田啓佑 ![]() 関口正浩 |
2023.1.20(金)〜 2.19(日) eN artsの2023年は 池谷保・関口正浩・西太志・風能奈々・松田啓佑によるグループ展覧会「UNITED」で幕明けです。「団結した、協力した、まとまった、一致した、結束した」という意味をもつ “united” をタイトルとして展覧会を開催するのは本展が三度目。ひとつの目的のもと作家たちが結束し協力しあい、皆の作品群が共鳴し、互いを高めあう展覧会・・・それが eN artsの 「UNITED」です。 今回の「UNITED」はかねてより「いつか一緒に発表したい」と願っていた5名の作家達がその想いを胸に集結する アーティスト主導の表現の場 として開催いたします。(出展作家の経歴や過去の展覧会情報はeN arts ホームページ に掲載しております各作家のCVをご参照下さい。) 皆様の御来廊を心よりお待ち申し上げております。 本年もどうぞよろしくお願い致します。 eN arts 絵を描く行為が始めと終わりをつなぐ線上の時間から離れるために、立体的な時間の中に点を打つような感覚で描けたらと思っています。 池谷 保 虚構と現実の境界や匿名性をテーマに、木炭によるドローイングから発展した絵画と、黒い陶土による陶作品や衣類に泥を塗り込み、焼成した立体作品を制作している。近作では匿名性を象徴する覆面とその下に隠れた素顔が同化していくシリーズにも取り組んでいる。 西 太志 世界が美しいということを気づかせてくれるような絵を描きたいと思うようになりました。 今までは自分の底にあるものを自分の奥の奥にと潜っていって、やっと手にして戻ってきて、なんだこれはと眺めるという作業を続けてきましたが、最近は庭に出たりスープを煮込んだり、息子と過ごしたりする中で、 探さなくてもただそこにあるものが、悲しくて嬉しくて、暮らしていくことと絵を描くことがいつの間にか緩やかにつながってきたような気がします。
生きていくことは大変だし素晴らしいし、死ぬことも楽しみだし、息子がちょっと前までいたところ、父や友人がいまいるところ。 今回の作品はここ数年取り組んでいる熱ペンで分厚く層状に塗った絵の具を溶かしながら引っ掻いてゆくことで絵が掘り出され、また塗りつぶされていくことで隠されていくことの繰り返しを経て出来上がります。 風能奈々 最近陶芸で立体作品を作るようになって、これまで私が意識していた、絵を描く行為の痕跡(筆致など)を表現と一致させることは、立体でもできることに気がつきました。 今回の展示では画面と向き合い絵の世界を作り上げることを意識して制作しています。 松田啓佑 |
京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日
ギャラリー16 galerie16

佐々木昌夫 |
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2023.3.7 (火) ~ 3.25 (土) 「われわれが境界を知らないのは、境界線など引かれていないからだ」と、世界の境界についてウィトゲンシュタインは言ったが、私の作品もまたこのことに基づいている。言語によって意味づけられたこの世界の内部と、その外部との境界が不確定であることに向き合って、作品を制作できることを私は望む。この世界とその外部とそのすぐ隣に遍在する不明との間の境界は曖昧であり、いとも簡単に、今あるこの世界の日常と客観は崩壊する。だが一方で、境界が不確定であることを凝視してこそ、思考と創造が生まれるのでもある。 |
マツムラ アヤコ 個展 |
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2023.3.28 (火) ~ 4.2 (日) 人の経験による認識を皮膚感覚という視点から探求し、脳と皮膚の関係を表す「お守り」のような織物を制作しています。本展『夜に』は、闇に焦点を当てた展覧会です。藍染を施した皮を軸に植物染料、化学染料によって染色した皮や羽根を組み合わせた作品群をお見せします。皮を裂いて織るという作業を野生と理性が混在する物と見立て、「再構築」する試みです。皮の交差によって現れる図を現在を生きる人の細胞のメタファーとして発表いたします。 |
奧田博土 展 |
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2023.4.4 (火) ~ 4.15 (土) 生命の源、豊饒な水の巡りは生命の豊かさの巡り。 奥田博土 |
京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日
ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

「Touch the ART! (for children) 2nd. |
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![]() copyright:Touch the ART! (for children) / Eiko Tanaka ![]() photo by Eiko Tanaka |
2023.3.25(土) 13~19時 / 26(日)13~19時 新しいアートを創り出し、直に触れてもらうことを目的とするTouch the ART! (for children)は、一般財団法人NISSHA財団が支援し、日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社が展開するプロジェクト。第2回の作家は、リトグラフ・絵画・コラージュを横断的に創作する美術家の田中栄子です。 主催:日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社 |
京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

<@KCUA 1,2>
KCUA EXHIBITIONS |
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Femke Herregraven, |
2023.1.28(土)〜 3.21(火) 企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA ──生ある者は二度しか死ねない。 一度目は呼吸が止まったとき、二度目は誰かに最後に名前を呼ばれたとき。 フェムケ・ヘレフラーフェン(1982年ナイメーヘン(オランダ)生まれ、アムステルダム在住)は、現代の金融技術やインフラに関する抽象的なデータから、それらが持つ意味や生態学的影響などについて検証し、ジャンル横断的で多様な表現方法を用いて独自のイメージを生み出す気鋭のアーティストです。 本展は、国際的に高く評価された《Corrupted Air—Act VI(腐敗した空気——第6幕)》(2019)を中心に、彼女の活動を日本で初めて紹介する貴重な機会となります。同作品は、大災害に投機する金融商品であるカタストロフィ・ボンド*(大災害債/CATボンド)についての調査研究から過去の生態系の大惨事を証言し、すでに絶滅してしまった生物のデジタルモデルの3体が、人間によって引き起こされようとしている「6度目の大絶滅」について議論するという演劇的なインスタレーションです。パンデミック以前に作られた作品ではありますが、目に見えない空気中のウイルスに怯えながら日々を過ごす「コロナ禍」を経験し、未だその呪縛から解放されていない私たちにとって、この「Corrupted Air(腐敗した空気)」というタイトルは、さらなる問いを投げかけているかのように感じられます。また、バッテリー素材のリチウムの高騰を出発点として、技術産業の原材料、金融投機、エネルギーにまつわる幅広い問題を探求するアーティスト・ラン・プロジェクト「On-Trade-Off」の一環で制作された《A Prelude to: When The Dust Unsettles(予兆:さめやらぬほとぼり)》(2022–23)や、現在進行中のプロジェクトの構想資料などもあわせて紹介します。 |
京都市中京区油小路通御池押油小路町238番地の1 Tel:075-334-2204 休廊日:月曜日
MORI YU GALLERY 京都

飯村隆彦 |
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![]() Takahiko Iimura "Video Field #2" |
2023.3.4(土)— 3.26(日) アーティスト:飯村隆彦 モリユウギャラリーは 3月4日(土) - 3月26日(日) まで、飯村隆彦 「ヴィデオ・フィールド」を開催いたします。 昨年他界した飯村隆彦が 1970 年より手掛けた、ヴィデオ作品を中心に据えた回顧展を開催いたします。 飯村のテープ作品のデジタル化アーカイヴから発見された、本邦初公開の作品を含む、彼の 50 年に及ぶ足跡をたどります。 また飯村に影響を受ける後継の若手アーティストによるトリビュート作品も併せて紹介します。 【飯村隆彦 カタログ・レゾネ出版のお知らせ】本展示にあわせて、飯村隆彦のヴィデオテープ作品を中心に纏めたカタログ・レゾネが出版されます。 |
京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日
ギャラリー ヒルゲート Gallery Hillgate

〈1 F〉 |
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2023.3.21 (火) ~3.26 (日) |
〈2 F〉 |
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2023.3.21 (火) ~3.26 (日) ・橋本美術研究所のこと ・はるびの会展のこと |
〈1 F〉 |
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2023.3.28 (火) ~4.2 (日) |
〈2 F〉 |
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2023.3.28 (火) ~4.2 (日) |
〈1・2 F〉 |
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2023.4.4 (火) ~ 4.9 (日) アギラ・アステカ勲章 メキシコからの贈り物 |
〈奥庭空間〉 |
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2023.1.10(火) ~ 6.25 (日) 過去から未来へ・・・ |
京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日
京都芸術センター Kyoto Art Center

<ギャラリー北・南>
國盛麻衣佳・Olectronica |
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![]() 國盛麻衣佳《まんまんさま》2018 ![]() Olectronica《wood figure》2022 |
2023.2.23(木・祝)〜 3.26(日) 骨董、古材、炭鉱、生活- 暮らしの中で使われてきた物には、人々の生活の痕が残り、まるで記憶を宿していると感じられることがあります。本展では、出品する2組のアーティストたちの物との関わり方を「手つき」と呼ぶことで、両者の姿勢や創造性を浮き彫りにします。 関連企画①ギャラリー・ツアー:2.23 (木・祝)14:00-15:00 |
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000
ギャラリー・パルク Gallery PARC

田中 和人 |
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![]() 《Picture(s) #36》 |
2023.2.25(土)〜 3.19(日) 主催:ギャラリー・パルク 【ステートメント】Picture(s) - 抽象的なペインティング。そして、暗室で露光され、様々な色に発色した印画紙(カラーフォトグラム)の構成。アクリルボックスが彼らの運命を封印する。その平面上に、ヒエラルキーはない。彼らは、メディウムとしての差異をそのまま提示しながらも、共存し、影響し合う。メディウムの歴史上の緊張関係を解放するカンバセーション。破かれ、折りこまれたフォトグラムは重なり合い、キャンバスから浮遊する。それらは、絵の具のストロークを模倣しながらも、その色や彫刻的な形態は、より鮮やかに。 絵画、あなたは誰? 写真、あなたは誰? あるいは、私は誰? 形象を持たずに。 本展覧会では、最新作「Picture(s)」を中心に、これまで取り組んできた他の複数のシリーズ作品を同空間に展示することで、俯瞰的かつ有機的に、制作活動の全体像を浮かび上がらせることを試みる。 田中和人 |
京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング2階 開廊時間:13時~19時 休廊日:水・木曜日
GALLERY TOMO

鳥彦 -JUGGLER- |
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2022.12.2 (金) ~ 12.17 (土) メゾチント技法を用いて特徴あるモノクロームで鳥人の物語を描いている鳥彦。これまで培った技巧を活かし、黒の世界の住人の表情は更なる独創性を見せていく。 アーティスト・ステートメントJUGGLER 鳥彦 |
京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月・火曜日
KUNST ARZT

■新型コロナウイルス感染対策を行った上で、展覧会を開催しております。
VvK34 |
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2023.3.17(金)〜 3.26(日) 青の羊
KUNST ARZTでは、VvK (アーティスト・
キュレーション)展覧会の34回目として、
集治千晶キュレーションによる
「アニミズムの小箱」展を開催します。 KUNST ARZT 岡本光博 「人形(ヒトガタ)」に強い興味を持ったのは 約15年ほど前に出会ったある人形作品が きっかけだった。ただの遊び道具、 そして一方的に愛でるためだけのものだ と思っていた「人形」に初めて心を強く揺さぶられた。 今までに感じたことのない感情が込み上げ、 そこに生命を感じると同時に自己投影してしまう自分。 「この感覚は一体?」 それ以来「人形」と「アート」に於ける違いは 何なのかを考察してきた。 まだはっきりとした答えは出ていないが、 私が強く感じているのは 両者の間に大きな隔たりはなく 一つに繋がっている、 或いは繋ぐことができるということ。 今回はそれを展示という形で試みたいと思う。 集治千晶 (本展キュレーション、アーティスト) |
下村悠天 個展 |
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2023.3.28(火)〜 4.2(日)
KUNST ARZTでは、下村悠天の個展を開催します。 KUNST ARZT 岡本光博 <アーティスト・ステートメント> 《Re-touch》シリーズについて 下村悠天 |
張 諒太 個展 |
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![]() Sanctuary of Apollo No,1 |
2023.4.4(火)〜 4.9(日)
KUNST ARZTでは、初となる
張諒太の個展を開催します。 KUNST ARZT 岡本光博 <アーティストステートメント>木版画における彫りとは何か? 張 諒太 |
京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日
ギャラリー恵風 Gallery Keifu

*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。
〈1F〉 |
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2023.3.21(火)~ 3.26(日)
描いては塗り込めて、消すように、覆うように |
〈2 F〉
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2023.3.21(火)~ 3.26(日)
陶芸の技法と素材をもちいて、言葉を表現のよりしろとした制作をしています。 本展覧会では「そう」の二文字に着目した作品を主に展示します。 土の膜に刃を入れて窓を開け、削り、磨いて、かたちを見定めながら、 自らの発話のようなものを残そうとしています。(木田) |
〈1 F〉
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2023.3.28(火)~ 4.2(日) とりとめの無いものが琴線に触れたとき、その眼差しは対象に向かいつつも、
半分は自らの内側の光景に向けられているように思います。 |
〈2 F〉
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2023.3.28(火)~ 4.2(日) 広い山あいに囲まれて山の斜面を覆うシャガの花。 |
京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日
Gallery G-77

渡邉野子 個展 |
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![]() 野生の花の陳述 -雪の朝に- |
2022.12.4(日)〜 12.25(日)
渡邉野子の現在のコンセプトはフィジカルとデジタルが混在する世界で、絵画の新しい魅力をかたちづくることです。渡邉の抽象絵画における多様な線と魅惑的な色彩は、見る人自身のフィジカルを揺さぶるエネルギーを持ち、絵画空間が有機的であることを気づかせてくれます。 |
展覧会「Beautiful World」 in 河村能舞台 |
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日本の伝統芸能・能の舞台となる能楽堂を会場に、様々な分野から集結した12名の現代アーティストの作品展示やパフォーマンスを行います。 ※期間中はアーティストによるライブペインティングやクリスマスイベントを開催。 普段あまりアートに触れることの無い方にも、ぜひご覧いただき、アートとの出会いを楽しんでいただければ幸いです。 日時:2022年12月23日(金)〜25日(日)11:00-19:00 参加するアーティスト:有本健司、鵜飼つや子 瓦 蒐集家 、セルゲイ・マフノ(ウクライナ)、草月派京都イリヤ・バイビコフ、田中幹人、土田泰子、水谷イズル 、水谷勇夫 、山元ゆり子、來迦結子 、渡邉敬介 、渡邉野子 |
京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日
現代美術 艸居

<艸居>
三島喜美代 個展 |
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![]() 三島喜美代、《Copy 16-1》 |
2023.2.2 (木) 〜 4.26 (水) 艸居(本店)では、三島喜美代の個展を開催いたします。艸居では、2017年に引き続き2度目の個展となります。60年代から大量に消費されるゴミや、溢れる情報 社会へ「恐怖心」を抱き、環境問題や社会現象に警笛を鳴らしてきた三島。具象絵画から始まり、抽象絵画、彫刻、エッチング、セラミック、大規模なインスタレーションと多種多様な媒体を駆使して、作家独自の表現方法を確立することに成功した初の作家といえるでしょう。そして「ゴミ」を割れるセラミックで制作した作家としては他に例を見ることがありません。本展では恐怖が押し寄せてくるような緊迫感あるセラミックのビラのインスタレーションを中心に、60 年代のペインティングから、実験的な彫刻、80 年代の貴重なセラミック、エッチング、最新作を展示いたします。 1932年に十三(大阪)で生まれた三島は、50年代より伊藤継郎のアトリエに通い絵画の制作を始めます。その後は三島茂司に師事し、新聞紙、雑誌、馬券、蚊帳など、印刷物や廃材を使用した実験的なコラージュ作品に取り組みました。本展では、その中でも資料的に貴重な絵画作品《Work E》を展示いたします。三島が日本の前衛美術において画家として頭角を表すことになった重要な作品の一つです。その後は絵画作品のみならず、廃棄された金属や木片などを組み合わせた実験的な彫刻を制作します。《Work 72-J》は、チキンワイヤーや木の枝、転写した紙などを組み合わせた、作家が試行錯誤しながらも新しい表現方法を見出していく原点となる作品です。 「ある日、作品を並べていたところ、どこからか猫が入ってきて、ガシャガシャーンと割っていきました。これや!と思いました。」―三島喜美代 60年代後半に、三島は「割れる印刷物」を発表します。それは、新聞紙、ビラ、コミックブックなどをシルクスクリーンで土に転写したゴミの作品です。情報化社会、大量消費社会への「恐怖心」を絵画で表現することに限界を感じていた三島は、落とすと粉々に砕けてしまうセラミックとの出会いにより、作家が抱えていた社会への危惧心をよりリアルに表現していきます。 1986-87年は、ロックフェラー財団の奨学金によりニューヨークに滞在し、アンディー・ウォーホール、ロイ・リキテンスタインなどその他多くのポップアートの作家たちと交流しました。交流はあったものの、三島は自身の作品はポップアートではないと言及しています。そこには、三島がどのグルーブにも所属せず、ひたすら自身の表現を追い求めてきた強い姿勢が窺えます。 三島は「ずっと続けていればいつか女性として認められる時代が来る」と、師でもあり伴侶でもあった茂司の言葉に支えられたと言います。本展では三島が絵画としてキャリアをスタートさせた 60 年代から最新作《Work 22-CS22》や《Box Post Box 22》までを展示し、三島が女性としてエネルギッシュに活動してきた軌跡を垣間見ることができます。是非この機会にご高覧いただけますと幸いです。 |
京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:10:00AM- 6:00PM 休廊日: 日・月曜日