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イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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木村秀樹 個展
- 青磁・水鳥 -


《Celadon・Lake 翠い湖》
100×143.5×109 cm
Celadon Ceramic, Wood
2024

2024.5.8 (水)~ 5.25 (土)

1970年代より現在に至るまで、現代版画における代表的な作家のひとりとして、また画家としても国内外で活動する木村秀樹。この度イムラアートギャラリーでは、2015年以来9年ぶりの個展を開催いたします。

木村秀樹は、版画家として鮮烈なデビューを飾った後、主にシルクスクリーン技法で制作しながら、紙、ガラス、キャンバス、と多岐にわたる支持体を駆使し、絵画と版画の融合した作品も発表してきました。1980年代にはシルクスクリーンの技法を用いて、水鳥のイメージを描いた作品「水鳥のシリーズ」を制作しています。シリーズの制作休止から約40年の月日を経て、再び「水鳥のシリーズ」に取り組むとき、木村がメディアとして新たに選んだのは「焼き物」でした。

本展では、作品の中心に青磁の水鳥と波紋タイルを据えた、ミクストメディアによる立体作品《Celadon・Lake 翠い湖》 、《 Celadon・A Water Bird on the Pool》 と、青磁の水鳥の写真画像を使用したシルクスクリーン版画作品など、新作9点を展覧いたします。今回の展示構成の主となる「青磁の水鳥と波紋タイル」は、成形に3Dソフトやプリンターを用い、また出力されたプラスチック製の水鳥/タイルを手作業で成形し、その後型取り、粘土を鋳込み、乾燥させ、素焼き、本焼きと、複雑な制作プロセスを経て、完成された作品です。かつて家業であった陶器屋、粟田焼への思いも寄せて制作された新作を、是非ご高覧ください。


<作家ステイトメント>

主題「水鳥」について
それは何気なく組んだ腕の姿が、水鳥のように見える事を、偶然発見した所から始まりました。1980年代の初頭だったと思います。その後、友人たちをモデルにして、意図的に水鳥に見えるようポーズをとってもらい、画像を多々採集するうち、これを使って何か面白い事が出来るのではないかと思い始めました。

1983年~86年にかけて、この水鳥のイメージを使った作品が約30点余り存在しますが、一連の作品群を「水鳥のシリーズ」と呼んでいます。腕と水鳥のダブルイメージは、両義性のイメージと読み替えることができますが、どっち付かずの、あいまいな、確定不能性のアナロジーとも言えます。この一種のつかみ難さを中核に据える事で起こるはずの、不完全感/未完性感/混乱/いらつき等々の中で行われる制作とは、意外と面白いのではないかと思いついたのです。

当初、「水鳥のシリーズ」の制作には写真製版のシルクスクリーン技術の使用を前提としていました。1970年代に試みた、Pencil や Blinder のシリーズを通して得た1つの結論がありました。それは、写真製版のシルクスクリーンを使って印刷されたイメージは、存在として両義的であるという事でした。原寸大に引き伸ばされたPencilのイメージは、虚と実の境界面に揺らぎつつ、物質でもなくイメージでもない、あるいはその両方でもあるような「両義性」を称えつつ存在し続けます。私は写真製版のシルクスクリーンが創り出す、この独特の存在感を「皮膜性」と呼び、その培養にそれ以降の制作の方向性を定めつつありました。

水鳥のシリーズの方法論的核は、「両義性=水鳥」を「両義性=シルクの皮膜性」で制作する事。つまり「両義性の二乗」の可能性です。数式に表すなら 両義性×両義性=X となります。Xとは何か? そもそもこの問いに答えを出す事は可能か? もし可能なら、少なくとも、誰も見た事がないシーン/視覚を創り出せるはずでは?このような漠然とした期待がモチベーションでした。

一方、両義性=曖昧さ/確定不能性です。曖昧さの二乗は更に大きな曖昧さとなり、途方もない混乱を生み出すだけではないのか? あり得る予想です。

作品の制作とは建築に似ています。まず基礎となる土台があり、その上に骨組みが置かれ、さらに壁があり、内装外装が施され完成に至るのですが、一貫して求められるものは各プロセスの堅牢な安定性でしょう。しかし、仮に制作過程の一部に、両義性すなわち信頼性の欠如が挿入されていたら? 少なくとも崩壊、瓦解、の危険性に怯え続ける存在である事から逃れられないでしょう。

「両義性の二乗」という方法論は、砂上の楼閣ならまだしも、せいぜい仮設の足場を設置するのが精一杯ではないのか? もっともな疑問と言うべきでしょう。がしかし、逆に、私はそこに魅力を感じたのです。

完成されるべき構築物/作品が、期待されざる結果しか保証できないのなら、その制作過程には自由が生まれるからです。少なくとも素材の使用制限やスケールの制約からの解放は期待できますし、制作現場はおおいなる実験場と化すはずです。この混乱に乗じて私が目論んでいたのは、作品形式の横断的展開でした。オーソドックスな版画の形式に止まるのではなく、絵画すなわち支持体のキャンバスへの移行や、イメージの立体化すなわちインスタレーションへの展開でした。

「水鳥のシリーズ」は、両義性のイメージ/確定不能性を制作の中核に据えることで生まれる、揺れの中で、思考の諸相を、メディア横断的に検証する事と言えるかもしれません。1983年頃にスタートしましたが、それは、1986年頃一旦休止という形で終わる事になりました。それから約40年の間隔をおいて、メディアを青磁の焼き物に置き換えて、この度の個展に結びついたという訳です。

ここで極私的な事情を書かせて頂きたいのですが、実は私の祖父は明治から大正にかけての時期、京都で粟田焼と呼ばれる陶器の製造に携わっていました。その息子、すなわち私の父は、粟田焼や清水焼の貿易に関わる仕事をしていました。つまり私は陶器屋の息子と言う事になります。美術大学に入学したものの、陶芸にはとんと縁のない半生を過ごしてしまいましたが、ここに来て6歳で死別した父親を思い返す事も多くなり、一度くらい陶器屋の息子らしい作品を作ってみたいと思う様になりました。一連の作品のタイトルに Reunion・絆という言葉を使用した理由の1つには、家族の絆という意味を暗示したかったからです。そしてもう1つは、自身の制作史において、1986年の制作と2024年の制作の間に、絆を確認する事は出来るのか? という興味がありました。

青磁の焼き物は、唯それだけで美しいです。この事に疑問の余地はありません。ご高覧賜りますよう、お願い申し上げます。

木村秀樹

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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〈ギャラリー〉

 

四十二人旅、


2024.7.15(月)〜 7.21(日)

今年で19回目の開催となる嵯峨美術大学OB・OGによるグループ展です。
平面・立体・写真・陶芸・インスタレーションなど、幅広い年代による様々なジャンルの作品を展示します。
お時間がございましたらどうぞご高覧下さい。

 

Daydream
成安造形大学イラストレージョン領域 4年
永江・待井ゼミ 展


2024.7.23(火)〜 7.28(日)

“Daydream” という言葉は日本語で”白昼夢”と呼ばれ、願望を空想する言葉として用いれられます。
ゼミ15名がつくりあげる夢を描いた展覧会をぜひご高覧ください。

 

プラネタリウム
京都精華大学イラスト学科3年生
ビジュアルアートプロジェクト


2024.7.30(火)〜 8.4(日)

私達の作品は広大な宇宙の中に生まれた小さな新星のようです。
一つ一つの星々が個性的に光りながら、時として繋がり、星座のように幾つもの物語が生まれる事を期待しています。
ビジュアルアートプロジェクトの学生21名による新たな輝きをどうぞご覧ください。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

エンアーツ eN arts

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showcase #12
“現実の行方
– Whereabouts of photographic reality –”
curated by minoru shimizu
出展作家:澤田 華・谷平 博


澤田 華


谷平 博

2024.4.12(金) 〜 5.12(日)
会期中 金・土・日 12:00-18:00
アポイントメント承ります 入場無料 KG + 2024参加

eN arts では 4月12日より、清水穣氏のキュレーションによります写真・映像に特化したグループ展 “showcase #12” を開催します。展覧会のタイトルが示す通り、写真・映像の現代若手作家の「ショーケース」となる showcase 展は2012年からスタートし、本展がシリーズ12回目となります。そして今回 本展の為に 清水氏より選出されましたのは 澤田華・谷平博のおふたりです。

恒例になりましたが、eN artsは 本年もKYOTOGRAPHIE2024に KG+ for Collectorsとして参加致します。(https://kgplus.kyotographie.jp) KYOTOGRAPHIE2024のテーマは「『SOURCE』―源は初めであり、始まりであり、すべてのものの起源である。」 澤田・谷平両氏の作品の源を探るべくキュレーションされた showcase #12にて、写真・映像作品における現実の行方…写真が源なのか、現実が源なのか…両者の作品の源を探りにお出まし下さい。

皆様の御来廊を心よりお待ち申し上げております。

eN arts


showcase #12 curated by Minoru Shimizu
現実の行方

第12 回目のshowcase は、驚くほど緻密に書き込まれた鉛筆ドローイングで注目された谷平博(たにひらひろし1982⽣、初登場)と、2017年度キヤノン写真新世紀優秀賞(Sandra Phillips選)を受賞してから活躍著しい澤田華(さわだはな1990年⽣、2018年以来再登場)を取り上げる。

谷平の作品で、大自然の中でシャーマンと化した人物が、硬い鉛筆で精緻に描きこまれている。写真は、その登場以来、⾁眼に⾒えないものを次々と映像化してきた(最果ての⾃然や宇宙の写真、コンマ以下の瞬間を捉える科学写真やスポーツ写真、⼼霊写真…等々)その結果、我々の知る「現実」は、可視と不可視を問わず、もはやすべてありふれた写真と成り果てたと⾔って良い。写真こそが現実だ、写真のように描かないと⼈はもはやリアルだと⾔ってくれない……1970年代に⽣じ、いまだにYouTubeなど巷でよく⽬にする、スーパーリアリズムのドローイングは、その事実の⽪⾁な表現なのだ。それとは異なり谷平は、写真化した「現実」を超えるもの、写真に写らないものを求めて鉛筆を握る。紙⾯を刻むような谷平作品の本質、その超細密の線の輻輳から⽣まれる灰色の輝きの美しさは、そのコンセプトからして写真に写らない。必ず実物を見てほしい。

さて、写真とはつねに「何か」の写真である。この「何か」、すなわち写真の指⽰対象(レフェラン)は、写真の外に存在する現実とみなされてきた。澤田華の対象は、インターネットで出会う画像である。それはすべてスキャンされた画像であり、言い換えれば真空パック画像である。ここで澤田は、真空パックを切開し、現在可能なデジタル的手法を駆使して、ぺちゃんこになった画像を三次元に復元することで、かつて存在した「何か」、すなわち写真の外部へと遡行しようとする。いったいそんな「何か」は現実に存在したのか、しているのか?

もっとも、かつて存在した「何か」を澤田自身も信じているわけではない。澤田作品は懐疑的な遊戯性に満ち、むしろ「かつて存在した何か」から完全に切れてしまった現在のデジタルイメージのあり方をユーモラスに浮かび上がらせる。

2024年4月 清水 穣


大抵は見過ごされてしまうような些細な物事に、やけに引っ掛かってしまうことがある。例えば、たまたま写真に小さく写り込んだ何か。聞き取れなかった言葉らしき音。映画を見ているモニターに反射する自分の姿。「分かる」と「思い込む」の共通性。そうした時に立ち止まり、観察してみることが、作品のスタートになる。

図像や言葉というのは、案外漠然としていて、掴みどころがない。だから、それに触れた人の知識と経験から導き出される「想像」によって意味が形成されて、受容される。「想像」はまるでパテのように、自然で便利に、凹凸や穴を繋ぎ埋めてくれるが、たとえその埋め方が多少荒々しく無理が生じていたとしても、そのことが意識されることはない。

私は、図像や言葉と「想像」の間で勝手に結ばれてしまう、あたかも自然であるような振る舞いをするこの運動を、いちいち停止させる、あるいは過剰にすることで、これらの関係性を一瞬明らかにする。そうすることで、図像や言葉に元々あった歪みや欠落、ズレや偏りが露わになると同時に、そこに入り込もうとする私たちの「想像」にもまた意識を傾けることができるようになる。(たとえすぐにまた「想像」が追いついて、馴染んでしまうとしても。)

澤田 華


作品に描かれている人物はブッシュワッカーと呼んでいる架空のキャラクターに扮した自分自身の姿で、背景にひろがる風景は、自分の住んでいるところから半径数キロ圏内の山や海である。ブッシュワッカーとは何か説明すると、この作品の元となった映像作品を作ったのが2004年だったが、その前年にイラク戦争を始めたブッシュ(bush)大統領を杖でピシャリと打つ(whack)人(=Bush Whacker)という意味の造語である。戦争を始めた権力者を杖で叩くということから反戦メッセージが想起されるかもしれないが、反戦がテーマというほど社会性は強くはなく、ただ当時のみんなが感じていた不穏な空気が反映されて生まれたものだと思う。権力や社会を変えるのは民衆であってほしいという思いから、ブッシュワッカーの服装はいわゆる労働者階級の普段着といった格好そのままにしている。モチーフに寓意性を持たせることは時に作品を限定的意味合いに固定してしまう恐れがあるが、これは理解に必要な事だと思ったため記述した。

それとはまったく別に、ブッシュワッカーのマスクには神道の行事で使う榊が使われていたりするなど、日本の文化、特に来訪神(まれびと)からも影響を受けている。そして世界各地に来訪神に似た行事があったりするのは興味深い。

国際情勢が悪化していく中、世界の中で日本人であり続けること、自分自身が世界とどう関わっていくことができるのか、その探究が制作の根底にある。

谷平 博

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

ギャラリー16 galerie16

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70年代再考
版画・写真表現の波紋
高松次郎・木下佳通代・彦坂尚嘉・木村秀樹・
辰野登恵子・木村 浩・石原友明


2024.6.25(火) 〜 7.20(土)

日本美術の70年代とは一体何だったのか?

1960 年代にアメリカでミニマルアートが本格的に始まり、抽象を極限まで突き詰める動向は日本の美術界にも影響を及ぼしました。もの派が台頭したとする日本美術の70年代は未加工の物質が主役として登場し、「つくらない芸術」の時代を迎えます。そして、その後の80年代にはポストもの派、ニューペインティングへと移行していきます。しかし、そのはざまで版画や写真表現が、次につながる萌芽を生じさせたのではないか。それを今回、版画・写真メディアに焦点を合わせて見つめ直します。

本企画は、坂上しのぶ氏による『70年代再考』が契機となり立ち上がりました。60 年代後半から黄金期を迎えた版画表現が本当は「消えゆく媒介者」ではなかったのか…。それを時代の動向に沿って丁寧に読み解き、検証された論書です。展覧会では、 その『70年代再考』で取り上げられた作品を含め、写真と写真製版による版画表現を中心に展示し、次代へ果たした役割とその波紋を検証します。また、「70年代という時代」・「現代美術における写真」というテーマで2夜連続のトークも開催いたします。

出版・展覧会、そしてトークで、70年代の日本美術において見えなくなってしまった史実を再び掘り起こそうとする試みです。

<トークナイト>定員30名
申込方法
第一夜:6月28日(金)18:00~20:00「70年代という時代」
第二夜:6月29日(土)18:00~20:00「現代美術における写真」

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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岩田智代
「あいまいにしか思い出せない。」


「かくれんぼ(hide and seek)」
2024年 / 50×33cm

2024.7.17(水)~ 7.28(日)
13~19時 *最終日17時まで
休廊日:22(月)・23(火)

織技術を用いて、時の経過や漠然とした記憶を表現しています。
作品制作において、経(たて)糸は時間軸であると考えています。織物ができる過程は、私が実際に体験する時間そのものだからです。
しかし、過去の出来事や感情というものは、時が経つにつれて不鮮明になっていきます。時間そのものも、記憶の中で分岐したり、収縮したりします。
よって、このたびの展示作品では、その感覚に基づいて、自分自身の過去の写真を素材にしています。
写真をプリントした綿布を1cm幅に切り分けて緯(よこ)糸に・白色の綿糸を経(たて)糸に用い「平織」で織ります。織り上げたものは、撮影し、その写真を綿布にプリントします。それをまた1cm幅に切り分けて緯(よこ)糸にし、次の織物を織ります。この作業を幾度か繰り返すと、元の図像は、曖昧な遠い記憶のように不鮮明になっていきます。記憶とは、やがて、映像が暗転するように暗闇へ溶けていくのかもしれません。徐々に消失する記憶は、「絣」によって表現しています。白色から黒色に染め分けた経(たて)糸を用いることで、糸の黒い部分が不鮮明な図像をさらに切れ切れにするのです。
本展では、記憶の留め方、あるいは、記憶を曖昧にする方法として、基本的な構造の異なる織物と描画を対峙させた試みや、通常は同時に見ることのない織作品の表裏を並列に見せる写真も提示します。(岩田智代)

◎電子出版部の開始・書籍刊行のご案内

このたび、各巻をアーティストと共同制作し、ヴォイスギャラリーの活動を概観するシリーズを出版します。
ギャラリー設立記念日の7月10日に、第1号を発刊しました。
「裏側を通る風: ドローイング日記2021-2022」
著者:坂本優子 ・松尾惠(ヴォイスギャラリー)
出版:クラフティヴ電子出版株式会社
ペーパーバック(紙版)¥5,500 *18.21×1.09×22.5cm、180ページ
電子書籍(Kindle)¥1,100

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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KCUA OPEN CALL EXHIBITIONS
平野 愛 写真展
moving days in KCUA


2024.6.29(土)〜 8.4(日)
休館日:月曜日、7月16日(火)
※7月15日(月・祝)は開館

主催:京都市立芸術大学
(2024年度京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA申請展)
企画:谷本天志(本学美術学部油画専攻特任教授)

平野愛さんは人生の節目に訪れる「引っ越し」という祝祭/儀式を、そのストーリーを綴ったテキストと、繊細な色合いのフィルム写真で捉える「moving days」シリーズを展開している京都生まれの写真家です。

同シリーズは2023年に誠光社から書籍が刊行され、これを機に平野さんのもとには多くの引っ越し写真撮影の依頼が舞い込みました。その中の一つであった京都芸大の引っ越しという大規模なプロジェクトでは、当初は、どこから手をつけて良いかもわかないほどに雑多な人種の異質な要素が詰まった空間に困惑したそうです。しかし、多くの引っ越しに立ち合い、撮影してきた平野さんならではの感度で、パワーの集う場所をかぎ分けながら、学生や教職員が眺めたであろう風景や使用されたものの痕跡などがフィルムカメラで次第に切りとられていきました。

「引っ越しには人や場所の自然体の本質が見えてくる。その人が何を大切にしているのか、その場所が本来持っていた姿が現れてくる。引っ越し写真を見直しているとそれが「はじまり」の場面なのか「おわり」なのかわからなくなる瞬間がある」と平野さんは話します。だとすれば、京都芸大の引っ越し写真にも学生や教職員が大切にしてきたもの、築きあげてきたものの本質と未来が写っているのかもしれません。(谷本天志)

 

KCUA OPEN CALL EXHIBITIONS
むらたちひろ
記憶の巡り


2024.6.29(土)〜 8.4(日)
休館日:月曜日、7月16日(火)
※7月15日(月・祝)は開館

主催:京都市立芸術大学
(2024年度京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA申請展)
企画:むらたちひろ

京都市立芸術大学の新キャンパスの移転整備工事前の数年間、元崇仁小学校の校舎で、数々の本学学生・卒業生が制作・展示を行ってきました。本学染織専攻の修了生のむらたちひろも、その一人です。元崇仁小学校の校舎は工事前に解体され、現在は保存された記念樹のイチョウと体育館、高瀬川のビオトープを除き、その跡地に新しい建物が建っています。

本展では、当時むらたが元崇仁小学校の校舎で記録した写真や映像を用いて制作した作品群を展示します。布に淡い色の染料を滲ませ、染まっていく時間を刻むむらたの作品を、記憶のなかにある輪郭のおぼろげなイメージになぞらえてみると、作品の題材となった特定の空間と時間から浮かび上がり、鑑賞者それぞれがもつ何かの記憶にも重なり合うかもしれません。目で見ている作品のイメージと、頭のなかのイメージが溶け合うことは、むらたが染色によって表現するものの、もう一つの体験のかたちとなることでしょう。

京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学 C棟1F Tel:075-585-2010  休廊日:月曜日

MORI YU GALLERY 京都

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アキ・ルミ 個展
「トレース・パニック trace panic」


2024.5.18(土)~ 7.7(日)
オープニングレセプション:5.18(土)16:00-19:30
開廊時間:12:00 -18:00
休廊日:月・火・祝日

MORI YU GALLERYは5月18日(土) より、アキ・ルミ個展「トレース・パニック trace panic」を開催いたします。

Aki LUMI:東京生まれ、1993年よりパリ在住。
人工物。人は何を作り、知見を得、世界を創り上げ獲得してきたのか。彼はこの問いと反省に基づいて、写真、デッサン、タブロー、コラージュ、コンピュータによる計算によって制作してきました。作品制作の道具は絵筆、ペン、定規、コンパス、ハサミ、銀塩写真プロセス、電卓、コンピュータ。古代の石画に描かれた世界創造の神、人頭蛇身の伏羲と女媧の手には定規とコンパスが握られています。展示作品『Fract-graph』のタブローの主体は建築物であり、そこに様々な道具によって人の世界認識がレイヤーとして幾重にも重ねられていきます。白い画布にコラージュされたクラフト紙、鉛筆デッサン、建築パース、そして黄金の滝。さらに重ねられるのは細いペンによって引かれた直線と幾何学図形。

今回は新しいドローイングのシリーズも展示されます。それらの中心には建築に代わり畏れの念から生まれた石像たちが震えるような赤い線で描かれ、画面の奥より浮かび上がってきます。
作家は言います「高層ビルもゴジラも親は一緒。同じ半導体から生まれた」。
限られた手段とシステムで世界を見る人間。無限に絡み合う世界をトレースできるのか。そのような問いを発する機会を提供します。

写真作品『The Garden』シリーズは数百枚の写真を組み合わせて作り上げられたフェイク・フォトです。世界各地の森や公園から集められた植物の写真が縮尺を無視して建築写真の上に高密度に貼り込まれていきます。基材となる建築物は宗教建築の内部。ハサミと糊とコンピュータを往復して造られたパラダイスが銀塩写真として出現します。

<MORI YU GALLERY VIEWING ROOM>

 

黒田アキ 個展
「FLYING CITY〜from future〜」


2024.6.8(土)~ 7.6(土)
会期中の金曜・土曜日(1PM -6PM)開廊、アポイントメント制となります。

飛翔する都市ー未来からー。

黒田が考える都市CITY。黒田の友人である小林康夫によれば、CITYはCOSMOGARDENの変容体であり、それは「出会いの場所である。そこでは、見知らぬ者が見知らぬ者へ、誰でもない者が誰でも無い者へとたえず出会っている。だが、忘れてはならないのだが、そこはまた、同時に、たえず出会いそこねる場所でもあるのだ。」と。

そのCITYに迷い込んだ我々は、そこに転がっている無数の球(TAMA)を見つける。他には無数の穴が空いているスポンジ(EPONGE)のようなものもある。我々はその穴を覗き込んだ瞬間、鏡のように自分自身が映りこむ。と次の瞬間、スッと過去の自分や家族や友人、子供の時に持っていたものや見慣れた風景が目に飛び込んでくる。そしてまた見たことのない未来まで見えてくるのだ。COSMOGARDENは、宇宙がすっぼりと入るほどの大きさであり、京都の坪庭ほどの中にも存在すると黒田は語る。だが、そこでは完全な空白、完全な沈黙、完全な孤独は不可能であることを黒田は知っているのだと小林は語っている。そう、1人ぼっちの、SILENCE(静寂)が制する誰も存在しない場所が、古いフランス語でざわめき、異世界からくる存在のざわめきや喧嘩を意味するNOISE(今よく使用されるノイズとは異なる意味)によってCITYへと変容する。

「黒田はSILENCEの先をいく」とマルグリット・デュラスが語ったように、黒田は、見る者、それぞれ自身を写し出す鏡のような作品、そして時に異空間への抜け穴となって未来と今と過去を繋ぐような作品(CITY)を描く。 小林が語るように、我々はCITYという作品群をみた時に、最後には自分自身が一個の小さなCITYであることに気付かされるのだ。

最新作10数点、過去作とともに黒田の世界をご高覧ください。

黒田アキ Aki Kuroda
1944年 京都に生まれる
1970年 渡仏、パリ在住

場所:〒602-0007 京都市上京区下清蔵口町133−17    075-950-5230

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1F〉
'24京都銅版画協会 ミニアチュール展

2024.7.16 (火) ~ 7.21 (日)

 

〈2F〉
京都銅版画協会特別展2024
金山雅幸・東儀光則

2024.7.16 (火) ~ 7.21 (日)

 

〈1F〉
resonating, and...共鳴とそのゆくえ
高橋まり・渡邉敬介・イトウナホ

2024.7.23 (火) ~ 7.28 (日)

響き合うことから何かが始まる~共鳴の瞬間と、そこから続く色とりどりの可能性をめぐる、それぞれの試みの交錯を是非ご覧ください。

 

〈2F〉
江川 恵 展(日本画)

2024.7.23 (火) ~ 7.28 (日)

 

〈1F・2F〉
片山龍一展 -星降る夜-(油彩・銅版)

2024.7.30 (火) ~ 8.4 (日)

 

〈奥庭展示〉
松本誠史展 新塊人と塊獣

2024.7.4 (火) ~ 12.22 (日)

「侵蝕と再生」をテーマに作品を制作。主にセメント、モルタルをはじめ石膏、樹脂なども扱う。 表面には指の跡を積極的に残し、外側から刮ぎ取ったへこみと、内側からの圧力による盛り上がりを造形の要素として取り入れたプリミティブでユニークな形態を生み出している。近年、架空の未来を描いた「地中宇宙塊」シリーズを発表し、立体のほか、ドローイングや動画を使って表現の幅を広げている。本展はシリーズ第四章となる。

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<ギャラリー北・南,他>

 

Co-program B
婦木加奈子 丸山のどか
「眼差しの手入れ」



2024.7.31(水)〜 9.1(日)

企画:河村清加
主催:河村清加、京都芸術センター
   (公益財団法人京都市芸術文化協会)
制作協力:土方 大

京都芸術センターでは、Co-program カテゴリーB 2024採択企画「眼差しの手入れ」を開催します。
「眼差しの手入れ」展は、キュレーターの河村清加による二人の彫刻家、婦木加奈子と丸山のどかの企画展です。両作家それぞれの見近な風景を見つめる視点を知ることで、風景の背後にある人々の営みを重層的に捉え直すことを促します。

<展覧会ステイトメント>

眼差しの赴くところに、そしてその趣を感じとるときに、目の前にある「風景」は日常とは異なるものとして捉え直されます。それはまるで使い込んだ眼差しの仕方が手入れされる体験とも言えるのではないでしょうか。

しかも風景は我々が心づくと否とに拘らず、絶えず僅かづつは変わっていこうとしている。おおよそ人間の力によって成るもので、是ほど定まった形を留め難いものも他には無いと思うが、更にはかないことには是を歴史のように、語りつぐ道がまだ備わっていないのである。

-柳田國男

人の生活や労働、作為がつくる風景と、その果敢無さに目を向けた民俗学者の柳田の眼差しにならい、本展示では二人のアーティストが捉えた光景を一時的・仮設的に立ち上げます。婦木は、日常生活の行為を読みかえ、身近な場面に作品を介在させます。丸山は、風景の表層のみが切り取られた立体作品を現実の場に配し、景色を異化させます。長い歳月をかけて使い込まれてきた京都芸術センターの「うち」と「そと」を二人は行き来しながら、建築の特徴や痕跡と呼応するようにして手入れを展開します。

間断なく、時に劇的に変化し続ける風景。素朴な光景に異質さを見出す眼差し、その差異を際立たせる手入れによって、眼前に広がる風景と背後にある人々の営みを多層的に捉え直します。

■関連プログラム1 アーティストーク
出演:河村清加、婦木加奈子、丸山のどか
日時:2024.7.31(水)17:30-19:00(予定)

■関連プログラム2 トークイベント
出演:河村清加、清山陽平(京都大学大学院工学研究科建築学専攻 助教授)
日時:2024.8.10(土)14:00-16:00(予定)

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

ギャラリー・パルク Gallery PARC

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阿児つばさ
シナリオノーツ


2024.6.29 (土) ~ 7.21 (日)
13:00 ~ 19:00 ※土曜日のみ 10:00 ~ 19:00
水・木休廊

Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2024年6月29日から7月21日まで阿児つばさによる個展の「シナリオノーツ」を開催いたします。

作品制作において「風景」をつくることを主題とする阿児つばさによる、ギャラリー・パルクでは初めてとなる個展。
2014年に京都精華大学デザイン学部を卒業した阿児 つばさ(あこ・つばさ/1991年・北海道生まれ)は、これまで「scenario」(FINCH ARTS/京都,2023)、「SUBJECT」(HOTEL ANTEROOM KYOTO Gallery9.5/京都,2020)、「札幌国際芸術祭」(札幌市資料館アートとリサーチセンター/音威子府村/北海道,2018)、「氷橋幌」(札幌500m美術館/北海道,2018)、「花路里と花路里 / PEGASUS / どこやここ」(3331 Arts Chiyoda/東京,2016)などでの発表の他、2022年9月から2023年6月まではフランス政府とヴァルドワーズ県の奨学生としてパリ・セルジー国立芸術大学に在籍していました。

阿児は「タイトルと共に日々を過ごすという表現手法」=「 scenario(シナリオ)」という方法を用い、そこから多様なメディアや手法によるインスタレーション(と呼ぶことのできる)作品やパフォーマンス(と呼ぶことのできる)作品へと展開しています。たとえば、北海道・美幌にある「花路里」というスナックを巡ってごく私的な物語を追った(つくった)「花路里」や、北海道・音威子府村に60年ほど前まであった氷橋(川面を覆う氷を切り、それを架けて橋にする)を眼差した『氷橋幌』など、阿児は個人的な体験や私的なつながり、それにともなうオブジェクトや造形物などの一連を「作品」としてきました。それらは一見してとりとめなく、理解しにくい、いわゆる「わからない」と呼べるものですが、その「わからなさ」はまた、鑑賞者の眼差しと思考を誘い、そこに運動を起 こすものとも呼べるものです。

本展「scenario Notes シナリオノーツ」は、ギャラリー・パルクの会場を期間限定の阿児のアトリエとして設定し、阿児の過去・現在・未来において関係する「何になるかわからないもの」が置かれることとなります。またここは阿児と来場者にとっての芸術や学術の対話の広場でもあり、その時々の作品の展示の場でもあるといいます。同時に『素材や存在を取り扱うことへの課題から、かたちに残す作品制作にこたえが見つからないでいる。ことばを残す紙を知り、本を知り、ことばを知り、色を知り、本をつくろうとしている』と話す阿児にとって、『本』をつくろうとするための機会でもあるといいます。 要するに本展は「○○を見せます」として結果や目的を確約するような展覧会ではなく、「何が見えるか・何が見えないか」を起点とするもの(展覧会)であり、重要なのはそこから対話や思考など「何がはじまるか」あるいは「何をはじめてみることができるか」を主題とするものであると言えます。間違っているかもしれませんが。

Statement

本展について
作品制作において「風景」をつくることを主題とする阿児つばさ による個展。
会場は阿児のアトリエを想定して空間構成され、「何になるかわからないもの」が置かれている。阿児と来た人にとっての芸術、学術ひろばであり、作品展示の場でもある。
風景はいかにつくられるか、私(たち)はその断片を記憶できるか、私(たち) はその連なりを記録できるか。これまで「シナリオ/scenario」「デイ シナリオ/day s cenario」「シナリオノーツ/scenario Notes」として試みてきた。
素材や存在を取り扱うことへの課題から、かたちに残す作品制作にこたえが見つからないでいる。ことばを残す紙を知り、本を知り、身体を知り、色を知り、社会を知り、ことばを知り、本をつくろうとしている。

阿児つばさ

*関連イベントについては、HPでご確認ください。

京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング2階   開廊時間:13時~19時 休廊日:水・木曜日 

GALLERY TOMO

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吉田延泰 個展
Bottle Glass Sculpture

2024.6.29 (土) ~ 7.13 (土)
12:00→18:00 日月火休廊

この度、GALLERY TOMOで初となる吉田延泰の個展を開催します。

吉田はかつて東洋最大の港町であった神戸市出身、海にメッセージを委ねるボトルメールから着想したフォルムを持つガラスでできた立体作品で知られています。

ガラスは、人によく似た素材です。
割れ、欠け、砕け、しかし一定の条件に於いて硬く、磨けば光り、溶けて再生します。
人や物事も、環境の影響を受けます。吉田の作品では、幾つかのレイヤーを意図的に造り、焼成の過程でガラスが重力と粘性、温度、構成の中で相互に影響を及ぼしあいながら変化し、層から層へ紋様を描きながら互いの関係性の中で一つの形を成す、こうしたプロセスを楽しむことができます。

阪神淡路大震災からもうすぐ30年。世代も移り変わり、復興の歴史の中にアイデンティティを持つ吉田の新作展示をぜひご高覧ください。

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月・火曜日

KUNST ARZT

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清水佑季 個展
宇宙船Uキトピア号旅行券
~夢の旅をあなたに~


"ノノ
2023
ろう染め/綿、反応染料
170×150 cm

2024.7.16(火)〜 7.21(日)

KUNST ARZT では、初となる 清水佑季の個展を開催します。
清水佑季は、カラフルなろう染めで、 その時々の感覚をシェイプドキャンバスで 表現するアーティストです。
色とりどりに反射するシャボン玉のようで あったり(priprismsm 2023)、臓器のようで あったり(qp 2023)と、独特の色彩感覚で 染めあげられるシェイプドキャンバス作品は、 絵画とも違い、伝統的な染織とも違う、 強いオリジナリティーを獲得しています。
本展は、アーティスト自身の部屋を 宇宙船に見立て、理想の世界へ旅する 想定で制作された作品群による構成です。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<アーティスト・ステートメント、展覧会コンセプト>

たくさんの色の組み合わせと自由な 蝋のテクスチャーでその時々の 心象風景を表現しています。
この世のどこかにあって欲しい世界を 作品に落とし込むことで、空想と現実は 地続きであると噛み締め それが自分を癒すことに繋がります。
さて、私の部屋は床の底にジェットターボが 搭載されており、実は部屋型の宇宙船に なってどんな星へも飛んでゆくことができます。
♪~アテンションプリーズアテンションプリーズ この度のフライトでは機長の思い描く 一瞬の中に存在するきらめく星にご招待致します。
機体は少々揺れますのでご了承ください。 それでは良い旅を。

 

大石茉莉香 個展
無数の穴


花と肉
2023
スタイロフォーム、印刷紙、生花
KIVI1周年イベントにて

2024.7.27(土)〜 8.4(日)

KUNST ARZT では、昨年に引き続き、 11年連続となる大石茉莉香の個展を開催します。
大石茉莉香は、崩壊から消滅に至るイメージに 美を見出してきたアーティストです。
本展では、NYのグラウンドゼロでの 弔い行為を参照し、真っ黒の小旗と花を用い、 止むことのない紛争や疫病の犠牲者に向けて、 鑑賞者が弔うことのできる場を表現します。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<アーティスト・ステートメント + 展覧会コンセプト>

2017年にNYを訪れたその日は偶然にも9月11日だった。
ワールドトレードセンターの跡地では 遺族が故人の名前の形に穴が空いている鉄板に 花と国旗を刺していた。
ランダムに刺された花と旗を美しい光景だと感じ、 その時から花を手向けるという行為に惹かれるようになった。
無数の穴は過去とこれからの犠牲者の数を表しており、 たくさんの人の手によって花と旗が置かれていく光景に 私は魅力を感じる

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー恵風  Gallery Keifu

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*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。

 

〈1F〉
度會保浩 個展 すういろ/はくいろ


2024.7.25(木)~ 8.4(日)
※ 7.29 (月)休廊

展覧会のタイトル《すういろ/はくいろ》は、硝子の色彩表現について考えていた時にふとよぎった呼吸と色硝子の関係性を表した言葉です。
素材を質感で捉えながら制作してきた私にとって“色”という要素を交えることはその捉え方を見直す機会にもなりました。
これまでの制作でのアプローチとは少し異なる視点で幾つかの要素に思考を巡らせながら“色”を用いて制作致します。(度會)

 

〈2F〉
髙間智子 個展 −はな想い−


2024.7.25(木)~ 8.4(日)
※ 7.29 (月)休廊

いつも変わらずわたしの中にあるもの、いつの⽇か無くなってしまうもの。

¨積み重なる記憶と感情・薄れていく記憶と感情。¨
¨積み重ねては薄れ、想いは地層のように⾃分の中に形を残していく。¨

−はな想い−と題した今展では、うつわに施された削ぐように彫る装飾に想いを託した作品の数々を展⽰いたします。(髙間)

京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日

2kw gallery

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高原秀平
廻って遊んで抜け出して


2024.7.6(土) 〜 7.28(日)
月・火・水 定休 最終日は17時終了

滋賀県大津市音羽台3-29-1 TEL:090-5241-8096 休廊日:月・火・水曜日

Gallery G-77

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椎名裕子 個展
「ロマンティックガーデン」


2024.7.9(火) ~7.21(日) 
11:00 ~ 18:00 (月曜日休み)

椎名裕子の初の個展となる『ロマンティックガーデン』が7月9日より京都のGallery G-77にて開催されます。

椎名裕子の展覧会『ロマンティックガーデン』は、世界の秘密、愛の役割、そして死について理解を深めるためのアーティストの個人的な探求に観客を誘います。
ロマンティックな世界観と深く結びついている椎名の作品は、アーティストの経験と感情の複雑さを最も完全に表現することを目指しています。物語は経験についての声明に道を譲り、多くの象徴的な細部から組み立てられたナラティブが、一つの意味が他の意味を補完する悲劇的でありながら皮肉な空間を創り出しています。絵の要素は対極的な意味を隠し、遊び心のあるギャップと議論の余地を生み出しています。
幻想的なキャラクターや植物、現実には組み合わせることができないディテールやオブジェクトが組み合わされた神秘的な世界が、夢が紙に転写されたかのように観客の前に現れます。実際、アーティストは夢を個々の概念の源とし、直感を世界を知るための主要な形式として重視しています。
椎名が描く幻想の世界の緻密さは観客を神秘化します。作品はコーヒーを使用した色の斑点を基調にしています。この色付けは作品にヴィンテージ風の外観を与え、椎名裕子作品に固有の特徴の一つとなっています。カラーパレットは黒のベルベット、灰色、薄い緑、コーヒー、古びた金色などの暗いトーンを傾向とし、作品の雰囲気を最もよく反映し、神秘的なタッチを与えています。オブジェクトや. 装飾品のイメージは、その驚くべき細部の細かさで、不現実の中に現実感を伝えます。
椎名裕子の独自の芸術的言語を評価すると、その作品が現代文化の空気とも言えるロマンティシズムに豊かに浸っていることが明確にわかります。
さらに、この展覧会はアートとファッションデザインをシームレスに統合し、ウィリアム・モリスのエートスを思い起こさせます。モリスがデザインを通じてアートを日常生活に統合したように、『ロマンティックガーデン』では、椎名裕子の作品にインスパイアされたプリントが施されたシルクが展示されます。このアートと実用性の融合により、来場者に椎名の創造の魅惑的な世界に触れていただき、視覚的に没入する体験を提供します。

京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日

現代美術 艸居

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<艸居>

 

三島喜美代
CAT (コラボレーティブ・アート・チーム)


Diti Bora, 2024
印刷したセラミック
Silkscreen on ceramic
H3 × W24.2 × D23.2 cm
写真:今村裕司
画像提供:艸居


三島喜美代
メモリーI、1971、ミクストメディア、
H162 x W130.5cm

2024.6.25(火)〜 8.7(水)

第2弾目となる、子ども主導による展覧会。

当時、3歳くらいだった娘を連れて三島先生のスタジオに伺った際、暇つぶしに何気なく描いていた絵を見て「上手に描いてるなぁ。ずっと続けてきや」と声をかけてくださったことが本イベントの発端となっています。

残念ながらCATの子どもたちと一緒に制作はできませんでしたが、三島スタジオの上田準三氏と吉田文雄氏にご協力いただき、シルクスクリーンで陶芸を制作しました。また、《リーフレット》の破片の上を歩いて、陶芸が割れるという緊張感や面白さを体験しました。

本展では、作家が71年に、はずれ馬券で制作したコラージュ《メモリー I、II》、73年の陶芸作品《Paper Bag A、B、C》、《Box Coca Cola 22-3》と一緒に子どもたちがシルクスクリーンで制作した陶芸やコラージュを展示いたします。

企画者
ジェニファー・ヘンベスト・カルビージョ、関西学院大阪インターナショナルスクール
藤田篤実、艸居

<艸居アネックス>

 

特別展
木村盛康
「天目の心 ― いつまでもずっと輝き続ける」


木村盛康
松樹天目水指, 2000

H13.8 × W18 × D18 cm
写真:今村裕司
画像提供:艸居


木村 盛康
窯変禾目天目茶盌, 1992

H6.5 × W13.4 × D13.3 cm
写真:今村裕司
画像提供:艸居

2024.7.13(土)〜 8.7(水)

京都、2024年7月13日 ― 艸居アネックス(河原町二条)にて、特別展 木村盛康「天目の心 ― いつまでもずっと輝き続ける」を開催いたします。艸居アネックスでは初個展となります。本展では、《禾目天目茶盌(のぎめてんもくちゃわん)》、《油滴天目茶盌(ゆてきてんもくちゃわん)》などの代表的な天目から、木村が長年に渡り探究し、独自の世界を確立した《松樹天目水指(しょうじゅてんもくみずさし)》、《窯変禾目天目茶盌》、《耀変禾目天目茶盌(ようへんのぎめてんもくちゃわん)》、《天目天空茶盌(てんもくてんくうちゃわん)》、《天目アンドロメダ茶盌》、そして、NASAに収蔵されている同シリーズ《天目満耀茶盌(てんもくまんようちゃわん)》を含む約20点を展示いたします。

天目は9000年という時を超え、今もなお人々を強く魅了し続けています。中でも、虹彩に輝く曜変天目は、「器の中に宇宙が見える」と評され、唐物全盛の室町時代には、茶盌の中で最高峰に位置付けられていました。今日、世界中で現存する曜変天目は、日本にある三盌のみで、大徳寺龍光院蔵(京都)、藤田美術館蔵(大阪)、静嘉堂文庫美術館蔵(東京)となっており、すべて国宝に指定されています。

一度上手くいっても次がうまくいかないことも多々ある。1点でも2点でも焼けたことをきっかけにして、自分だけの天目をこれからもあみ出していきたい。

木村盛康

木村は、若い頃に安宅コレクション(現・大阪市立東洋陶磁美術館)の国宝・油滴天目を見て、天目を志したと言います。しかし、多くの作家が古典の再現を試みる中で、木村は、その油滴天目を原点にはせず、常に独自が思い描く天目を追求してきました。焼成するたびに無限に変化する天目。そのような中から自分のイメージに合った天目が見つかった時の喜びは計り知れないものがあると言います。

《耀変禾目天目茶盌》は金、青、緑の複雑な色彩が細かく織りなす美しさを放っており、見る人を楽しませています。中国では、禾目文様は兎の細い毛を表し、日本では稲穂の細い毛になぞらえて禾目と命名されました。本展では《松樹天目水指》を展示しますが、木村は優れた《松樹天目茶盌》も多く制作しています。松樹天目は1978年に発表された天目で、松の樹皮を文様とし美しさも際立っています。

スタジオを訪問すると、スポットライトを作品に当てて、「どうです。良いでしょう。」と歓喜溢れる弾みある声で、漆黒の中に浮かび上がる天目の輝きを見せてくれます。木村が吹きかけた鉄釉が沸々と窯の中で混ざり合い、神秘的な表情作り出します。その多様な色彩を放つ天目に吸い込まれそうになる感覚、研ぎ澄まされた表現に国境や世代を超えて多くの人を魅了しています。

木村は来年90歳を迎えます。本展では、木村の70年の天目制作の中でもより顕著な代表作品を展示し、天目の無限の可能性を展覧いたします。

艸居:京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:10:00AM- 6:00PM 休廊日: 日・月曜日

艸居アネックス: 京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F Tel: 080-9745-8452 開廊時間:1:00PM- 6:00PM
休廊日: 日・月曜日

京都 蔦屋書店

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<6F アートスクエア>

 

志村ふくみ 生誕100年展


志村ふくみ「秋霞」1958年(参考作品)
撮影:上杉 遥

2024.7.27(土) ~ 8.16(金)

主催:京都 蔦屋書店
協力:株式会社 ATELIER SHIMURA

人間国宝の染織家・志村ふくみ 生誕100年展を7月27日(土)より開催。染織と文筆の両面からこれまでの活動を振り返る。

2024年9月に100歳を迎える、重要無形文化財保持者、人間国宝の志村ふくみ。草木の色を絹糸に染め、紬織(つむぎおり)による表現の道を極めた染織家です。着物や、反物を仕立てる際に残った「小裂(こぎれ)」を用いた作品などを手掛け、自然の織り成す色の美しさを表現してきました。染織家としての活動と並行して、文筆家としても精力的に活動を続けており、これまで数々の作品を執筆しています。
本展では、生涯、芸術を追い求めてきた志村ふくみの活動を辿るパネル展示のほか、植物で染めて織った「裂(きれ)の額」などの作品、オリジナルの織機「hartari」、織にまつわる道具を展示します。また、志村ふくみの孫の志村昌司を中心とした次世代の作り手による染織ブランド「アトリエシムラ」のストールや、小裂を使った御朱印長、レターセットなどの商品、志村ふくみの著書も合わせて展開します。志村ふくみが紡ぐ色と言葉の世界をお楽しみください。

プロフィール
1924年、滋賀県近江八幡生まれ。染織作家、随筆家。草木の色を絹糸に染め、紬織による表現の道を一途に極めた染織家。染織と文筆の二つの仕事を通して、生涯、芸術と魂の真理を追い求めてきた。1956年頃から母の指導で植物染料と紬糸による織物をはじめる。1990年紬織で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。1993年、文化功労者となる。2014年、京都賞受賞。2015年文化勲章受章。著書に「一色一生」「続 織と文 篝火」「ちょう、はたり」など多数。

<6F ギャラリーウォール>

 

小島拓朗 個展
「evokes」


《untitled》
oil, panel on cotton, chalk,
F50(1,167×970mm)
2019

2024.7.22(月) ~ 8.18(日)

主催:京都 蔦屋書店
協力:Artist Cafe Fukuoka

小島拓朗は1994年生まれ。福岡を拠点に、自身の目に映る都市の風景を繊細かつソリッドな筆致で描いています。モチーフとなっているのは、小島が生活の中でたまたま訪れたビルのどこかからとらえた風景です。そこに描かれた既視感のあるビル群や上空に拡がる空の色は、鑑賞者のおぼろげな記憶と重なりながら、いつかこの絵の風景を見たかのような、記憶の錯覚を呼び起こします。
本展では小島のもう一つのシリーズである、オイルタイマーをモチーフとして色と時間の動く瞬間を描いた《Oil motion》も展示、液体が落ちていくまでの時間の変化を表現します。

<アーティストステートメント>

主に都市風景をモチーフに連作を発表しています。存在と不在にゆさぶられる自身の不可測な心の揺れ動きをもちながら、現実と関わり、その中から生まれる独自の洞察や世界観を、単純な四角形や線の集積からなる風景画として提示しています。私たちには、これまでに見たことがない風景を目の前にして、記憶や感覚とを無意識にオーバーラップさせることで、イメージ同士を結び付け、新たな感覚を呼び起こしてしまうという事が少なからずあるかと思います。断片的なイメージに過ぎなかった都市の片隅を、ここではない別の場所でも再現可能に見出してしまう感覚の想起を、私たちは日々の生活の中で経験します。「私」が「今、ここ」に意識を持った存在として在ることに依拠して、私にとってそういった感覚の連鎖が立ち現れ、心の揺れ動きが生じる現象に日々制作する上で関心を寄せています。

小島拓朗

京都市下京区四条通寺町東入ニ丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
Tel: 075-606-4525 営業時間:10:00~20:00 (不定休)

美術館情報

京都市京セラ美術館
新館 東山キューブ

京都市美術館開館
90周年記念展
村上隆
もののけ 京都
2024.2.3(土)-
9.1(日)



京都市京セラ美術館
ザ・トライアングル

川田知志:築土構木
2024.7.16(火)-
10.6(日)


《「still moving final:
うつしのまなざし」
学長室壁画引越し
プロジェクト》
2023年
画像提供:京都市立芸術
大学ギャラリー @KCUA
撮影:来田猛


京都国立近代美術館

倉俣史朗のデザイン
―記憶のなかの小宇宙
2024.6.11(火)-
8.18(日)


美術館「えき」KYOTO

みうらじゅんFES
マイブームの全貌展
in 京都
2024.7.13(土)–
8.25(日)


©2024 MIURA JUN


京都文化博物館

<4・3階展示室>
特別展
日本の巨大
ロボット群像
―鉄人28号、
ガンダム、
ロボットアニメの
浪漫―
2024.7.6(土)-
9.1(日)