◆展覧会についての最新情報は、各ギャラリーのサイトでご確認ください。

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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松浦圭祐
「resonance」


2024.10.19 (土) ~ 11.9 (土)

この度イムラアートギャラリーは、京都では初めてとなる松浦圭祐の個展を開催いたします。

松浦は、1970年京都生まれ、多摩美術大学院の修士課程修了後に渡独、デュッセルフドルフ芸術アカデミーを卒業しました。以降、デュッセルドルフを拠点に、ヨーロッパ各地で展覧会を開催、また、大規模な野外インスタレーションを発表してきました。本展では、松浦の代表作である《jiba》シリーズとあわせて、《resonance》シリーズの新作、新たに取り組んでいる《ku》シリーズを展覧いたします。

松浦の作品は、物質と環境、可視と不可視の境界を探求することをコンセプトに、線や正方形、円、幾何学的形状や色彩といった要素を用いて制作されます。それらを特定の空間に配置することで、視覚的に認識可能な形として提示しますが、この形は単なる物質的存在にとどまらず、空気の流動、振動、磁力、重力、光などの非物質的エネルギーと共鳴し、新たな視覚的および物質的変化をもたらします。

こうした変化は、新たな空間とエネルギーの対話を生み出し、偶然と必然の交わる領域で、作家の予測を超えた現象が起こります。例えば、《resonance》シリーズでは、線と線の組み合わせによる視覚的効果が顕れ、《jiba》シリーズでは、磁力によって目に見えない磁場が視覚化されます。このように、自然界の現象に人工的に介入し、その空間にもたらされる変化を通して新しい世界を捉えようとしているのです。

視覚もまた、絶え間なく動くエネルギーのように変化し続けています。「物質とエネルギーの対比や調和を通じて視覚的リズムを創り出し、そのリズムによって物質と環境の相互作用から新たな秩序や調和を生み出すことを目指しています。」と松浦が言うように、エネルギー同士が共鳴し、衝突することで生まれるダイナミズムを、作品から感じ取っていただければ幸いです。

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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〈ギャラリー〉

 

Dwelling Kyoto
オーストラリア人アーティスト : Anna Glynn
生物学者 : Peter Dalmazzo


2024.10.8(火)〜 10.13(日)

この度グリンは京都におけるGENETO ART FOUNDATIONのアーティスト・イン・レジデンス・プログラムに選出されました。

生物学者のピーター・ダルマッツォと共に2か月間にわたる「DWELLING KYOTO」プロジェクトに取り組み、京都の風景、建築、野生動物を探求し、その成果を2024年10月にDOHJIDAI GALLERY OF ARTでの展覧会で発表します。

 

生活の中 / 散歩する
竹下麻衣


2024.10.14(月)〜 10.20(日)

⽣活のなかにある、些細な線やかたちにテーマに制作をしています。
例えば椅⼦にかけられた⾐類、机の上の物たち、 フェンスに絡まる植物など そこには意図していない⾃然にできた線やかたち、リズムがあります。
⽇々、部屋のなかを観察して⾒つけた外を散歩しているときに⾒つけた線やかたちを描きとめました。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

エンアーツ eN arts

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「… from flames」
田中真吾 深澤伊穏


田中真吾


深澤伊穏

2024.9.1(日)〜 9.29(日)
会期中 金・土・日 12:00-18:00
アポイントメント承ります 入場無料

eN artsは、9月1日(日)より9月29日(土)まで、田中真吾・深澤伊穏 による「… from flames」を開催いたします。

田中真吾は、加熱温度や時間以外は人のコントロール下に収まることのない「火」を駆使することにより、他の物質を変化させ、それを作品としています。本展では10を超えるシリーズの中から meltrans-melt(石油製品が熱により液状化した姿を作品化)とmeltrans-warp(金属の表面を変色・湾曲させた作品)の2シリーズより最新作を発表いたします。meltransシリーズの過去作品は 田中真吾のHPにてご確認いただけます。
https://shingotanaka.net/work/meltrans/

深澤伊穏は陶芸作家。生まれ育ったオーストラリアの自然に魅せられ、波浪の浸食により形成される海食崖など、人の手では成し得ない自然の織りなす造形美を、温度や湿度の影響を受け、人力では操れない 火(窯)で 土を焼き 釉薬をかけて創り上げられる作品に投影します。本展では主に「On a Rock」シリーズの最新作を展示いたします。
深澤伊穏のHPはこちらです。
http://ionfukazawa.com/home

田中・深澤 両氏の制作に欠かせない「火」の特性をどう活かし、どのように表現してゆくのかに着眼いたしました。
どうぞお楽しみ下さい。

eN arts


【statement】

紙や木材の炭化、石油製品の液状化、金属の膨張と酸化など、この世界に存在するすべての物質は、火と接することによりその姿を変化させる。本シリーズでは、その変化を作者によって意図的に反復・積層させることで質感や状態を強調して提示している。

【出展作品について】

〈meltrans-warp〉シリーズでは、熱による膨張とステンレス独特の炎色反応を活かし、バーナーで繰り返し両面を炙ることで湾曲するラインを表出させている。 対して〈meltrans-melt〉シリーズでは、火によって収縮・溶解するビニールを積層させることで、溶けていく形の変化に委ねながら構造を決定している。

田中真吾

この展示の作品は陶磁器の素材感を通して人新世(じんしんせい/ひとしんせい)に生きている中で自然との関わり方を模索しているシリーズです。自然と人工的、作為と無作為とのバランスを窯の焼成によって表現しています。

深澤伊穏

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

ギャラリー16 galerie16

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岩村伸一 展


2024.10.1(火) 〜 10.12(土)

 

岡留 優 個展
「無料セミナー」"Free Seminar"


2024.10.15(火) 〜 10.26(土)

日本の就職活動における「新卒者一括採用」という慣習は、スキルや経験を問わずに、求職者(学生)の「ポテンシャル」によって判断を行う独特な採用システムです。

この採用システム〜学部3回生ごろから就職活動を始め、4回生の夏〜秋にかけて内定(内々定)が決まり、4月に入社!というおおよその流れ〜に合わせて、社会の価値観の一部が形成されていることは、日本に暮らす皆様にとっても実感がございますでしょう。

現代の日本文化を形成するこの強固なシステムが、私たちの意識や行動にどう反映されているのか、また、これからの就職活動をどう考えていくべきか、「無料」の範囲内で、なんかいろんな資料とか参考にしながら、展覧会の形式を借りたセミナーを開催いたします。

いや、セミナーの形式を借りた展覧会か…?どっちでもいいのですが、そういう感じのなんかを開催します。

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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井口真理子
「意識の永遠-永遠の一瞬
Eternity of Consciousness - Eternal Moment」


"覚醒 awakening" 2024
acrylic on canvas
970mm×1303mm

2024.9.25(水)~ 10.13(日)
13~19時
休廊日:9.30(月)・10.1(火)・7(月)・8(火)

2年ほど前、生まれ育った京都から、福岡県の離島へ移住した。
神守る島、宗像大島。古代からの信仰の地。
離島での、恵まれた暮らし。
日々の制作、畑、動植物たちとの交流。
島の人々の、あたたかい心。
世界の片隅に佇む、ユートピア。
自宅から歩いてすぐ、海が広がる。
海岸沿いを散歩する。眼前に広がる波。
ぼんやりと波の行方を見つめる。
波は、宇宙を、あらわしている。
波は、人生を、あらわしている。
時に繊細に、時に大胆に、絶えず動いている。
波と波がぶつかり、果てしない新たな波が生まれる。
人と人の、出逢いのように。
宇宙は、私たちの意識の波がただよう海だ。
その意識は永遠にして、打ち上げられたひとつぶの一瞬に、私たちは生きている。(井口真理子)

 

フィリピンの現代作家による
「日常と崇高の記念碑」
artists from the Philippines
"Monuments of the Mundane and the Sublime"


フアン・アルカセラン


マリアノ・チン

2024.10.30(水)~ 11.24(日)
13~19時
休廊日:11.5(火)・11(月)・12(火)・18(月)・19(火)

京都市「Arts Aid KYOTO」補助事業 Kyoto City "Arts Aid KYOTO" subsidized project

この彫刻展は、私たちの周囲で発見され、最終的には記念碑規模の廃棄物として蓄積されるありふれた日常の物体を変容させることに焦点を当てています。彫刻は、解体現場や建設現 場から出た瓦礫や、購入または発見された一般的な物体からインスピレーションを得ています。
興味深いことに、フィリピンは国内製造業が不足しているため、世界中から不用品の輸入受け入れ国となっており、その中で日本は中古品の最も人気のある供給源の一つとなっていま す。芸術品として新たに生まれ変わったこれらの人類学的産物は、消費と浪費に対する私たちの態度についての弁証法的言説とみなすことができます。この展覧会の背後にあるアイデ アは、これらのありふれた物体がその機能や本来の目的を欠いて見られ、その規模と場所の特異性を考慮した記念碑的な芸術として提示される方法を再解釈することです。
この展覧会に参加するアーティストは、展覧会のテーマに関連した作品を制作してきたフィリピンの多分野の著名なアーティストであり、パブリックアートと記念碑性の主題に対す る想像力豊かな見解を紹介するために厳選されました。

JUAN ALCAZAREN フアン・アルカセラン / MARIANO CHING マリアノ・チン / YASMIN SISON ヤスミン・シソン / VERONICA PERALEJO ヴェロニカ・ペレホ / CHIRISTINA QUISUMBING RAMILO クリスティーナ・キサンビン・ラミロ / REG YUSON レグ・ユソン

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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SPECIAL EXHIBITIONS
「聞く/聴く:探究のふるまい」
ジェン・ボー、西尾美也、フェムケ・ヘレフラーフェン、柳沢英輔、共同研究「わたしたちのまとうもの——装い、音、環境をめぐる考察と実践」


ジェン・ボー


西尾美也


フェムケ・ヘレフラーフェン


柳沢英輔

2024.8.24(土)〜 10.14(月)
休館日:月曜日
9.16(月・祝)、9.23(月・振休)、10.14(月・祝)は開館、 9.17(火)、9.24(火)を休館

主催:京都市立芸術大学
企画:藤田瑞穂(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAチーフキュレーター/プログラムディレクター)

日本語の「きく」という言葉は、さまざまな意味を持っています。音や声を耳で感じること、受け入れること、尋ねること、耳を傾けること。また、聴覚に限らない感覚を働かせて識別することもまた、「きく」の持つ意味の一つです。そして、いずれの「きく」も、情報を認識し、それを受け止めるという点で共通しています。その情報をもっと知ろうとするとき、「聞く」は「聴く」へと変化するのです。それは「探究」のはじまりであり、情報の送り手と受け手の間の関係性が深さを増していくことのあらわれでもあります。

本企画では、こうした「聞く/聴く」を起点とする探究から生まれる芸術実践に注目し、そのあり方と可能性について探ります。
まず、展覧会は美術家・ファッションデザイナーの西尾美也、音文化研究者・サウンドアーティストの柳沢英輔と本展企画者による、装いとコミュニケーションのあり方を広義的に捉え、音や環境との関係性から分析するための共同研究「わたしたちのまとうもの:装い、音、環境をめぐる考察と実践」に関するセクションからはじまります。ここでは、当研究テーマにリンクする西尾・柳沢の作品に加え、京都市立芸術大学と東京藝術大学の学生によるアクション・リサーチなどの研究プロセスの展示と、誰でもこの研究に参加できる実験エリアを展開します。

また、「聞く/聴く」に関連した学術的な芸術実践の海外での事例として、アーティストの研究を支える新たな博士課程制度「Creator Doctus」を修めたオランダ拠点の作家、フェムケ・ヘレフラーフェンによる、声、予測、AI、病気、コミュニティと死の間の複雑な関係を取り上げた近作、そして香港拠点の作家、ジェン・ボーが生物多様性と土壌生態学、植物の適応研究を専門とする二人の科学者と協働した作品シリーズを展示します。また会期中に、ジェン・ボーが2023年3月に京都で実施したトークシリーズをウェブサイトにて公開します。

これらの新たな「知」を拓こうとする「探究」としての芸術実践との出会いが、それぞれの「聞く/聴く」を深める場となることを願っています。

京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学 C棟1F Tel:075-585-2010  休廊日:月曜日

MORI YU GALLERY 京都

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小栁仁志
placebo


地平線
2024年
60x180cm

2024.9.14(土)~ 10.20(日)

9月14日(土) - 10月20日(日)まで、小栁仁志「placebo」を開催いたします。

突飛なモチーフの対極として主に風景をテーマとして制作しています。画面の構成要素も含め、引き算の作業が多いのですが、そこに私の感覚を忍ばせています。それが偽薬のような効果を発揮してくれやしないだろうかと考え、今回の展示タイトルは「placebo」としました。

小栁仁志

小栁は、過去に語っています。「本来、風景を描く目的は再現または記録でしょうか。私は風景画を描いています。しかし風景を描いているのではありません」と。

小栁の作品を最初にみた時、私は画面に吸い込まれるような感覚を持ったことを思い出します。非常にミニマルなものと情緒的なものが混在していながら、ミニマルな世界へと行き過ぎないこの極みをつくれる作家。2つの世界の間にある線であり、線で無き境界をつくるべく、小栁は、水分の多い絵の具を塗り込み、重ね、染めるかのように描きます。私は、全くのフリーハンドで生み出される地平線を前にして、今までみたこともない世界の広がりとともに、一つの極みたる直線に魅了されてきました。

海や山や湖、空、建物や岬、オブジェが画面全体に溶け込みつつ、ふとした違和感をともなって描かれています。なんとも言い難いこの感覚は、実物をご覧いただくことでしか体験し得ないと思います。

小栁の約4年半振りの個展を是非ご高覧ください。

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1F〉
杉田 徹 作品展
Saturated State(飽和状態)

2024.10.8 (火) ~ 10.13 (日)

2019年の展覧会から5年ぶりの日本での展示です。この間にコロナ禍が生活や教育の方法を大きく変えました。私も母を亡くし、日本が更に恋しくなりましたが、変わらずカリフォルニアの短大で教職に携わりながら制作発表を続けております。アメリカでも日本でも、私が目を向けるものは光と影が創り出す空間です。そしてそこに光が当たっているのは、飽和状態にあるものだと気が付きます。表面のテクスチャーや色合いに、長い時間の経過や、何世代もの人々の生活の営みが何層にも重なって見えます。それが限界に達して今にも崩れ落ちると同時に、解放され次の段階に移行するエネルギーを溜めているように思えます。Saturationは色の彩度という意味もありますが、飽和するという意味もあります。無彩色の世界でも濃厚な表現ができると信じ、版画のメディアを通してモノクロームと色彩の間を行ったり来たりし続けています。

 

〈2F〉
吉川文代 個展
Shape of Akasha アカーシャの形

2024.10.8 (火) ~ 10.13 (日)

宇宙のあらゆる出来事、思考、感情のすべてが記録されるという「アカシックレコード」が宇宙のどこかに存在すると言う概念があります。この神秘的なレコード、アカシックは、空やエーテルを意味する「アカーシャ」に由来し、宇宙の基盤となるエネルギーを表すといいます。もしそのような記録があり、そしてそれを形で捉えるならば、どんな形をしているのでしょうか。そんな想像を膨らませながら、私は墨と水が紙の上に織りなす形にインスピレーションを受け、「アカーシアの形」というシリーズを制作しました。このシリーズは、禅の思想「天地同根」やネイティブアメリカンの「All is One」という言葉が示すように、すべてのものが一つの根で繋がっているという考えにも基づいています。
この展覧会では、この新作「アカーシャの形」シリーズを中心に、共有された記憶や思想、そして対立したり交わらずにいるもの同士でも、共有し、理解し、協調して共に生きることへの思索をテーマにした作品を発表します。

 

〈1F〉
谷 なつ子 展(ミクストメディア)

2024.10.15 (火) ~ 10.20 (日)

 

〈2F〉
上杉 尚 展
-鏡-(水彩 他)

2024.10.15 (火) ~ 10.20 (日)

 

〈1F〉
海野厚敬 展
図鑑(新制作協会会員)(油彩・ミクストメディア)

2024.10.22(火) ~ 10.27 (日)

蛹という特有の形態を経て成長する「完全変態昆虫」が登場したのは今から約2億8千万年前。この休眠状態とも言える進化が、地球上で長く昆虫が繁栄できた要因とも言われています。
蝶にいたっては、蛹内部で細胞は一旦溶け、再び成虫のパーツが生成されるという神秘性も備わっています。
時間が積み上げられ形成された「結果」と、未だ解明できないでいる「不思議」。
それらが混ざり合う世界を私は描き記しています。

 

〈2F〉
「想・現・画」展 ~出逢いはNY~
(ニューヨーク在住日本人作家の平面・立体)

2024.10.22(火) ~ 10.27 (日)

浅沼明子/岡本泰彰/阪口奈津子/Michiko

 

〈奥庭展示〉
松本誠史展 新塊人と塊獣

2024.7.4 (火) ~ 12.22 (日)

「侵蝕と再生」をテーマに作品を制作。主にセメント、モルタルをはじめ石膏、樹脂なども扱う。 表面には指の跡を積極的に残し、外側から刮ぎ取ったへこみと、内側からの圧力による盛り上がりを造形の要素として取り入れたプリミティブでユニークな形態を生み出している。近年、架空の未来を描いた「地中宇宙塊」シリーズを発表し、立体のほか、ドローイングや動画を使って表現の幅を広げている。本展はシリーズ第四章となる。

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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ニュイ・ブランシュKYOTO 2024
「偶然性の美学 - Life is what happens to you
while you are busy making other plans」


©Fabiola Burgos

2024.9.11(水)〜 10.27(日)
ギャラリー南: 9.11(水)~9.23(月)
和室「明倫」: 9.26(木)~10.27(金)

主催:京都芸術センター
共催:関西日仏学館、ヴィラ九条山

アーティストや職人は、偶然性と「交渉」している。

本展でリアルタイムに制作される作品は、アーティストや職人たちのそうした特質を物語っています。素材の性質、自らの魂、経年変化、アクシデント、コンテクストの変容、生の予測不可能性——そうしたものたちとめぐり逢う喜びを、アーティストや職人たちは見せてくれるのです。

本展は、「transmission」をテーマとする「ニュイ・ブラシュKYOTO2024」 の一環として、アーティスト、職人、キュレーターがコラボレーションする展覧会です。アーティストがキュレーターに作品制作の指示を出し、日本の職人がそのノウハウを伝授します。

本展では、会期中、トークやパフォーマンス、アクティビティ、茶会、レセプションなど、様々なプログラムを実施します。ぜひご参加ください。

*関連イベントについては、hpでご確認ください。

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

ギャラリー・パルク Gallery PARC

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木村亜津・冨田秀一郎・前川紘士
滞留
STAGNATE


2024.8.24 (土) ~ 9.15 (日)
13:00 ~ 19:00 水・木休廊

主催:滞留展プロジェクトチーム
協力:Gallery PARC、ファンダメンタルズ プログラム

「滞留」は、美術作家の木村亜津と前川紘士、生物学者の冨田秀一郎による自主企画展です。本企画のメンバーは、2021年からの3年間、科学者と美術作家の交流を促すプログラム「ファンダメンタルズ プログラム」に参加した際に出会い、木村と冨田、前川と冨田のそれぞれがペアを組み、個別に交流を重ねてきました。交流のペースや内容はそれぞれのペアで異なりますが、手探りのやり取りの中から少しずつ他者と共有できる/してみたいと思う断片が生まれて来ています。

展覧会タイトルの「滞留」とは、本企画を表す言葉として3者が共通して適っていると捉えた言葉です。英語に訳した“STAGNATE”には、”停滞”や”淀み”といったネガティブな印象を与える意味もありますが、元の流れから一旦距離を取り、アイディアやイメージを漂わせることは、新たな想像や実践を育む機会にも繋がります。本展では、それぞれの交流から生まれたものを来場者と共有すると共に、通常のスピードでは流れ過ぎて行ってしまうものを一時的に留め、留まったもの同士の邂逅や新たな相互作用が生まれる事を期待しています。


Statement

私の世界を球とした場合、私は対象と向き合った時に円が重なる場所はどこだろう、重ならなくても触れる接点のような場所はどこだろうと考えます。対象を俯瞰で見たり、ぐっと距離を縮めるなどして観察を行い、また同時に、作品として形にすることで接点を探ってきました。今回の対象は昆虫であると同時に生物学者の冨田さんでもあり、どうすれば彼らと接することができるかを、実践的かつ具体的な方法で探ってみました。

木村亜津

私たちが様々な生命現象と向き合ったときには、あらゆる階層で「擬人化」をして理解しようとすることに気づいた時に、私には「他の生物と意思疎通ができるのか(出来るとすればどうやって)」という根源的な問いが生まれました。しかしながら芸術家の皆さんとの交流を通じて感じたのは、人間同士でもその手段·方法は必ずしも保証されない、ということでした。開き直って全ての生物わけへだてなく「感覚共有幻想」として楽しむことにしました。

冨田秀一郎

生物学者の冨田さんとの交流は、お互いの「捉え難さ」が、出発点であると同時に交流に取り組む際の動機でもありました。様々な方法を通して、お互いの興味が動くポイントを探す”炙り出し作業”を続けています。 今回は、これまでの交流の中で、言葉を用いずに行った”もの”のやりとり「模型の交換」を並べます。また、身の回りの生き物についての記述の整理やアプローチをこの機に進め、今後の活動に還元出来る経験を増やしたい、と考えています。

前川紘士

■関連イベント1 「滞留トーク①」
日時:8.24(土)15時〜16時
定員:15名(申込不要/先着順受付)

■関連イベント2 「滞留トーク②」
日時:9.15(日)15時〜16時
定員:15名(申込不要/先着順受付)

京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング2階   開廊時間:13時~19時 休廊日:水・木曜日 

GALLERY TOMO

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Aleatoric composition
(グループ展)

2024.10.4 (金) ~ 10.19 (土)
日月火曜日休廊
営業時間 12時→18時

出展アーティスト:
家山美祈、玉井佐知、藤田薫、雪寧アキラ

アーティスト4名によるギャラリーでのグループ展示を企画。
平面、立体の規格の混在、全く素材からコンセプトも異なるアーティストたちの偶発的な共存。


この度GALLERY TOMOにおいて、5年ぶりとなるグループ展を企画しました。

その間、予算の関係もあり取扱いアーティストを絞って集中したプロモーションを心掛けてきましたが、このたった5年間の間でも社会のとてつもなく早い変容、常識が次々に更新されていく様、自らが年をとっていくことも改めて実感しました。

またアートフェアや百貨店など外部での展示が増え、人の出入りも多くなっていく中で、ギャラリーの硬直化した部分も気になりました。プライマリーのアーティストの作り出した作品が、どのようにすれば社会との関係性の中で根付いていくか様々な考察をしてきましたが、改めて外からの血を入れることの必要性を感じ、取り扱わせていただくアーティストを拡げることとしました。

家山美祈による陶磁とガラスの補完し合う素材の関係性。有機的でありつつ無機質でもある両方の素材の特性が絡み合い、形を為す様は、世界に遍く存在する様々な衝突が実は解決可能であると思わせる。

玉井佐知による型染を用いた「人間」をテーマとした平面作品。こちらも孤独では存在し得ない命を表したもの。自己と他者との関係性の中で生きる命を動感ある描写で描く大作。

そうした命が自然のなかでサーキュレーションしていく、そして凛とした気品ある女性の美しさを形の中にとどめる藤田薫の乾漆彫刻。

雪寧アキラが油彩を織り交ぜて描く、和文化の伝統的なモチーフ・表象。神をも導きながら街中に喧騒をもたらし人々に疎まれるカラスの寂寞した個性。

今回、ギャラリーの空間を楽器と見立てて、この4名のアーティストの作品を並べます。

異質性の同居によって生まれるリズムや物質感、反響を楽しむ展示です。特にきれいな調和を狙うわけではありません。

ただ、青山がこれまで出会ったアーティストの中から直感的に選んだアーティストの作品、それらが異なる素材であっても単独ではなく複合されることによって表れるポテンシャルを感受して、また京都に生きる、または縁を持つアーティストの確かな実力を構成したいと考えるものです。

GALLERY TOMO
青山知相

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月・火曜日

KUNST ARZT

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山口遼太郎 個展
灯り 微かにかぜ


2024.10.8(火)〜 10.13(日)

KUNST ARZT では、山口遼太郎の初個展を開催します。
山口遼太郎は、繊細で、詩情豊かな 陶芸作品を生み出すアーティストです。
日常に溢れる小さなひかりをモチーフに、 静かな場所にキラッと何かが光る場面や風景を 表現した連作「そら ひかり 」(2024)、 細さの限界を楽しむように、ハリガネのような形状で、 微かなきらめきを表現した連作「star practice 」(2022)など、 これまで連作という形で、一つのタイトルが 複数の作品に付けられてきました。
本展では、知らない記憶、異国情緒、オールゴールのような 懐かしさといった断片(陶片)をつなぎ合わせる構想です。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<アーティスト・ステートメント>

自分の中にある物語の断片や日々の思いがけない瞬間や 風景、思いついた秘め事を机に向かい記録するように造形する。
陶土の可塑性や焼成によって起こる反りやヘタリを用いた 即興的な造形や、陶器の危うさから感じる儚さ繊細さといった印象を、 自身のテーマと組み合わせた作品制作を行う。
陶器らしい表情と壊れそうで繊細な造形によって、 物質感がありつつも浮遊感や軽やかさを纏った作品を制作している。
陶土を叩いて伸ばす。乾燥で陶土が反る。
顔料を混ぜ込んだ化粧土を粘土の板に何層も塗り重ねる。
小さく繊細な造形物を陶土で作り泥漿でくっつける。
そのような即興的な土とのやりとりから生まれ る新たな造形やモチーフの捉え方を期待している。
また自分の中の絵画的イメージを立体に起こす際、 立体と平面の感覚を行き来するような造形を行う。
遠景と近景を意識しながら、作品を近くで見た時に起こる、 小さな世界が急に目の前に現れるような 没入感が生まれる造形を行っている。

 

山里奈津実 個展
軸索


2024.10.19(土)〜 10.27(日)

KUNST ARZT では、昨年に引き続き7度目となる 山里奈津実の個展を開催します。
山里奈津実は、金を用いた表現の研究と実践をベースに、 光や命を表現する日本画アーティストです。
本展は、光ることをメインテーマに、 燕子花図屏風の箔あしや剣鉾をモチーフとした 作品群で構成されます。
これまで個展毎に、光っている体の部位が 移行しているイメージで展開しており、 本展覧会タイトルは、脳の神経細胞のひとつです。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<アーティスト·ステートメント>

私は「自分が今住む世界に対する好奇心」を 金という素材を介して表現している。
古来、聖なるものを描くときに用いられる 金の目的は「光」だった。
2016年、卵子は受精の瞬間にたった一度だけ光る (亜鉛のスパークが生じる)と 科学誌Scientific Reportsにて発表された。
私たちは、姿形が形成される 一番初めのその瞬間に光る。
人間は、科学が発達するもっと前から、 生命誕生の瞬間には光が常に存在していたことを 無意識に気付いていて、輝く素材である金が 絵画に長く用いられてきたことと、 どこかでつながっているのではないだろうか、 と根拠のないことを考えている。

 

前田真喜 個展
グッズ・バイ


2024.10.29(土)〜 11.3(日)

KUNST ARZT では、2年振り、8度目となる 前田真喜の個展を開催します。
前田真喜は、ポップで暖かみのある “思考のカタチ”を生み出すアーティストです。
これまでも日常的に見慣れたモノの 違う表情を引き出してきました。
本展では、お菓子の空き箱など、 消費するものの傍らにあるものをモチーフにして、 カーブミラーなど屋外のなんでもない人工物の カタチと重ね合わせる構想です。
私物と公共物、そしてスケール変換を通して、 既視感を揺さぶられてください。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<展覧会コンセプト>

トイレットペーパーや食品ラップが巻かれていた芯材や、 フルーツにかぶさっていたアミアミ、綿棒を支えていた 台紙などなど、使われたり食べられるもののかたわらで ひそかに存在していたものたちが残されて呆然と転がっている。
その飾り気のないかたちがひとつひとつ起き上がり組み立っていき、 たちまちイメージの中を自在に行き交うのを想像する。

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー恵風  Gallery Keifu

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*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。

 

〈1F+2F〉
篠原涼子 個展
Une promenade


2024.9.24(火)~ 9.29(日)

毎年夏に行くフランス南西部の自然豊かな風景を多く描いています。
水辺で遊んだり休憩したりする人々を見ていると、人々が自然と一体となっているように見えます。
その情景は純粋で透明感を持ち、時間が止まったようです。このような風景を見ると幸せを感じ、絵にしたくなります。
日本では5年ぶりの個展です。自然の中を散歩しているような展示にしたいと思います。是非お越しください。(篠原)

京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日

2kw gallery

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佐川晃司 展
絵画意識
Painting Conscious


2024.9.28(土) 〜 10.20(日)
月・火・水 定休 13時―19時(最終日は17時終了)

◆対談 いずれも17:30 〜
第一夜 10.12(土)「絵画について語る」
    佐川晃司 x 金子さん
第二夜 10.13(日)「絵画と生を肯定すること」
    佐川晃司 x 有木宏二氏

滋賀県大津市音羽台3-29-1 TEL:090-5241-8096 休廊日:月・火・水曜日

Gallery G-77

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Yasuyo
ルビーのようなジャムと青空と


2024.10.1(火) ~ 10.6(日)
11:00 ~ 18:00 (月曜定休)

今回のYasuyoによる個展「ルビーのようなジャムと青空と」のダイナミックなコレクションでは、Yasuyoがアクリル絵具を用いてキャンバスや紙の上に色彩豊かで多様な質感を描き出し、相互作用を探求しています。彼女の作品は、即興性と計算されたジェスチャーが融合し、日常生活の本質を捉えるリズミカルな流れを作り出しています。

Yasuyoは、日常の中にある非日常的な要素への深いつながりを表現しています。彼女の作品は、ルビーのようなジャムの活気あるエネルギーと青空の広がりのような、微妙で予期しないコントラストを捉えています。彼女のアートを通じて、心を揺さぶるインスピレーションとリズムを伝え、観客が五感や記憶を通じて世界を体験することを促します。各作品は、今この瞬間に生きる奇跡を反映し、人生の儚くも美しい瞬間を祝福しています。

Yasuyoの独自のスタイルは、鮮やかな色彩の選択と抽象表現において際立っています。濃厚な色合いと柔らかい色調を組み合わせ、秩序と自発性のバランスを創り出しています。力強い筆致、流れるような線、そして層を成すテクスチャーがインスピレーションの瞬間を呼び起こし、各作品の背後にある感情の深さを観客に探求させます。この展覧会は、Yasuyoが日常の中に見出す美しさとリズムを観客に発見させるものです。

京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日

現代美術 艸居

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<艸居、艸居アネックス>

 

梅津庸一+シルヴィ・オーヴレ
「シルヴィとうめつ。おばけやしき?」


梅津庸一&シルヴィ・オーヴレ
《緑の網》2024
紙にクレヨン、アクリル、モノタイプ
H78.2 × W40.7 cm
写真:今村裕司
画像提供:艸居


梅津庸一《沼地で雨宿り》2024、陶
画像提供:作家


シルヴィ・オーヴレ
《Sunny Beach》2023、
陶、プラスチックストロー
H48 × W33 ×36 cm
写真:今村裕司
画像提供:艸居

2024.9.19(木)〜 11.13(水)

艸居(祇園本店)と艸居アネックス(河原町二条)では、パリ在住の美術家、シルヴィ・オーヴレと梅津庸一による展覧会「シルヴィとうめつ。おばけやしき?」を開催いたします。

現在、国立国際美術館にて開催中の特別展「梅津庸一|クリスタルパレス」と同時開催となる本展では、美術館やギャラリーなどでの行われる整理された展覧会とは異なり、観客がまるで「おばけやしき」を訪れているかのような楽しい空間を目指します。とはいえ、遊園地にある娯楽施設としての「おばけやしき」のように子供から大人まで幅広い層が楽しめるものにはなり得ないでしょう。それでも「おばけやしき」を念頭においたのは美術における観客とはどこにいるのか?、そして美術展における興行的性質を問い直すためです。

本展では、梅津とオーヴレそれぞれの作品をはじめ、初となるコラボレーション作品も展示いたします。本展のキービジュアルはオーヴレがパリのアトリエで途中までつくった作品を郵送し梅津が仕上げたものです。先手・後手、介入度を試行錯誤しながらさまざまなレベルで「共作」が生み出されることでしょう。制作のプロセスに揺さぶりをかけ、さらに「作品は個に帰属するのか?」「作品をつくると展覧会をつくるの違い」など一筋縄ではいかない試みがなされます。

これまで梅津は、日本における近代美術の展開とその末尾に位置する自分自身の関係を探求するところからスタートしました。近年の梅津のアプローチは多岐に渡り、ドローイング、絵画、映像、私塾の運営、展覧会のキュレーション、非営利ギャラリーの運営、文筆業など様々な領域を横断しながら「美術とは何か」、「作ることは何か」と問います。2019年からは陶芸、2022年からは版画を制作しはじめ、より幅広い視点から美術を捉え直そうとしています。

オーヴレは絵画からキャリアをスタートさせ、その後はファッション、彫刻、陶芸と表現の幅を広げてきました。絵を描き始めたのは10代の頃で、作品に美術としての要素、彫刻、陶芸が追加されたことを除けば、彼女の作風はこの20年間変わっておらず、このことは注目に値します。一般的にはあまり組み合わされない素材の組み合わせを特徴とし、日常的に世界中で使われている箒や、浜辺で見つけた木々やプラスチック、日常生活を通して出会う美しいと感じた古びたおもちゃなどの素材と陶芸を組み合わせ、紙芝居、イタリアの仮面を使用する即興劇、コンメディア・デッラルテのキャラクターを引用するなど、オーヴレらしい知的でユーモア溢れる世界観を作り出します。

両者は生まれも普段活動している環境も全く違いますが、互いの活動や作品に興味を持ち本展が企画されることになりました。
一見すると2人の作品には共通点がありませんが「彼岸と此岸のあわい」に作品が成立しているとは言えないでしょうか。

艸居:京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:10:00AM- 6:00PM 休廊日: 日・月曜日

艸居アネックス: 京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F Tel: 080-9745-8452 開廊時間:1:00PM- 6:30PM
休廊日: 日・月曜日

京都 蔦屋書店

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<6F ギャラリー>

 

石黒 昭 個展
「秋吉台のカルスト台地を映し撮る
Cupturing the Karst Plateau of Akiyoshidai」


展示イメージ

2024.10.12(土) ~ 10.29(火)

主催:京都蔦屋書店
協力:レントゲン藝術研究所準備室

石黒昭は長年内装仕上げ業の職人として活動した後にアーティストへ転身し、近年では「地質学的時間を景色としてとらえる」という考えに基づいた”GRAVITATIONAL FIELD”や”Marblesque”といった大理石絵画シリーズを通して層序の表層へ着目した絵画作品を主に制作、国内外で発表しています。 本展では、“Sunlight”と“Moonlight”の2つのセクションで構成された新作、カルスト(Karst)シリーズの“Sunlight”に焦点を当てて、石黒がここ数年間に渡りリサーチしてきたカルストをテーマにした新しい試みである写真と立体からなる実験的な作品を展示します。秋吉台のカルスト台地を舞台に撮影された巨大な写真が会場の壁面を覆い、床面に擬似石灰岩を配置することにより現地を再現しています。

【アーティストステートメント】

山口県美祢市秋吉台のカルスト台地を写し撮る

カルストは雨水や土壌水に大気中の二酸化炭素が溶け込み弱酸性となった水によって石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が溶食されてできた地形です。また大理石とは学術的には「石灰岩がマグマの熱を受けて再結晶した結晶質石灰岩」のことを指しますが、石材として模様が綺麗な非変成の石灰岩の呼び名にも使われます。それらは一般的には石材として切り出され、研磨された商品の名称だと私は認識しています。 2023年5月に初めて秋吉台を訪れた際に地表に現れた幾つもの石灰岩が地下では大きなひとつの石灰岩の塊であることに私は興味を持ち、そして稜線の彼方まで続くゴツゴツした大地に立つ私は虫の目線で地球の表層を見ていることに気が付きました。

私はジオパークの解説員に美祢市周辺で採れる大理石の中でも希少な“淡雪”という銘柄の大理石を見せていただきました。以前は建材や土産物として加工され使われてきたそうですが、現在では国定公園として保護されて外部に持ち出すことが出来ません。そこで私は土産物のように磨かれた秋吉台の石灰岩の擬岩を作ってみることにしました。

“Sunlight”は巨大なロールキャンバスにプリントされた風景写真を壁に掛け、床には擬似石灰岩を配置します。巨大な風景写真に囲まれることで生じる臨場感と地表から露出したように見える擬似石灰岩は鑑賞者が立っている場所の地下に巨大な石灰岩が埋まっていることを想像させます。

“Moonlight”では床に配置された擬似石灰岩と写真の中の同じ形をした石灰岩の画像を重ね合わせた風景写真を壁にプロジェクションをします。暗室の中で照らし出された磨かれた擬似石灰岩は光を反射し鑑賞者を惹きつけますが近づくと彼ら自身の影により隠れてしまうでしょう。それは同様に現場の月明かりの下で私がそれを私自身の影で隠していることに気付いたという些細な出来事と重なります。そのわずかな時間会場のプロジェクターの光は月の光に変わり、鑑賞者は私の気付きを追体験することになるでしょう。

今回の展示では“Sunlight”に焦点を当てて秋吉台の景色を写真と立体、絵画を通じて抽象的な要素を風景として写し撮ることで表層の違和感へのアプローチを試みています。

石黒 昭

<6F ギャラリーウォール>

 

作田優希 個展
「留められた景色」


「衣手を折り返して会いにゆく」
2024

2024.10.14(月) ~ 11.10(日)

主催:京都蔦屋書店

作田優希は、京都を拠点に活動を続けるアーティストです。耳に残る言葉、昔聞いた物語や神話、小説・音楽などに綴られる馴染みのない言葉を出発点に、自分が感じた記憶の違和感や解釈を取り込んで絵画作品を構築しています。樹木や草花などの植物を主なモチーフとして描いており、伸びやかで律動的な筆致は、植物の生命力の力強さと作田のとらえた言葉や物語の広がりとが重なる、豊かな画面を生み出します。本展では、小説や万葉集で見つけた言葉をタイトルに用いた新作6点とエッセイを展示します。

【アーティストステートメント】

歪んで曖昧模糊な記憶の映像を、無作為に生長する植物のシルエットに託している。森、樹木が放つ印象はおぞましく不気味であると同時に、生命に満ちた瑞々しさも備えていると感じる。言葉にもあらゆる視点から捉えられる楽しさと危うさがあり、衝動的に抱いた感情を多数の色彩を用いて絵画の世界に繋ぎ止めていく。
今回展示する作品タイトルには、最近読んだ小説で見つけた言葉や日本最古の和歌集の万葉集で見つけた謎めいた単語、言葉を用いている。

作田優希

京都市下京区四条通寺町東入ニ丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
Tel: 075-606-4525 営業時間:10:00~20:00 (不定休)

美術館情報

京都市京セラ美術館
本館 北回廊1階
新館 東山キューブ

グッチ日本上陸
60周年記念展
GUCCI COSMOS
2024.10.1(火)-
12.1(日)



京都国立近代美術館

LOVEファッション
―私を着がえるとき
2024.9.13(金)-
11.24(日)


美術館「えき」KYOTO

岩合光昭写真展
ご当地ねこ
2024.10.12(土)–
11.17(日)


「京都府、伊根町」
©Mitsuaki Iwago


京都文化博物館

<4・3階展示室>
特別展
生誕140年記念
石崎光瑤
2024.9.14(土)-
11.10(日)



京都国立博物館

特別展
「法然と極楽浄土」
2024.10.8(火)-
12.1(日)



細見美術館

美しい春画
-北斎・歌麿、
交歓の競艶-
2024.9.7(土)-
11.24(日)


喜多川歌麿
「夏夜のたのしみ」
(部分)個人蔵
【通期展示】
*18歳未満入場禁止