◆展覧会についての最新情報は、各ギャラリーのサイトでご確認ください。

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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中原ちひろ 個展
「118夜の合掌団 」


《118夜の合掌団》
mixed media 2025

2025.12.13 (土) ~ 2026.1.31(土)
12:00 - 18:00 * 日月祝休廊
*2025.12.28~2026.1.5は冬季休廊
レセプションパーティー:12.13(土)15:00-18:00
*16:00-作家による朗読会

画家・中原ちひろについては、これまで、古今東西の美術や、漫画、アニメとの関連が指摘されてきた。たしかに、彼女の作品の具象性や、各キャラクターの愛らしさと親しみやすさ、美術史および現代視覚文化への造詣の深さを考えると、そのような観点でその絵画世界を解釈しようとする誘惑に駆られるのも、もっともなことと思われる。しかし、このように解釈することは、彼女の芸術世界に入り込む「入口」となってその世界を広げたとしても、決して「出口」になることはないだろう。その世界を見つめれば見つめるほどに、解釈に費やしてきた言葉が意味をなさなくなるような感覚も抱くのである。

中原の描く世界の奥には、創造主である中原自身の意図や制御すらも及ばない「なにか」がある。夢や現実を超えたこの場所は一体どのようなところで、われわれはそこで「なに」と出会うのだろうか。この世界の深奥に触れるためのひとつの鍵は、言葉による参照関係や解釈から一度離れ、そこに生きるものたちの声に、ただ静かに耳を傾けることかもしれない。

山田隆行 (東京国立近代美術館 特定研究員)

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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〈ギャラリー〉

 

小間size KOGEI 展


2026.3.17(火) ~ 3.22(日)

京都工芸美術作家協会はあらゆる会派の垣根を超え集まった、稀有な工芸作家団体です。
会員作家の分野は多岐にわたり、毎年開催される協会展はとてもユニークなものとなります。
2年前、”作家協会員の作品を紹介したい”という有り難い申し入れを画廊より頂き、小間sizeKOGEI展は始まりました。
昨年は参加画廊の数も増え、より盛況なものとなりました。作家協会の作家にとっては、作品発表のしやすい展覧会という位置付けになったと思います。
今年もこの流れを止めることなく、工芸美術の魅力をより多くの人に、またより身近に感じて頂けることを意図として開催いたします。

 

DO・KO・I・KU・NO
小沢智恵子


2026.3.24(火) ~ 3.29(日)

<作品について>

DO・KO・I・KU・NO
霧に包まれた中
方舟のゆくえ
どこへ行く
しっかり見つめる
足元
身体が漂い
頭も
どこいくの?
誰かが待つところ
光がみえるところ
(詩 小沢智恵子)

ギャラリーの窓越しに作品の一部を見て、すぐに「方舟」を連想した。中に入り、宙に浮かぶ繭型の船は、滅びゆく地球を捨て、他の天体に新天地を求める「方舟」の一種とも、あるいは、未知の生命の卵を宿した繭とも思われる。誰が乗っているかわからない宇宙船は、果たして新天地に着くことができるのであろうか。あるいは、その繭の中の卵は果たして、漂着した陸地で生命誕生の呼び声を上げることができるのであろうか。希望とは何か・・・・行く末の見えない不気味さが、この空間を満たしている。創作者は、「新しい光に向かって、未知の旅へ」と方舟に未来を託しているようだが。(評抜粋 Raymond 2025)
小沢の作品がまとう赤い色彩は、種子が象徴する生命の姿と、私たちの存在そのものを乗せて漂う「方舟」の在り方を、同じ起源を持つものとして意識の中で結びつけ、空間の中に舟が浮遊して不可視の地へ進んでいくイメージを、私自身に感じとらせたのだと推測される。(評抜粋 篠原誠司 足利市立美術館学芸員 2025)
過去から未来へと続く、時の流れを強く感じる、京都の地、そこに建つ1928 ビル、その中にある『同時代ギャラリー』。この空間こそ、私が創作する場所だと思っています。(小沢智恵子)

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

エンアーツ eN arts

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眼差しと指差し
山西 杏奈 個展


Breeze 2025 | トチ・釘
©Anna Yamanishi
Photo by Takeru Koroda

2026.2.1(日)〜 2.28(土)
開廊日時:上記会期中の金・土・日 12:00-18:00
月〜木曜日はアポイントメントを承ります。

何かを見て「指を差す」という行為は、幼児が言葉を話し始める前に最初に行うコミュニケーション行動だと言います。触る/掴む/舐めると言った身体的なアクションではなく、言葉を使った客観的な表現でもない、その中間にある「指差し」が持つ自分と世界との独特な距離感にとても惹かれるものを感じます。作品を作るとき、自分が対象の何を捉えたいのか、どのような形式を使って世界を見ているのか、それらをよくよく観察することで、タマネギの皮を剥くように違った世界が現れてくる楽しみがあります。もしかするとそれは幼児の「指差し」期に見た世界の透明な輪郭を、再び外側から再発見している喜びなのかもしれません。

私は大学時代は工芸科で漆工を学びました。漆は液体なのでそれを塗るための形が必要ということで、私は好きだった木を選び制作を始めることにしました。しかしその後、どうしても作った形の上に漆を塗ることはできませんでした。後から考えれば、形/表面という表裏一体の存在のどちらかに重きを置いて扱うことが自分にとって難しかったのだと理解しました。このような学生時代の経験がもとになり、形/表面の関係に関心を持ち今日まで作品を展開しています。世界の全ては表面しか見ることができないということ、そこに常に付随する存在/不在の問題について制作を通して考えています。

山西 杏奈


eN artsは2026年2月1日(日)より2月28日(土)まで、山西杏奈個展 「眼差しと指差し」を開催いたします。本展で山西は、作品を単なる立体物としてではなく、知覚のあり方そのものを問い返す場となるべく新作を発表します。

何を焦点として捉え、どのような形式によって世界を切り取ってゆくかを丹念に検討する過程は、完成形を目指す造形行為というよりも、認識の条件をひとつずつずらせていく試みに近く、結果として現れる作品は、明確な意味や象徴を誇示せず、見る者の理解が立ち上がる以前の段階にとどまり続けます。

漆芸科という工芸の分野における学びを背景に、山西は立体の構造と外観とを切り分けて扱うことの困難さに直面してきました。「形/表面を同等に扱いたい」という彼女の態度は、彫刻を自律した量塊として成立させる従来の方法論から距離を取り、造形を知覚の現象として捉え直す実践なのかもしれません。

山西杏奈の作品は、木彫=確かな実体であると同時に、余白を含み込んだ不安定な状態をも保持しています。私たちが世界を理解する際に、常に外側の様相に依拠する鑑賞者自身の前提や認識を疑問視し、浮かび上がらせる媒介として機能しているようにも見えます。

本展では、見ることの起点を問いながら、私たちが無意識のうちに信じてきた対象との距離感や知覚の透明性を揺るがす「『眼差しと指差し』という身振りの反復」を経験していただきたいと願っております。

eN arts

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

ギャラリー16 galerie16

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佐々木昌夫 個展
占拠


2026.3.10(火)〜 3.28(土)

底が抜けた世界で剝き出しを前に、立て籠もれ。引き籠もれ。
その不明の空間で拒絶の物質と非情の時間を、凝視できるか。

 

倉智敬子 + 髙橋 悟 展
「Topogram of Memory ‒ 呼吸の住処」


2026.3.31(火)〜 4.11(土)

Kurachi が空き地で何かを拾ってくるようになったのは、いつのころからか。
わざわざ遠くにゆくのではない。 拾われたものたちは、いつしか形をもつようになった。
帰る場所を探すためと聞いた。 行方知れずを人混みに探すように、見ず知らずの記憶を招き寄せるしぐさか。ふと面影が現れても … 。
本作《 Topogram of Memory̶ 呼吸の住処》は、見知らぬ記憶のかけらを迎えるかたちを取る。
机の下に広がる箱状の構造、土地から離された瓦礫からなる小さな住処、写真や影像、上と下、内と外、像と写像、それらの合間にこそ。 (ST)

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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MADE IN KYOTO
- Updating/Re-examining the relationship
between artists and the city –


電子案内状
木内貴志バージョン案内状1

2026.2.21(土)・22(日)・28(土)
   3.1(日)・14(土)・15(日)・20(金・祝)・21(土)・22(日)
開廊時間=各日13〜19時

京都≠古都
作品≠商品
京都の創作現場は、都市の変化や環境と関わりながら、更新/再検討を繰り返しています。
その生態系の中で、個々の作家が美術史を転換させてきました。
ギャラリーが企画する「密かな改革者」と期待する作家のグループ展。
出展者:木内貴志、キース・スペンサー、現代美術二等兵、中村敦、松本和子、吉田芙希子

常設コーナーでは、劉峻如、坂本優子、岩田智代、西村勇人、酒井一貴、近藤千晶、林葵衣、三嶽伊紗、鈴木昭男、Reg Yuson 松井利夫ほか、作家のマルチプルなどご紹介しています。

 

KG+
西村勇人
"Mounds 2025–26"


陶器千塚2号墳(大阪府堺市)

2026.4.18(⼟)〜 5.3(⽇)
開廊時間=各日13〜19時
定休日:月曜・火曜

このシリーズは、現代人の暮らしの傍らで、それとは無関係に存在しつつ景色のなかで交ざり合う古墳に着目して、歳月の積層の上に生きる人間のありようを現出させることを試みるものである。古墳は十数世紀前に権力者の眠る墓として象徴性も持ちつつ築造されたが、現在に至る過程で尊厳を保持されないかたちで毀損され、または都市のうちに埋もれ静安を保てなくなっているものが少なくない。ごく近年に文化財としての価値が認識され保護・保全の対象となってきたが、すでに進んだ都市化のために家屋・公共施設や公共インフラなどとの間に緩衝もなく墳丘が残る景観は、時間も意識も大きく隔たる人間の営みが隣り合う奇異な相をなしている。(西村勇人、1977年島根県生まれ)

京都市下京区筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:13時~19時 休廊日:HPにてご確認ください。

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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2026年2月16日(月)より5月15日(金)までメンテナンス・次回展準備のため休館いたします。

SPECIAL EXHIBITIONS
金氏徹平とthe constructions
「tower(UNIVERSITY)」


撮影:吉本和樹

2025.12.13(土)〜 2026.2.15(日)
休館日:12.15(月)、12.22(月)、12.27(土)-1.5(月)、1.13(火)、1.19(月)、1.23(金)-26(月)、2.2(月)

主催:京都市立芸術大学
助成:令和7年度 大学における芸術家等育成事業
協力:「TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学」
   プログラムC「創造と場の「演出」」参加者
   dot architects
   アートフロントギャラリー
   Yumiko Chiba Associates
コーディネート:
「TOPOS:まなびあう庭としての芸術大学」プロジェクト
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
企画:藤田瑞穂(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA チーフキュレーター/プログラムディレクター)

大小さまざまな孔の空いた抽象的な建築物と、そこに出入りするいろいろなものたちの活動を同時並行的に描き出す「tower」は、金氏徹平が20年以上にわたって取り組んできた重要な作品シリーズのひとつです。本学在学中に制作したドローイングに始まり、コラージュ、映像作品、舞台作品、と多様な形態で展開され、金氏の領域横断的な活動を象徴するものとなっています。本企画では芸術大学を舞台に、この「tower」のテーマのもと、創造活動と教育、学び、表現による世界とのつながり方、そして展覧会という場自体について、展覧会をつくるプロセスそのものを作品化することを通して思考します。

会期中に会場内でパフォーマンスなどのさまざまな活動が行われます。
詳細はHPにて順次公開いたします。
【パフォーマンス】
①2026.1.11(日)13:00–17:00
②2026.1.12(日)15:00–17:00
③2026.2.8(日)18:00–20:00(事前申込優先・定員あり)
④2026.2.15(日)13:00–18:00
(2025年12月8日更新)

京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学 C棟1F Tel:075-585-2010  休廊日:月曜日

MORI YU GALLERY 京都

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UNDULATIONISM Ⅻ
黒田アキ 小栁仁志 世良剛 浜崎亮太


2025.11.8(土)〜 11.30(日)
開廊時間:12:00 〜 18:00
休廊日:月・火・祝日 休廊

「UNDULATIONISM」は造語です。「UNDULATION」とは真っ平らでflatなものではなく「波のような動き」や「揺らぎ」を意味します。この単語は「undulate」という動詞からの派生語で、自然現象や音楽、心理的な状態や感情の起伏を表す場合にも使用されます。風などの要因により生み出される「UNDULATION」ですが、「NOISE」から生まれてきたものだと我々は捉えます。

「NOISE」という言葉は黒田アキの友人であるフランスの哲学者ミッシェル・セール(Michel Serres,1930-)の「NOISE」論に依拠します。中沢新一氏によると「NOISE、それは古いフランス語で「諍(いさか)い」をあらわしている。バルザックはこの古仏語の語感を利用して、「美しき諍い女 la belle noiseuse」という存在を創造した。しかし、ノアーズのさらに古い語感を探っていくと、異質領域から押し寄せてくる聴取不能な存在のざわめきのことを、言い当てようとしているのがわかる。不安な波音を発する海のしぶきとともに出現するヴィーナスの像などが、そのようなノワーズの典型だ。ヴィーナスは海の泡から生まれたとも言われるが、またいっぽうではその泡は男女の交合の場所にわきたつ泡だとも言われる。いずれにしても、それは世界の舞台裏からわきあがってくる不気味なざわめきにつながっている」(中沢新一『精霊の王』-第五章 緑したたる金春禅竹- より)、とあります。

黒田アキが名付けた『Noise(ノワーズ)』という美術雑誌(1985年5月発行の創刊号から1994年の18/19合併号まで全17冊発行)は、1985年に黒田が『デリエール・ル・ミロワール』誌を引き継ぐ形で創刊し、新しい美術誌のタイトルとして使われました。所謂、英語的なノイズと言われるものと「NOISE」は全く意味が違い、黒田アキはNOISEという言葉に意味を見出してきました。海から生まれるNOISEは黒田の青の意味の源泉でもあります。マチスやクラインとも違う、黒田の青はNOISEに起因し、青の根源を黒田は「風」のようなストロークによって波立たせ、絵画面上に「UNDULATION」を起こし、そこで縺れた線は様々なイメージを生み出します。

世良剛、小栁仁志、浜崎亮太の三作家も、こうした「UNDULATION」をそれぞれの思考、技法によって生み出します。

小栁仁志は、静かですが非常に微妙なストロークによって画面上の海を波立たせ、そしてまた空を棚引かせます。何重にも絵具を塗り重ね、一見すると淡くも深淵なる画面を描いていきます。彼の作品は決してミニマルなものではなく、その画面には小さくも持続性のある確実な揺れが存在しています。

世良剛は、とても優しいストロークにより、極めて透明感のある画面を作り出します。淡くもその浮遊感のあるイメージは常に漂いつつ、鑑賞者の記憶に着実に残っていきます。

浜崎亮太は、映像作家としてデビューし、近年はオブジェ作品を多数発表しています。マルグリット・デュラスに影響を受け、独自のコンセプトで作品をつくってきました。幼年期や日常の体験から科学論に至るまで広い範囲から着想を得て、オブジェの箱の中や平面に意味のレイヤーを作りこんでいきます。既製品を使いながらもアッサンブラージュの手法を用いることで、作品に隠された意味を幾重にも拡張し、映像の持つ時間のような波をつくりだします。

今回は四人の作家がそれぞれ独自の手法によって、「UNDULATION」という意味を提示してくれることでしょう。

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1F+2F〉
第4回 小間 size KOGEI 展
(京都工芸美術作家協会会員による小品展)

2026.3.17(火) ~ 3.22 (日)

京都の美術工芸界の活性化を目指し、参加 5ギャラリーを主催とした展覧会を開催いたします。
京都工芸美術作家協会は、あらゆる会派の垣根を超え集まった、稀有な工芸作家団体であり、長い伝統に裏打ちされた確かな技と時代を切り拓く斬新な発想で、京都の工芸界を牽引してまいりました。会員作家の分野は多岐にわたりますが、その多彩な作品を、身近な小品の形で、市内各所のギャラリーにて展示・販売することで、更に充実した京都の工芸美術の魅力発信に繋がると考えます。また、若手作家の発表の場を積極的に作り、有望新人の発掘と全体の底上げを目指して実施するものです。

*ギャラリーなかむら、ギャラリーマロニエ、同時代ギャラリー、生活あーと空間ぱるあーとで同時開催。

 

〈1F〉
日下部淑子 遺作展

2026.3.24(火) ~ 3.29 (日)

日下部淑子さんを偲んで
 — 廣田 政生(独立美術協会会員)
日下部さんは、大学の大先輩です。そのようなご縁もあり親しく交友させていただきました。一番の思い出は、2014年に京都市美術館において独立会員の日下部、秋口、木村、廣田の画友4名で、大作を展覧する機会を得、ご一緒させたいただいたことです。日下部さんと私の展示は209号室の広い空間で、互いの作品群が向かい合い刺激共鳴し合う贅沢な時を持たせていただきました。また画廊などでお目にかかると、師である須田國太郎先生の思い出や、欧州へ取材旅行に行かれた時のお話しなどを聞かせていただいたことを懐かしく思い出され、特にイタリアで出会ったオリーブの巨木をモチーフに作品化したいと、目を輝かせて語っておられた姿が強く印象に残っています。(続きはHPをご覧ください)

 

〈2F〉
ウォーターカラー・橋本真弓2026
橋本美術研究所 第15回 はるびの会展

2026.3.24(火) ~ 3.29 (日)

木々や草花、それらとともにある暮らし、身近な自然……心穏やかなスケッチの時間を大切に、少量の絵の具と紙と水と、簡素で和やかな画材の特性を活かした表現にこだわって1996年より制作を続けてきました。紙の白を生かし水が描かせてくれる慈しみの絵画、この本格的な透明水彩を、ウォーターカラーと呼び大切にしています。
知を愛し心豊かに安らぎを与えてくれる小品を、ご覧いただければ幸いです。

 

〈奥庭空間〉
楠井沙耶 個展
かかる木

2026.1.12(月・祝) ~ 6.14 (日)

木は根から離れたとたん、横倒しになります。これから加工されるのか、薪にされ灰になるのか、他の生き物たちに分解されるのか…植物は生と死のさかいに曖昧さをもつ生き物です。木が折れた後、あるいは切られた後、人はいつまでそれを生き物だと認識し続けることができるのでしょうか。そんな問いかけが私の中を巡っています。

半年間の展覧会期間中、根から離れて死んだように思える木を生物遺体と捉えてみます。そしてギャラリーの生きた庭木に立てかけて「かかる木」と呼んでみます。

この試みが人と他の生き物の関係について、あるいは人自身の生死の捉え方について、ささやかな発見の場になることを願っています。

楠井 沙耶

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<ギャラリー北・南ほか>

 

FOCUS#6
澤田華 個展
「まめによそ見する足」


2026.4.3(金)〜 5.17(日)

主催:京都芸術センター
協力:一般社団法人HAPS

京都芸術センターが、実績を積み重ねてきた中堅アーティストを個展形式でとりあげるシリーズ企画「FOCUS」。第6回は、澤田華による個展『まめによそ見する足』を開催します。

澤田は、写真、映像、音声、メモなど、自身が記録してきた多様な素材を用い、近年は主に映像をメディアに、ある事象をあえて過度に表現することで、眼前に存在しながらも、これまで気に留めていなかったものを意識化させる作品を制作してきました。

本展のタイトルには、【まめに=細かなところまで/頻繁に/律儀に/億劫がらずに】、【よそ見する=主要な道筋から逸れた部分にも、ふと感覚を動かし経験する】という、澤田の制作、そして生活における姿勢が表れています。
本展では、「漂うビデオ」シリーズの新作として、ゾンビ映画を投影するプロジェクターの光を頼りに、京都芸術センターの屋内外を歩き回り撮影した映像作品の新作などを紹介します。澤田の視線が向けられているのは、ゾンビ映画でしょうか。それとも、積み上げられたテープ類や忘れられた傘などでしょうか。

館内各所に配置された作品を、自らの「足」で移動しながら、視覚のみならずその他の感覚を通して経験することーー本展はこうした身体の「よそ見」を体験する場となります。

特定の信念や思想に傾倒しやすく、その偏りに気づくことが難しい現代社会において、本展の澤田の作品の鑑賞体験が、鑑賞者それぞれの日々の生活のなかに意識的に「よそ見」を取り入れるための契機となることを目指します。

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

GALLERY TOMO

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板垣旭 鄭由梨 二人展

2026.3.27 (金) ~ 4.11 (土)
12:00→18:00
日月火休廊

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月・火曜日

KUNST ARZT

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カンダ シンジ 個展
けもの道


2026.3.20(金・祝)〜 3.29(日)

KUNST ARZT では、2年振り6度目となる、 カンダシンジの個展を開催します。
カンダシンジは、自身の脳内世界を 細密描写を武器にシュールな世界観を 表現するアーティストです。
本展は、脳内世界にある「けもの道」で 出会う生き物たちを描き出します。
また、カンダシンジは、ポケモンカードの イラストレーターとしての顔も持っています。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<アーティストステートメント>

ある時ふと自分の中に不思議な道を見つけた。
その道の上には不思議な生き物ばかりが現れる。
それは子供の頃にテレビや 映画で見た怪獣たちの亡霊だろうか。
歳を重ねてもなお私の中で 存在感を増していく不思議な生き物たち。
それらが繰り返し行き交う場所は いつしか「けもの道」となり、私 の歩いて来た道と交差する。
今改めて私は、自分の中に確かに 存在するその道の上にしっかりと 目を凝らして立ってみようと思う。

 

中橋多恵子 個展


ダビデとサウル
2025

2026.3.31(火)〜 4.5(日)

KUNST ARZTでは、3年振り、2度目となる 中橋多恵子の個展を開催します。
中橋多恵子は、クリスチャンとして、 宗教との関わりを油彩やモビールを用いて 考察するアーティストです。
キリスト教のイコンを油彩描写し、 それをサンドペーパーで傷つけ・・・、 信じることと疑うこと、といった アンビバレントな感情が混在し、 時には、燭や真鍮製のモビールを加え、 儀式的なインスタレーションを展開しています。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<展覧会コンセプト>

「時間が経つと次第に薄れていく事実が体のどこかで残り続け、決して消えることのない存在として残っている。

それが日常で繰り返されている。

無関心のようで、時に疑問を投げかけたくなる宗教や信仰の存在について、特別な日常の肌触りを感じながら、熱狂的な崇拝でも、完全な拒絶でもなく、 ただ「そこにある」という事実を留めていく。」

 

宇都宮三帆 個展
見比べないもの


しめきり
2025

2026.4.7(火)〜 4.12(日)

KUNST ARZT では、 宇都宮三帆の初個展を開催します。
宇都宮三帆は、「木版+インクジェットプリント」 という異質過ぎる組み合わせを通して、 見ることを考察するアーティストです。
モチーフのデジタルな文字や記号を 「木版」というアナログな版画技法に、 質感や陰影を「インクジェットプリント」に 担わせています。見えていたけれど、 見ていない視覚世界を 「見る」対象として提示する試みです。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<アーティストステートメント>

日常生活の中で見たことがあるはずのものを 思い返そうとしてみたけれど、印象は 朧げではっきりと想像することはできない。
そういった、暮らしのさなかはっきりと 覚えようともしなかったものが 再び目の前に現れた時の既視感を、 日々の幻のように感じる。
木版技法を用いそれらの些細なモチーフを 作品にすることで、「見覚えはあるが完璧に 思い出せるわけではない」という曖昧なイメージは 彫刻刀により輪郭をなぞられ、版画特有の複製 という物質性を含み、頭に思い浮かべる ぼんやりとした印象に反したはっきりとした 存在として目の前に現れる違和感を 持たせられるのではないかと考えている。

そこで、既視感と違和感が両立するような 印象を持たせるため、木版技法に インクジェットプリントを組み合わせた作 品制作を行なっている。
例えば、モチーフを情報・質感の2層に分断し、 文字や記号といった情報の部分を木版、 質感や陰影をインクジェットプリントに担わせる。
それらを支持体の上で重ねることで、豊かな 陰影を表すインクジェット印刷と平面的かつ 実直な印象の木版刷りが紙の上で レイヤー構造を作り出す。

一見違和感なく見えたものがよく見れば 異なる質感の平面的なレイヤーの 組み合わせであることがわかるとき、 普段見慣れたもの、体験と改めて対峙し、 見つめ直すことができるような 表現を目指している。

 

吉田佐和子 個展
フェイクパール


2026.4.17(金)〜 4.26(日)

吉田佐和子は、古い洋雑誌をモチーフに、 多様な版画複製技法を用いて、 独自のコラージュ世界を構成するアーティストです。
本展は、本物高級志向のファッション時代に 「フェイクパール」を堂々と取り入れ、 「女性の自立と自由」を体現したシャネルへの リスペクトを映し出すかのように 「フェイクパール / fake pearl」と題されています。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<展覧会内容>

1982年のエッチングから始まり、 リトグラフ、サイアノタイプと浮遊し、 今回は、 初めてのコロタイプを中心に、 いつもの洋雑誌を用いたコラージュも合わせて展示致します。
ぎこちなく始めたコラージュなのですが、 捨てるに忍びない試し刷りを切り取り、 洋雑誌と一緒に糊付けしているうちに、 いつしか馴染み、時には心底の鳥を歌わせたりも。

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー恵風  Gallery Keifu

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*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。

 

〈1F+2F〉
宮下英子 展
― 器 それぞれのいのち ―


2026.3.17(火)~ 3.22(日)

京都にて、細く長く作陶を続けてきました。
陶器とは、器(うつわ)。
うつわは色々なものが入ります。
空気、水、花、食、人の思い……どんなものでも受けとめる そんな大らかさに惹かれ、つくりつづけているのかもしれません。
このところ、大樹のぼこぼことした幹が気になり、 表現できればと手びねりで大きな作品をつくり、 中に心を入れました。
ひとつひとつそれぞれがいのちを持つうつわです。(宮下)

 

〈1F〉
石田翔太 個展
Zum Insekt zum Insekt


2026.3.24(火)~ 3.29(日)

本展覧会では学問分野の感性との絡まりを課題に見据え、芸事の力学から距離を取った芸術の立場を取ります。私たちがワンダーと見なす界の向こうで思索すること。非人間の次元でレッスンを乞うことは、当然視されてきた快や秩序、格をずらし、複数の時間観が絡み合う余地を与えてくれると考えています。
などと言っておりますが、創作を純粋に楽しむ自分も否めません。皆さんと作品を通して話し合えると嬉しく思います。(石田))

 

〈2F〉
運筆の邂逅
-林靜佳のこころみ-
共創メンバー 長嶺志保堀真愛佳 増岡詩乃


2026.3.24(火)~ 3.29(日)

中国・浙江美術学院で伝統木版画を学んだ林は、日中の「線」の違いに心を奪われた。帰国後、書や篆刻、仏画白描に取り組むなかで、幼少期から親しんできた京都の街角にある日本画――色紙や短冊、掛軸に宿る軽やかな線――が、中国画とも現代日本画とも異なる独自の息づかいを持つことに気づく。探求の果てに出会ったのが、明治以来受け継がれてきた「運筆」の肉筆絵手本であった。調査と臨写、聞き取りを重ね、失われかけた運筆の記憶を現在へと呼び戻す試みとして生まれたのが「運筆の邂逅」である。線と人が再び出会う、その瞬間をご覧いただきたい。(林)

京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日

2kw gallery

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野生の思考
玄照院道覚(昔、小野寺聡と呼ばれた男)・中川佳宣


2026.3.7(土) 〜 3.29(日)
13時―19時(最終日は17時迄)
休廊:月・火・水​

この度、玄照院道覚(昔、小野寺聡と呼ばれた男)と、私、中川佳宣は37年ぶりに2人展を開催する。美大の入試対策の研究所の同期で、その出会いから数えれば40数年になる。
37年前、大阪の天野画廊で「封じ込められたムーブメントと動き出すシーン」と題した2人展を開催した。この2人展を復活させるに至った背景に2kwギャラリーの金子さんの希望があり、彼(玄照院)はどうしているのか?という声から生まれた。
久しぶりに大学の研究室で会い、2人展の打ち合わせをしているときに玄照院のメモから、今の二人を繋ぐキーワードが浮かんだ。クロード・レヴィ=ストロースの著害「野生の思考」である。
レヴィ=ストロースは、民族は違えども洞察力の根底には生きるために必要な強い概念があり、我々、二人が一緒の空間を共有し合う背景にもブリコラージュ(Bricolage)的な記号がある。玄照院の拾い集めたものと、中川が貯め込んだものを現代という社会の枠から一歩引いた立ち位置で、同じ空間でひっくり返す。その時に奇跡が起きるか、その先に何が見えるか楽しみである。

中川佳宣

滋賀県大津市音羽台3-29-1 TEL:090-5241-8096 休廊日:月・火・水曜日

Gallery G-77

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Yasuyo
進化の境界線 フワフワ


2026.3.10(火)~ 4.1(水)
11:00~18:00 月曜定休

昨年の夏、リサイクルショップで出会った一足のサンダルがありました。
青い色彩と、きらきらとしたビジューに惹かれ、その持つエネルギーを絵として表現したいと感じたのです。
それは新しいものではありませんが、確かな存在感と生命力を放っていました。

私は以前イラストレーターとして、商業的に人やモノを描く仕事をしてきました。そのキャリアや経験をアーティストとしての文脈に入れてみることにしました。

私の作品は、流行やトレンドを追うことから生まれるものではありません。
個人的に強く心を惹かれたデザインや、決して高価ではないけれど、時間や記憶が宿ったものをモチーフにしています。

抽象画を制作する際には、エネルギーや内面的な感覚、インスピレーション、そして無意識下のキャリアに身を委ねています。
形になる前の感情や気配をすくい上げるように、キャンバスと向き合っています。

私にとって制作とは、物質と精神が互いに影響し合い、行き来するその境界を探る行為です。

本展示では、抽象画と具象画という異なる表現を並置しながら、「マテリアル」と「スピリチュアル」という二つの層を往復することを試みています。
絵画はまず、絵具やキャンバス、筆致といったマテリアルな存在として立ち現れます。色の重なり、物質の厚み、表面の痕跡は、思考以前の身体的な感覚に直接訴えかけます。

一方で、そのマテリアルな行為の積み重ねは、目に見えない感情や記憶、時間、あるいは存在への問いといったスピリチュアルな領域へとつながっていきます。
抽象画では、形を特定しないことで内面的な感覚やエネルギーが前面に現れ、具象画では、具体的な像を通して精神的な物語や気配が立ち上がります。

抽象と具象は対立するものではなく、マテリアルとスピリチュアルが交差する異なる入り口だと考えています。
物質としての絵画と、そこから立ち上がる非物質的な体験。そのあいだを行き来することで、見る人それぞれの内側に、異なるレベルの「現実」が開かれることを願っています。

フワフワとは

「人は進化すると軽やかになる」
と私はなぜか以前からそう考えています。
何かを判断する時に、心が軽くなる方を選ぶとうまくいくことがあるからかもしれません。

もちろん生きている間は辛いことや修練が必要な時もある。軽やかではない、さまざまな感情を体験できるのも生きている醍醐味だから。

細胞、ミクロの世界、心は
目には見えないが、常に動いている。
1秒も止まらずに動き続けている私たちの世界。

それはまるで雲のように。
フワフワと。
進化の境界線はゆらめきながら常に変化している。

京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日

艸居

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<艸居>

 

堀江美佳 展
「青の始まり」


《Beyond the wind, beyond the cloud》、2025、
手漉き和紙雁皮紙にサイアノタイプ 、H61 × W90 cm
写真:今村裕司, 画像提供:艸居

2026.3.5(木)〜 4.2(木)
開廊時間:11AM‒6PM 休廊日:日・月

艸居(京都)では、堀江美佳の個展「青の始まり」を開催いたします。2023 年の「木、水、そして光」展に続き、2 回目の個展となります。

堀江は京都で育ち、京都芸術大学で写真とデザインを学んだ後、ロンドンのキングストン大学でファインアートを勉強します。帰国後の 2013 年からは、石川県加賀市山中温泉を拠点に国内外で活動しています。彼女の制作は、山中温泉の山中に生息する雁皮(がんぴ)の採取から始まり、繊維をたたき、アトリエの横を流れる小川で漉して和紙を作ります。その手漉き和紙に「サイアノタイプ」という技法で自身が撮影した写真をプリントします。太陽光で映し出される多様な濃淡の青で表現され、独自の質感と深みを持つ作品を生み出しています。

本展では、堀江が過去 3 年間に渡り旅した、故郷の京都、古都・奈良の街並みや緑豊かな亜熱帯、静かな村、海岸線、山岳地帯など、光の変化と共に変容する風景を展示いたします。堀江は山々を抜ける風、小川のせせらぎ、夕陽にきらめく水面など、自然の中の「青」の移ろいを制作の軸としています。これらの青は単なる色彩ではなく、静謐さと強さを併せ持つ自然の本質として、堀江の制作活動の根底にあります。

また、本展では、能登半島地震によって刻まれた喪失の記憶、九谷焼シリーズ「Fragment of the Earthquake」も同時に展示いたします。堀江のスタジオの平穏は能登半島地震によって大きく変化しました。大地が裂け、分断された生活の痕跡、愛おしい風景が取り返しのつかないほど変容する様を、恐怖と畏敬の念を胸に体験しました。かつて友人家族の窯で丹念に作られてきた九谷焼の破片の山は、金継ぎによっても救いきれないほどに損なわれていました。その一方で、この体験は、「破片」を別の視点で見つめ直すきっかけとなり、破片一つひとつに新たな生命力を見出します。砕けた九谷焼は、手仕事の儚さと、持続的な力の両方を映し出す存在へと変化していきました。

本展の中心となる新作となる能登の七尾湾を背に広がる収穫直後の稲穂を題材にした三連作は、一枚一枚の写真が持つ静かな力が、三作の連なりの中で広がりを見せ、観る者の内側にある記憶や風景を静かに浮かび上がらせます。

冬の寒い季節には、清らかな川の水と雁皮の繊維を用い、一枚一枚手漉きで和紙を制作します。絶え間なく移り変わる自然や時間の流れの中で残っているもの、人の手によって守られてきたものを観察しながらもいつも変わらない青に立ち戻る、堀江が見つめる精神性を感じていただけましたら幸いです。

貴重な機会に、是非ともご高覧いただきたくご案内申し上げます。

艸居:京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:11:00AM - 6:00PM 休廊日: 日・月曜日

艸居アネックス: 京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F Tel: 080-9745-8452 開廊時間:1:00PM - 6:30PM
休廊日: 日・月曜日

京都 蔦屋書店

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<6F ギャラリー>

 

「Interwoven Chapters」


2026.3.6(金) ~ 3.27(金)

主催:京都 蔦屋書店

「Interwoven Chapters」は、かつて京都芸術大学大学院の「大庭ゼミ」で学び、現在はそれぞれ作家として活動する17名と、大学において彼らを導き、自らも作家として活躍してきた大庭大介氏、椿昇氏を含む19名が、それぞれの現在地を示す1作品ずつを展示する特別企画展です。かつて京都の地で互いに学び、切磋琢磨した作家たちの歩みを、春の門出の季節に、さまざまな視点からご覧ください。

作家: 赤松加奈 東慎也 新井碧 飯田美穂 井上七海
今西真也 大上巧真 大澤巴瑠 大庭大介 川村摩那
木津本麗 倉敷安耶 熊谷亜莉沙 白井桜子 椿昇
椿野成身 高橋知裕 長沢楓 吉岡寛晃 (50音順)

●本展に寄せて――大庭大介(画家)
この展覧会に並ぶ19の絵画は、それぞれが独立した章でありながら、師弟、先輩後輩、そして同じ時間を過ごした仲間たちとの目に見えない思考の糸で結ばれている。
芸術において、作品はしばしば「個」の表現として語られる。しかし、ここにある絵画は、孤立した声ではなく、対話や沈黙、時にすれ違いや衝突をも含んだ複数のまなざしの交錯から生まれている。それは一方向の影響や単純な模倣ではなく、響き合い、重なり、ずれながら続いていく、断ち切ることのできない思考の連章である。私たちはしばしば、個を際立たせるあまり、歴史や関係の地続きを見失いがちである。この展覧会は、目に見えない関係の網目を静かに浮かび上がらせる。
創造とは、他者との関係から切り離された純粋な「自己表現」ではなく、見えない継承や記憶、共に過ごした時間から編まれていくものなのである。絵画もまた、孤立した表象ではない。他者との関係において立ち上がり、思考が連なり、響き合う場として開かれている。
19人の作家が描いた19の章は、互いの影を映し合いながら、新たな問いを投げかける。

●「それじゃダメなんだよ」――椿昇(現代美術作家)
芸術⼤学という場で指導する⽴場の僕たちと、指導を受ける学⽣たちの関係には実に多様なパターンが存在する。それは⽂部科学省が⼀応のガイドラインを⽰してはいるが、⽂化遺伝⼦の伝達経路と考えて、彼らがそれを緻密に編んで来たかといえばいささか⼼許ない。⽣物学的な遺伝情報が、「科学」という厳格な再現可能性の元に⽇々アップデートが繰り返されている事と⽐べ、⽂化の遺伝⼦は「教育」という使い古された伝達システムに依存したままだ。それは、明治期に導⼊されたシステムに駆逐されたはずの「徒弟」や「⼝伝」などという亡霊よりも明らかに開明的であり、優れているという幻想の元に継承されているが、果たしてそうだろうか。故に、この場に集まる若いアーティストたちとその作品が、「教育」という場から⽣まれたのかと問われれば、その⼤半は「出席」という退屈なルールの外で成されたに違いない。昼夜を問わず相談に乗り、筆を取って⽅法を伝え、居酒屋やカラオケを梯⼦し、着任前に卒業したOBたちにもオンラインで熱⾎指導を厭わない。何かが⽣まれる時、そこには確かな意志を持って⾏動する先達と、その情熱に⼼を開き、厳しい指導を受け⼊れる学び⼿が常に存在したのだ。「教育」や「制度」が束になってかかっても「徒弟」と「⼝伝」の威⼒は決して消えることはない。さあオープニングが終わったら、またもや「酒宴」が待っている。

<5F エキシビションスペース>

 

「GROUP SHOW 2026」
中西伶 / 入江広基
サトウリホミ / 平野啄也


2026.2.20(金) ~ 3.28(土)

主催:京都 蔦屋書店

美術家・山口歴(やまぐち・めぐる)のスタジオGOLDWOOD ARTWORKSでアシスタントを経験してきたアーティスト4名の最新作を紹介するグループ展を開催します。

中西伶は最初のスタジオアシスタント経験者です。従来の美術の制作手法と最新技術との垣根を横断していく中西の表現は、代表作「flower of life」シリーズより見られますが、本展では、東京国立博物館とのコラボレーションワークを機に制作した狩野永徳《檜図屏風》を参照とした大型作品を展示します。金地の圧力と空白の緊張関係は、描画と印刷の違いが生む質感によって分解され、現代の画面構造として再構成されています。本展で中西は、絵画に加えジュエリーおよび陶芸作品も発表します。唐草模様を参照したジュエリーシリーズは、伝統的な植物文様が“絡む草”という語源をなぞるように、身体に触れる装身具として異彩を放ちます。陶芸作品は3Dプリンタによる製版で緻密に設計された図柄と、焼成という不可逆的な工程を併せ持っており、それは制御と不可制御が拮抗する中西の現在の制作態度を明確に示してもいます。

入江広基は、新シリーズ「Satori Blur」を発表します。幼い頃から繰り返し抱いてきた「手ぶれはなぜよくないものとされるのか」という問いを起点に、一般に当然とされる認識からこぼれ落ちるものへ独自の視点を向け、作品として結実させています。また本シリーズは、入江が試行錯誤を重ねた末に辿り着いた表現の起点でもあり、シリーズとしての一体的な世界観と、個々の作品が持つ見どころの双方を備えています。

サトウリホミは、17世紀の画家を着想源とする最新作を展示します。色彩バランス、構図、テクスチャといった要素が織りなす独自性は一目でサトウの作と分かる特徴であり、キャリアを重ねるなかでその研究をさらに深めてきました。本展では、大型作品から手のひらサイズまで幅広い新作が並びます。

平野啄也は、2025年のグループ展ではスタジオ運用で生じる廃材を構築的に扱った作品群を発表しましたが、本展では家具の形状をもつ作品を発表します。実際に家具として使用できる一方で、スタジオの工作実務を担ってきた平野が、ホームセンターで購入できる部材のみを用いて、家具として成り立つための仕組みを表現しています。

本展にあわせて、4名の近作を掲載した小冊子の刊行を予定しています。また会期中には、ポーラ美術館主任学芸員・内呂博之氏と作家によるアーティストトークを開催します。

<6F アートウォール>

 

寺尾瑠生 個展
「流れた面を掠め取る」


《水のほとり》2026

2026.3.3(火) ~ 3.29(日)

主催:京都 蔦屋書店

寺尾瑠生(てらお・るい)は、コラージュの技法による絵画作品を制作するアーティストです。さまざまなモチーフを切り貼りすることで画面を構成することが多いコラージュですが、寺尾は籠づくりに用いる伝統的な技法である「網代編み」を自身の制作に取り入れています。
寺尾がよくモチーフとしているのは日本国外に流出した浮世絵の数々です。最初にインターネットを通じて絵を探し、紙に印刷したそれらを2ミリ幅程度の短冊に裁断。1枚の絵画に再構成すべく、網代編みによって繊細に織り込んで、それぞれが重なり透けて見えているような画面を作り出しています。
浮世絵の木版画は日本古来の複製芸術であり、肉筆の絵画作品とはそのあり方に違いがあります。浮世絵を編み込んで新たな芸術を生み出す寺尾の制作方法は、複製物同士の組み合わせに唯一性を付与する行為であるといえます。本展「流れた面を掠め取る」では、実像と虚像、時の経過を水面に映し出すなど、作品の構成をさらに複雑化させながら、独自の表現を打ち立てています。

<アーティストステートメント>

本展では作品の中に水面を作り出し意図的に虚像を発生させることで、対となる像に真実性を与える実験を行う。
インターネットから掠め取った表面のみの抜け殻を「時間の堆積」と「実像と虚像の関係性」の二方向のアプローチにより絵画として成立させることを試みた。

京都市下京区四条通寺町東入ニ丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
Tel: 075-606-4525 営業時間:10:00~20:00 (不定休)

ギャラリー点 Gallery Ten

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Shuzo Azuchi Gulliver
-Weight-




2026.1.10(土)~ 3.29(日)
13-18時 土・日・祝日のみ開廊

「僕の重さはソファに座ることができる。」(シュウゾウ・アズチ・ガリバー)

シュウゾウ・アズチ・ガリバーの代表作のひとつである "Weight" を中心に、約20点を展示します。国内の展示としては、2022年にBankART KAIKO + BankART Station(横浜)で開催された大規模な個展「消息の将来」が記憶に新しいですが、関西では2010年の滋賀県立近代美術館(現・滋賀県立美術館)"EX-SIGN"展以来の個展となります。どうぞご覧ください。

タイトルとされている "Weight"は、作家自身による解説によると、以下のような作品です。

「'Weight (Human ball)'(ステンレススチールの球)は作家の体重と同一の重量を持っている。同じコンセプトで制作された 9 つのバージョンがある(1978、79、80、82、83、85、87、88、90年制作)。(2022年には同じコンセプトで、大理石を素材とする'2022年Version'が制作された。)」

[2025年12月、AI/ChatGPT-4による作家の略歴 (無添削)]
シュウゾウ・アヅチ・ガリバーは、戦後日本の前衛芸術のなかでも異色と言える作家。彼の制作は、長年にわたり表現形式・場所・メディアを変化させながらも、自己と存在をめぐる根源的な問いを持ち続けている。高い実験性と概念性を持ちながらも、作品の実体を伴うパフォーマンスや身体性を含むため、観客との関係性が強い。また、国内外の美術館に作品が収蔵され、近年その評価・再評価が進んでいる。2022年の「消息の将来展」などはその代表例であり、今後も日本国内外で注目され続ける表現者である。

*シュウゾウ・アヅチ・ガリバーは 1947年、滋賀県栗太郡瀬田町橋本(現在の大津市瀬田)に生まれる。本名は安土修三。若年期から芸術への関心が強く、高校時代(滋賀県立膳所高校在学中)にはハプニング的な行為を伴う作品製作を始める(例:1964年に「草地 (Grassfield)」など)。哲学的・理論的思考への興味を含め、マルセル・デュシャンの影響を受けるなど、西洋前衛・観念芸術との対話が早期から彼の表現に含まれていた。)
*1967年上京し、実験映画や路上/公共空間での行為、パフォーマンスを含むハプニング・プロジェクトを展開。THE PLAY という関西の前衛芸術集団に参加し、国内外の前衛運動やフルクサスなどとの交流も持つようになる。
*1973年には「BODY(肉体契約)シリーズ」に着手。彼自身の身体を 80 の部位に分割し、彼の死後、それぞれの部位を契約した 80 人が保管するというプロジェクトであり、生・死・自己・存在に関する問いを扱う代表的な作品群。)
*1980年代以降は、耐久的パフォーマンス(例 “De-Story”/直方体構造体内で一定時間過ごすパフォーマンスなど)、身体や空間/構造の射程を持つ作品制作を継続していく。
*1990年代以降はヨーロッパでの展覧会やプロジェクトが増え、DNAの塩基(A, T, C, G)の記号性・象徴性を用いた作品、象形(シンボル・記号)・言語・測定・記憶などのテーマを重視。ドローイング、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスなど多様な表現形式を採用。拠点を東京とヨーロッパに持ちながら、国内外で活動。
*現在も制作活動を行っており、テーマとして「存在」「自己」「記号」「かたち」「生物学的基盤」の探究を続けている。

京都市東山区石泉院町405−2 Tel/Fax 075-744-6533 営業時間:土・日・祝日のみオープン

GALLERY HEPTAGON

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石田貴裕 個展
《WORKS》Dialog in Time_From IWATE Vol.1


《UNIT-90 unsolvable 02》
スチール・アルミニウム・ウレタンコーティング

2026.3.21(土)- 3.29(日)
休廊|3.26(木)
OPEN|12:00-18:00

-- Dialog in Time_From IWATE Vol.1 --
岩手から石田貴裕・安ヶ平愛美のアーティスト二人をお招きし、彼らの個展を連続して開催することで、時間を介した対話の場を創出する試みです。

【STATEMENT】

平面絵画から始まった私の制作は、油絵、アクリル絵の具を経て、現在はシルクスクリーンへと移ってきました。
本展では、主にシルクスクリーンによる作品群を発表しています。
シルクスクリーンは、美術の歴史の中で繰り返し用いられてきた普遍性をもつ技法であり、版画表現としても馴染み深いものだと捉えています。私がこの技法において最も注視しているのは、型の中に納めら れたインクが、スキージの圧によって押し出され、表面に定着していくその過程です。
そこでは、筆で絵の具を塗るときの身体的な動作や感覚が、距離を伴いながらも引き延ばされ、物質を極めてシンプルに、半ば機械的に処理していく感覚が立ち現れます。
また、本展ではキャンバスに限らず、鉄の表面も支持体として用いています。
素材としての鉄、その表面を成立させるための支持構造にまで意識を向けることで、「表面に触れる」「表面を成立させる」という行為を起点とした制作の方向性を、多角的に見てもらうことを試みました。

 

安ヶ平愛美 個展
《満ちてゆく時間- Time in Its Fullness-》
Dialog in Time_From IWATE Vol.2


《古今の松の色などは》
パネルに石こう、金箔、エッグテンペラ

2026.4.4(土)- 4.12(日)
休廊|4.9 (木)
OPEN|12:00-18:00

-- Dialog in Time_From IWATE Vol.2 --
岩手から石田貴裕・安ヶ平愛美のアーティスト二人をお招きし、彼らの個展を連続して開催することで、時間を介した対話の場を創出する試みです。

【STATEMENT】

私の住む北東北の季節の変化は複雑でとても美しく鮮やかです。とくに冬は一見モノクロームのように見えるなかに光の複雑さのような鮮やかな色が隠されていて見飽きることがありません。
冷たい風から守られるようにすべてが雪の下に眠りについたような静謐も、時折現れる陽光が輝きの粒となり生き物の命や人の営みをキラキラと照らしだす瞬間や、月の光が雪に反射して鈍く夜道を灯すどこか時間が止まったような風景、そういったものを重ねて芽吹く春を待ちます。
また、制作に使っているテンペラは木板と石こうで下地を作り、箔を置き、ピグメントを練り上げて絵具を作り、筆を重ねてゆく古い絵画技法です。
この技法は時間と手間はかかりますが、積み重ねを表現するのに適していると感じ好んで使っています。金や鉱物のピグメントなどを丁寧に時間をかけて積み上げて、作品に映し出せたらと考えています。

京都市上京区下立売通智恵光院西入中村町523 TEL:080-7583-3388 休廊日:木曜日

美術館情報

京都市京セラ美術館
本館 北回廊1F

⻄洋絵画400年の旅
―珠⽟の
東京富⼠美術館
コレクション
2026.3.20(⾦・祝)-
5.24(日)



京都市京セラ美術館
新館 東山キューブ

特別展
日本画
アヴァンギャルド
KYOTO 1948-1970
2026.2.7(土)-
5.6(水・祝)



テート美術館
― YBA & BEYOND
世界を変えた
90s英国アート
2026.6.3(水)-
9.6(日)



京都市京セラ美術館
ザ・トライアングル

三橋卓:
カワ
2026.3.10(火)-
5.17(日)



京都国立近代美術館

モダン都市生活と
竹久夢二
―川西英コレクション
2026.3.28(土)-
6.21(日)



美術館「えき」KYOTO

ヤマザキマリの世界
2026.2.21(土)–
3.30(月)



京都文化博物館

特別展
原安三郎コレクション
北斎×広重
2026.4.18(土)-
6.14(日)



京都国立博物館

特別展
北野天神
2026.4.18(土)–
6.14(日)



細見美術館

特別展
志村ふくみ
百一寿
ー夢の浮橋ー
2026.3.3(火)-
5.31(日)