◆展覧会についての最新情報は、各ギャラリーのサイトでご確認ください。

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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川人綾
「綴るみなも」


川人綾《CUT:C/U/T_dcccv-dcccv_(w)_I》
photo:Takuya Oshima (Northern Studio)

2024.9.7 (土) ~ 9.28 (土)

この度イムラアートギャラリーは、川人綾の個展「綴るみなも」を開催いたします。

現在、川人は川島織物セルコンが協賛する2025年開催大阪・関西万博の迎賓館の綴織タピストリーのデザインと制作監修を行っています。本展では、川島織物の綴織からインスピレーションを受けて制作したグリッド・ペインティングを約13点展示いたします。

川人は幼い頃より神経科学者である父の影響を受け、人は脳を通して世界を把握しているということを強く意識するようになり、なかでも特に錯視効果に興味を抱きました。京都での学部生時代には、日本の伝統的な染織を学びますが、表現の模索の末に絵画制作に辿りつき、東京藝術大学大学院博士課程の頃より「制御とズレ」をテーマとするグリッド状の絵画(グリッド・ペインティング)を発表します。

これまで、川人は大島紬からインスピレーションを受けて制作したシリーズや、神経科学の実験で得られた脳活動画像を応用したシリーズなど、「制御とズレ」という一貫したテーマでありながら、様々な展開を見せてきました。今回の綴織に着想を得た新たな展開では、面的な構成と鮮やかなグラデーション、その効果としての揺らぎが印象的です。

綴織とは古代から世界各地で用いられてきた技法ですが、川島織物の綴織の特性はその色使いにあります。二代川島甚兵衛は絵画を織物で表現することに注力していましたが、明治になり日本画に用いられる顔料がそれまで以上に多色使いの方向へと改良研究されることを目の当たりにし、綴織の多色使いを研究しました。そして、独自の色ぼかし技法をつくりあげ、原画通りの織物を多く制作しました。川人は川島織物の職人達の製作風景に感銘を受け、織機に向かい緯糸を経糸に織り込んでいく姿が、まるで美しい色の水面を生み出しているように感じられ、「綴るみなも」というタイトルをつけました。

一見、無機質なグリッド・ペインティングにどこか温かみを感じるのは、手作業の積み重ねが生み出すズレや、錯視効果による現実とイメージのズレを、作品の美しさの一部として取り込んでいるからでしょう。是非会場で、川人が織りなす新作をお楽しみください。

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日

同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART

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〈ギャラリー〉

 

ノスタルジア
岩田秀昭


2024.9.10(火)〜 9.15(日)

作品の中に
n o s t a l g i a を感じることがある
それは、特定の場所への郷愁ではなく
宇宙的で永遠なる郷愁である
そして、それは
心の中に得体の知れない高揚をもたらす

 

うみにゆられて
大竹口瞳


2024.9.16(月)〜 9.22(日)

海と海に関わる全てに魅せられ、七宝と木工のそれぞれの良さを感じながら日々制作をしています。
京都での初めての個展となります。ご高覧いただけましたら幸いです。

 

グルッポ・ルーチェ 第16回合同展


2024.9.23(月)〜 9.29(日)

写真の成立要件は、光と暗箱と感光材料の3つですが、その中でも最も重要な 要素である光を意味するイタリア語「ルーチェ」をわたしたちのグループ名とし ました。わたしたちにシャッターを押すその瞬間を教えてくれるのは、かすかな 気配を通じた光の合図にほかならないからです。グルッポ・ルーチェは、結成16 年のグループですが、定期的に作品をもちより、合評をともにしながら、 切磋琢磨を続けています。そして、年1回の合同展を、それぞれが自らの コンセプトを構築し、活動を続けてゆくためのマイル・ストーンとして位置づけ、 継続的に取り組んでいきたいと考えています。

京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日

エンアーツ eN arts

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「… from flames」
田中真吾 深澤伊穏


田中真吾


深澤伊穏

2024.9.1(日)〜 9.29(日)
会期中 金・土・日 12:00-18:00
アポイントメント承ります 入場無料

eN artsは、9月1日(日)より9月29日(土)まで、田中真吾・深澤伊穏 による「… from flames」を開催いたします。

田中真吾は、加熱温度や時間以外は人のコントロール下に収まることのない「火」を駆使することにより、他の物質を変化させ、それを作品としています。本展では10を超えるシリーズの中から meltrans-melt(石油製品が熱により液状化した姿を作品化)とmeltrans-warp(金属の表面を変色・湾曲させた作品)の2シリーズより最新作を発表いたします。meltransシリーズの過去作品は 田中真吾のHPにてご確認いただけます。
https://shingotanaka.net/work/meltrans/

深澤伊穏は陶芸作家。生まれ育ったオーストラリアの自然に魅せられ、波浪の浸食により形成される海食崖など、人の手では成し得ない自然の織りなす造形美を、温度や湿度の影響を受け、人力では操れない 火(窯)で 土を焼き 釉薬をかけて創り上げられる作品に投影します。本展では主に「On a Rock」シリーズの最新作を展示いたします。
深澤伊穏のHPはこちらです。
http://ionfukazawa.com/home

田中・深澤 両氏の制作に欠かせない「火」の特性をどう活かし、どのように表現してゆくのかに着眼いたしました。
どうぞお楽しみ下さい。

eN arts


【statement】

紙や木材の炭化、石油製品の液状化、金属の膨張と酸化など、この世界に存在するすべての物質は、火と接することによりその姿を変化させる。本シリーズでは、その変化を作者によって意図的に反復・積層させることで質感や状態を強調して提示している。

【出展作品について】

〈meltrans-warp〉シリーズでは、熱による膨張とステンレス独特の炎色反応を活かし、バーナーで繰り返し両面を炙ることで湾曲するラインを表出させている。 対して〈meltrans-melt〉シリーズでは、火によって収縮・溶解するビニールを積層させることで、溶けていく形の変化に委ねながら構造を決定している。

田中真吾

この展示の作品は陶磁器の素材感を通して人新世(じんしんせい/ひとしんせい)に生きている中で自然との関わり方を模索しているシリーズです。自然と人工的、作為と無作為とのバランスを窯の焼成によって表現しています。

深澤伊穏

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

ギャラリー16 galerie16

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吉井秀文 山口さとこ 展
空間の記憶 無機の記憶


2024.9.3(火) 〜 9.14(土)

 

羽部ちひろ 個展
違う見え方


2024.9.17(火) 〜 9.28(土)
※最終日9.28(土)は〈ニュイ・ブランシュKYOTO2024〉開催のため〜21時迄

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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岩田智代
「あいまいにしか思い出せない。」


「かくれんぼ(hide and seek)」
2024年 / 50×33cm

2024.7.17(水)~ 7.28(日)
13~19時 *最終日17時まで
休廊日:22(月)・23(火)

織技術を用いて、時の経過や漠然とした記憶を表現しています。
作品制作において、経(たて)糸は時間軸であると考えています。織物ができる過程は、私が実際に体験する時間そのものだからです。
しかし、過去の出来事や感情というものは、時が経つにつれて不鮮明になっていきます。時間そのものも、記憶の中で分岐したり、収縮したりします。
よって、このたびの展示作品では、その感覚に基づいて、自分自身の過去の写真を素材にしています。
写真をプリントした綿布を1cm幅に切り分けて緯(よこ)糸に・白色の綿糸を経(たて)糸に用い「平織」で織ります。織り上げたものは、撮影し、その写真を綿布にプリントします。それをまた1cm幅に切り分けて緯(よこ)糸にし、次の織物を織ります。この作業を幾度か繰り返すと、元の図像は、曖昧な遠い記憶のように不鮮明になっていきます。記憶とは、やがて、映像が暗転するように暗闇へ溶けていくのかもしれません。徐々に消失する記憶は、「絣」によって表現しています。白色から黒色に染め分けた経(たて)糸を用いることで、糸の黒い部分が不鮮明な図像をさらに切れ切れにするのです。
本展では、記憶の留め方、あるいは、記憶を曖昧にする方法として、基本的な構造の異なる織物と描画を対峙させた試みや、通常は同時に見ることのない織作品の表裏を並列に見せる写真も提示します。(岩田智代)

◎電子出版部の開始・書籍刊行のご案内

このたび、各巻をアーティストと共同制作し、ヴォイスギャラリーの活動を概観するシリーズを出版します。
ギャラリー設立記念日の7月10日に、第1号を発刊しました。
「裏側を通る風: ドローイング日記2021-2022」
著者:坂本優子 ・松尾惠(ヴォイスギャラリー)
出版:クラフティヴ電子出版株式会社
ペーパーバック(紙版)¥5,500 *18.21×1.09×22.5cm、180ページ
電子書籍(Kindle)¥1,100

京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:11時~19時 休廊日:月・火曜日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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SPECIAL EXHIBITIONS
「聞く/聴く:探究のふるまい」
ジェン・ボー、西尾美也、フェムケ・ヘレフラーフェン、柳沢英輔、共同研究「わたしたちのまとうもの——装い、音、環境をめぐる考察と実践」


ジェン・ボー


西尾美也


フェムケ・ヘレフラーフェン


柳沢英輔

2024.8.24(土)〜 10.14(月)
休館日:月曜日
9.16(月・祝)、9.23(月・振休)、10.14(月・祝)は開館、 9.17(火)、9.24(火)を休館

主催:京都市立芸術大学
企画:藤田瑞穂(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAチーフキュレーター/プログラムディレクター)

日本語の「きく」という言葉は、さまざまな意味を持っています。音や声を耳で感じること、受け入れること、尋ねること、耳を傾けること。また、聴覚に限らない感覚を働かせて識別することもまた、「きく」の持つ意味の一つです。そして、いずれの「きく」も、情報を認識し、それを受け止めるという点で共通しています。その情報をもっと知ろうとするとき、「聞く」は「聴く」へと変化するのです。それは「探究」のはじまりであり、情報の送り手と受け手の間の関係性が深さを増していくことのあらわれでもあります。

本企画では、こうした「聞く/聴く」を起点とする探究から生まれる芸術実践に注目し、そのあり方と可能性について探ります。
まず、展覧会は美術家・ファッションデザイナーの西尾美也、音文化研究者・サウンドアーティストの柳沢英輔と本展企画者による、装いとコミュニケーションのあり方を広義的に捉え、音や環境との関係性から分析するための共同研究「わたしたちのまとうもの:装い、音、環境をめぐる考察と実践」に関するセクションからはじまります。ここでは、当研究テーマにリンクする西尾・柳沢の作品に加え、京都市立芸術大学と東京藝術大学の学生によるアクション・リサーチなどの研究プロセスの展示と、誰でもこの研究に参加できる実験エリアを展開します。

また、「聞く/聴く」に関連した学術的な芸術実践の海外での事例として、アーティストの研究を支える新たな博士課程制度「Creator Doctus」を修めたオランダ拠点の作家、フェムケ・ヘレフラーフェンによる、声、予測、AI、病気、コミュニティと死の間の複雑な関係を取り上げた近作、そして香港拠点の作家、ジェン・ボーが生物多様性と土壌生態学、植物の適応研究を専門とする二人の科学者と協働した作品シリーズを展示します。また会期中に、ジェン・ボーが2023年3月に京都で実施したトークシリーズをウェブサイトにて公開します。

これらの新たな「知」を拓こうとする「探究」としての芸術実践との出会いが、それぞれの「聞く/聴く」を深める場となることを願っています。

京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学 C棟1F Tel:075-585-2010  休廊日:月曜日

MORI YU GALLERY 京都

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浜崎亮太 個展
「Self Portrait」


2024.7.26(金)~ 9.8(日)
オープニングレセプション:7.26(金)16:00-18:30
開廊時間:12:00 -18:00 休廊日:月・火・祝日
夏季休廊日:8.11(日)~ 8.20(火) 臨時休廊日:9.5(木)

『Self Portrait』 statement
昨年、一昨年と MORI YU GALLERY の作家である黒田アキさんと幾許かの時間を共有する機会があったのだが、彼の仕草でとても印象に残っているものがある。
ある時、誰かがアキさんに向かって熱心に話をしていて、それを退屈でつまらなさそうに聞いているアキさんは、不意に私の方を見て「おまえもそう思ってるんだろ」と言わんばかりにニヤリとし指を差してきた。私も同じ様に感じていたから、たまらず笑ってしまった。そうなると熱心に話している人は急に笑い出した私を怪訝そうに見て、場の空気が変わる。つまりアキさんは私をダシにして状況を変えるずるい人なのである。そんな事が何度かあって、彼のそんな表情と仕草が脳裏に焼き付いている。
年齢の事を言うと彼に苦笑されるかもしれないが、黒田アキは今年の10月で80歳になる。彼からしてみれば私など小童の小僧なのだが、とても気遣ってくれる素敵な紳士だった。
そして黒田アキ氏の『Self Portrait』シリーズの制作を目の当たりにし、いま私がそのタイトルで作品を作るのであれば、いかなる作品が相応しいのかと考えるようになっていた。
Self Portrait / 自画像という作品形態はこれまでも多くの作家によって制作されているが、本来は全ての作品がセルフポートレイトと呼び得るものなのではないかと考えている。それでもあえてセルフポートレイトと冠して作品を作るとはどういう事かと思案し、今回の展覧会タイトル、そして新作の『Self Portrait』の制作に至った。

自画像。私を見つめ、また私に見つめ返され、輪郭と突起物をなぞり、穿たれた穴を覗き込み、さらにはそこに指を突っ込む。
そうして自分で自分を描く。また創る。それは自分で自分を掘るという事、もう少し生々しく言えば、自分の内部をまさぐる事だと言えるのではないだろうか。そう考えてみた。
そうすると私の中で幼い頃の経験や人類創世神話、また若い頃に大きな影響を受けた書物、自分自身の過去作の内容などが結びついて立ち上がり形を成してきた。
人間が土や泥から作られたという人類創世神話は世界各地にある。残念ながら日本の古事記、日本書紀では人そのものの誕生は書かれてはいないが、創世記をはじめ中国の女媧や古代インドのバラモン教など調べればとても書ききれないほど出てくる。
私が20歳前後の頃に詩のようなものを書く事をやめたきっかけである詩人パウル・ツェラン、彼の詩のひとつに『彼等の内には土があった』というものがある。
旧約聖書、創世記のアダム、最初の人間は神によって土から創られた。だから人の内部には土があり、自分を掘り下げるためには自分の内にある土を掘らなければならない。あなたに届くまで。
アダム / Adamはヘブライ語で地面や大地の意のadamahの男性形で、人間 / Humanという言葉の語源はラテン語の 大地 / Humusとされている。
ハイデガーの『芸術作品の根源』では”世界と大地”が対になって論じられるが、ハイデガーの用いる"大地"はドイツ語の”Erde”でありAdamではない。しかしドイツ語の創世記では”Gott den Adam aus Erde”となっていて、AdamとErdeは同義であると理解する事も出来る。
ハイデガーが大地という言葉に人間の内部の土・大地という意味を込めていたかはわからないが、そんな読み方が許されるなら"世界と大地”という概念に親しみを覚える事もできるだろう。

ここ数年、私には制作する時の最初のアイデアに辿り着こうとする度に思い出す過去の経験がある。
本当に小さい子供の頃、小学校1年生になるかならないかの頃、たった独りで干潟のぬかるみに足をとられ、もがくほどに沈んで抜け出せず、ただただ独りで取り残されて、このまま消えてしまうのではないかという経験をした。
その時はなんとか抜け出して、片方の水雪駄(和歌山弁でのビーチサンダル)を犠牲にして生還した。泣きながら帰った記憶はなく、片足は裸足で心細さもあったはずだが、無くしてしまった水雪駄の事よりも生還できた安堵の方が大きかったと記憶している。
その時に味わったような泥の中に自ら手を突っ込んでいくようなイメージ。なんのあてもなく真っ黒で底も知れない泥の中に手を突っ込み、ひたすらなにかを手探りで探し続けるようなイメージ。そしてそんな得体の知れないところに手を突っ込まなければ、自分が納得できる作品にはきっと辿り着けない。そんな感覚がある。
これを書きながら、もしかしたらあの時に無くした水雪駄を探しているのか?とも思ったが、私は過去の遺失物よりも、まだ誰も見た事がない様な真正な作品を探り当てたい。

浜崎亮太

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1F・2F〉
水上勉先生 没後20年 追悼展

2024.9.3 (火) ~ 9.11 (水)

1978年、枚方市の職員として企画した「生きることについて」と題する連続講座の講師をお願いしたのが、水上勉先生との出会いでした。その10年後、かすかなお付き合いしかなかった先生から「あなたの実家は画廊向きの場所にあるから、お母さんの老後の生活のためにも画廊に転業しては?それなら近頃作っている書画や骨壺を展示しますよ」と突然提案されたのです。それで、美術のことなど何も知らない母娘が画廊を始めることとなり、7年が経った’95年からは先生に関わる作品展を2年に1度開催させていただくことになりました。

生前、そして没後も先生は多くの教えと出会いを授けて下さいました。今回御出展下さる方々の中にも先生との出会いで人生が変わった方が何人もいらっしゃいます。作家、水上勉先生は書物の中だけでなく、現世に生き、変革をもたらそうとする優れて思想的な人だったのだと思います。御命日の9月8日の前後に、先生と出会った14人の作家の作品と先生御自身の遺作を展示して偲ぶ場としたいと存じます。どうぞ御高覧いただきたく、御案内申し上げます。

ギャラリーヒルゲート

■夜話市民講座

9月7日(土)18時~20時 ギャラリー1F
参加費1,000円(学生500円) 定員35名(要予約)
「水上勉先生没後20年、水上先生の思い出」

 

〈1F・2F〉
司 修 展
-童話の世界-
(油彩・水彩・パステル・銅版・木版・CG等)

2024.9.13 (金) ~ 9.22 (日)

私は、『童話』という言葉を「やさしい」とか「単純」と思っておりません。
物語を絵にすることも、素晴らしい生き方と思っています。

司 修

 

〈1F・2F〉
<ニュイ・ブランシュ2024参加企画>
栗本夏樹 作家活動40周年記念展 (漆造形)

2024.9.24 (火) ~ 9.29 (日)

京都での初個展から数えて今年で作家活動40周年となりました。京都で学び京都に育てて頂いた年月だったと感じています。 この度、ギャラリーヒルゲートで記念の展覧会を開催して頂きます。お忙しい中とは存じますが、ご高覧賜りますようお願い致します。

 

〈奥庭展示〉
松本誠史展 新塊人と塊獣

2024.7.4 (火) ~ 12.22 (日)

「侵蝕と再生」をテーマに作品を制作。主にセメント、モルタルをはじめ石膏、樹脂なども扱う。 表面には指の跡を積極的に残し、外側から刮ぎ取ったへこみと、内側からの圧力による盛り上がりを造形の要素として取り入れたプリミティブでユニークな形態を生み出している。近年、架空の未来を描いた「地中宇宙塊」シリーズを発表し、立体のほか、ドローイングや動画を使って表現の幅を広げている。本展はシリーズ第四章となる。

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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ニュイ・ブランシュKYOTO 2024
「偶然性の美学 - Life is what happens to you
while you are busy making other plans」


©Fabiola Burgos

2024.9.11(水)〜 10.27(日)
ギャラリー南: 9.11(水)~9.23(月)
和室「明倫」: 9.26(木)~10.27(金)

主催:京都芸術センター
共催:関西日仏学館、ヴィラ九条山

アーティストや職人は、偶然性と「交渉」している。

本展でリアルタイムに制作される作品は、アーティストや職人たちのそうした特質を物語っています。素材の性質、自らの魂、経年変化、アクシデント、コンテクストの変容、生の予測不可能性——そうしたものたちとめぐり逢う喜びを、アーティストや職人たちは見せてくれるのです。

本展は、「transmission」をテーマとする「ニュイ・ブラシュKYOTO2024」 の一環として、アーティスト、職人、キュレーターがコラボレーションする展覧会です。アーティストがキュレーターに作品制作の指示を出し、日本の職人がそのノウハウを伝授します。

本展では、会期中、トークやパフォーマンス、アクティビティ、茶会、レセプションなど、様々なプログラムを実施します。ぜひご参加ください。

*関連イベントについては、hpでご確認ください。

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

ギャラリー・パルク Gallery PARC

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木村亜津・冨田秀一郎・前川紘士
滞留
STAGNATE


2024.8.24 (土) ~ 9.15 (日)
13:00 ~ 19:00 水・木休廊

主催:滞留展プロジェクトチーム
協力:Gallery PARC、ファンダメンタルズ プログラム

「滞留」は、美術作家の木村亜津と前川紘士、生物学者の冨田秀一郎による自主企画展です。本企画のメンバーは、2021年からの3年間、科学者と美術作家の交流を促すプログラム「ファンダメンタルズ プログラム」に参加した際に出会い、木村と冨田、前川と冨田のそれぞれがペアを組み、個別に交流を重ねてきました。交流のペースや内容はそれぞれのペアで異なりますが、手探りのやり取りの中から少しずつ他者と共有できる/してみたいと思う断片が生まれて来ています。

展覧会タイトルの「滞留」とは、本企画を表す言葉として3者が共通して適っていると捉えた言葉です。英語に訳した“STAGNATE”には、”停滞”や”淀み”といったネガティブな印象を与える意味もありますが、元の流れから一旦距離を取り、アイディアやイメージを漂わせることは、新たな想像や実践を育む機会にも繋がります。本展では、それぞれの交流から生まれたものを来場者と共有すると共に、通常のスピードでは流れ過ぎて行ってしまうものを一時的に留め、留まったもの同士の邂逅や新たな相互作用が生まれる事を期待しています。


Statement

私の世界を球とした場合、私は対象と向き合った時に円が重なる場所はどこだろう、重ならなくても触れる接点のような場所はどこだろうと考えます。対象を俯瞰で見たり、ぐっと距離を縮めるなどして観察を行い、また同時に、作品として形にすることで接点を探ってきました。今回の対象は昆虫であると同時に生物学者の冨田さんでもあり、どうすれば彼らと接することができるかを、実践的かつ具体的な方法で探ってみました。

木村亜津

私たちが様々な生命現象と向き合ったときには、あらゆる階層で「擬人化」をして理解しようとすることに気づいた時に、私には「他の生物と意思疎通ができるのか(出来るとすればどうやって)」という根源的な問いが生まれました。しかしながら芸術家の皆さんとの交流を通じて感じたのは、人間同士でもその手段·方法は必ずしも保証されない、ということでした。開き直って全ての生物わけへだてなく「感覚共有幻想」として楽しむことにしました。

冨田秀一郎

生物学者の冨田さんとの交流は、お互いの「捉え難さ」が、出発点であると同時に交流に取り組む際の動機でもありました。様々な方法を通して、お互いの興味が動くポイントを探す”炙り出し作業”を続けています。 今回は、これまでの交流の中で、言葉を用いずに行った”もの”のやりとり「模型の交換」を並べます。また、身の回りの生き物についての記述の整理やアプローチをこの機に進め、今後の活動に還元出来る経験を増やしたい、と考えています。

前川紘士

■関連イベント1 「滞留トーク①」
日時:8.24(土)15時〜16時
定員:15名(申込不要/先着順受付)

■関連イベント2 「滞留トーク②」
日時:9.15(日)15時〜16時
定員:15名(申込不要/先着順受付)

京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング2階   開廊時間:13時~19時 休廊日:水・木曜日 

GALLERY TOMO

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白岩 溪
-Liberation-

2024.9.6 (金) ~ 9.21 (土)
12:00→18:00 日月火休廊

アーティスト ステートメント

人間社会の中で、こうして生きるべきだ、こう感じるものだと向けられる価値観の物差し。自分を偽って他人と接する時間。それらを全て断ち切って捨てて、本来の姿になれる時間が私にとっての制作です。
GALLERY TOMOでの個展-Liberation-におきましても、社会の喧騒や生き辛さから解放されて自然体で過ごすひと時をテーマにしています。

画材として膠、水干絵具、岩絵具、胡粉などを使用し神獣や身の回りの動植物を描きました。
多忙な日々の中での小休憩、癒しの空間を感じていただければ幸いです。

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月・火曜日

KUNST ARZT

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勝木有香 個展
SKIP AND SCENE


2024.9.7(土)〜 9.15(日)

KUNST ARZT では、2年振り4度目となる 勝木有香の個展を開催します。
勝木有香は、既成のアニメのキャラクターを トレースすることで、「動き」を視覚化するアーティストです。
そのトレースした線のみを抽出した作品、 残像のように動いた痕跡が引用するアニメ場面の 背景画の上でトレースされた作品、壁に直接 シルクスクリーンするインスタレーション作品など、 ブレることなく「動き」を模索しています。
本展メインルームでは、同一素材を映像的表現と 絵画的表現で対比させる構想です。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<アーティスト・ステートメント>

日常を過ごす中で、主に視覚、聴覚、触覚を通して受け入れる情報と 予想外の出来事に包まれる環境から、 活発さや原動力、壮大さに押し流されるような力を感じる。
この感覚を「運動感覚」と捉えている。
その感覚を断面的に切り取ると様々なレイヤーとして「動き」が見える。

この「運動感覚」とレイヤーとしての「動き」を重要視しながら 可視化させるために、背景とセル画上のキャラクターで構成している アニメーションを素材として制作している。
キャラクターが持つ柔軟性やリズムに合わせて、 常に変化し続ける曲線をトレースし、画面の中で再構成する。
これらがどのような存在として受け入れられるのかを試みる。

 

岡本光博 個展
日本神


NS#284 日式石燈籠再建
(橋頭神社境内跡地、台湾)
2005

2024.9.17(火)〜 9.22(日)

KUNST ARZT では、9年振り、2度目となる 岡本光博の個展を開催します。
本展は、日本統治時代の台湾において、 崇め奉ることを強制された 神道に関するプロジェクト作品と、 現在も“民間信仰”として 自発的に崇め奉られている “日本人やモノ”を取材して作品化した 連作から構成します。
プロジェクトや撮影は19年前ですが、 この"神に対する受動と能動のカタチ"は、 現在の宗教、国家の在り方についても 考察することができるように思えます。

(KUNST ARZT 岡本光博)

*すべて台湾のみでの発表作品。
一部プロジェクトは台湾高雄市の管理で屋外に設置。

 

小柳 輝見子 個展
pose de croquis


2024.9.24(火)〜 9.29(日)

KUNST ARZT では、初となる 小柳輝見子の個展を開催します。
小柳輝見子は、多岐に渡る表現活動と並行して、 原点でもあるクロッキーを継続し、 独自のクロッキー美を生み出しています。
本展では、壁面には「ダンス」的な動きのあるポーズの クロッキーを元にした作品群が、床にはカラフルな 円柱の台が複数配置されます。ニュイブランシュの タイミングでは、「pose de croquis」 というタイトルが 示すように、その台に乗っている鑑賞者を、 アーティストがクロッキーするかもしれません。

(KUNST ARZT 岡本光博)

*クロッキー(仏)とは
短い時間で形を捉え画面に描写する行為

<アーティスト·ステートメント>

17歳の頃美大受験をきっかけに出会ったクロッキー
短時間で線を走らせ、サッと1枚仕上がる面白ろさに魅力を感じずっと大好きな手法
楽しくて夢中になる
自己に集中する時間はまるで瞑想
瞬間の美しさを紙の上でなぞって行く
美しい姿から恋心や愛しさが湧き出てきて
私の心も紙の上のモデルさんたちも踊り出す
私の中にある自己表現やユーモア、美しさのニーズが描くことで満たされていく

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー恵風  Gallery Keifu

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*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。

 

〈1F〉
沈楠 日本画展
間のながれ


2024.9.10(火)~ 9.15(日)

風をテーマに自分なりの表現を模索し制作しています。
ある日の写生で、木漏れ日がちらちらと揺れる様子が目に焼き付いて、その場で感じたことが本展の作品になりました。
風と共に揺れる光の柱は、木々の輪郭を漂白した「間」となり、ただの余白ではなく、確かにある種の流れが感じられます。この「流れ」を画面に捉えたいのです。(沈楠)

 

〈2F〉
山田真澄 日本画展
— 凛として —


2024.9.10(火)~ 9.15(日)

季節ごとの花が咲く瞬間を描き留めています。それぞれの花たちには個性があり、どんな時にでも凛と咲く姿はけなげで耀いて見えました。
そんな花たちの姿をご高覧頂ければ幸いに思います。(山田)

 

〈1F〉
樋桁千波 展
種はやがて芽吹き


2024.9.17(火)~ 9.22(日)

冬の木々や剪定されて幹と枝だけになった街路樹が目に留まることがあります。
ひっそりと蓄えている時間に魅力を感じているのかもしれません。
その時が来ると芽吹き、緑の葉を付け、刻々と流れる時の中で形として存在する生きものの確かさを描きながら探っています。(樋桁)

 

〈2F〉
岡本祥吾 展 天地創造
— 天と地を創らずして、人の形などつくれましょうか —


2024.9.17(火)~ 9.22(日)

わたしは日本の伝統的な”ひとがた”人形を制作してきましたが、その形は次第に”自然の形”へと変化してきました。
言うまでもなく自然があったから人間が存在しており、人間は自然が生み出した数々の生命の延長線上にいる一部です。
その紛れもない真実を、わたしは人形をつくる立場から端的に現わしているのかもしれません。(岡本)

 

〈1F+2F〉
篠原涼子 個展
Une promenade


2024.9.24(火)~ 9.29(日)

毎年夏に行くフランス南西部の自然豊かな風景を多く描いています。
水辺で遊んだり休憩したりする人々を見ていると、人々が自然と一体となっているように見えます。
その情景は純粋で透明感を持ち、時間が止まったようです。このような風景を見ると幸せを感じ、絵にしたくなります。
日本では5年ぶりの個展です。自然の中を散歩しているような展示にしたいと思います。是非お越しください。(篠原)

京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日

2kw gallery

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渋谷信之
いきめぐり


2024.8.31(土) 〜 9.22(日)
月・火・水 定休 13時―19時(23日 最終日は17時終了)

いきめぐり

息をすう 息をはく
行き 帰る
生きる 失う
…めぐり続けるうちに、現れるもの
眼前の光/現在 と土壌の闇/過去 のあいだにあるもの
観るたびに互いに変化し、一つとして同じものはなく
双方がすれ違う瞬間に表れるものが、絵画
絵画は欲深き迷宮 行きつ戻りつの足跡なれば

滋賀県大津市音羽台3-29-1 TEL:090-5241-8096 休廊日:月・火・水曜日

Gallery G-77

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川端朗子 個展
KAZARI
ー精霊‧神様へのおもてなしー


2024.9.10(火) ~ 9.22(日)
11:00 ~ 18:00 (月曜定休)

本展覧会は、季節の行事、⺠間信仰、神社、そして色鮮やかな祭りに見られる日本の「かざり」に影響を受けて制作された、オブジェ‧コラージュ作品を展示します。
日本において「かざり」は単なる装飾ではなく、深い精神的‧文化的な意味を持ち、神とのつながりを象徴しています。
神社に飾られた精巧な装飾品や、色彩豊かで賑やかな祭りの飾り、そして玄関や床の間に見る取り合わせの飾りは、いずれも信仰や祝祭、神と人々の対話を物語っています。
作品は紙や木など、身近な素材を使って「あそび」の要素を含みながら、日常の中に宿る神聖な瞬間を捉え、新たな「かざり」のかたちとして表現されます。
そこには日本の四季の移ろい、自然と儚さの中で感じる、豊かな恵みに感謝する気持ちが反映され、私たちの心に静かな祈りをもたらします。
日常と神聖の境界で立ち現れる、独特な日本の「かざり」の創造性を、どうぞお楽しみください。

<Artist’s Comment>

「かざり」という「おもてなし」
日本には四季があります。
それが月ごとの行事、たくさんの「かざり」を生み出しました。
それは神様に喜んでいただくための最高の「おもてなし」のかたちです。

ゆらゆら
キラキラ

時に激しく、時に静かに
まるで生命が宿っているかのように感じられる美しい「かざり」の光景。
昔の人々が大切にしてきた思いが現在に伝わり、深く心に響くのです。
私の作品も、皆様にとって新たな発見と感動をもたらす、最高の「おもてなし」となることを願っています。

京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日

現代美術 艸居

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<艸居、艸居アネックス>

 

梅津庸一+シルヴィ・オーヴレ
「シルヴィとうめつ。おばけやしき?」


梅津庸一&シルヴィ・オーヴレ
《緑の網》2024
紙にクレヨン、アクリル、モノタイプ
H78.2 × W40.7 cm
写真:今村裕司
画像提供:艸居


梅津庸一《沼地で雨宿り》2024、陶
画像提供:作家


シルヴィ・オーヴレ
《Sunny Beach》2023、
陶、プラスチックストロー
H48 × W33 ×36 cm
写真:今村裕司
画像提供:艸居

2024.9.19(木)〜 11.13(水)

艸居(祇園本店)と艸居アネックス(河原町二条)では、パリ在住の美術家、シルヴィ・オーヴレと梅津庸一による展覧会「シルヴィとうめつ。おばけやしき?」を開催いたします。

現在、国立国際美術館にて開催中の特別展「梅津庸一|クリスタルパレス」と同時開催となる本展では、美術館やギャラリーなどでの行われる整理された展覧会とは異なり、観客がまるで「おばけやしき」を訪れているかのような楽しい空間を目指します。とはいえ、遊園地にある娯楽施設としての「おばけやしき」のように子供から大人まで幅広い層が楽しめるものにはなり得ないでしょう。それでも「おばけやしき」を念頭においたのは美術における観客とはどこにいるのか?、そして美術展における興行的性質を問い直すためです。

本展では、梅津とオーヴレそれぞれの作品をはじめ、初となるコラボレーション作品も展示いたします。本展のキービジュアルはオーヴレがパリのアトリエで途中までつくった作品を郵送し梅津が仕上げたものです。先手・後手、介入度を試行錯誤しながらさまざまなレベルで「共作」が生み出されることでしょう。制作のプロセスに揺さぶりをかけ、さらに「作品は個に帰属するのか?」「作品をつくると展覧会をつくるの違い」など一筋縄ではいかない試みがなされます。

これまで梅津は、日本における近代美術の展開とその末尾に位置する自分自身の関係を探求するところからスタートしました。近年の梅津のアプローチは多岐に渡り、ドローイング、絵画、映像、私塾の運営、展覧会のキュレーション、非営利ギャラリーの運営、文筆業など様々な領域を横断しながら「美術とは何か」、「作ることは何か」と問います。2019年からは陶芸、2022年からは版画を制作しはじめ、より幅広い視点から美術を捉え直そうとしています。

オーヴレは絵画からキャリアをスタートさせ、その後はファッション、彫刻、陶芸と表現の幅を広げてきました。絵を描き始めたのは10代の頃で、作品に美術としての要素、彫刻、陶芸が追加されたことを除けば、彼女の作風はこの20年間変わっておらず、このことは注目に値します。一般的にはあまり組み合わされない素材の組み合わせを特徴とし、日常的に世界中で使われている箒や、浜辺で見つけた木々やプラスチック、日常生活を通して出会う美しいと感じた古びたおもちゃなどの素材と陶芸を組み合わせ、紙芝居、イタリアの仮面を使用する即興劇、コンメディア・デッラルテのキャラクターを引用するなど、オーヴレらしい知的でユーモア溢れる世界観を作り出します。

両者は生まれも普段活動している環境も全く違いますが、互いの活動や作品に興味を持ち本展が企画されることになりました。
一見すると2人の作品には共通点がありませんが「彼岸と此岸のあわい」に作品が成立しているとは言えないでしょうか。

艸居:京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:10:00AM- 6:00PM 休廊日: 日・月曜日

艸居アネックス: 京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F Tel: 080-9745-8452 開廊時間:1:00PM- 6:30PM
休廊日: 日・月曜日

京都 蔦屋書店

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<6F アートウォール>

 

ナカムラトヲル 個展
「ネオトラ -Neo traditional-」


《竜雲図》
1350×805×30mm、
Acrylic on canvas / spray
2024年

2024.9.3(火) ~ 9.23(月・祝)

主催:京都 蔦屋書店

ナカムラトヲルは30歳から独学で絵を描き始め、現在はアパレルブランドとのコラボレーションやクライアントワークなども手掛けています。ビビットカラーを用いたグラフィカルな独自のスタイルの抽象画には、私たちの心の中の存在を象徴したアイコンとして印象的な目のモチーフが登場し、作品を通して自身の内面を見つめ、向き合うというテーマを内包しています。
関西での初展示となる本展では、浮世絵や現代マンガをテーマに、抽象性やポップ感を加えることで過去と現代が交差する新たな世界感を生み出します。今回発表する作品のうち「今様美人図」は、実在する作品から輪郭を抽出し、着物の柄や顔の表情、吹き出しによりマンガの一場面を想像するようなストーリーを感じさせます。そのほか、京都をはじめとする寺院で見られる「雲龍図」インスピレーションを受けて制作した作品など新作全6点を発表します。作家にとって初の作風にチャレンジした作品群をお楽しみください。

<6F アートスクエア>

 

長田沙央梨 個展
「Good night, little sters.」


2024.9.6(金) ~ 9.26(木)

主催:京都 蔦屋書店

長田沙央梨は、動植物をモチーフに陶彫、油彩、彫金作品を手掛けるアーティストです。長田の作品は、自身が考える"その動物らしさ"を表現するため、本物とは異なる色や形をしていることが多くあります。そして、人間と同様にそれぞれ性格の違いや喜怒哀楽の感情を持ちながら、人間よりもたくましく純粋な動物の姿を表現しようとしています。
2024年3月に京都 蔦屋書店で開催したグループ展「grid3」では、2頭のイッカクを描いた油彩作品「つきが みてた」(2023年制作)と、ペンギンの群れを描いた「はるの あらし」(2024年制作)を展示しました。本展では、この2点の作品から着想を得て新たに制作した立体陶芸作品群で、海の動物たちが繰り広げる夜の物語を表現します。パートナーや家族をイメージしたという愛らしい動物たちの姿をお楽しみください。

<アーティストステートメント>

夜明けの海。
まだしっかりと月は輝いているけれど、空はうすいピンクに色付く。
二頭のイッカクが角を突き合わせておはようのあいさつをする。
深い海底の魚たちはまだ眠っている。
氷の上で夜通し踊り明かしたペンギンたちは、 きらきらと光りはじめた水面に誘われるように、 エサを求めてまた海の中へと飛び込んでいく。

長田沙央梨

京都市下京区四条通寺町東入ニ丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
Tel: 075-606-4525 営業時間:10:00~20:00 (不定休)

美術館情報

京都市京セラ美術館
本館 北回廊1階
新館 東山キューブ

グッチ日本上陸
60周年記念展
GUCCI COSMOS
2024.10.1(火)-
12.1(日)



京都市京セラ美術館
ザ・トライアングル

川田知志:築土構木
2024.7.16(火)-
10.6(日)


《「still moving final:
うつしのまなざし」
学長室壁画引越し
プロジェクト》
2023年
画像提供:京都市立芸術
大学ギャラリー @KCUA
撮影:来田猛


京都国立近代美術館

LOVEファッション
―私を着がえるとき
2024.9.13(金)-
11.24(日)


美術館「えき」KYOTO

連載50周年記念
『手塚治虫
ブラック・ジャック展』
2024.9.1(日)–
10.6(日)


©Tezuka Productions


京都文化博物館

<4・3階展示室>
特別展
生誕140年記念
石崎光瑤
2024.9.14(土)-
11.10(日)



京都国立博物館

特別展
「法然と極楽浄土」
2024.10.8(火)-
12.1(日)



細見美術館

美しい春画
-北斎・歌麿、
交歓の競艶-
2024.9.7(土)-
11.24(日)


喜多川歌麿
「夏夜のたのしみ」
(部分)個人蔵
【通期展示】
*18歳未満入場禁止