◆展覧会についての最新情報は、各ギャラリーのサイトでご確認ください。

イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto

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青山悟 個展
時間ミシン|Time Machine


《時間ミシン Time Machine》
ポリエステル・オーガンジーに刺繍 ( ポリエステル糸 )
2026
撮影:宮島径
©AOYAMA Satoru, Courtesy of Mizuma Art Gallery

2026.7.4(土) ~ 7.25(土)
時間:12:00 - 18:00 ※日月曜祝休廊(ただし、7月19日(日)は開廊)
協力:ミヅマアートギャラリー
オープニングレセプション:7.4(土)17:00-18:00 作家在廊

この度、イムラアートギャラリーでは青山悟の個展「時間ミシン|Time Machine」を開催いたします。

青山は、高校時代に渡英し、ロンドンのゴールドスミスカレッジでテキスタイルアートを学びました。ジェンダースタディーを基礎とするこの学科にはミシン室があり、青山はそこで工業用ミシンによる制作を始めます。

2012年、セルビアのベオグラードで開催されたグループ展「Photo-Reference: Photographic Image in Contemporary Japanese Art Practices」にて、青山は佐藤雅晴、城田圭介と出会いました。写真というメディアを使いながら、異なるアプローチで制作をする日本人作家を集めたこの展覧会は、セルビア人のキュレーターJelena Stojkovićによる企画展であり、まだ内戦の爪痕の残る街で開催されました。

本展の出品作品には、佐藤が 2010年にイムラアートギャラリーで開催した個展「バイバイカモン」のフライヤーを青山がミシン刺繍でトレースした作品、Jelena Stojkovićからの絵葉書の刺繍作品も含まれます。《バイバイカモン》は 2012年のセルビアの展覧会でも出展され、それが青山にとって初めて観た佐藤作品でもあります。佐藤は 2019年にこの世を去りましたが、青山は「今回の個展も佐藤君の個展も、数百年後の人からしたら誤差の範囲のできごとであり、同時代に開催された展覧会で、同じ時代に生きたということに変わりはない」と言います。

近年、青山は、この変化の激しい社会の中で「消えゆくものたち」を制作のテーマとしてきました。フライヤーをはじめとする紙媒体は、デジタルになりつつあり、紙幣や切符は、キャッシュレス決済にとって変わられています。これらの「消えゆくものたち」は、数百年後には本当に消えてなくなっているのかもしれません。逆に残るもの、残していくべきものもあるでしょう。「時間ミシン|Time Machine」と名付けられた本展は時間の不可逆性に向き合い、またそれに抗う姿勢を見せながら、労働の価値や人間性の変容について言及します。展示は数百年後の、とある展示室を想定したインスタレーションとなります。是非、遠い未来から見た「今」を想像しながら青山の最新作を楽しんでいただければと思います。

青山は本展を、同時開催となる美術館「えき」KYOTO での個展「刺繍少年フォーエバー in Kyoto」の最終展示室と位置付けています。こちらもあわせてご高覧くださいませ。


刺繍少年フォーエバー in Kyoto 最終展示室として
「時間ミシン|Time Machine」
青山悟

ペリーによってミシンがはじめて日本に持ち込まれたのが 1854年。初めて時間旅行を扱った H・G・ウェルズによる小説「Time Machine」が発表されたのが 1895年。今さら言うまでもなく日本人はソーイング・マシンのことを「ミシン」と呼ぶわけですが、それは明治時代の人がマシンをミシンと聞き間違えたのが由来だというのは有名な話です。それならばタイム・マシンもタイム・ミシンで良さそうだけど、さすがにペリーからウェルズまでの 40年もの間にミシンは縫うための道具の名称として定着したであろうことが想像され、タイム・マシンも含めたミシン以外のすべてのマシンは、例えばその後のマシン・ガン、トレーニング・マシン、スロット・マシンなど、ずっとマシンなわけです。逆にタイム・ミシン、ミシン・ガン、トレーニング・ミシンなど全てのマシンをミシンに置き換えるとミシン本来の機能を超えた、まだ見ぬ未来の道具の姿が浮かび上がったりもします。

ところで自分が学生の時から使っているミシンは 1920年代の工業用のシンガー・ミシンで、海外ではアイリッシュ・マシンと呼ばれる刺繍専用のものです。日本では横振りミシンとしても知られるこの古いミシンは、既に生産が終了しており、近年調子の良い個体を探すのが困難な状況にあります。いわば消えゆく道具であるこのミシンを使って、同じように消えゆく運命にあるもの(人、物、事象など)たちに光を当て、それらを小さなモニュメントとして残していくことは、自分が生涯をかけて取り組むべき活動であると今では思うようになりました。これまで制作したものは、タバコの吸い殻やレシート、落ち葉や桜の花びら、新聞や雑誌など多岐に渡りますが、これらには共通して物質としての儚さと共に、特有の物語性があります。そしてその物語は時に古い時代の記憶を呼び起し、現代の社会状況を浮き彫りにし、未来についての考察を促します。つまり自分の制作においてミシンはまるで時間を往来する能力を備えたタイム・マシン(時間ミシン)であり、時を止める装置でもあるのです。

さて、この度イムラアートギャラリーで個展の話をいただいた時、すぐに 7年前にこの世を去った友人の佐藤雅晴君のことを思い出しました。正確には日々の生活の中で彼の作品や言葉は頻繁に思い起こしているので、思い出したというよりも単に関連づけたという方が正しいのですが、自分が出会った頃の佐藤君はイムラアートギャラリーに所属しながら作家活動をしていました。佐藤君とは 2012年にセルビアで出会っています。当時、日本の現代アートと写真について研究していたキュレーターのイェレナ・ストイコヴィチさんがセルビアで企画したグループ展に選ばれ、自分と佐藤君、同じくアーティストの城田圭介君が現地に行きました。3人ですぐに意気投合をし、約1週間、毎日仕事だけでなく、観光をしたり、現地の人たちと交流をしたり、もちろん一緒に飲食を共にしながら、大いにアートについて語らいました。帰国後もいつかまた皆でセルビアに行きたいね、と誰からともなく話すほど楽しい旅でした。展覧会自体も小規模ながら、好意的に受け入れられたと思います。このグループ展に佐藤君が出展していた作品のひとつが《バイバイカモン》でした。《バイバイカモン》はロトスコープの技法で制作されたアニメーションで、2体の着ぐるみの片方がバイバイのジェスチャーを、もう片方がカモンのジェスチャーをする、今となっては佐藤君のシグネチャーと言ってもよい作品です。正直に言うと、セルビアでの展示以前に彼の作品に目にしたことがなかったのですが、この作品を観てすぐに佐藤雅晴という作家の力量を理解しました。自分より先に亡くなったこの同い年のアーティストは、その死の直前に新宿の Ken Nakahashi で「死神先生」(2019)という多くの人の心を打つ個展を開催し、死後に水戸芸術館で大規模な個展「佐藤雅晴 尾行-存在の不在/不在の存在」(2021) を成功させ、作家として自分の遥か先をいく存在となりました。彼の残した作品は今こうしている時も、新たに解釈され続け、きっと近い未来にまた違った形で蘇るでしょう。そういう意味で、本当に良い作家は肉体が消滅した後もタイム・トラベラーとしてこの世に現れ続けます。

今回、個展を開催するにあたり、運良くイムラアートギャラリーから佐藤君が《バイバイカモン》を初めて発表した際のチラシを手に入れることができたので、新作はこのチラシをミシンで再現することから始めることにしました。佐藤君は生前、尾行(トレース)することとは、対象を自分の中に取り込むこと、と述べています。尾行は気づかれずに遂行しなくてはなりません。そう言えば、一度だけ佐藤君の作品に登場させてもらったことがあるのですが、作品を実際に観るまで自分がアニメ化されていることを知りませんでした。今回はこちらが尾行する番です(実は今まで何度か、時に作品として、またレクチャーなどでも彼を尾行しているのですが)。尾行された本人は気づくことはないでしょうが、きっと今回の展示空間は佐藤雅晴の気配を十分に感じさせるものになると思います。そしてこの《バイバイカモン》をモチーフとした新作を起点に、この展示が時間の不可逆性に少しだけ抗うような体験になればと思っています。

 

British Contemporary:
Michael Craig-Martin/
Damien Hirst/ Julian Opie


マイケル・クレイグ=マーティン
《Domesticated Nature: Vegetables》
シルクスクリーン、紙、85×72cm、2022


ダミアン・ハースト
《Norcamphor》
木版、61cm×61cm 、2011


ジュリアン・オピー
《Day and Night》
シルクスクリーン、アクリルブロック
39.5cm×25.8×16cm 、2021

Vol.1 2026.5.23(土) ~ 6.18(木)
Vol.2 2026.8.1(土) ~ 8.29(土)
時間:12:00 - 18:00
※日曜・月曜・祝・夏季休業日休廊

この度イムラアートギャラリーでは「British Contemporary: Michael Craig-Martin / Damien Hirst / Julian Opie」展を開催いたします。

1980年代末から1990年代にかけて、英国現代美術は「YBA(Young British Artists)」と呼ばれる新たな潮流によ って国際的な注目を集めました。既成概念にとらわれない革新的な表現と強いメッセージ性を特徴とするYBAは、 その後の現代美術に大きな影響を与えています。

本展では、YBA世代に多大な影響を与えたコンセプチュアル・アートの重要人物 マイケル・クレイグ=マーティン を軸に、YBAを代表するアーティスト ダミアン・ハースト、ジュリアン・オピー の作品をご紹介いたします。クレイグ=マ ーティンによる明快な色彩と簡潔な線描、日常的モチーフを通して提示される概念性は、後続世代の作家たちに大 きな影響を与えました。一方、ハーストは生と死をテーマにした挑発的な表現を展開し、オピーは人物や風景を極限 まで単純化した視覚表現を追求することで、それぞれ現代美術に新たな価値観を提示しています。

三者三様の表現を通して浮かび上がる、英国現代美術の系譜とその多彩な魅力を、ぜひご高覧ください。

*会期はVol.1(6月)とVol.2(8月)の2期に分けて開催予定です。ぜひ併せてお楽しみください。


♦マイケル・クレイグ=マーティン/Michael Craig-Martin
1941年アイルランド生まれ。ロンドンを拠点に活動するコンセプチュ アル・アートの重要人物。日常的なオブジェクトをシンプルな線と鮮 やかな色彩で描き出す作品で知られている。概念と視覚表現の関 係性を探求し、英国現代美術教育にも多大な影響を与えた。ロンド ンの芸術大学であるゴールドスミス・カレッジでは ダミアン・ハースト をはじめ、多くのYBA世代の作家を指導し、その思想的支柱として も高く評価されている。

♦ダミアン・ハースト/Damien Hirst
1965年イギリス生まれ。YBA(Young British Artists)を代表する作 家として1990年代以降の現代美術を牽引。生と死、時間、信仰とい った根源的テーマを扱い、ホルマリン作品やスポット・ペインティングなど革新的な表現によって国際的な評価を確立した。現代社会 における価値観や人間存在への問いを投げかけ続けている。

♦ジュリアン・オピー/Julien Opie
1958年イギリス生まれ。人物や風景を極限まで簡略化した線と色 面による表現で知られ、現代を象徴するヴィジュアル・アーティスト として国際的に活躍している。絵画、彫刻、LED、デジタルメディアな ど多様な手法を用いながら、都市に生きる人々や現代の視覚体験 を軽やかに描き出している。

京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日

エンアーツ eN arts

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showcase #14
“日本のエッジ、日本語のエッジ”
curated by minoru shimizu
石川 竜一  曽田 浩隆


石川 竜一


曽田 浩隆

2026.4.17(金)〜 5.17(日)
会期中 金・土・日 12:00 – 18:00 開廊
アポイントメント 承ります
入場無料

2026年4月17日より清水穣氏のキュレーションによる「showcase #14 curated by minoru shimizu “日本のエッジ、日本語のエッジ”」を開催いたします。

2012年に開始されたシリーズ「showcase」は、写真及び映像作品に特化した展覧会として継続的に実施して参りました。本シリーズは、各回に清水氏が選出する作家の最新作を紹介することを通じ、同時代における表現の動向を考察する場として位置付けられます。本展はその第14回目となります。

今回は、石川竜一および曽田浩隆の両名を出展作家として迎えます。展覧会の趣旨ならびに制作・作品の詳細につきましては、次頁以降にございます清水氏及び各作家によるステートメントをご参照下さい。

最後になりましたが、石川竜一作品のプリントにおきましてはキヤノン株式会社様よりご協力いただきました。この場を借りましてこころより御礼申し上げます。

eN arts


showcase #14 curated by Minoru Shimizu
日本のエッジ、日本語のエッジ

石川竜一(1984-)については、紹介の必要はないでしょう。2012年キヤノン写真新世紀佳作(清水穣選)で注目されるや、あれよと言う間に2014年に木村伊兵衛賞を受賞し、以降、沖縄に拠点をおいて活躍しています。性別、人種、職業…を異にするさまざまな沖縄人を彼らの日常とともに生き生きと撮影した「Okinawan Portraits」のシリーズが代表作です。2014年のshowcase#3「日本の肖像」以来の再登場ですが、いま作家は、10年経ってふたたび肖像という主題に向かい合っています。かつてのOkinawan portraitsが、沖縄の人々を彼らが暮らす環境とともに活写したとすれば、新作は、人物の一人ひとりをより深く見つめることを通じて、彼らの生の全体、ひいては沖縄の現在を、浮かび上がらせようとするのです。

近年注目を集め始めている現代書の傾向、「現代美術としての書」とは、書を、言葉を主題とし言葉を表現する現代アートとして再定義するもので、曽田浩隆(1974-)はこの傾向の最先端を走る作家の一人です。「言語を主題とし言語を表現する」とは、言葉が、徹頭徹尾レディメイドであり、その本質が人間社会の根本的な政治性に根ざしていることの認識です。言葉は、特定の誰かの創作物ではありませんが、自然発生はしないから人工物であり、新生児に対して「すでに出来上がった」ものとして与えられる「レディメイド」です。しかも、差異化した音声の体系としてつねに変化し続けるものであり、明確な国境線を持ちません。それを個別の「国語」として分離したのは、18世紀に興隆した「ナショナリズム」という政治にほかならないでしょう。文字の体系に至っては、人間の記憶能力を上回る大量の人口とそれに伴う大量のデータを扱うようになった社会が発明した、あからさまな人工物であり、それが個々人の書記から、印刷媒体と結びつく段階になるにつれて、さらに正書法という規範へと転じます。日本語を日本語として角付けた「国語」「母国語」「文字」「正書法」はすべて、政治の産物であり、政治が日本語につけたエッジこそ、曽田浩隆のテーマです。カンヴァスにアスファルト補修材で詩のような短文(自作であったり引用であったりする言葉)が書かれていますが、その「日本語」は、なんと漢字とアルファベットで綴られています。反則的な綴方は、正書法というものの根拠のなさを逆照しています。

2026年のshowcase#14は、日本の端(エッジ)、沖縄で新たな肖像を試みる石川竜一に、日本語の端(エッジ)を問い続ける曽田浩隆を合わせる2人展です。とくに、今回は二人の作品を混在させた展示にしました。ふたつのエッジの共鳴を聴きに、ぜひ展覧会を訪れてください。

2026年4月、清水 穣


ポートレートを意識的に撮影し始めた2010年頃から10年ほどの間は、個人を取り巻く環境や状況も、その人格と深く関わるものであるということから、様々な環境や状況、関係性のなかで人がどのように存在するのかということを考えていた。元々は存在自体への関心の上で、撮影された環境と撮影者である私自身のアイデンティティに沖縄という土地が深く関わっているという点において、okinawan portraitsであった。

それから写真を通した試行錯誤を経て、「いのちのうちがわ」という作品を制作していく過程の中で、見えている個の対象そのものや、その細部から読み取ることができる情報から、対象のあり方や部分、対象以外の様々な物事との関係を通して解釈し得る背景へと関連性の方向が転換していった。

本展では、現在制作に取り組んでいる”qualia”と”The Shell of Human”という作品の中から、清水穣氏からのオーダーによる、沖縄というキーワードに沿って作品を選出している。私のこれまでの作品と同様に、沖縄で撮影したものをセレクトしたものであり、可能な範囲で沖縄に何かしらの関わりを持っている人を選ぶように心がけたが、そもそも私の無意識に近いレベルの興味から立ち上がったコンセプト上、特に背景を単純化させた”qualia”に示されるように、私の出自と撮影地ということを除けば、地域文化からは殆ど切り離され、対象の存在自体と、人格の内に抽象化された環境や状況、土地や歴史への解釈を促すことを意図している。

”The Shell of Human”では、海やその周辺で撮影したポートレイトを貝殻になぞらえることで、物理的エネルギーの運動体としての人の輪郭を浮かび上がらせることを試みており、”qualia”ではさらに、背景を単純化し、対象の細部に意識を向けることで、視覚的に伝わってくる、質感によって喚起される感覚は、言葉に形容し難いクオリアとして立ち上がり、同時に細部の表情から想起される対象の内面への共感を促すことで、存在の最深部において接続しようという試みである。

石川 竜一


他人が手書きした文章を読むことには、視線で書き手の肌を撫でるようなザラリとした感触があり、筆跡は筆記素材によって物質化している。書かれた言葉の意味は物質化するわけではないが、内容によって手書き文字の感触とはまた別の独特の感触がある。これらの感触が入り混じって独特の色合いが視線を通して意識に中に吸い取られるのが、私にとっての、書くこと、読むことの二面性をもった書字の世界だと言える。自分が書くときも、他人の文字を読むときにも得るその感触は、不快と快感の振り幅を常にゆらいでもいる。私は、その感触の確認を大切にしている。

曽田 浩隆

京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日

タカ・イシイギャラリー 京都 Taka Ishii Gallery Kyoto

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マイケル・アナスタシアデス
「From Warm Yellow to Saturated Red」


Courtesy of Taka Ishii Gallery
Photo: Marietta Mavrokordatou


Courtesy of Taka Ishii Gallery
Photo: Marietta Mavrokordatou

2026.6.6(土)〜 7.4(土)
オープニング・レセプション: 6.6(土)15:30 〜 17:30

タカ・イシイギャラリー 京都は、6月6日(土)から7月4日(土)まで、マイケル・アナスタシアデスの個展を開催いたします。2019年以来、同ギャラリーで3度目の個展となる本展では、照明作品を中心に作家の最新作を発表いたします。

暖かな黄から、深い赤の階調へ

始まりのとき、太陽は地平線からわずか 0.5°ほどの位置にあります。大気が「寒色系」である青や紫の光を濾過することで、暖かな黄やゴールドのトーンが描き出されます。太陽がさらに沈むにつれ、空気中を通過する光の経路は大幅に長くなります。すると、大気は緑や黄の光をも散乱させ、スペクトルの中でも最も温和な領域のみを残すのです。太陽の端だけがかろうじて見える頃、光は最大量の空気層を通り抜けます。赤い光は最も長い波長を持つため、散乱することなく、その長い距離を旅して私たちの目に届く唯一の色となるのです。

日本で 2度目の個展となる本展において、アナスタシアデスはタカ・イシイギャラリー京都の空間全体を使い、照明、家具、そして彫刻からなる構成を提示します。展示作品には、繊細なガラス管の中にフィラメントが浮遊するようなランプシリーズをはじめ、ダグラスファー(米松)の一本の丸太から削り出されたスツール、孟宗竹や白竹を用いた照明、そして手作業でパティナ加工を施したブロンズ鋳造のオブジェなどが含まれます。

マイケル・アナスタシアデス

マイケル・アナスタシアデスは、ロンドンを拠点に活動するキプロス出身のデザイナー/アーティスト。ロンドンのインペリアル・カレッジ・オブ・サイエンス・テクノロジー・アンド・メディスンにて土木技師としての訓練を受けた後、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにてインダストリアル・デザインの修士号を取得。1994年にロンドンにスタジオを構え、2007年には自らの名を冠したブランドを設立。

そのスタジオは、照明、家具、プロダクト、そして空間デザインまで多岐にわたる領域を横断。名だたるメーカーへのデザイン提供のみならず、限定版のシグネチャー・コレクションの制作、さらには世界各地のギャラリーや美術館での個展開催など、精力的な活動を行っている。これまでタカ・イシイギャラリーでは東京(2017年)および香港(2019年)で個展を開催。直近の個展として、「All Colours Will Agree in The Dark」Melas Martinos(アテネ、2025年)など。

2015年、照明デザインへの顕著な貢献が認められ、王立芸術協会より「Royal Designer for Industry」の称号を授与。その後も、ADI コンパッソ・ドーロ賞(2020年)やロンドン・デザイン・メダル(2025年)など数多くの賞を受賞。2024年には、デザイン界への奉仕に対し、英国国王チャールズ 3世より大英帝国勲章(OBE)を叙勲。

京都市下京区矢田町123 Tel:075-365-5101 営業時間:木~土 10:00–17:30 定休日:日~水・祝祭日

ギャラリー16 galerie16

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寺田就子 展
「眩くゆらぐ影」


2026.7.7(火)〜 7.18(土)

公園で風が強く吹いたとき、落ち葉が転がりながら時々まぶしく太陽の光を反射させていた。

風をみているような水面をみているような気がして心地よかった。

 

橋本かの子 展
Crossing Traces


2026.7.21(火)〜 8.1(土)

Crossing Traces は、heiterと– fallという二つのシリーズから構成されています。

heiterシリーズは、地球上のごく薄い層の上で育まれてきた生命、そして人間の存在を、宇宙的スケールで捉えた作品群です。各作品の画面サイズは、地上に直立する一人の人物が占有する面積――すなわち、その人物が地表に落とす影の面積――を算出することで決定されています。測定可能な数値として導き出された面積のキャンバスには、晴れた日の地表から垂直に立ち上がり、大気圏を越えて無限へと広がる空間が描かれています。
ドイツ語の heiter は「晴れた」「晴朗な」を意味する語です。淡い青は、生命を育み保護する地表の薄い層が澄み渡った空として知覚される色でもあります。heiterシリーズでは、単色の青で可視化された垂直に延びる無限の空間が、地球上に生きる一人ひとりの存在を示すと同時に、広大な宇宙的システムの中に位置づけられた人間存在の有限性と脆弱性を指し示しています。

一方、– fallシリーズは、雨や雪、雹、霰といった水が降る一瞬を捉え、その痕跡を日時や場所の記録とともに収集した作品群です。水は、ごく短い時間だけ小さな紙の表面にとどまり、やがて蒸発して消えていきます。その刹那の滞在が、かすかな痕跡として紙の上に残されます。
ドイツ語 fallen は、物理的な「落下」の意味に加え、事象が「起こる」「生じる」といった意味も含みます。そこには、主体の意図を超えて生起する出来事性、偶発性、そして制御不能なプロセスが内包されています。雨や雪、雹、霰として降下する水は、重力に従って「落ちる」存在であると同時に、気象条件や時間、場所が交差する一点においてのみ可視化される出来事です。– fallシリーズでは、水がごく短い間だけ紙に存在し、すぐに蒸発するその瞬間が収集されています。そのときに残るかすかな痕跡は、水そのものではなく、出来事の残り――すなわち「そこに何かがあった」という事実を示しています。

本シリーズは、時と場を循環しつづける水の振る舞いを、極めて微細なスケールで可視化する試みです。鑑賞者は、明確な形として捉えにくい時間と物質の交差を体験し、時空に思いを巡らせながら、自然との関係性をあらためて認識することになります。

heiterが測定可能な数値によって人間存在を空間的に位置づけるのに対し、– fallは測定不能な瞬間を、痕跡としてのみ提示します。前者が「占有する空間」を扱うのに対し、後者が示すのは「通過する時間」です。上昇と落下、測定と偶発、存在と不在――両シリーズは対照的な運動をもち、スケールやアプローチは異なるものの、「測定」「痕跡」「不可視なものへのまなざし」という共通の軸を有しています。人間が占有する空間と、水が一時残す痕跡――そのいずれもが、時間、物質、知覚が交差する地点において立ち現れます。明確な物語や象徴を提示するのではなく、見えにくい瞬間や関係性に注意を向けることで、本展は、私たちが世界の中でどのように存在しているのかを問いかけています。

京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日

ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w

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松本和子
「やわらかい かべ soft walls」(フレスコ画)


「竹の小径」
2026年 53×72.7cm
パネルに漆喰・顔料、ブオンフレスコ技法

2026.7.8(水)〜 8.2(⽇)
開廊時間:各日13〜19時
定休日:月曜・火曜

カーテンからやわらかく差し込み、乱反射する光たち。それらは幼い頃の記憶の断片であり、何も損なうことなく永遠にそこにあり続けるような、一瞬の光景。
その昔、絵というものが洞窟の壁に愛しい人の影をうつし、なぞり描くことから始まったように、日々の中で移ろい消えてしまう光の痕跡をたどり、漆喰の壁にとじこめておくことができたらと望んでいる。
そのために、古くから「永遠の絵画」とも呼ばれるフレスコ画を使って、拠点としている京都や旅の滞在先で出会った風景と自身の追憶とを結びつけながら、人の記憶や空間に関わる表現を模索していきたい。(松本和子)

京都市下京区筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:13時~19時 休廊日:HPにてご確認ください。

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

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SPECIAL EXHIBITIONS
ロバート・ザオ・レンフイ
「アフター・コントロール」


Robert Zhao Renhui, Red crabs on Christmas Island, 2015.

2026.5.16(土)〜 2026.7.12(日)

主催:京都市立芸術大学
企画:藤田瑞穂(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
チーフキュレーター/プログラムディレクター)

ロバート・ザオ・レンフイ(1983年シンガポール生まれ、シンガポール拠点)は、写真や映像、インスタレーションなど多様なメディアを用いて、人間と他の生物、自然との関係について探究するアーティストです。人間による管理を経て形成された環境と、そのなかに生きる生物の継続的な調査をもとに、自然と人工物とが複雑に絡み合い変容していくさまを丁寧に描き出し、批判的に考察する作品を多数手がけてきました。本展では、クリスマス島(オーストラリア領)、シンガポール、東京、ハンピ(インド)、プーケット(タイ)での長期プロジェクトに基づく作品群を展示し、近年のザオの活動を包括的に紹介します。

会場である京都市立芸術大学は、古来より氾濫を繰り返し、戦後の大規模な河川改修事業によってようやく現在の制御された姿となった鴨川、そして江戸時代に運河として開削された高瀬川という二つの河川に隣接しています。自然と人間との共生をめぐる長い歴史を有するこの地で行う展覧会に、ザオは「アフター・コントロール」と名づけました。展示室の外には、長きにわたる再開発の渦中にあり、真新しい建築物や工事現場、空き地と老朽化した建築物とが混在する風景が広がっています。その景観と、ザオの視点で描き出される、人間との関わりのなかに息づく、生物界を構成する多様な存在の美しく活力に満ちた様子とが重なりあいながら、地球上のあらゆる生態系とその未来像について、わたしたちをより深い思考へと導くことでしょう。

*アーティスト・トーク
 5.16(土) 14:00–15:00
 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
*ロバート・ザオ・レンフイによるレクチャー
 5.19(火) 17:00–18:30
 京都市立芸術大学講義室1(C棟1階)
*ギャラリートーク
 5.28(木) 12:15–12:45
 6.6(土) 14:00–14:30
 7.5(日) 14:00–14:30
 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学 C棟1F Tel:075-585-2010  休廊日:月曜日

MORI YU GALLERY 京都

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<MORI YU GALLERY VIEWING ROOM>

 

ROOM1
黒田アキ
COSMOFLOWER


2026.6.20(土) ~ 7.18(土)
予約制:金・土 15:00-18:00
opening reception: 6.20(土)14:00-18:00 *予約不要

MORI YU GALLERY VIEWING ROOM(上京区)は6月20日(土) -7月18日(土)まで黒田アキ個展「COSMOFLOWER」を開催いたします。ROOM2では藤原康博「往還(Oscillation)」展を同時開催いたします。

 

「宇宙は海綿、スポンジのような形をしているといわれていて・・・たえず、パッサージュ、穴が開いている。・・・アートは結局ラビラントのようなもので、問題はそこから逃れるためにものをつくるわけなんですが、ミニマル・アートなんかは、スッキリとね、逃れられるわけです。・・・だけど生身の人間というのは、やはりそれじゃまんぞくできなくて、もうひとつのラビラントをつくらなければいけない」

黒田アキ


本展覧会「COSMOFLOWER」は、黒田アキが長年考えてきた「PASSAGEパッサージュ」という概念と、宇宙は「海綿体スポンジ」状であるという考えを重ね合わせて生み出されています。1993年の東京国立近代美術館での個展時には、2m程のスポンジのオブジェクトがポンポンと会場に点在していました。そのスポンジが根を生やして黒田のGARDENにスクスクと咲き出します。咲き乱れる「COSMOFLOWER」は、やがて動き出し、黒田の創造する空間にさらなる穴を開け続けると、小さな小さな庭が宇宙へと繋がっていきます。生き生きとした「COSMOFLOWER」の広がるGARDENをどうぞ御高覧ください。

 

ROOM2
藤原康博
往還 (Oscillation)


2026.6.20(土) ~ 7.18(土)
予約制:金・土 15:00-18:00
opening reception: 6.20(土)14:00-18:00 *予約不要

往還
制作する時どこかに行ったり来たりしている様に思う。文字通りどこかとはどこかであり宛てなどある様でない。
宛てなど無いというと非常に無責任であるが実際そうである。
闇の中を手探りで進みながら向かうべき方向を見つけていく。幾度となく繰り返すうちにそこには轍(わだち)ができている。その轍を頼りに再度進むと文字通り同じ轍を踏むことになる。だから途中で違う道を探し出し新たな入り口に向かう。そうすることで日々の往還路はスパイダーウェブの様に枝葉を伸ばし広がりと強度を獲得していく。
また今日もどこかに行ったり来たりする。

藤原康博


MORI YU GALLERY VIEWING ROOM
〒602-0007 京都市上京区下清蔵口町133−17

 

藤原康博
「中庭の門」


2026.7.4(土) ~ 8.2(日)

MORI YU GALLERYは7月4日(土) - 8月2日(日)まで、藤原康博「中庭の門」を開催いたします。

「中庭の門」
フランツ・カフカの作品に「中庭の門」(池内紀編訳)という寓話がある。
仮に中庭を四方が建物に囲まれた空間と捉えるならば、そこは外界から守られた空間であると同時に建物内部とも区別された内でもあり外でもある空間と言える。
作品をつくる時もその様な場所を探している様に思う。内でもあり外でもある二項に収まらない場所で、そこは唐突で断片的で不条理であると同時にある種の安定も獲得している場所である。
つくることはそこにつながる道を探し、門をたたいてみる行為のように思う。

藤原康博

京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日

ギャラリー ヒルゲート  Gallery Hillgate

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〈1F+2F〉
第19回 京都二紀小品展

2026.7.7(火) ~ 7.12(日)

 

〈1F〉
2026 京都銅版画協会ミニチュア―ル展

2026.7.14(火) ~ 7.19(日)

 

〈2F〉
薛 春花 和泉 靖子 銅版画2人展
【京都銅版画協会特別展2026】

2026.7.14(火) ~ 7.19(日)

 

〈1F〉
高橋 まり Exhibition
満ちゆくとき(油彩・水彩)

2026.7.21(火) ~ 7.26(日)

日頃大切にしている事は日常生活での感動や発見や気づきです。創作する際にイメージをとらえる基でもあり自然物の営みや移ろう変化、其の形や色合いの美しさを感じる心を大事にしたい。京都の文化や歴史を散策し素描し空気感を味わう、抽象的な構成へと夢想するワクワクするものを描きたい。色調が交差して重なる変化や深みを表現、陶板やガラス片を構成する手法、顔料で盛り上げる技法を日々模索しています。

 

〈2F〉
住山 茉季 日本画展 -朝方の夢-

2026.7.21(火) ~ 7.26(日)

私の絵は私小説のようなもの。

何度も描くことを諦めた時があった。
それから後は、風に飛ばされた帽子を
追いかける労力の中に、生きることの
本質が見失われたような時間が在った。

時を経て再び絵筆を取った時、それは
潮が満ちるかのように生きている感覚
が充ちてきた。

日々目の前のものを描く喜び、この時
が私にとって生きることの本質であった
のかと、今にして思う。

 

〈奥庭空間〉
外礒 秀紹 立体展

2026.6.23(火)~12.27(日)

石を積む時に出来る隙間、何もない空間を『笑い』と言います。重くて硬い石を積み上げていくとき、隙間をモルタル等を使わず空間を取ることで、水を通し力学的にも丈夫になるというわけです。つまり、この『笑い』が頑強な石垣、巨大な建造物を造っていることになります。立体造形の制作で大事にしたいところは『間』です。空間をデザインする上では縦横幅の3次元のバランス、美しさを目論みますが、呼吸、音、リズム、人との間柄や時間といったあと一つの次元『間』は作品の本質を決定してしまいます。関西に来て40年余り面白い話もできないまま、訳のわからない作品を造ってますが、石を積む時に出来るような何もない空間『笑い』のある作品を提案したいと思います。

京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日

京都芸術センター Kyoto Art Center

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<ギャラリー北・南ほか>

 

FOCUS#6
澤田華 個展
「まめによそ見する足」


2026.4.3(金)〜 5.17(日)

主催:京都芸術センター
協力:一般社団法人HAPS

京都芸術センターが、実績を積み重ねてきた中堅アーティストを個展形式でとりあげるシリーズ企画「FOCUS」。第6回は、澤田華による個展『まめによそ見する足』を開催します。

澤田は、写真、映像、音声、メモなど、自身が記録してきた多様な素材を用い、近年は主に映像をメディアに、ある事象をあえて過度に表現することで、眼前に存在しながらも、これまで気に留めていなかったものを意識化させる作品を制作してきました。

本展のタイトルには、【まめに=細かなところまで/頻繁に/律儀に/億劫がらずに】、【よそ見する=主要な道筋から逸れた部分にも、ふと感覚を動かし経験する】という、澤田の制作、そして生活における姿勢が表れています。
本展では、「漂うビデオ」シリーズの新作として、ゾンビ映画を投影するプロジェクターの光を頼りに、京都芸術センターの屋内外を歩き回り撮影した映像作品の新作などを紹介します。澤田の視線が向けられているのは、ゾンビ映画でしょうか。それとも、積み上げられたテープ類や忘れられた傘などでしょうか。

館内各所に配置された作品を、自らの「足」で移動しながら、視覚のみならずその他の感覚を通して経験することーー本展はこうした身体の「よそ見」を体験する場となります。

特定の信念や思想に傾倒しやすく、その偏りに気づくことが難しい現代社会において、本展の澤田の作品の鑑賞体験が、鑑賞者それぞれの日々の生活のなかに意識的に「よそ見」を取り入れるための契機となることを目指します。

京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000

GALLERY TOMO

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Permanent exhibition

誠に勝手ながら現在はアポイントオンリーの営業とさせていただいております。

作家:
近藤大祐、篠原猛史、こうす系、石原 孟、杉谷一考、
藤田 薫、町田藻映子、山本真也、宮岡貴泉、吉田延泰、
家山美祈

京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月・火曜日

KUNST ARZT

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gallery MARONIE + KUNST ARZT
present
トランプ美術


2026.6.30(火)〜 7.12(日)

gallery MARONIEとKUNST ARZTの コラボ企画展第二弾は、 「トランプ美術 / TRUMP ART」です。
分断の時代のシンボルと言える トランプ大統領、カードゲームのトランプ…
各ギャラリーがセレクトしたアーティストたちが、 このタイトルをお題に、作品展開します。

岡本光博 KUNST ARZT
西川寛 gallery MARONIE

<出品作家(KUNST ARZT)>

池内美絵
榎忠
岡本光博
斧田唯志
木内貴志
小松可奈子
志村佳苗
集治千晶
随行奏子
曽田浩隆
都築匠
中島りか
二宮さち子
みずあねかじふ
山本直樹
Yo!SHIKO
若木くるみ

 

山西杏奈個 展
Transposition


2026.7.17(金)〜 7.26(日)

KUNST ARZT では、12年振り、2度目となる 山西杏奈の個展を開催します。
山西杏奈は、主に“木”を素材とし、 モノの気配をうつしとるアーティストです。
重力で垂れる紐、布の皺のような陰影、 クッションのような柔らかさ・・・。
それらは、時間をかけた精密で 丁寧な作業を通して生み出されます。
作品は、塗装のない“木”のままであることで、 直接的な制作作業の痕跡でもあり、 素材と向き合う作家自身を投影しています。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<アーティスト・ステートメント>

主に木を素材とし、日常の中でごく当たり前に通り過ぎるような光景、例えば布の皺に落ちる影や重力で垂れる紐といった 瞬間的に現れてはいつの間にか消えているようなものごとを掬い取るように形に留める。 特別な何かを表現するというよりかは、 それ自体があまり意味を持たず大きな物語としては残らないような事柄を扱いたいと思っている。 自己と素材、あらゆる要素が混ざり合う場としての作品の在り方を模索している。

 

大石茉莉香 個展
ドリーネ


2026.8.22(土)〜 8.30(日)

KUNST ARZT では、昨年に引き続き、 13年連続となる大石茉莉香の個展を開催します。
大石茉莉香は、崩壊から消滅に至るイメージに 美を見出してきたアーティストです。
地盤の浸食や地下水の減少などにより 地表に生じる陥没孔を意味するドイツ語 ’Doline’を展覧会タイトルに冠した本展。
メインルームには、一見、 ドット柄の壁紙で覆われた空間ですが、 そのドット柄は”穴”でもあり、 アーティストによる生死のメタファーを意図した ドローイングや写真を組み込み、 サブルームでは、モーツァルトの死をテーマした 個展「ラクリモーサ」(2020)をシリーズ展開する形で、 ベートーヴェンの死をテーマに展開する構想です。

(KUNST ARZT 岡本光博)

<アーティスト・ステートメント+ 展覧会コンセプト>

世界は穴だらけだ。
見えていない。知らないことだらけ。
いくつもの死とその数だけのエピソードがある。
その多くは語られない。
私たちは穴の淵に立ちながら、
その深さも、中に何があるのかも知らない。
穴は空白であると同時に、
何かが確かに存在していた痕跡でもある。

京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日

ギャラリー恵風  Gallery Keifu

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*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。

 

〈1F〉
馬淵 哲 展
20世紀からの幻視


2026.7.7(火)~ 7.12(日)

私は琳派やクリムト、そしてガウディ建築に影響を受け、その美のエッセンスを取り入れながら、抽象と具象が共存する表現を追求しています。ユングのいう元型や象徴をモチーフに、マチエールとコンポジションを探究し制作しています。本展では、画家の幻視を起点に、現代における神話表現を試みました。20世紀以降の精神風土を背景に、人間の深層に潜む普遍的なイメージを描き出しています。ご高覧いただければ幸いです。(馬淵)

 

〈2F〉
多賀 琢也 個展
循環



2026.7.7(火)~ 7.12(日)

本展のテーマは「循環」です。
潜む魚、咲く花、そして川を浮遊する珈琲ミル。
魚が水をかき分け、花が命をひらき、ミルが回転することで、このアクアテラリウムは半永久的なものとなります。
これらは形を変えながら回り続けるエネルギーの断片であり、キャンバスの上で一つの大きな「うねり」となりました。
激しい色彩の渦が示す、世界の止まることのない循環に、固定観念を脱ぎ捨てて身をゆだねていただければ幸いです。(多賀)

 

〈1F〉
吉浦 眞琴 個展
幻の行方


2026.7.16(木)~ 7.26(日)
※7.20(月)休廊

版を返し、紙へと移す。
頭の中に浮かんだイメージ。運動のように手だけが勝手に走って現れたイメージ。
言葉でもなく、意味にもならない、ただ出現するもの。私はそれを兆しと呼ぶ。
兆しは確かに感じられるのに、とても不確かなものだ。
版に右という字を刻む。刷り上がった紙の上では、文字は簡単に裏返り別の方向を向いて現れる。意味はそこで解けて形だけが残る。
自分が見ていたものが、別の場所で、少し違うものとして現れる。(吉浦)

 

〈2F〉
宮本 聡 日本画展
-燦-


2026.7.16(木)~ 7.26(日)
※7.20(月)休廊

近年の気候変動には驚かされ、この先どうなるのだろうという危機感を感じます。そんな中でも変わらずにこの地球上に残ってほしいと思う動植物や自然に、私は心を動かされます。家の庭で育てている身近な花や野菜から、日常生活では目にすることができないような珍しい動植物、自然など様々なものをスケッチし制作してきました。
今回の個展は夏をテーマに、植物や、西表島の貴重な自然や動植物など描いた作品で構成しました。ご高覧頂けましたら幸いです。(宮本)

 

〈1F〉
栗本 佳典 展
版の表現・描く表現


2026.7.28(火)~ 8.2(日)

うちの小さな庭でも、さまざまな生命が活動しています。
目に見える植物や虫たち、目に見えない微生物。
見えるものと見えないもの、2つの視点から生命に共通する神秘やエネルギーを表現しています。
今回は、木版画に加えてアクリル画も展示いたします。
それぞれの作品の響きあいを楽しんでいただければ幸いです。(栗本)

 

〈2F〉
濵田 路子 展
視界より


2026.7.28(火)~ 8.2(日)

自身と関わりのある人々との日常を写真に撮り、その人の関係などを思い出しながら木版画を制作しています。木版画の様々な工程を踏むごとに、モデルになった人物のフォルムが最初のイメージからだんだんずれていくことがよく起こり、そのずれが自身の人物への無意識な感情なのではないか、と実験しながら制作しています。「何を見てきたのか」版木や和紙に刻んだ末を、見に来てください。(濵田)

京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日

2kw gallery

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イトウナホ・加納明香
【 Unknown Ripple 】


2026.5.9(土) 〜 5.31(日)
13時―19時(最終日は17時迄)
休廊:月・火・水​

“Ripple”は、波紋や、さざめきという意味を持つ語です。
絵を制作する上での、とても身近なところから、あるいは想像が及ぶことも認識することもできないところからの、息吹、波紋、影響。一枚の絵画を生まれさせようとした何ものか…。展覧会名 Unknown Ripple は、作品にかかわるそういった「波紋」を指しています。

イトウナホと加納明香は、ともに抽象的な表現による絵画を制作しています。
たがいに主題や画材は異なりますが、あえて絵の方向性をはじめから決めきらず、材料の特性を活かしながら、絵とのやりとり・対話の中で描いていく点は共通しています。
波紋を受けて生まれた絵が、この展覧会でどんな新たな波紋を起こすことができるでしょうか。
2人の現在の絵画を、ぜひご覧ください。

滋賀県大津市音羽台3-29-1 TEL:090-5241-8096 休廊日:月・火・水曜日

Gallery G-77

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KG+
アンナ・ハヤトとスラヴァ・ピルスキー
「Interval」




2026.4.18(土)~ 5.3(日)
11:00~18:00、月曜定休

Gallery G-77は、KYOTOGRAPHIEのKG+プログラムの一環として、イスラエルの写真家アンナ・ハヤトとスラヴァ・ピルスキーによる展覧会「Interval」を開催いたします。

本展において、ハヤットとピルスキーは、風景を場所としてではなく、素材のプロセスと知覚のあいだに形成される感情的な空間として提示する。期限切れのポラロイド、操作されたネガ、化学反応による変化、損傷したエマルジョン、そして時に最小限のデジタル介入を伴う断片の再構成。こうしたハイブリッドなアナログの実践を通して、風景は記録されるものと感じ取られるものとのあいだに宙づりとなり、記憶や気配が立ち現れる場となる。

​構図は、確かな地平線、均衡のとれた幾何、抑制された奥行き感といった古典的な構造に基づいている。同時に、それぞれのイメージには、焼け跡や裂け目、化学的な滲み、変化する空、放棄された形の断片といった介入が含まれている。これらの要素は、秩序とエントロピー、意図と素材の自律性とのあいだに「間」を生み出す。風景は作家の手によってのみならず、時間そのものによって形づくられている。
そこに現れるのは、人の不在がひとつの存在として感じ取られる感情的な風景である。大地は自律的に在り続け、意味はイメージと鑑賞者とのあいだの空間においてのみ生まれる。Interval(間)とは、この状態を指し示す言葉である。自然がそれ自体で在り、知覚が始まるその瞬間。風景は語ることなく、見るという行為によって響きを帯びる。鑑賞者が出会うのは特定の場所ではなく、外界と内面の経験とのあいだに形成される、ひとつの存在の状態なのである。 ​

京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日

艸居

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<艸居>

 

「白」展


2026.7.4(土)〜 7.25(土)
開廊時間:11:00−18:00 日・月休廊

出展作家:大谷哲也(磁器)、岡田理(陶)、黒田泰蔵(白磁)、小松実紀(ガラス)、大黒貴之(木の彫刻)、力石咲(ニット)、ハタノワタル(和紙)、浜名一憲(陶)、堀尾昭子、李禹煥(陶)、白磁丸壺

艸居(古門前)では、「白」展を開催いたします。2021年に弊廊アネックスで開催した「白」展に続く、第2弾となる企画です。
本展は、2024年ノーベル文学賞受賞作家ハン・ガン氏の著書『すべての、白いものたちの』をもとに構成されています。

本書では、生後わずか二時間で亡くなった「姉」の存在を通して、「もし姉が生きていたなら、私は生まれなかったのではないか」という、自らの生に向けられた根源的な問いが描かれます。また、著者が滞在したポーランド・ワルシャワは、戦争によって破壊されながらも再生を遂げた街として描かれ、その歴史が「白」というモチーフに重ねられています。砕かれた瓦礫が白く輝くように、悲劇や喪失を抱えながらも静かに再生へ向かう「いのち」の強さが、静謐な筆致で綴られています。

本展では、李禹煥、浜名一憲、堀尾昭子、黒田泰蔵による弊廊コレクションに加え、大谷哲也、岡田理、小松実紀、力石咲、大黒貴之、ハタノワタルの作品をご紹介いたします。白装束、喪の白、骨、灰、産着、白い息、こぼれ落ちる歯、白米──。私たちの暮らしには、さまざまな「白いもの」が存在します。白は、生と死、喪失と再生、浄化と希望など、多様な意味を内包する色でもあります。

本展では、「白」に託されたこうした象徴性を手がかりに、私たちのいのちの営みに静かに思いを巡らせます。終わりの見えない戦争や不安に満ちた現代において、命の尊さや未来への希望についてあらためて考える契機となれば幸いです。

大谷哲也は、ふとした日常の中にある、白の精神性を器に映し出します。食と人々の営みをつなぐ大谷の作品は、私たちの根源的な生と死を静かに想起させます。

黒田泰蔵の白磁作品は、極限まで削ぎ落とされた緊張感ある薄い輪郭と、表面に残る柔らかな轆轤目によって成り立っています。その静謐な造形は、一つひとつの作品に確かな存在感を宿し、言葉では捉えきれない感覚を「かたち」にしています。

浜名一憲は、房総半島の静かな土地で半農半陶の暮らしを営んでいます。春には小鳥のさえずりを聞きながら無農薬農法の田植えを行い、その傍らで、まるでセルフポートレートのような壺を制作します。古来、種壺は種を守り、未来へ命をつなぐ容器でした。生命の循環を見つめ続ける浜名の壺は、大量消費や利益追求を優先する現代社会に対する静かな問いかけとなっています。李禹煥は、フランス・セーブルにおいて、より白さの際立つフランス産磁器を用い、「破壊と構築」をテーマに制作された作品です。喪失と再生を内包する白は、本展のテーマとも深く共鳴しています。

また、本展では、弊廊が近年取り組んでいる環境への配慮の一環として、出品作家の皆様にも可能な限り環境負荷の少ない素材による制作にご協力いただいております。

とりわけ大黒貴之は、アクリル絵具の代わりに胡粉を用い、定着材には膠やラックニスなど天然由来の素材のみを使用して作品を制作しました。私たちの暮らしを豊かにするアートが、次世代の子どもたちの未来や環境を損なうことのないよう、本展を通して持続可能な表現のあり方についても考えていきたいと願っています。ご多忙の折とは存じますが、ぜひご高覧賜りますようお願い申し上げます。

艸居:京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:11:00AM - 6:00PM 休廊日: 日・月曜日

艸居アネックス: 京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F Tel: 080-9745-8452 開廊時間:1:00PM - 6:30PM
休廊日: 日・月曜日

京都 蔦屋書店

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<5F エキシビションスペース>

 

品川亮、脇野あや、金子明日香
高畑彩佳、則松夏凜
「白の方向|Sens of Shiro」


2026.7.4(土) ~ 7.20(月)

主催:京都 蔦屋書店
キュレーション:谷口雄基

画家・品川亮が京都に構える「SHINAGAWA STUDIO」を起点としたアーティスト5名、キュレーター1名によるグループ展「白の方向|Sens of Shiro」を開催します。SHINAGAWA STUDIOでは、和紙貼りのパネル制作や糊炊き、和紙の裁断といった共同作業を通じて、作家たちが日常的に時間と空間を共有しています。本展のタイトルにある「白」は、そうした固有の制作環境のなかで育まれる光や空気、においや手触り、そして「余白」や「間」といった多義的な感覚を象徴するものです。

本展では、品川亮をはじめ、水の流動による抽象表現を探求する脇野あや、建築的思考から「起こらなかった世界」の痕跡を描く金子明日香、宗教絵画の光背を現代的な装置へと転換する高畑彩佳、科学技術で変容する植物を博物画の形態で描く則松夏凜がアーティストとして、京都を中心に多数の展覧会を手掛ける谷口雄基がキュレーターとして参加。それぞれ異なるアプローチでありながら、スタジオで共有される全感覚的な経験を通底させながら作品を提示します 。

<ステートメント>

展覧会という他者の眼差しに先立つ「スタジオ」という場所は、SHINAGAWA STUDIOにおいては品川が描く白い紙を共同に貼り合わせる行為から始まる。糊炊き、和紙の裁断、刷毛の扱い、貼り込む際の緊張の行方。庭に面する窓から差し込む光の斜線が、水貼りした画面を照らして部屋全体の明るさを讃えている。この網膜に映る「白」は色だろうか。マンセルやオストワルドなどの近代色彩学の成果として、今日では色は明快にシステム化されているが、実際、私たちは必ずしもそれに即して色を理解しているわけではない。 においや手触り、光や湿度、偶然部屋を共にした他者との関係性をも含む全感覚的なものとして受容される。「白」はそうした色の感受性とならんで余白や間などの概念も引き連れた多義性や潜勢力に満ちている。それはスタジオで制作する白い和紙貼りのパネルや、品川、金子、高畑、則松、脇野の作品にも差異をはらみながら通底する。どこに向かうのだろうか。フランス語の「Sens」は「意味」と「方向」の意を共にする。スタジオから展覧会へ。すなわちあなたを向くからこそ意味が見える。(谷口雄基)

<5F アートウォール>

 

木村英輝が描く夏


2026.6.27(土) ~ 8.6(木)

主催:京都 蔦屋書店

京都の夏の風物詩・祇園祭の期間にあわせて、祭りの華やぎをさらに盛り上げる“ロックな壁画絵師” 木村英輝のポップアップを開催します。
夏の象徴とも言える向日葵と蓮の新作絵画や、京都の伝統的な技法を用いた「京うちわ」などが並びます。
さらに、木村英輝の代名詞の”昇鯉”と”祇園祭”を題材にした新作絵画も登場します。
人々が集い、街が熱気に包まれる季節。
会場を鮮やかに彩る、エネルギーに満ちた作品やアートグッズの数々をぜひお楽しみください。

<アーティストステートメント>

絵師・木村英輝は、日本のロック黎明期よりプロデューサーとして活躍し、2002年の還暦より筆をとった異色の経歴を持ちます。その作品は、京都・青蓮院門跡華頂殿の襖絵から京都市動物園、野球場、レストランや商業施設の壁画まで、多くが街の中=ストリートに描かれてきました。
鯉や牡丹、孔雀など、日本の伝統美術に用いられてきたモチーフが 目の醒めるような色彩で表情豊かに踊り、壁天井の隔てなく描かれるダイナミックな構図は、ロックと共に歩んできた半生があるからこそ表現しうるリズムや躍動感に富んでいます。

京都市下京区四条通寺町東入ニ丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
Tel: 075-606-4525 営業時間:10:00~20:00 (不定休)

ギャラリー点 Gallery Ten

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瀧口修造
『妖精の距離』と『スフィンクス』
(瀧口修造の光跡Ⅶ)




2026.4.25(土)~ 7.26(日)
13:00-18:00
土・日・祝日のみオープン

日本にシュルレアリスムを紹介し、生涯にわたりその普及に尽力した瀧口修造は、戦前・戦後を通じ何人かのアーティストと詩画集を共作しています。この展覧会ではその中から、阿部芳文(後の展也)との『妖精の距離』と、6人の画家・版画家との『スフィンクス』を展示します。なお『妖精の距離』の英語表記Distance of a Fairyは、阿部展也旧蔵本に書き込まれた表記に準じたものです。

『妖精の距離』は、阿部芳文との共作による詩画集で、コロタイプ印刷された阿部の鉛筆ドローイングと、瀧口による詩とが組み合わせてあります。発行日は昭和12年10月15日、発行人は大下正男、発行所は春鳥会(後の美術出版社)です。定価2円で100部発行されました。戦災で失われたものも多いと思われ、瀧口のみならず、日本の前衛詩集のなかでも代表的な稀覯本と目されています。戦後、『瀧口修造の詩的実験 1927~1937』(思潮社、1967年)が刊行されるまで、瀧口にとって唯一の詩集に当たるものでした。発行当時、阿部は24歳で、2年後の1939年には美術文化協会に参加しました。戦後、瀧口が無償で運営を引き受けたタケミヤ画廊の第1回展「阿部展也デッサン・油絵個人展」(1951年6月1日~15日)でも、この詩画集が展示されています。刊行された1937年は、瀧口と山中散生の努力により実現した「海外超現実主義作品展」が、各地を巡回した年でもあります。今回展示したのは100部中14番の、山中散生宛て献呈書名本で、いわば日本へのシュルレアリスム導入・普及の記念碑ともいえる1冊でしょう。

『スフィンクス』は、北川民次、瑛九、泉茂、加藤正、利根山光人、青原(内間)俊子の6人が、すでに発表されていた瀧口の詩から各自1篇を選び、自らの版画作品と組み合わせた詩画集です。久保貞次郎の私家版として1954年に50部が出版されました。久保は美術評論家、コレクター、パトロンとしても有名で、美術教育にも熱心に取り組み、後に跡見学園女子短期大学の学長や町田市立国際版画美術館の初代館長に就任しています。版画の作者6人は、それぞれ久保と親しい間柄でした。北川は久保とともに創造美育協会の設立発起人を務め、また他の5人や、本書を編集した福島辰夫、表紙デザインの山城隆一は、いずれも久保が支援していたデモクラート美術家協会のメンバーです。今回展示した『スフィンクス』は刊行された50部中Ⅰ番の久保貞次郎旧蔵本で、北川、瀧口、久保の3人によるペン書きの署名があります。

今回の展覧会は、『妖精の距離』と『スフィンクス』の2冊を並べてご覧いただける、貴重な機会です。瀧口自身や各画家にとって、各詩画集がどういう意味を持つものであったか、改めて考えていただく契機となれば幸いです。

京都市東山区石泉院町405−2 Tel/Fax 075-744-6533 営業時間:土・日・祝日のみオープン

GALLERY HEPTAGON

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沖縄厨子甕 展
《ちむぐくる -魂を繋ぐ器- 》


2026.6.27(土)〜 7.20(日)
休廊:木曜日

●トークイベント|『厨子甕・京都で繋がる魂の器』
日時:7.4(土)14 : 00〜
無料:予約優先 (定員30名程度)
話者:倉成多郎(那覇市立壺屋焼物博物館学芸員)
  :山田サトシ(出展作家/沖縄県立芸術大学陶芸分野教授)
ナビゲーター:畑中英二(京都市立芸術大学総合芸術学科教授)

このたび、ギャラリーヘプタゴンにて 沖縄厨子甕展 ― ちむぐくる・魂を繋ぐ器 ― を開催いたします。

厨子甕(ずしがめ、沖縄方言でジーシガーミ)は、沖縄で古くから行われてきた洗骨葬に用いられた骨壺で、遺骨を納めるための器のことです。

本展に参加する6名の作家はいずれも沖縄にルーツを持ち、厨子甕を“身近でありながら特別な存在”として受け止めてきました。 彼らにとって厨子甕は、家族の祈りや土地の記憶と深く結びついた大切な器であると同時に、その大切さを現代にもつなぎたいという思いがあります。

厨子甕は現在でも沖縄地方ではも先祖の魂を納める器として生き続けていますが、作家たちはその精神性を受け継ぎながら、「現代の暮らしの中でも使われ、息づく器」として提案できる形を模索し、作品に込めています。

本展では、沖縄独自の死生観や葬送文化を象徴する厨子甕を、現代の視点から再解釈し、多面的に捉える試みを行います。伝統技法を継承する作家から、現代的なアプローチで新たな造形を生み出す作家まで、多様な表現が一堂に会します。

那覇と京都という二つの都市で開催することで、日本文化における祈りのかたちや精神性の多様さ、そして芸術がもたらす共鳴をより深く探求し、みなさまの心に届けることができましたら幸甚に存じます。

京都市上京区下立売通智恵光院西入中村町523 TEL:080-7583-3388 休廊日:木曜日

美術館情報

京都市京セラ美術館
本館 北回廊1F

浮世絵
スーパークリエイター
歌川国芳展
2026.7.18(土)-
9.23(水・祝)



京都市京セラ美術館
新館 東山キューブ

テート美術館
― YBA & BEYOND
世界を変えた
90s英国アート
2026.6.3(水)-
9.6(日)



「禅とジブリ」
京都展
2026.10.3(土)-
12.6(日)


Title Written
by
Toshio Suzuki
© Kanyada


京都市京セラ美術館
ザ・トライアングル

倉敷安耶:
女が生まれて、
女が死んで、
——母の血、ワイン、
チョコレート、
アルコール、
アルコール、
アルコール
2026.5.30(土)-
8.30(日)



京都国立近代美術館

日本イタリア国交樹立
160 周年記念・
フォンタネージ来日
150 周年記念
フォンタネージ
—イタリアの光・
心の風景
2026.7.18(土)-
10.4(日)



美術館「えき」KYOTO

青山悟
刺繍少年
フォーエバー
in Kyoto
2026.6.27(土)–
7.26(日)



京都文化博物館

<4・3階展示室>
マリメッコ展
模様のちから
Marimekko:
Art of
Printmaking
–Beauty,
Dream,Love
2026.7.4(土)-
9.6(日)


展覧会キービジュアル
右上:Klaava,
Annika Rimala,
1967
下:Viidakko,
Pentti Rinta,
1981
左上:Seppel,
Antti Kekki,
2022


京都国立博物館

特別展
「源氏物語
王朝のかがやき」
2026.10.6(火)–
11.29(日)



細見美術館

水の情景、
涼へのいざない
2026.6.13(土)-
8.2(日)