◆展覧会についての最新情報は、各ギャラリーのサイトでご確認ください。
イムラアートギャラリー京都 imura art gallery Kyoto
松浦圭祐
|
|
2024.10.19 (土) ~ 11.9 (土) この度イムラアートギャラリーは、京都では初めてとなる松浦圭祐の個展を開催いたします。 松浦は、1970年京都生まれ、多摩美術大学院の修士課程修了後に渡独、デュッセルフドルフ芸術アカデミーを卒業しました。以降、デュッセルドルフを拠点に、ヨーロッパ各地で展覧会を開催、また、大規模な野外インスタレーションを発表してきました。本展では、松浦の代表作である《jiba》シリーズとあわせて、《resonance》シリーズの新作、新たに取り組んでいる《ku》シリーズを展覧いたします。 松浦の作品は、物質と環境、可視と不可視の境界を探求することをコンセプトに、線や正方形、円、幾何学的形状や色彩といった要素を用いて制作されます。それらを特定の空間に配置することで、視覚的に認識可能な形として提示しますが、この形は単なる物質的存在にとどまらず、空気の流動、振動、磁力、重力、光などの非物質的エネルギーと共鳴し、新たな視覚的および物質的変化をもたらします。 こうした変化は、新たな空間とエネルギーの対話を生み出し、偶然と必然の交わる領域で、作家の予測を超えた現象が起こります。例えば、《resonance》シリーズでは、線と線の組み合わせによる視覚的効果が顕れ、《jiba》シリーズでは、磁力によって目に見えない磁場が視覚化されます。このように、自然界の現象に人工的に介入し、その空間にもたらされる変化を通して新しい世界を捉えようとしているのです。 視覚もまた、絶え間なく動くエネルギーのように変化し続けています。「物質とエネルギーの対比や調和を通じて視覚的リズムを創り出し、そのリズムによって物質と環境の相互作用から新たな秩序や調和を生み出すことを目指しています。」と松浦が言うように、エネルギー同士が共鳴し、衝突することで生まれるダイナミズムを、作品から感じ取っていただければ幸いです。 |
京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 Tel:075-761-7372 休廊日:日・月曜日&祝日
同時代ギャラリー DOHJIDAI GALLERY of ART
〈ギャラリー〉
CACA京都展
|
|
2024.12.4(水)〜 12.8(日) 漢字の正体は幾何学にあり! 「文字の人体図」は書の名筆の造形の本質に迫るものです。 |
京都市中京区三条御幸町南東角 1928ビル2階 Tel:075-256-6155 休廊日:月曜日
エンアーツ eN arts
eeny, meeny, miny, moe | blue
|
|
シュヴァーブ トム 麥生田兵吾 |
2024.11.1(金)〜 11.30(土) 2024年11月1日より シュヴァーブ トム と 麥生田兵吾 による “ eeny, meeny, miny, moe | blue ” を開催致します。「色」は アーティストが作品を制作する際にとても重要な役割を果たします。そして 無数の色彩の中から選択する一色が、ときには その作品の運命をも決めてしまう要因とも成り得るのです。本展では、そのタイトルが示すように、出展作家が「青」をテーマに作品を発表致します。作家が自発的に選択するのではなく、決められた共通の一色を課題とし、作品を創り上げていただくという取り組みです。シュヴァーブ 麥生田 両氏にとって「青」は何を想起させ、どのように使い、どう魅せてくれるのでしょう。 おのおのの「青」を存分にお楽しみ下さい。 eN arts Ultramarine Infinite見晴らしのきく地点が、その現実を定義する。これらの写真のように、振り子の波動は独立した部品の集まりとしても、連続した波の動きとしても見ることができる。ラインスキャンカメラでは、振り子の揺れは忠実に記録されるのだが、カメラを縦にするか横にするかでは、全く異なったイメージが表れる。どちらの視点も、光の本質的な性質であるエネルギーを反映したリズムとピッチを明らかにしてくれる。振り子は長い、短いでそれぞれ光の周波数に高低差があり、我々が感じる色にも影響を及ぼすが、その中でも青色は最もエネルギッシュで、目に見えない 「化学的な光 」へと移り変わっていく。これらの振り子は光の二重性を模倣しているが、その波動は実は4兆倍以上に減速されている。 こうした光の速度に比べ、この鈍化した世界では、まるで夢から覚めたかのように、かつて私の幼少期の2つの別々の世界を分断していた夜のプルシアンブルーの領域から、時間が淡々と伸びていく。青い顔料はセルリアン(空色)の影を作り、それは私が記憶している初めて感じた自由の象徴であり、目に見えるものと同じくらい、私の中を通り抜けたウルトラマリンブルー(群青)であった。黄灰色をした石畳から、私は突然、目に見えない境界線によって区切られた大地を横切り、波の上を飛行機によって移動し、ターコイズブルー(青緑)の海を目指した。一コマ一コマ、夜明けは広大な希望を見せてくれたのである。 シュヴァーブ トム 「Artificial S」という一つの主題に専念し制作活動している。「S」は複数の意味と複数性そのものを包含する。 主題は全5章で構成され、全章を通して「生と死」が互いに溶け合うさまを表現する。 また 2010年より写真活動「 pile of photographys 」をweb上で更新開始(現在も継続中)。 麥生田兵吾 |
京都市東山区祇園北側627 円山公園内八坂神社北側 Tel:075-525-2355 開廊日:金・土・日曜日
ギャラリー16 galerie16
小林伸雄 展
|
|
2024.11.26(火) 〜 12.7(土) 紙を無造作にクシャっと皺(しわ)を寄せた形をつくり、そこから3Dプリンターで版を作り、 紙、綿布、アルミ箔、金網、塩化ビニルなど素材やサイズを変えて増産された、インスタレーション。 |
松本誠史 展
|
|
2024.12.10(火) 〜 12.21(土) ステイトメント |
京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3階 Tel:075-751-9238 休廊日:月曜日
ヴォイス・ギャラリー MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
近藤千晶
|
|
「記憶の家」 |
2024.12.1(日)~ 12.12(木)13~19時
2023年、24年と長野県安曇野市でのアートプロジェクトに携わってきました。地域に入り、その場所の風景や風土を体感し、土地や人々が刻んできた歴史や、関わることで生まれてきた記憶を、どれだけ鮮烈に作品として焼き付けることができるのか模索しています。 |
現代美術二等兵
|
|
「どこでもローソン」2024 |
前半:2024.12.18(水)~ 26(木)13~19時 今年の気候は頭のネジが何本か飛んでしまったかと思うくらい老体にとって厳しく長い夏でした。そして突然秋が来て冬、気がついたら年末に。 |
京都市下京区筋屋町147-1 Tel:075-341-0222 営業時間:13時~19時 休廊日:HPにてご確認ください。
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
SPECIAL EXHIBITIONS
|
|
|
2024.11.4(月)〜 12.22(日) 主催:京都市立芸術大学 エコロジー、身体の定義、新たなテクノロジーの可能性と限界、クィアの権利といった現代社会が抱えるテーマに鋭く迫るイザドラ・ネヴェス・マルケス(Isadora Neves Marques/1984年ポルトガル生まれ)の作品は、現在、国際的な舞台で大きな注目を集めています。映画、詩、小説、インスタレーションなど多彩な手法を用いて、フェミニズムや性の多様性、植民地後の社会文化などに対する関心をSF的アプローチと巧みに融合させた彼女の作品は、進行中のグローバルな課題に深い思索を通じて応答します。それらは包括的な社会を築くための議論や行動の必要性を問いかけると同時に、未来に向かう私たちに新たな視点と想像力を呼び起こします。 ネヴェス・マルケスの活動を日本で初めて紹介する機会となる本展では、第59回ヴェネツィア・ビエンナーレで話題を呼んだ映像インスタレーション《Vampires in Space》(2022)を@KCUAの展示空間に合わせて再構成します。また、同作品と響き合う短編映像作品《The Ovary》(2021)や《Meat is Not Murder》(2021)もあわせて上映することで、彼女の作品世界をより多層的に紹介します。
《Vampires in Space》あらすじ *本展英題|Isadora Neves Marques: Vampires in Space and Other Fictions |
京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学 C棟1F Tel:075-585-2010 休廊日:月曜日
MORI YU GALLERY 京都
黒田アキ 個展
|
|
"untitled" |
2024.12.8(日)~ 2025.2.2(日)
MORI YU GALLERYは12月8日(日) より、黒田アキ個展「/I/CHI-KYU/CITY/」を開催いたします。
黒田アキ Aki Kuroda 日本では1993年に東京国立近代美術館において当時最年少で個展を開催(1994年、大阪の国立国際美術館へ巡回)、翌95年にはサンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)に参加することで世界的な評価を受けました。また、1993年にはロシアバレエの傑作『Parade (パラード) 』の再演にあたり舞台美術を担当しました。(パリのオペラ座、アヴィニョン国際演劇祭で上演)この『Parade (パラード)』は、1917年にジャン・コクトー(台本)、エリック・サティ(音楽)、パブロ・ピカソ(舞台美術・衣装)という組み合わせで、パリのシャトレ座にて初演された伝説的バレエ作品です。 黒田の美的関心は広く、1985年から哲学者のジャック・デリダやミシェル・セールが寄稿する美術文芸誌『NOISE(ノワズ)』を編集、創刊しています。1991年には、より私的な『COSMISSIMO (コスミッシモ) 』という美術誌を創刊し、その誌上ではヴィム・ヴェンダースやソニア・リキエルの作品が黒田の絵とともに戯れています。 また、建築家の安藤忠雄やリチャード・ロジャースとのコラボレーション、TOKYO DOME MEETS PORT HALLにおいて数十メートルのWALLアートワークや高さ9mのオブジェを制作する(2008年、東京)など、他分野との交流も多い作家です。(2003年に黒田が全アート・ワークスを担当した京都の南山城小学校は、イギリス王立英国建築家協会「ワールドワイド・アワード」(2004年)を受賞) このように黒田は、一枚のカンヴァスと対峙する画家であると同時に、不安定で予期しがたい状況を軽やかに且つ確実に足跡を残しながら、 総合的な表現を続けている希有な作家なのです。 |
<MORI YU GALLERY VIEWING ROOM>
黒田アキ 個展
|
|
2024.11.30(土)~ 2025.2.1(土)
黒田アキ Aki Kuroda 黒田が考える都市CITYは黒田アキのコンセプトの一つCOSMOGARDEN(宇宙庭園)の変容体であった。COSMOGARDEN(宇宙庭園)とは、京町家のような小さな庭やキャンヴァスには計り知れないほどの大きな宇宙が詰まっているのだと語られているのかもしれない。
1996年に黒田は、このように語っている。 黒田アキの最新作は、縦3.2m×横4mの『Organic City Breaking』。そこには激しくダイナミックな筆跡によって描かれた有機的なCITY、顔や人型、兎や象といったミュータントのようなかたち(フィギュール)が存在する。しばらく目を凝らして作品をみていると、こうした「フィギュール」は、その背後の線に溶け込むように存在していて、時折、その線の亀裂や抜け道のような部分へと流れ動き、時折それがバチっと凍るように固まるのだ(「Crystallize=Breaking」と黒田は呼ぶ)。キャンヴァスの平面的な世界と、そこに穿たれた真っ黒な深淵にも似た溝の異次元との往還の途中で、それらの「フィギュール」は、動き(Organic)ながら、一瞬「Crystallize=Breaking」する。東京ドームCITYには「Crystallize=Breaking」したオブジェが多数ある。黒田が作った9mのオブジェは「Cosmoflower」、「マリリン」、「ジェームス」などと名付けられ鎮座している(2008年、東京ドーム MEETS PORT ホールでのアートワーク)。まさに黒田のキャンバスからこぼれ落ちた隕石のように存在するそれらは、絵画の中に時折呼び戻され形を変えて黒田の宇宙、CITYに登場している。
宇宙について、黒田はこのようにも述べている。 黒田が考える宇宙、OrganicでBreakingなCITY、ミュータントが描かれた新作をどうぞご高覧ください。 (1)-黒田アキ+小林康夫「反逆する手」p.12 (2)-『黒田アキ、日本の画家』Aki Kuroda, Quoted in F. Will-Levaillant, "Aki Kuroda, peintre japonais・Paris", Critique, no. 428-29(janvier. - février. 1983), p. 155. 〒602-0007 京都市上京区下清蔵口町133−17 |
京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19 Tel:075-950-5230 休廊日:月曜日・火曜日・祝日
ギャラリー ヒルゲート Gallery Hillgate
〈1F・2F〉
|
|
2024.12.3 (火) ~ 12.8 (日)
私の絵で多用している美しく強い青色は「ウルトラマリン」という色で、私の作品に再三登場している好みの色材である。最近はこの色だけで絵を描きたいと想うほどにすっかり魅了されて、ついに「群青図」というタイトルを付けるに至った。 |
〈1F・2F〉
|
|
2024.12.10 (火) ~ 12.15 (日)
「アラブの春」の発端(ジャスミン革命)となったチュニジアを旅したのが2018年、(その昔カルタゴがあった北アフリカの国です。)その直後からの世界的パンデミックで世の中は変わってしまいました。出歩く事もままならず、美術館も閉鎖、公募展も無観客開催という事が続きました。 |
〈1F・2F〉
|
|
2024.12.17 (火) ~ 12.22 (日) 「KINO PRINT」とは、京都精華大学版画専攻に所属する4回生・大学院生・教員による版画集です。版画の特徴である複数性(エディション)について考え、26.5㎝角の画面に木版画、銅版画、リトグラフ、シルクスクリーン、写真などの版画技法を使い制作した作品たちが一つの箱に集約されています。版画専攻の設立以来続いてKINO PRINT出版を記念した展覧会を今年は例年より早い12月に開催いたします。 |
〈奥庭展示〉
|
|
2024.7.4 (火) ~ 12.22 (日) 「侵蝕と再生」をテーマに作品を制作。主にセメント、モルタルをはじめ石膏、樹脂なども扱う。 表面には指の跡を積極的に残し、外側から刮ぎ取ったへこみと、内側からの圧力による盛り上がりを造形の要素として取り入れたプリミティブでユニークな形態を生み出している。近年、架空の未来を描いた「地中宇宙塊」シリーズを発表し、立体のほか、ドローイングや動画を使って表現の幅を広げている。本展はシリーズ第四章となる。 |
京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町535番地 Tel:075-231-3702 休廊日:月曜日
京都芸術センター Kyoto Art Center
<ギャラリー北・南>
「Body Buddy Baby」 |
|
2024.11.5(火)〜 12.22(日)
出品作家:吉川永祐 高橋順平 内田望美 群馬を拠点に活動するアーティストの川松康徳と京都芸術センターが共同で主催する本展覧会は、「身体と実存」をテーマにしています。乳幼児(Baby)が自らの身体(Body)を起点に他者や世界と絆(Buddy)を結ぶように、川松を含む4名のアーティストたちは、本展で、自らの身体を起点に世界を捉え返そうとします。展示のほか、パフォーマンスやレクチャーも実施します。どうぞご覧ください。 ドラマのワンシーンが流れている。犯人を追跡する警察。GPS、監視カメラ、口座履歴、電子決算、通話記録、IPアドレス、、、四六時中記録され、離散したログに残るバラバラになった犯人を時空間で関連付けることで、身体の在処をトラッキングしていく。いくつもあったタイムラインがひとつに集約していくドラマとは反対に、現実はパーソナルなタイムラインの中で、デジタライズされたログの羅列が主体を物語っていく。ひとつである必要がなくなった時間、同じである必要がなくなった空間には、語りやすく加工して切り出された私と、そのためのランダムに離散した身体が浮いている。それは本来身体が持っていた自由になる制約への所作を、記述され続ける現実の中に閉じこめてしまう。閉じられた所作はコストになってしまい、コストパフォーマンス/タイムパフォーマンスとして支払いの対象となる。そうやって社会的構築物となったアイデンティティに、私たちの実存はあるだろうか?本展では身体の在処、そのプリミティブな制約を再起動するために、デジタライズされる身体/現実への反応として、バイオメトリクス(生体認証)における情報処理過程を参照しながら、それぞれのアーティストの実践の先に、これからの在り方を見つけていく展覧会です。(川松康徳)
■オーディオガイド |
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 Tel:075-213-1000
ギャラリー・パルク Gallery PARC
木村亜津・冨田秀一郎・前川紘士
|
|
2024.8.24 (土) ~ 9.15 (日) 主催:滞留展プロジェクトチーム 「滞留」は、美術作家の木村亜津と前川紘士、生物学者の冨田秀一郎による自主企画展です。本企画のメンバーは、2021年からの3年間、科学者と美術作家の交流を促すプログラム「ファンダメンタルズ プログラム」に参加した際に出会い、木村と冨田、前川と冨田のそれぞれがペアを組み、個別に交流を重ねてきました。交流のペースや内容はそれぞれのペアで異なりますが、手探りのやり取りの中から少しずつ他者と共有できる/してみたいと思う断片が生まれて来ています。 展覧会タイトルの「滞留」とは、本企画を表す言葉として3者が共通して適っていると捉えた言葉です。英語に訳した“STAGNATE”には、”停滞”や”淀み”といったネガティブな印象を与える意味もありますが、元の流れから一旦距離を取り、アイディアやイメージを漂わせることは、新たな想像や実践を育む機会にも繋がります。本展では、それぞれの交流から生まれたものを来場者と共有すると共に、通常のスピードでは流れ過ぎて行ってしまうものを一時的に留め、留まったもの同士の邂逅や新たな相互作用が生まれる事を期待しています。 Statement私の世界を球とした場合、私は対象と向き合った時に円が重なる場所はどこだろう、重ならなくても触れる接点のような場所はどこだろうと考えます。対象を俯瞰で見たり、ぐっと距離を縮めるなどして観察を行い、また同時に、作品として形にすることで接点を探ってきました。今回の対象は昆虫であると同時に生物学者の冨田さんでもあり、どうすれば彼らと接することができるかを、実践的かつ具体的な方法で探ってみました。 木村亜津 私たちが様々な生命現象と向き合ったときには、あらゆる階層で「擬人化」をして理解しようとすることに気づいた時に、私には「他の生物と意思疎通ができるのか(出来るとすればどうやって)」という根源的な問いが生まれました。しかしながら芸術家の皆さんとの交流を通じて感じたのは、人間同士でもその手段·方法は必ずしも保証されない、ということでした。開き直って全ての生物わけへだてなく「感覚共有幻想」として楽しむことにしました。 冨田秀一郎 生物学者の冨田さんとの交流は、お互いの「捉え難さ」が、出発点であると同時に交流に取り組む際の動機でもありました。様々な方法を通して、お互いの興味が動くポイントを探す”炙り出し作業”を続けています。 今回は、これまでの交流の中で、言葉を用いずに行った”もの”のやりとり「模型の交換」を並べます。また、身の回りの生き物についての記述の整理やアプローチをこの機に進め、今後の活動に還元出来る経験を増やしたい、と考えています。 前川紘士 ■関連イベント1 「滞留トーク①」 ■関連イベント2 「滞留トーク②」 |
京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング2階 開廊時間:13時~19時 休廊日:水・木曜日
GALLERY TOMO
篠原猛史
|
|
2024.11.29 (金) ~ 12.14 (土) 展示に際して篠原猛史は京都市に生まれ、1981年にNYのプラット・インスティテュートのドローイング専攻を卒業。その後はベルギーを中心に、カナダ、ガーナ、フランス、北欧など様々な国々を拠点としながらその芸術を磨き上げてきた。初めに渡ったNYではヨーゼフ・ボイスの薫陶を受けその社会彫刻の概念を参照し、また親交のあったキース・へリングとは互いの作品を交換するなど知己を得て、80年代よりその名を知られ始めた。00年代に入ってから現在は日本国内に拠点を移し、現在は東京大学の講師としても活動している。 篠原の作品は立体と平面、抽象と具象の区別は特にない。風、水、火、音などあらゆるものを素材と見立てて作品を構成させる。これらは単なる造形の構成でもなければ、抽象的なコンセプトの主張でもなく、自然の絶えざる循環と人間の営為によるその関係性といった、現実的な問題についての表現である。 ここ数年間、「臨界」というテーマで制作を重ねてきた篠原。フィボナッチ数列のように、これまで生み出したイメージを着実に重ね、限界のそのさらに先を目指しながら放物線を描いている。今回の作品群は、スウェーデン、ベルギー、NYなどこれまで過ごした様々な地域の水を用いて絵具を溶いて制作。内と外、雨の中で制作をしながら、それらを持ち帰り室内で水性及び油性の絵具で仕上げている。 今回の青は、これまでと比較しより光が届かない海の底を連想する深い青が中心となっている。これは篠原の歩みが自然の原理に従い放物線となって表れ、淡い青からより深い蒼へと変わりゆく色相となっていることがわかる。万物は永遠にその形を留めることはできないが、絶えず移ろう時の中で限界を越え続けてきた篠原の歩む軌跡が、こうした色相の変化をもたらしているのかもしれない。 また今年は近作を収録した新たな作品集「IMAGE OF MERKMAL」を刊行した。こちらはオンラインと共に本展示に於いても販売する。 近年の主な個展は、「生の臨界点」GALLERY TOMO(京都、2023)、「月の臨界角」松坂屋上野店外商サロン(東京、2023)など。近年出展したアートフェアとしてACK(国立京都国際会館、2021、2022)、art KYOTO 2023(元離宮二条城、2023)、アートフェア東京2023(東京国際フォーラム、2023)など。彼の作品は、大英博物館(イギリス)を筆頭に、ヘント市立現代美術館(ベルギー)、愛知県美術館(名古屋)、国立国際美術館(大阪)など、数多くの著名な公共及び民間のコレクションに収蔵されている。 GALLERY TOMO |
京都市中京区寺町通丸太町東入る南側下御霊前町633 青山ビル1F Tel:075-585-4160 休廊日:月・火曜日
KUNST ARZT
茨木佐知子 個展
|
|
2024.12.3(火)〜 12.8(日)
KUNST ARZTでは、13年連続となる
茨木佐知子の個展を開催します。 (KUNST ARZT 岡本光博) 助成 :石井慶治財団 <アーティスト・ステートメント/展覧会コンセプト>
コルク粘土を使用して制作している時、
ふとあることを思い出しました。 |
VvK39
|
|
李晶玉 |
2024.12.13(金)〜 12.22(日)
井上裕加里
KUNST ARZTでは、VvK (アーティスト・キュレーション)
展覧会の39回目として、岡本光博キュレーションによる、
日本と韓国と朝鮮の関係性をテーマとした
「日韓朝美術」展を開催します。 岡本光博 |
京都市東山区夷町155-7 2F Tel:090-9697-3786 休廊日:月曜日
ギャラリー恵風 Gallery Keifu
*今後周囲の状況を鑑み、変更することもございますので、ご来場の際はホームページやFacebookでご確認くださいませ。
〈1F・2F〉
|
|
2024.12.3(火)~ 12.8(日) 近年取り組んでいる2つのテーマ「木を観て森を見る」と「文字之原」をそれぞれ1階と2階に構成したいと思う。 |
〈1F〉
|
|
2024.12.10(火)~ 12.22(日)
今年もChristmas selectionでは、作家それぞれがクリスマスにまつわるテーマを設定し作品をつくります。 |
〈2F〉
|
|
2024.12.10(火)~ 12.15(日)
この度、三人展では、版画、写真、絵画の境界を揺らめかせ、異なる視点で物事の境界の曖昧さを探り、観者を感覚と概念的な境界を超えた無限の想像力の世界へ誘う。三人が共通しているのは、「物事は動的に揺れ動いてきたものだ」という内的な認識である。 |
〈2F〉
|
|
2024.12.17(火)~ 12.22(日) 僕は中学2年生の岩間一真です。 |
京都市左京区聖護院山王町21-3 TEL:075-771-1011 休廊日:月曜日
Gallery G-77
イトウナホ 個展
|
|
2024.11.27(水)〜 12.15(日)
イトウナホは、日本の伝統的な美学と伝統的な絵画材料(手作りの紙、岩絵具、墨、金箔、銀箔、膠など)を学びました。日本語で「岩絵具」と呼ばれるこれらの色材は、粘土、さまざまな鉱物、牡蠣やハマグリの貝殻、その他多くの要素で構成され、古代から使用されています。イトウはそれぞれの材料を自分の指で膠と混ぜ合わせます。それらは非常に繊細に扱われ、手作りの紙に貼り付けられます。また、季節に応じて配置される必要があります。このため、「自然」はイトウが楽しむ技法の一要素に過ぎないと言えるでしょう。
そこへは、どこからでも行くことが出来ると信じられることが重要なのだ。 イトウナホ |
京都市中京区中之町73-3 Tel:090-9419-2326 休廊日:月・火曜日
艸居
<艸居アネックス>
MIKADO2
|
|
小池一馬 山田周平 神馬 啓佑 |
2024.12.5(木)〜 2025.2.19(水) 本展「Do You Know Me?」は、京都市京セラ美術館のザ・トライアングルにて2024年12月22日(日)まで開催中の「MIKADO2: ワニのためのフーガ」展の続編的な展覧会です。 MIKADO2は、山田周平、小池一馬、神馬啓佑の3人によるアーティスト・コレクティブです。2021年に活動をスタートさせました。既存のフォーマットに「欠落」または「ズレ」を作り出し、そこに一見すると無意味な遊びのような制作行為と態度を伴い補完することを試みています。 「ワニのためのフーガ」展ではMIKADO2は“担当制の共同制作”という形で絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど様々なアプローチを駆使して、実体のわからない“神話の中のワニ”に迫ることを試みました。しかし“ワニ”は次から次へと姿を変え、結果的にスルリと逃げてしまい捕まえることはできなかったとMIKADO2は言います。 ザ・トライアングルを舞台に繰り広げられた“ワニをめぐる旅”の記憶を、MIKADO2のメンバーそれぞれが持ち帰り、咀嚼し、それをもとに単独で制作した新作を本展「Do You Know Me? 」で展示いたします。「ワニのためのフーガ」展と本展との「繋がり」を見つけて楽しんでいただけたら幸いです。 |
艸居:京都市東山区元町381-2 Tel: 075-746-4456 開廊時間:11:00AM - 6:00PM 休廊日: 日・月曜日
艸居アネックス: 京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F Tel: 080-9745-8452 開廊時間:1:00PM - 6:30PM
休廊日: 日・月曜日
京都 蔦屋書店
<6F エキシビションスペース>
ハシグチリンタロウ
|
|
2024.12.6(金) ~ 12.25(水) 主催:京都 蔦屋書店
書家/WLIGHTERのハシグチリンタロウは、「書くこととは一体何なのか」を追求・思索しながら創作活動を続けています。近年は「なぜ人は記すのか」という、書を根本から問い続ける作業の中で生まれた「WRITE(書く)」と「LIGHT(灯す)」を組み合わせた造語「WLIGHTE(ウライト)」をテーマにしたシリーズを発表しています。 【アーティストステートメント】
(一部抜粋) |
<6F ギャラリーウォール>
タニグチカナコ
|
|
2024.12.9(月) ~ 2025.1.10(金) 主催:京都 蔦屋書店
タニグチカナコは、京都を拠点に活動するアーティストです。人とのつながりやコミュニケーションをテーマに、手足をモチーフとした作品を日本画の技法や表具を用いて制作しています。“ぷるぷる”、“むにむに”した触感をイメージしたという手足のフォルムと、和紙を何層にも重ねることで表現した人肌のような質感によって、思わず触りたくなるような温かみや血色を感じさせつつも、同時にどこか怪しい雰囲気を生み出しています。 【アーティストステートメント】
人との関係や感情の輪郭を探る。 祖母が広島で被爆し自身も被爆3世と言う事から、血の繋がり、人との繋がりとその歴史と現在の自分を形作る関係性、などに興味を持ち現在の制作を行っている。 タニグチカナコ |
京都市下京区四条通寺町東入ニ丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
Tel: 075-606-4525 営業時間:10:00~20:00 (不定休)